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【水曜スペシャル】(292) 中国系カジノと六代目山口組を結ぶキーマンを警察が遂に特定!

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コロナ禍で頓挫したかにも見えるIR(※統合型リゾート)構想だが、カジノに絡む様々な問題を視野に、警察当局の捜査は粛々と進められていたことがわかった。「最大の問題はマネーロンダリングだ。山口組は予てマネーロンダリングを目的に、カジノを利用しようと画策してきたが、日本のIRこそ絶好のチャンスとばかりに、2016年のIR推進法(※特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律)を機に積極的に動き出した」。然る警察幹部はそう語った上で、最近の状況を明かした。「山口組とカジノを繋ぐキーマンを遂に特定した」。キーマンと目されているのはA氏。大物国会議員秘書を務めたことをきっかけに様々な人脈を得て、企業コンサル等幾つもの事業に関わってきた人物だという。その過程では、詐欺師や事件屋と呼ばれるようないかがわしい面々ばかりか、暴力団幹部らとの関係も持ったとされている。「Aが仕えた大物議員は抑々、6代目体制下の山口組の実質的な本拠地である名古屋出身。組長の司忍や若頭の髙山清司らとは、その縁で繋がっている。決定的だったのは、2019年に髙山の出所祝いが名古屋市内で行なわれた際、その席に出ていたことだ。それほどの関係にある」。他方、A氏はIRにエントリーしている海外のカジノ会社の日本法人に深く関与していたともいう。

警察幹部は、こう続けた。「我々の捜査に気付いたのか、昨年7月にこっそりと身を引いてしまったが、関係ができている以上、後は後任者が阿吽の呼吸で動く筈だ」。カジノ側にも看過できない問題があると同幹部は付言する。「実は中国系で、自民党の二階俊博幹事長と近い。その後押しを得て、カジノ以外にも不動産買収等に食指を動かしている。要するに中国マネーの日本での運用に力を入れているわけだが、その対象には安全保障や資源管理上、重要な場所の不動産も含まれていると見られる為、問題は複雑だ」。話を総合すると、山口組はA氏を介して中国系カジノ会社と手を結び、影響力を行使してマネーロンダリングを行なおうとしている。カジノ会社はロンダリングに関わる一方、日本国内で中国マネーの運用を計画、運用先には不動産が含まれるという状況のようだ。確かに看過できない話だが、この件についてはアメリカも関心を寄せ、調査を開始したという。別の幹部が明かす。「実は、マネーロンダリングに敏感なアメリカが、Aの周辺者の銀行口座におかしな動きがあることを特定し、照会をかけてきた。口座は1つや2つではなく、結構な数があった。また、中には元オリンピック選手等著名人の名前も確認された。こちらで調べてみると、全員がAの出身大学の同窓と判明した。Aが同窓会名簿等を利用して勝手に名前を使い、カジノができる前から早くも山口組に便宜を図っていたのではないかと現在、裏付け捜査に当たっている」。具体的には不正送金等の実態調査を行なっていると見られる。同幹部はカジノに話を戻した。「カジノは資金の移動が掴めない地下銀行のようなもの。偽名の口座等を使うよりも安全で確実。カジノの日本進出を機に、出所が特定できない巨額資金が出入りするようになったら、とんでもないことになる」。警察の捜査は、今後も更に続いていくようだ。 (取材・文/フリージャーナリスト 時任兼作)


キャプチャ  2021年3月号掲載
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テーマ : 暴力団
ジャンル : ニュース

中野太郎で始まり井上邦雄で終わるのか…山口組に翻弄された会津小鉄会、暴力と裏切りの30年史

2015年夏の『六代目山口組』の分裂に引きずられる形で、4年前に分裂した京都の名門組織『会津小鉄会』が、統合の運びとなった。30年前、五代目山口組と大量の血を流した遺恨を引きずりつつも、幕末以来の老舗はどう生き延びていくのだろうか――。 (取材・文/フリージャーナリスト 柳沢十三)



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新型コロナウイルス予防対策の緊急事態宣言が再び発出された影響で、六代目山口組も『神戸山口組』も共に動きが鈍くなり、不気味な沈黙が漂っていた1月下旬、驚きのニュースが流れた。丁度4年前の1月に分裂して以来、全く同じ組織名と代 を掲げて睨み合いを続けてきた2つの七代目会津小鉄会が、遂に統合に向けて動き出したというのだ。関西で活動する他組織組員は、困惑の表情を隠せなかった。「2017年1月、六代目会津小鉄会の内部で、神戸側に近いグループと六代目側に近いグループによる対立が発生して、分裂するに至った。前者は元会長代行の金子利典、後者は元若頭の原田昇が其々率いて、双方とも七代目会津小鉄会を名乗るという異例の展開を見せた。この異常事態の根本には六代目側と神戸側との分裂がある以上、それが未だ解決していない状況で、会津小鉄会の一本化が実現するとは想像できなかった」。金子の会津小鉄会は神戸側、原田の会津小鉄会は六代目側と親戚付き合いを重ね、4年に亘って両組織が歩み寄ることはなかった。だが、今年1月22日、金子と原田は互いの執行部を引き連れて面談に臨んだのだ。「その会合場所を聞いて、また驚いた。滋賀県内にある六代目側直系の淡海一家(※髙山誠賢総長)本部で、竹内照明若頭補佐(※『三代目弘道会』会長)らも同席したようだ。これは、戦況が悪化した神戸側からの支援を断たれた金子側が、話し合いに応じたのが真相だろう。神戸側のトップである井上邦雄には最後まで面倒を見る義務があるが、金子側を見捨てた形だ」(同)。淡海一家での話し合いを端緒に、何度か両者間では会合が開かれ、同27日までに一本化が正式に合意された。金子と原田は、髙山清司若頭始め六代目側執行部らの元を訪れ、統合を報告したという。

奇しくも、この統合が決まる直前の1月10日、会津小鉄会と縁の深い元大物ヤクザが、大分県内の病院でこの世を去った。嘗て中野会を率いていた中野太郎である。享年84。20代の頃、中野は三代目山口組のナンバー2・山本健一が率いる『初代山健組』に加入。当時、山本を支える若頭は、後に五代目山口組組長に上り詰める渡辺芳則だった。山健組の草創期を知る六代目側の傘下組織元組員が語る。「渡辺は山健組内に初代健竜会を立ち上げて会長に就いているが、これを健竜会の相談役として猛烈に後押ししたのが中野。副会長ポストには、後に三代目山健組組長として五代目山口組若頭補佐を務めた桑田兼吉が就いており、健竜会は猛者揃いだった」。そんな健竜会に、若き日の井上の姿もあった。「井上は健竜会の理事長補佐を務めていたんだが、中野とは同郷の大分県出身で、『井上は中野会に一時在籍』『井上の母親が躾で中野に預けた』等、逸話は数多い。2人は気心が通じ合い、若い井上に中野がヤクザのイロハを叩き込んだようだ」(同)。中野の薫陶を受けた井上は1978年、“大阪戦争”での射殺事件で首謀者として逮捕され、懲役17年の刑に服した。これで暫く、娑婆における中野との関係は途切れることになった。一方、中野は渡辺をよく助け、健竜会を山健組傘下の最強軍団に押し上げる。1982年に山本が死去すると、渡辺は二代目山健組組長に就任。中野は渡辺から舎弟の盃を受け、山健組舎弟頭補佐として尽力する。業界の動向に詳しいジャーナリストが語る。「この頃の中野は、まさにイケイケドンドン。相手を血の海に沈めるまで徹底的に叩き潰すスタイルは、業界中から恐れられていました。既に“喧嘩太郎”という異名も広く知れ渡っていたようです」。喧嘩太郎に引っ張られた中野会を含め、健竜会等有力傘下が増強したことで、山健組は一大ヤクザブランドと化す。そのトップだった渡辺は1989年、山口組の五代目組長に就任。最大派閥の山健組からは複数の直系組長が山口組直参に昇格を果たし、その筆頭格が中野だった。五代目山口組の若頭補佐として執行部入りし、飛ぶ鳥を落とす勢いの中野会は、神戸市の組織本部から遠く離れて、本家(※中野の自宅)を構える京都で地盤の拡大に乗り出す。そこでバッティングしたのが、名門老舗の四代目会津小鉄会(※当時の正式名称は会津小鉄四代目)。当時はバブル経済絶頂期でもあり、京都に飛び交う大金に引き寄せられた中野会が幅を利かせ出し、遂に会津小鉄会との間で抗争が勃発したのである。「1992年に中野会関係者とされる不動産業者が会津小鉄会組員に刺殺されると、これを皮切りに、中野会を中心とした山口組勢力と会津小鉄会との衝突が相次ぎました。多くのヤクザの血が流れ、遂には1995年8月、会津小鉄会の事務所を警戒中の私服警察官が、敵と誤認した山口組組員に射殺される事件まで起きています」(同)。

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六代目山口組に追従する住吉会総帥に幸平一家が怒り心頭! 神戸山口組に“神風”が吹いた

『住吉会』の二次団体『幸平一家』と『稲川会』の二次団体『山川一家』が互いの血を流す衝撃の事件を受け、激震が走った関東のヤクザ業界。稲川会とそのバックの『六代目山口組』に敵愾心を燃やす幸平一家は、まだまだやる気十分の模様だ。劣勢が続く『神戸山口組』には、“援軍”の到来となるのか――。 (取材・文/フリージャーナリスト 柳沢十三)



20210326 05
2015年夏に六代目山口組で分裂騒動が起き、神戸山口組が発足してから間もなく5年半。当初は数多くの衝突が両組織間で発生したが、今は最終局面の様相だ。2019年10月に髙山清司若頭が出所した前後から六代目側の大攻勢が始まると、神戸側の直系組長らは相次いで組織を去り、僅か1年で12人も直参が引退・離脱。ほぼ半分にまで減少してしまった。「何しろ、六代目側からいくら攻撃を受けても、神戸側は一向に反撃しないんですからね。リーダーシップをまるで発揮しない井上組長に、愛想を尽かす気持ちもわかりますよ」(ヤクザ事情に詳しい週刊誌記者)。そうした空気は、神戸側の中核組織であり、井上組長の出身母体でもある『五代目山健組』(※中田浩司組長)にまで及んでいるのだから深刻だ。昨年7月、山健組は内部分裂を起こして、ほぼ半分が神戸側を離脱。同じく直系組織だった『池田組』(※池田孝志組長)も後を追うように独立した。「六代目側と神戸側の戦力差は最早圧倒的で、勝負は決着していると言っていいでしょう。それでも神戸側の直参らを標的とする事件が続発しているところを見ると、六代目側は敵を叩き潰すまで矛を収めるつもりはないのでしょうね」(同)。現に、昨年11月には兵庫県尼崎市内で神戸側の仲村石松若頭補佐(※『三代目古川組』組長)らが、六代目側の傘下組織幹部らに銃撃されている。続いて12月3日にも、岡山県倉敷市で複数の銃声が響いた。神戸側の『三代目熊本組』(※藤原健治組長=舎弟頭補佐)の傘下組織本部に男2人が大胆にも正面から乗り込み、天井等に向けて引き金を引いたという。事件後に出頭したのは、やはり六代目系組織の組員だった。

一方、こうした両山口組の対立に世間の目が注がれる中で、主戦場の西日本ばかりが警戒されがちだが、関東のヤクザ業界もきな臭さを増している。昨年12月5日夜、神奈川県横浜市内にある病院の敷地内にて、倒れている男性が発見された。全身に殴打された痕跡があり、刃物で刺されたと見られる傷から大量に出血。完全に意識を失った状態だったという。「死亡が確認されたのは、住吉会の十三代目幸平一家(※加藤英幸総長=総本部長)の傘下組織組員。捜査関係者によれば、別の場所で暴行を受けた後、病院前まで運ばれたようです」(全国紙社会部記者)。更に翌6日、今度は群馬県太田市内にある病院の前で、組織関係者の遺体が見つかった。北関東で活動する他組織組員が語る。「遺体の主は、稲川会の四代目山川一家(※小林稔総長=渉外委員長)の傘下組織幹部。病院前に放置というやり口が同じことから、幸平一家と山川一家のトラブルに違いなかった」。幸平一家は幕末から13代続く系譜を現代に受け継ぎ、関東に広大な縄張りを持つ老舗として知られる。過去に他組織と数多くの抗争を経てきた武闘派軍団としての顔も持つ。対する山川一家は、清田次郎総裁が二代目、内堀会長が三代目を歴任し、2代続けて稲川会のトップを輩出した名門。同時に、強豪犇めく稲川会でも屈指の猛者揃いの一家として恐れられる存在だ。「両一家はどちらも、我が看板こそ最強だとの誇りを持つ組員ばかりが集まっている厄介な組織。当然のように昔からぶつかりあってきた。2018年にも宮城県仙台市の繁華街で、幸平一家と山川一家の両傘下組織が激突。それを発端に争いが激化し、歌舞伎町のビルにある幸平一家の傘下組織本部のドアに銃弾が撃ち込まれる事件も起きている」(同)。死者2人を出した今回の一連の事件について警察は重く見ており、組織間の対立と判断し、関係者の行方を追っているという。上部団体も火消しに素早く動き、群馬の病院前で遺体が発見された直後から、双方の最高幹部が話し合いを始めた。業界の動向に詳しいジャーナリストは、今後の展開をこう推測する。「亡くなったのが幸平一家側は20代の若い組員で、山川一家側はベテランの幹部。座布団の重みという点では、山川一家側に不満はあるかもしれません。しかし、死者1人ずつという“血のバランスシート”は釣り合っていますので、恐らく鎮静化する筈。ただ、あくまでも終戦ではなく、今のところは休戦状態にとどまるのが実情です」。西日本で戦っている両山口組が当局によって特定抗争指定を受けて、雁字搦めにされている現状を見れば、関東での速やかな休戦は確かに賢明と言える。だが、この話し合いを仲介したのが『道仁会』の小林哲治会長だったとの情報が流れたことで、報道各社は裏事情に重大な関心を持っているようだ。

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【許すな!死亡ひき逃げ】(下) 母の執念、県警動かす

20210324 06
死亡ひき逃げ事件の捜査は、自動車運転過失致死罪(※現行は自動車運転処罰法違反)の公訴時効が成立する10年がタイムリミットになっている。しかし、そのリミットを超えても捜査が続いている事件がある。2009年9月30日、埼玉県熊谷市。小学4年生の小関孝徳さん(※当時10)は、書道教室から自転車で帰宅途中だった午後6時50分頃、車にはねられた。頭を強く打ち、救急隊員が到着した時は既に死亡していた。自宅近くの同市本石1の市道だった。母の代里子さん(53)は事件後、平日の同じ時間帯に現場を行き交う車のナンバーや進行方向等を毎日書き取った。「勝手にナンバーを記録している」と警察に通報されたり、「やっても無駄だよ」と直接言われたりした。「絶対見つけると必死だった」。孝徳さんが幼い時に父親が他界し、家族は孝徳さんだけだった。代里子さんが仕事で辛いことがあると、傍に来て「泣かないで」と声をかけてくれる優しい子だった。孝徳さんの同級生の母親たちの力も借りて数万台のナンバーを記録したが、容疑者は見つからず、7年後の2016年9月に道交法違反(※救護義務違反)の時効が成立した。3年後に自動車運転過失致死罪の時効も迫っていたが、「犯人が逃走しているのに何故“過失”と言い切れるの?」。代里子さんの疑問が膨らんだ。

「飲酒や薬物の影響を受けた状態で車を走らせていたかもしれない」。代里子さんは、アルコールの影響等正常な運転が困難な状態で車を走らせ、人を死亡させた場合に適用される危険運転致死罪(※時効20年)で捜査を継続するよう、埼玉県警やさいたま地検、国会議員に訴えた。交通事件以外では、殺人容疑で逮捕された容疑者が、殺意の有無を巡って傷害致死罪に切り替えられて、起訴される場合がある。死亡ひき逃げ事件も、容疑者の行動を改めて捜査すれば、事件前の飲酒や薬物の使用、制御困難な高速走行等が明らかになるかもしれない――。代里子さんは考えた。法務省には約3万筆の署名と嘆願書も提出した。代里子さんによると、県警は当初「前例がない」と難色を示したが、検察が「飲酒や薬物等の影響がないとは言い切れない」と判断。自動車運転過失致死罪の時効が成立する直前に捜査容疑の変更が了承され、時効は10年延びた。「他にも時効が迫る遺族がいる」。代里子さんは要請活動を続けている。昨年4月には永田町で自民党の交通安全議員連盟の総会に出席し、公訴時効の撤廃や危険運転致死容疑を前提に捜査する必要性を訴えた。その声は同5月、衆議院内閣委員会で取り上げられた。警察庁交通局の北村博文局長(※当時)は、2019年に検挙した死亡ひき逃げ事件128件の内、7件は危険運転致死傷罪で送致したと明らかにし、「一定数、危険運転による死亡ひき逃げ事件もある」と答弁した。代里子さんは今も現場に立ち続ける。記録した車のナンバーは10万台を超えた。殺人罪の時効は2010年に廃止されたが、故意に逃走して人を殺めたひき逃げ事件には時効がある。「“人をひいたら逃げない”社会を作ることが、ひき逃げ事件の根絶に繋がる。それが人を思いやる社会に繋がるのではないか」。現場に供えた花に、代里子さんはそっと手を添えた(※左上画像、撮影/栗栖由喜)。

※情報は熊谷警察署へ → 048-526-0110

                    ◇

栗栖由喜が担当しました。


※本文由李的博多居民提供。谢谢。
キャプチャ  西部本社版2021年2月23日付掲載

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【許すな!死亡ひき逃げ】(上) 迫る時効、募る無念

殺人罪の時効が撤廃された2010年4月の改正刑事訴訟法では、死亡ひき逃げ事件の時効廃止等も議論されたが、見送られた。未解決のまま“時の壁”に打ちひしがれる遺族は後を絶たない。遺族は何を思うのか。その声に耳を傾ける。

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「この目が閉じるまで、私たち親に時効はない」――。2011年5月に熊本県天草市で起きたひき逃げ事件で死亡した市職員、山切大輔さん(※当時27)の母・野江子さん(71、右画像の左、撮影/栗栖由喜)と父・征利さん(81、同右)は、あの日から週1回、車で1時間かかる現場に花を手向けてきた。しかし、未解決のまま、自動車運転過失致死罪の時効(※10年)まで3ヵ月を切った。2011年5月7日午前3時過ぎ、山切さんは同僚らとの会合の後、歩いて帰宅中に車にはねられた。「息子さんが事故に遭いました。心肺停止の状況です」。就寝中だった野江子さんは、警察からの電話を直ぐには理解できなかった。病院に駆けつけたが、もう言葉は交わせなかった。現場は、山切さんのアパートに近い同市亀場町亀川の片側1車線の直線道路。当時、現場を通りかかったという新聞販売店の従業員から、「ドーンと聞こえて振り返ると、白い車が山切さんを50~60m引きずって止まった。助手席には髪の長い女性が乗っていた。車はそのまま走り去った」と聞いた。葬儀の後の熊本県警天草警察署の捜査幹部の言葉を信じた。「1週間で犯人は見つかる」。

だが、捜査は難航した。両親は事件直後から現場近くでチラシを配り、情報提供を求めた。事件から3年が経った2014年には、容疑者逮捕に繋がる情報提供者に懸賞金を用意することを決意。警察庁の捜査特別報奨金制度は殺人や強盗、放火等が対象で、ひき逃げ事件は認められていない。「親としてやれることはやって、悔いは残したくない」。両親は私財を充てて、上限300万円の懸賞金を設け、情報を求めた。しかし、7年が経った2018年5月に道路交通法違反(※救護義務違反)が時効を迎えた。山切さんは友だち思いで、親思いの3人きょうだいの末っ子だった。地元の高校を卒業後、旧天草町(※現在の天草市)の職員になった。事件の1年半前、2009年11月に結婚し、実家から離れたアパートで新婚生活を送っていた。仕事の昼休みには、職場に近い実家に毎日、昼ご飯を食べに来ていた。事件の日も、征利さんが釣ったカサゴの唐揚げを食べ、「美味しかね」と喜んでいた。「大輔がご飯を食べに来ないかなぁ」。野江子さんは今もふと悲しみに沈むことがある。「大輔が子供を授かって大きくなった時に一緒に住めるように」と実家を建て替えていたが、その夢も絶たれた。自動車運転過失致死罪の時効が5月に迫る。県警はこれまで延べ6820人の捜査員を投入し、2990台の車を調べた。事件発生から昨年末までに約70件の情報が寄せられたが、容疑者には繋がらず、1月中旬、天草署は両親に山切さんの服や靴等の遺留品を返却した。一方で、捜査幹部は「時効ぎりぎりまで捜査する。どうにか遺族の無念を晴らしたい。兎に角、情報が欲しい」と話している。遺留品が戻って時効が迫っているのを感じるが、征利さんは言う。「知りたいことが沢山ある。犯人には大輔に線香の一本でもあげてほしい」。流れた月日だけ年を取り、いつまで車で1時間かけて現場に通えるかはわからないが、両親の無念は消えない。「逃げるが勝ちで10年経ったら罪に問われなくなるのはおかしい。本当は犯人が見つかるまで捜査してほしい」。

※情報は天草警察署へ → 0969-24-0110


※本文由李的博多居民提供。谢谢。
キャプチャ  西部本社版2021年2月22日付掲載

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【WEEKEND PLUS】(102) CASIOが社長の陰湿パワハラ問題で揺れている…社員が決意の告発!

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「レベルが低過ぎんだよ、バカじゃねぇの。上期中に死んでも終わらせて下さい。抑々、貴方のこと信用できないんですよ。今、皆の前で信用できる言葉で私を説得して下さい」――。その音声データには、陰湿なパワハラ発言が幾つも収められていた。この発言をしたのは、大手電機メーカー『カシオ計算機株式会社』の樫尾和宏社長(55)だ。管理職の50代男性社員がこう告発する。「その発言があったのは、去年の春に行なわれた10人以上の執行役員らが参加する社長と人事部の打ち合わせの場でした。問い詰められているのは人事部課長のAさんです。社長に無茶な要求をされ、休日も働き詰めで仕上げた資料にケチを付けられている場面です。彼が事情を説明しかけると、社長が遮ってまた攻撃するんですよ。挙げ句の果てには、『ふざけてんじゃないよ。人事部総取っ替えだよ』と脅すように言い捨てました。2時間以上に及ぶ会議の中で、Aさんを長時間責め続け、反論の余地すら与えなかったんです」。30代女性エンジニアが続ける。「労働組合にはAさんだけではなく、10件以上の社長によるパワハラ被害が報告されています。社内がこんな体質なので、社員のモチベーションも低く、多くの優秀な若手エンジニアが去っていきました」。パワハラを受けたAさんは、会議から数日後、社内の公益通報窓口に被害を文書で報告。監査委員会が調査を開始したが、状況が改善することはなかったという。

営業職の40代男性社員が話す。「社内では、創業者一族である社長の発言力が絶大なんです。現社長は前会長の息子で、創業者の甥に当たります。役員たちはイエスマンで、パワハラの現場にいても見て見ぬふりをして、何も言うことはありません。Aさんは社長から『貴方が来れば苛めますけど』と追い詰められ、結果、鬱病を罹患し、休職状態です。調査は有耶無耶なまま、何事もなかったかのように終了しました。今年1月には、パワハラ問題を巡り団体交渉も始まりましたが、議論は平行線のままです」。翌2月頃には、音声データとAさんが提出した通報文書が社内に拡散し始めたという。樫尾氏はその事実を知りながらも、未だにパワハラについて公式に何の説明もしていない。解決する気はあるのだろうか? 3月8日、東京都内の自宅から出勤する樫尾氏を直撃した。

――樫尾社長の言動で心身に不調をきたした社員が増えていると聞いています。
「あの、ちょっと改めまして…」
――CASIOは日本を代表する企業ですよ。

そう本誌記者が述べると、樫尾氏は向き直り、取材に応じた。

――団体交渉が行なわれているそうですが、パワハラはあったんでしょうか?
「基本的には全部、処理は終わっています。一部だけ切り取られているし、過剰に書かれている部分もあります。謝って、その後のフォローもしました」
――人事部以外の部署からもパワハラの訴えがあったと聞きますが。
「ないです。断言できます。現場サイドと事実がすれ違っているんだと思います。中には過激な人がいるんですよ」

取材中、樫尾氏から「説明したいので会社に来て下さい」と申し出があった。改めて連絡すると、会社に招かれるどころか、本人ではなく、役員から次のような回答書が1通、メールで届いた。「当社と当社労働組合との間で、現在、団体交渉が行なわれていることは事実でありますが、当社としては誠実にこれに対応しております」。前出の50代男性社員に事実関係を確認したところ、次のように話した。「Aさんは現在、社長と会うのを拒否しています。公式に謝罪もしていないし、フォローもなかったと聞いています。今も再三に亘り、組合は説明と謝罪を求めていますが、社長はこれまで2回行なわれた討議の場に出席すらしていません。次の団体交渉は日程すら決まっていません。全く以て解決済みと断言できる状況ではないです。会社を変える為には創業者一族に会社から去ってもらうほかない、とストライキも辞さない段階まできています」。社長のパワハラで揺れるCASIO。樫尾氏の進退が問われている。


キャプチャ  2021年3月26日・4月2日号掲載

テーマ : 社会ニュース
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山口組七代目レースが激化…“本命”竹内照明に代わって髙山清司が急浮上

尼崎で『神戸山口組』最高幹部に向けて『司興業』が放った銃弾は、井上邦雄への降伏勧告に他ならない。分裂抗争が最終盤に差しかかる中、『六代目山口組』陣営ではポスト司を探る動きが活発化している。最有力候補の竹内照明に待ったをかけた髙山清司の真意とは――。 (取材・文/フリージャーナリスト 柳沢十三)



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六代目山口組の髙山清司若頭が出所してから間もない2019年11月27日、尼崎市内で六代目側直系の『二代目竹中組』の元組員が、神戸山口組の古川恵一幹部に向けてアメリカ軍仕様の自動小銃を乱射。全身に十数発の弾丸を浴びた古川幹部は絶命した。「髙山若頭が約5年半ぶりに社会復帰したことで、六代目側は組織全体がやる気を漲らせていましたね。それまで神戸側との対立関係は小康状態でしたが、一気に激化した観があります。古川幹部を銃撃後、元組員は凶器を車内に乗せたまま、別の神戸側幹部の本拠地に向かっています。取り調べでも、その幹部を狙っていたと供述。狙われたとされる幹部は、今年に入ってから引退しました」(全国紙社会部記者)。古川幹部の射殺事件は神戸側の勢力に大きな影を落とした。引退した幹部を含め、神戸側からは12人の直参が組織から離脱。僅か1年間で総直参は凡そ半分に激減した。こうした状況について、関西で活動する他組織幹部は解説する。「髙山若頭の復帰前後、六代目サイドから繰り出された攻勢は圧倒的だったが、そのだめ押しとなったのが古川幹部の射殺事件。それぐらいショッキングで、組を割って出た人間の末路そのもの。事件の直後から直参らがバラバラ逃げ出したのもわかるよ」。凄惨な射殺事件の舞台となった尼崎市は2020年1月、六代目側と神戸側が特定抗争指定暴力団に認定された際、警察当局からの取り締まりがより厳しさを増す警戒区域に含まれた。これにより、両組織の衝突は起こらない筈だった。ところが、2020年もあの射殺事件と同じ11月に複数の銃声が尼崎市に響いた。

同3日、住宅街にあるコンビニエンスストア付近で、神戸側の仲村石松若頭補佐(※『三代目古川組』組長)と古川組幹部の2人が何者かに銃撃された。夕刊紙ヤクザ記事担当記者が語る。「2人は警察を騙る男らにコンビニ近くまで呼び出されたそうです。そこでいきなり男らが発砲。仲村組長は両脚、最高幹部は左手を撃たれました。重傷だったものの、命に別条はありませんでした」。犯人2人は現場から逃走したが、事件の2日後と8日後に其々、兵庫県内の警察署に出頭し、殺人未遂容疑で逮捕された。2人は六代目側直系の『三代目司興業』の幹部と組員で、事件に使用された拳銃も同8日に同市内の川から発見された。「同じ11月、同じ尼崎市という共通点から、昨年の古川幹部が射殺された惨劇を思い出した業界人は少なくありませんでした。仲村若頭補佐は古川幹部の片腕と して長く仕え、跡目を継承した縁もあります。今回の銃撃現場は、古川幹部が亡くなった場所から約3㎞と近いので、余計に不気味です。その後、逮捕された実行犯らが司興業の所属と判明すると、業界のあちこちから『やはり』との声が上がりました」(同)。尼崎は古くから山口組とは縁が深く、本拠を構える名門の傘下組織が数多く存在した。だが、2015年の分裂で『四代目真鍋組』が離脱し、その後、二代目古川組も神戸側に電撃移籍したことで、尼崎の直系組織は2つとも消滅した。尼崎のヤクザ事情に詳しい六代目側の直系組織元組員が語る。「尼崎は関西エリアで屈指の神戸側の拠点となってしまった。2017年に神戸側で再分裂が起きて、真鍋組が現在の絆會に移籍し、古川組から分裂した一派も加入した為、尼崎の勢力地図はより複雑化した」。今年、真鍋組は解散したが、神戸側と絆會に分かれた古川組の間では正統性を争って対立が続いた。そうした混乱の最中の2018年、三代目古川組の大ベテランが六代目側への復帰を決めたという。「それが琉真会の仲本政弘会長。1970年代には山口組の代紋を背負って流血の沖縄抗争を戦い抜いた歴戦の勇士だ。その後、尼崎に琉真会の本部を移し、古川組の繁栄を支えてきた。それだけに、神戸側と絆會の引っ張り合いに嫌気が差して六代目側に復帰したのではないか」(同)。その仲本会長の復帰先が、今回の銃撃犯が所属する司興業で、特別相談役として迎えられ、現在は顧問に就いているという。つまり司興業は、自陣の高位の幹部にとっての古巣であろうとも、遠慮なく攻撃したということになる。六代目側の強硬姿勢を体現するような事件だった。このまま事態は終息するかと思われた同18日未明、再び尼崎で音が鳴る。今度は仲村若頭補佐が撃たれた現場から1㎞ほど離れた住宅街にある建物が標的だったが、ここは仲本会長が住居として使用していた。

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【火曜特集】(275) カネに目が眩んだ輩たちに忍び寄る捜査の手…持続化給付金を不正受給した者たちの今

法人で上限200万円、個人事業者で上限100万円が貰える持続化給付金。国の大盤振る舞いに目をつけ、悪知恵を働かせたヤツらは今、どうなっているのか? 持続化給付金詐欺師たちに話を聞いた。 (取材・文/編集プロダクション『オフィスキング』)



20210223 08
新型コロナウイルスの蔓延と緊急事態宣言による自粛生活で大打撃を受けた日本経済。特に中小企業に与えたダメージは大きく、その為、経済産業省は資本金10億円未満の中堅企業・中小規模事業主を対象に持続化給付金を支給することにした。昨年と比較して、どこか1ヵ月でも収入が半分に減少した月があれば、法人で上限200万円、個人事業者で上限100万円も貰える大盤振る舞いの給付金に、申請者は殺到。2020年8月前半時点で300万件以上の申請があり、3兆8324億円を支給している。その後、更に9000億円もの予備費が計上される等、国が差し伸べた救いの手は非常に篤いものだった。だが、これを濡れ手で粟の大チャンスだと目をつけ、悪知恵を働かせたヤツらがいる。第一報は8月26日に流れた。愛知県警が、持続化給付金を騙し取ったとして3人の男を逮捕したのだ。報道によると、400件もの持続化給付金を申請し、カネを騙し取ったとされたが、その後の調査で800件に上る可能性も出てきている。その後も、100人以上の虚偽申請を行った男ら3人が京都府警により逮捕。沖縄県では税理士も巻き込んで、何と1800人もの不正受給を行なったケースも露わになった。全国で持続化給付金の不正受給を行なった者たちが続々と逮捕され、10月13日時点で既に34人もの逮捕者を出している。不正受給というが、これはれっきとした詐欺である。逮捕されて詐欺罪で有罪となれば、10年以下の懲役刑となる。

詐欺罪は、有罪判決を受けたら必ず懲役となる非常に重い犯罪だ。しかも、今回の持続化給付金で詐取した場合、年3%の利息をつけて1.2倍にして返金しなければならない上、氏名や住所を一定年数公開される等、様々なペナルティーが待ち受けている。この恐ろしい罰則を目の当たりにして、不正受給を行なった人たちは戦々恐々としている。自社で抱えるキャストに対し不正受給を行なわせ、手数料を取っていたのはK氏(※30代、風俗店経営)である。「元々、うちで働いている子たちって確定申告なんてしていないんですよ。でも、今回はコロナ禍で確定申告の締め切りが延びた。で、うちで確定申告の代理からやってあげたんだよね」。勿論、どのキャストも売り上げは減ってはいたが、半分以下にまで下がったという子は殆どいない。また、片手間に仕事をしている子など元々の収入が少な過ぎて、持続化給付金を申請したとしても100万円の満額を貰えないキャストもいた。その為、「去年の支払調書を出し直したんだよね。つまり、去年の売り上げを多くして、全員50%ダウンになるようにしたってこと。序でに、うちの会社の決算も誤魔化した。おかげで税金も少なくなったと喜んでいたら、このニュースでしょ。今、本気で自首しようかどうしようかと悩んでいるよ」。しかし、K氏が自首すると当然、不正受給をしたキャストたちも自主返納しなければならない。「皆、給付金は美容整形に当てるとか、ブランドバッグを買うとか、自分への投資にするなんて言っていたから、もう手元にはないと思いますよ。実際、『見て見て~。レーザーでお肌綺麗にしてきた。若返ったでしょ?』なんて言ってきた子もいましたからね…」。悩ましいと溜め息を吐くK氏だった。また、既にほぼ給付金を使い切ってしまった人もいる。本来はパートタイマーなのに、個人事業主ということにしてもらい、不正受給をした飲食店勤務のY子さん(※40代、主婦)だ。「知人の知人にコンサルタントの人がいて、その人の言う通りにすれば持続化給付金が貰えるということでお願いしました。手数料は支給額の30%取られましたが、満額出たので手元に70万円残りました。ほぼ、私の年収に近い金額ですよ。実際、パート先ではシフトに入れず、クビ状態なので非常に助かりました」。Y子さんのご主人も在宅勤務で残業代がつかなくなり、収入が減ってしまった為、その補填にもなったという。「給付金ですか? 丁度、冷蔵庫を買い替えなければならない時期だったので、先ずそれに使い、後は生活費に充てたりしているうちに、いつの間にか殆どなくなっちゃいましたね」。不正受給者の逮捕のニュースを見て、今、どんな気持ちを抱いているのだろうか。

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【木曜ニュースX】(16) 700頭以上の家畜は誰が盗んだのか…北関東ベトナム人家畜泥棒のアジトに決死の潜入!



20210218 02
抜けるような青空の下、畑とビニールハウスがどこまでも広がっていた。近くの空き地では、車体の左前方が拉げてナンバーが毟り取られた軽自動車が朽ちるに任され、周囲には随分以前に遺棄されたらしきブラウン管テレビやラジカセの残骸が散らばっている。「今から行く場所はマフィアの拠点かもしれない。警察のガサ入れ後だから、僕らには危害を加えてこないと思うけれど、油断はするなよ」。2020年11月13日午後、群馬県太田市郊外の新田上中町。レンタカーから降りた筆者は、通訳を務めるベトナム難民2世の青年、チー(23)にそう声をかけた。土の付いた太い葱が葉を伸ばす畑の脇を通り、小さな戸建てが4棟並び建つ貸家へと向かう。2棟目と3棟目が、目当ての人々の住処のようだった。インターホンを鳴らしても反応はなかったが、玄関脇に放置された生ごみが未だ新しい。洗濯物も干されっ放しである。しかも、2棟目の家屋の縁側のサッシ戸の外には、中国西南部の少数民族やベトナムの農民がよく吸う巨大な竹製の煙草パイプが、サンダルと共に放置されていた。放し飼いにされている鶏が、辺りを走り回っている。「Có ai không?(誰かいますかー?)」。相変わらず反応はない。だが、縁側のサッシ戸の鍵が開いていた。そっと開けて室内の様子を窺うと、煙草の吸殻と飲みかけのペットボトル、公共料金の督促状の束が目に入った。取り敢えずスマホを構え、写真に収める。すると突然、襖が開き、髪を茶色に染めた東南アジア系の青年が顔を出した。表情が露骨に不機嫌そうだ。「おい。お前たちも豚の盗難の件で来たんだろう? 仲間が捕まってから、日本人の記者どもが大勢、写真を撮りにきて気分が悪いんだ。さっさと出ていけ!」。

ベトナム語で激しくまくし立てる青年を、通訳のチーと一緒に粘り強く宥める。軈て、言葉が通じることやチーが同世代であることに安心したのか、彼は次第に態度を軟化させていき、遂に「上がれよ」と屋内に迎え入れてくれた。青年はヴァン(※仮名、25)と名乗った。故郷のベトナムに妻と幼児を残し、2018年に来日。名古屋の建設現場で技能実習生として働いていたが、低賃金と劣悪な労働環境に辟易し、約1年前に実習先から逃亡したという。ヴァンのように不法就労・不法滞在者と化したベトナム人の若者は“bô đôi(ボドイ=部隊・兵士)”と呼ばれている。日本で奮闘し、時に入管や警察と対峙する自分たちを兵士に擬えた表現だ。彼らは『フェイスブック』上に複数の大規模なコミュニティーを作っており、例えば『ボドイグンマジャパン2018』という代表的なグループには、正規のビザを持つ技能実習生らを含めて約2.5万人が参加している。名古屋を離れたヴァンは、知人の家を転々として不法就労を続けていたが、コロナ禍で失職した。結果、2~3ヵ月前にフェイスブックのボドイコミュニティーでこの貸家を知り、他の同胞たちと共同生活を始めることになった。ボドイたちの隠れ家であるこの貸家は、専有面積が1棟60~70㎡程で、間取りは3DKである。家賃は1棟あたり月4万円で、光熱費を加えた金額を居住人数で頭割りする。住む人間が増えるほど金銭的に楽になる仕組みだ。尤も、実際に上がりこんで観察する限り、快適な住居とは言い難かった。古い木造住宅に特有の饐えた臭いと、肉や米の臭い。更に、ベトナム人労働者たちの体臭や煙草臭やアンモニア臭が混じった独特の臭気が、マスク越しですら筆者の鼻孔に飛び込んでくる。日本人の大家(73)に取材したところ、4~5年前に賃貸契約を結んだ相手は流暢な日本語を話す在日ベトナム人の会社員で、しっかりした人物に見えたという。だが、軈て貸家で数人のベトナム人の若者たちが生活し始めた。そのうち、コロナ禍の中で大家も知らぬ間に居住者が急増。2020年10月時点では、20~30代のボドイの男女が何と19人も集まり、暮らすようになっていた。「皆、コロナ禍で失業したのさ。入管に出頭済みの仲間も多くいた。でも、航空便が減って帰国手段が殆どないからと、家に帰されたんだ。なのにこの前、警察官がいきなり大勢やって来て、13人も逮捕した。何がどうなっているんだ?」。煙草をふかし続けながらヴァンは愚痴った。この大規模摘発では彼自身も入管法違反容疑で逮捕されたが、余罪がなく、直ぐに釈放されたという。2020年の夏以降、北関東一帯では家畜や果物の大規模窃盗が表面化し、世間の関心を集めている。

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【火曜特集】(272) 血税で生活しながらわがまま放題のトンデモ内親王…暴走する眞子さまと小室圭さんを誰か止めてくれ!

全国民が「あの男はやめておけ」と止めているにも拘わらず、空気を読まずに暴走している眞子内親王殿下。“恋は盲目”とはよく言ったものだが、眞子さまの傍若無人ぶりにはご両親も手を焼いているご様子。このままでは日本国民から見放される日も近い――。 (取材・文/フリージャーナリスト 大山糺)



20210216 05
「様々な理由からこの結婚について否定的に考えている方がいらっしゃることも承知しております。しかし、私たちにとっては、お互いこそが幸せな時も不幸せな時も寄り添い合えるかけがえのない存在であり、結婚は、私たちにとって自分たちの心を大切に守りながら生きていくために必要な選択です」――。11月13日、秋篠宮ご夫妻の長女・眞子さまが発表した“お気持ち”を目にした多くの国民が、膝から崩れ落ちたに違いない。婚約者である小室圭さんについて“寄り添い合えるかけがえのない存在”と讃え、結婚への強い意志を表明したのだ。社会部記者が苦笑交じりに言う。「発言内容は、“恋は盲目”と言うべき内容でしたね(笑)。この期に及んで未だ目が覚めていないのかと驚愕です。今置かれた逆境を“不幸せな時も”と表現。更に、自分たちの恋の行方を“ロミオとジュリエット”に擬えているのか、彼女の中はお花畑一色でした。宮内庁関係者も『小室なんていうペテン師を選んでしまったばかりに』と頭を抱えていましたね」。そして、眞子さまの次の言葉を以て“結婚再延期”となることが決定的となったのだ。「今後の予定等については、今の時点で具体的なものをお知らせすることは難しい状況ですが、結婚に向けて、私たちそれぞれが自身の家族とも相談をしながら進んでまいりたいと思っております」。これは謂わば眞子さまの“駆け落ち宣言”だったのだ。問題山積の現状を詳述する前に、小室問題の始まりを解き明かそう。眞子さまと小室さんの婚約が内定したのは2017年9月のこと。小室さんの母親である佳代さんと元婚約者の間での金銭トラブルが発生していたことが報じられたのは、その直後だった。

「佳代さんは圭君の実父と死別した後、同じマンションに住んでいた男性と恋仲になったのです。その男性に対して佳代さんは結婚を仄めかし、圭君の学費や生活費を振り込むように何度もお願いしていました。実際、彼は約400万円を彼女に貢いだそうですが、その後はあっさりと婚約破棄したというのです。2人は恋仲といっても名ばかりで、手を繋ぐ程度のつきあい。現在、元婚約者の男性は小室側に400万円の返還を求めていますが、彼らは『貰ったものだ』と一切応じていないのです」(週刊誌記者)。その借金問題が明らかになった後、宮内庁は結婚に関連する行事を「2020年に延期する」と発表した。「小室さんは時を同じくして、逃げるように留学先のニューヨークにあるフォーダム大学に留学。現在はアメリカの弁護士資格取得に向けて勉強を続けているそうですが、肝心な金銭問題については進展が見られていません。代理人の弁護士は、元婚約者側に具体的提案を何ら示していないというのです」(宮内庁関係者)。平和的解決を望み、借金問題の解決を求めてきたのが眞子さまの父である秋篠宮さまだ。「(秋篠宮さまは)2018年11月の誕生日会見で『多くの人が納得し、喜んでくれる状況にならなければ、納采の儀を行なうことはできません』とコメント。それが一つの結婚の指標になったのですが、現在は到底そんな状況ではありません」(同)。借金問題について“(国民の)多くの人が納得し、喜んでくれる状況”でないのは明らかだが、小室側には奇策があるという。小室家に近い関係者が代弁する。「借金の民事上の時効は10年。今年暮れに丁度10年を迎えることもあり、『逃げ切れる』と考えているのです。その意を汲んだ代理人弁護士が元婚約者側に対し、具体的な提案をしないというのは、ある意味で時間稼ぎをしているということです」。だが、この考え方そのものが小室母子に連綿と受け継がれる“空気が読めない”という特質なのだ。全国紙皇室担当記者が言う。「事の本質は民事上の問題云々ではないでしょう。眞子さまと本気でご結婚されたいのであれば、借りたお金かどうかはさておき、百歩譲ってもらったお金だとしても返済すべきです。要するに法的な問題ではなく、倫理的な問題なのです。そこをクリアにしない限り、秋篠宮さまが仰る“(国民の)多くの人が納得し、喜んでくれる状況”になりません。 この対応ひとつ見ても小室家は浮世離れした人たちであることがわかりますね」。だが、そんな空気の読めない彼に対し、洗脳とも言える恋煩いの症状で周囲を心配させているのが眞子さまなのだ。実は、交際当時、眞子さまの母である紀子さまも小室さんに対し、娘の結婚相手として好意的な視線を送っていた。「眞子さまが彼と交際を始めた2013年当時、眞子さまは初めて彼を両親に紹介したそうです。その時、彼は紀子さまの前でピアノの腕前を披露したといいます。演奏を聞いた紀子さまは、『丁寧で穏やか。優しいピアノの音色を聴きながら、心和むひとときを過ごしました』と大絶賛していました」(同)。だが、借金問題が浮上した後、紀子さまは次第に小室さんに不信感を抱くことになった。

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George Clooney

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