“スポーツマフィア”電通が大学に接近…日本版NCAAで一儲け画策

20171013 05
スポーツビジネスを牛耳る『電通』が、大学スポーツにも触手を伸ばそうとしている。中心となっているのは、同社スポーツ局スポーツ二部の花内誠部長で、大学スポーツをアメリカ並みに振興させようと目論む文部科学省と手を結んでいる。文科省は今年3月、『大学スポーツの価値の向上に向けて』という検討会議の取り纏めを発表。アメリカでは『全米大学体育協会(NCAA)』を中心に、バスケットボール等の人気競技の年間市場規模は8000億円を超える。文科省は、“日本版NCAA”の創設を企図している。文科省が検討会議を設置した昨年春、花内氏も『スポーツ産学連携』と題するリポートを発表。内容は、「商業主義をやんわりと否定しつつ、日本版NCAAを創設するという文科省取り纏めの叩き台のよう」(電通関係者)。文科省の取り纏め後も自民党の勉強会に出席し、日本版NCAAの旗振り役となっている。NCAAの年間収入は800億円を超え、殆どが放映権料だ。また、100億円を超える有名大学体育局の収入の2割程度を支えるスポンサー収入も、電通が食い込める分野。『箱根駅伝』は真っ先にターゲットにされるとみられる。


キャプチャ  2017年9月号掲載
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【天下の暴論2017】第2部(01) 北朝鮮と共催なら日本は平昌五輪をボイコットせよ

20171004 01
びっくりである。2018年冬、韓国の平昌で行われる予定の冬季五輪に、韓国が北朝鮮の選手の参加や、北朝鮮の会場使用等を『国際オリンピック委員会(IOC)』に正式に要請し、あろうことかIOCがそれを支援する意向だと公になった。始まりは6月20日。韓国の都鍾煥文化体育観光大臣が、「北朝鮮北部の馬息嶺スキー場での一部競技開催を検討する」と表明したことだ。都氏は“南北共催”を目指す方針等を披露した。この発言が内外から波紋を呼ぶと、韓国当局者は「都氏の発言は馬息領を練習に使うことを念頭においたものだ」とトーンダウン。しかし、6月24日には、文在寅大統領が「韓国と北朝鮮の合同チーム結成、開会式の合同入場を目指す」と表明。IOCと北朝鮮に協力を要請した。その後、北朝鮮やIOC側から「(時間的にも)合同チーム結成は困難」と反応されるのにもめげず、文大統領は7月3日、IOCのトーマス・バッハ会長と会談。バッハ会長は、「北朝鮮選手団が参加することが望ましい」との認識を示した。共同開催から選手団の参加へと、随分と話は小さくなったが、実は未だ北朝鮮は参加を表明していない。1988年のソウルオリンピックの時には北朝鮮の選手団は参加しておらず、文大統領としては韓国史上初めて、北朝鮮選手団を招聘した大統領としての名誉が欲しいらしい。「北朝鮮選手団の参加が望ましい」という認識をバッハ会長が発表して直ぐ、7月4日には北朝鮮がICBMと主張するミサイルを発射している。「最早、IOCがこれ以上、北朝鮮に譲る姿勢を見せることはない」とみていた。しかし、である。「7月9・10日のジュネーブの会議で、IOCは北朝鮮の選手の参加を支援する意向を固めた」と、11日の『YouTube』動画で公開されたという。現在まで、「日本が抗議をした」という報道は無い。これはどういうことなのか?

日本は数十年に亘り、多くの国民が誘拐・拘禁されたままという拉致問題を抱えている。それは現在未だ進行しており、人道的且つ人権の問題だ。それを無視して、北朝鮮をオリンピックに参加させようという一連の動きに対して、何らかの抗議をしなければおかしい。とはいえ、文大統領は、北朝鮮の核開発に対しての強い非難を、訪問中のべルリンでの演説において行っている(※7月6日)。しかし、同じ演説の中で、「北朝鮮とのオリンピックの共同参加が、平和と南北統一の為に不可欠だ」とも言っている。順番、おかしくないですか? 北朝鮮の核開発を非難するなら、現時点では「オリンピックを一緒にできない」と言うべきだろう。左手で拳を振り上げて怒りながら右手で飴玉を出していては、相手が本気で反省する筈がない。これでは韓国が、加えてその意向を取り入れたIOC委員全員が、北の核開発を認めているということになってしまう。ここまで恥知らずでオープンな二枚舌演説は、末代まで語り継がれることになるだろう。更に、こういう国の口車に乗り、北朝鮮の参加を「平和的提案だ」とばかりに歓迎するIOCの委員は、全員、頭がおかしいと思われる。今後、北朝鮮の繰り返されるミサイル発射に怒ったアメリカの圧力によって、意見が撤回される可能性も高いが、現在までのあまりにも安易な決定だけで、全員が罷免されるに十分である。オリンピックは抑々、戦争ばかりしていたアテネとスパルタの停戦協定で始まった。「いつも戦争をしているけれども、祭典の時だけは戦いを忘れてスポーツを楽しもう」というのが一般的な説。そんな歴史を持ち出せば、「今は朝鮮半島が危機的状態だが、だからこそ北朝鮮にオリンピックに参加してもらい、南北朝鮮の統一への一里塚とすべきだ。スポーツに政治を持ち出してはいけない」と、無理矢理主張することも可能だ。しかし、1発の核弾頭が無数の命や数世代の健康を奪ってしまう現代の戦争と、数千年前の戦争を等価に見ることは到底できない。また、オリンピックの祖であるピエール・ド・クーべルタン男爵が近代オリンピックを提唱した時、既に普仏戦争は終わっており、“停戦”を前提にしていた訳ではない。更に、北朝鮮は“只今戦争中の普通の国家”ではなく、テロ国家である。国策として、拉致・贋金作り・武器の輸出入・麻薬の売買等、多くの犯罪に手を染めているのは世界中の知るところ。そんな北朝鮮の参加を認めるのは、『IS(イスラミックステート)』を含む他のテロ国家の参加を認める前例を作ることになる。一体、テロリストに対して「“停戦条約”なるものを結び、平和を祈って一時スポーツを楽しもう。オリンピックの間はテロ無しね?」等という理屈が通ると、誰が思うのか? また、そんな大会に参加する選手と観客の安全を、どう保証するのだろうか?

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テーマ : 北朝鮮問題
ジャンル : 政治・経済

【体技心・田中将大4年目の挑戦】(05) ローテ守る責任感

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日本より約20試合多い年間162試合を戦う大リーグ。ナイター後にチャーター機で移動して、翌日の朝方に到着した都市で、その夜にまた試合をすることが日常の過密日程だ。先発投手は原則5人を中4~5日で回すが、一度も休まず年間33~34試合を投げ切れる投手は、メジャー全体でも例年数えるほどしかいない。先月27日にアメリカ通算100試合登板を果たした田中は、前日にこう話していた。「時間がかかった。ちゃんとローテーションを守っていたら、(4年目の)今季前半くらいには達成できた数字じゃないかなと思う」。1年間投げ続けることへの拘りは強い。先月、田中は2年ぶりに故障者リスト(DL)に入った。9日の登板後に右腕に普段と違う疲労感を感じ、首脳陣に伝えた。先発の柱を1試合でも欠くことは、チームにとって大きな痛手であると重々承知の上で、「残りのシーズン全部パーになるほうが、よっぽど迷惑をかける」と決断した。

「葛藤はあったか?」と尋ねると、「勿論ある」と即答し、続けた。「『どこの張りも感じない』とか、『どこの痛みも無い』とか、そんな選手、皆無でしょ。絶対に、自分の体の状態との鬩ぎ合いがある。ギリギリの決断ですよね」。11年間のプロ生活の中でも、苦渋の選択を迫られる瞬間は幾度もあった。『楽天イーグルス』時代の2010年8月29日。先発した『西武ライオンズ』戦の序盤で右胸を痛めた。「2~3回で『やばい』って感じだったけど、チームも苦しい状況だったし、こんな早い回で降りたらダメだな」と6回まで投げた。翌日、右大胸筋部分断裂で全治3週間と診断され、残りのシーズンを棒に振った。「(続投は)若さ故のところもあった。本当に賢い判断だったら、(痛みを感じた)その時点で止めておいたほうが良かったとも思う」。“体”を“心”でカバーしようとした21歳の日の経験は、苦さと共に脳裏に刻まれている。今回の田中は、登板を1回飛ばしただけでDLから戻り、先月22日の『デトロイトタイガース』戦は7回3失点で9勝目。中4日で臨んだ27日の『シアトルマリナーズ』戦は7回1失点で4年連続の10勝目に到達した。「僕はその時、それが最善だと思って、いつも選択している。何が正解かなんて、その後にしたことで評価される」――。28歳になった右腕が葛藤の中で下した決断を、きっと周囲は正解と認める筈だ。「『投げる前にこれをしなきゃいけない』というルーティンは特に無い」と話す田中だが、ニューヨークの本拠地『ヤンキースタジアム』で登板する日は、デーゲームなら朝食に、ナイターなら昼食に、自宅で必ずオムライスを食べるのが習慣になっている。料理の腕前に定評のある妻の里田まいさん手製の“勝負メシ”も、長いシーズンを戦う田中の体を支えている。 (ニューヨーク支局 宮崎薫)

⦿読売新聞 2017年9月1日付掲載⦿

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<画像5枚> “ハマの守護神”山﨑康晃が連泊愛した“勝利の女神”

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密着したり、手を繋いだり、幸せそうな2人。連泊デート中、食事は「家で取っていた」(山﨑)という。

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『ニトリ』で家具を吟味する姿は新婚夫婦のよう。途中、ファンに見つかったが、堂々と写真撮影に応じた。

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テーマ : 芸能ニュース
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<画像3枚> 元ヤクルト・岩村明憲が生活費を払い続ける“愛人と隠し子”

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8月中旬、読売ジャイアンツ球場での練習試合に現れた岩村。今後は『福島ホープス』監督に専念するというが…。

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隠し子の母親で、ゴーゴーダンサーとしても活動するM。本人の『インスタグラム』より。

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【体技心・田中将大4年目の挑戦】(04) 進化へ、変化恐れず

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『東北楽天ゴールデンイーグルス』を初のリーグ優勝・日本一に導いた2013年。勝負所を迎えて直球で押し、雄たけびを上げる田中の姿を思い出すファンも多いだろう。翌年に『ニューヨークヤンキース』に移籍してから、直球に対する考えは変わったという。一般的に投手の生命線と言われる外角低めについても、「『困った時に外角低めに投げとけば抑えられる』なんてそんな甘いもんじゃない。メジャーの打者は外角でも(腕が)届くし、力も全然違う。簡単にホームランになる」。また、「自分の真っすぐは通用しない」と自虐的にこぼしたこともあった。1ヵ月ほど前から、「これまでの野球人生で投げてこなかった」高めの直球の割合を増やしている。大リーグ4年目の今季、1試合に複数の本塁打を浴び、大量失点で崩れる試合が目立つ。リーグ全体を見ても、「打球に25度から35度の角度をつけると本塁打になり易い」等とするデータを利用し、「ゴロではなくフライを狙って打つ打者が増えた」という傾向が報道される中で、1つの結論に辿り着いた。「他球団のバッテリーが高めの直球を使うケースも増えているし、自分に対して、明らかに(相手打者が)低めにしか目を付けていないことには気付いていた」。

僅か97球で完封勝利を挙げた4月27日の『ボストンレッドソックス』戦のように、制球力を生かし、少ない球数で長い回を投げることができるのが田中の特長でもある。「態とボールになるような、そんな無駄な1球を投げても仕方ないと思っていた」という右腕にとって、大きな変化だった。「今まで本格的に投げなかったから、絶対的な自信がある訳ではないけど、抑える為には使っていかないと」。ストライクからボールゾーンに浮き上がる高めの直球を見せて、打者の目先を変え、低めのスプリットやスライダーで打ち取る。最近はそんな配球がよく見られる。投球フォームも模索を続ける。今、気を付けているのは、左足を着地させた時の右腕の位置、所謂“トップ”をどう作るかだという。「コンパクトにトップをしっかり作って投げること。結局、トップの位置が遅れてしまうと、制球も良くならないし、力のある球も投げられない」。微妙に動く速球を身に付け、5年連続2桁勝利を挙げたチームの先輩・黒田博樹さんも、メジャーでは日本時代からの“変化”で活路を開いた。日頃から「現状維持を目指していたら落ちていくだけ」と話す28歳。立ち止まらず、変化を恐れず、メジャーの強打者たちに立ち向かう。「マウンドで思うようにボールを操り、打者を打ち取ることができたら――」。田中のようにとはいかなくても、「制球力を身に付けたい」と願う少年少女、そして草野球愛好家は多い筈。その1人として、田中に「良い練習方法はないか」と尋ねてみた。「方法ですか?」とにやりと笑い、続けた。「自分で『どうすれば良くなるんだろう?』って考えながら投げることです」。“特効薬”を期待した下心を見透かされてしまった。“野球の上達に近道はない”ということか。 (ニューヨーク支局 宮崎薫)


⦿読売新聞 2017年7月27日付掲載⦿

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『日本相撲協会』は一代年寄授与問題を放置…稀勢の里ブームに隠された“引退できない”白鵬の苦悩

稀勢の里が奇跡の逆転優勝を果たし、空前のブームが到来している相撲界。しかし、10年以上に亘り角界を支えてきた第一人者の白鵬は今、深い悩みを抱えている。大横綱の知られざる心象風景とは――。 (取材・文/本誌編集部)

20170815 18
新横綱として臨んだ大相撲春場所で、左腕に重傷を負いながら、“史上最大の逆転撃”で連覇を成し遂げた稀勢の里。両国国技館で行われる来たる5月場所も、稀勢の里効果で空前の人気となっており、19年ぶりに誕生した日本出身横綱への期待は、益々大きくなりそうな状況である。「確かに、先場所の優勝はファンの心を打つものがありました」と、相撲評論家の中澤潔氏が語る。「恐らく、新横綱の場所で休場は許されないという責任感が勝ったと思うのですが、左腕が利かない状態でよく勝てたと思います。逆に言えば、本割・優勝決定戦と2連敗した照ノ富士の相撲は、如何にも芸が無かった。まさに、相手に『投げて下さい』と言わんばかりの寄り方で、稀勢の里の唯一の勝ち筋に自分から飛び込んでしまっている。相手は左を使えないのだから、そういう場合は右を封じながら寄ればいいのに、左から行ってしまい、その結果、右の小手投げを打たれてしまった。力だけで勝ってしまう人にありがちな粗い部分が出てしまいましたね」。形の上では、稀勢の里と並んで“同点優勝”の照ノ富士は、5月場所で優勝すれば一応、横綱昇進基準である“2場所連続優勝かそれに準ずる成績”を満たすことになるが、今のところ、綱取りのムードは全く立ち上がってこない。この1年で3回、カド番だったこともあるが、春場所でも琴奨菊での一番に立ち合い変化して勝つ等、相撲内容にも“注文”が付けられている。

「変化ということだけで言えば、稀勢の里も照ノ富士との本割の相撲で左右に変化しているが、怪我をしていることが明らかだった為に特に批判されなかった。稀勢の里は、春場所13日目の日馬富士戦で土俵下に転落した際に左腕を強打したものと言われていますが、何度VTRを見ても、左上腕内側の部分をどこで打ったのか、よくわかりませんでした。稀勢の里は、土俵を割る瞬間に既に顔を歪めていたように見え、『日馬富士の当たりを正面から受け止めた瞬間に、既に筋肉を損傷していた可能性があったのではないか?』と私は思っています。嘗て、元双葉山が(時津風)理事長だった時代、当時の横綱が取組中にやはり左腕を傷め、休場したことがあったのですが、その時に双葉山は『本場所で怪我するのは稽古不足だ』と言い切ったことがありました。稀勢の里も、『ああいった形での怪我は横綱として恥ずかしいことだ』という認識があったからこそ、優勝インタビューで『治療に専念し、早く土俵に上がりたい』という言葉が出てきたのだと思います」(同)。ファンの期待を一心に背負う稀勢の里。その一方で、急速に影が薄くなっているのが、第一人者の白鵬だ。最後に優勝したのは昨年の5月場所。以降、2回の休場があり、最も勝った場所でも11勝止まりに終わっている。並みの横綱であればそれほど騒がれないが、歴代最多の優勝37回を誇る大横綱が、1年近く優勝を逃し続ければ、“衰え”が指摘されるのは当然のことである。「実際に衰えはあると思います」と然るスポーツ紙記者が語る。「負けることそのものよりも、負け方が以前には無かった、正面から相撲を取って力負けするパターンが時々見られるようになった。年齢的にも32歳と、近年の横綱としては最年長の部類に入っており、仕方がないことかもしれません」。優勝29回を誇った昭和の大横綱こと千代の富士は、35歳まで現役を続けたが、近年の“大型化時代”における横綱の引退年齢は、昔より早くなっている。北勝海以降の横綱引退年齢は、北勝海28歳、大乃国28歳、旭富士31歳、曙31歳、貴乃花31歳、若乃花29歳、武蔵丸32歳、朝青龍29歳。こうしてみると、32歳の白鵬や、間もなく32歳の鶴竜、33歳の日馬富士が横綱として“晩年”に差しかかっているのは明白である。しかし、史上最強の横綱として、この10年間の角界をリードし続けてきた白鵬の“存在感”が、稀勢の里の登場でここまでかき消されてしまうのは、やや不思議である。「白鵬が実績面で角界最大の功労者であることは、誰しもが認めているところですが、それが正当に評価されていないように見えるのは、1つに本人の土俵態度、そしてもう1つは国籍の問題が関係していると思います」と、前出の中澤氏が語る。

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お金が無ければ知恵を出せ! Jリーグ地方クラブ奮闘記

20170815 21
①『ガイナーレ鳥取』…現役時代より走っている? 岡野雅行GMの“野人流営業術”
「『GMをやってくれ』と言われた時は驚きましたよ。先ず、GMの意味がわからない。パソコンもできない。『葉巻でも吸って、ふんぞり返っていればいいのか?』と」――。J3で奮闘する『ガイナーレ鳥取』のGMを務める岡野雅行は苦笑する。日本代表をワールドカップに導いた“野人”は、GM職4年目を迎えた。選手時代を含めると、鳥取暮らしはもう9年目になる。GMというと、チーム編成に携わる仕事がメインと思われるが、岡野は違う。強化責任者というより営業マン。県内は勿論、日本全国を飛び回っている。例えば、鳥取の自宅を出て、1日で姫路・岡山・広島・米子と移動することも珍しくない。「母体の無い小さなクラブなので、営業も件数を熟すしかない。話好きで長くなる社長さんもおられるので、時間が無くなって焦ってダーッと次の約束に飛んでいくんですよ」。車の走行距離は月に3000㎞超。岡野は現役時代より走っている。岡野にGM就任を依頼した社長の塚野真樹によると、“野人効果”は抜群だという。「例えば、営業で県外に行くと、『ガイナーレとは…』という説明から入らなきゃいけない。それでも『で、何?』となる訳ですが、有名な岡野が来ると違う。説明不要。彼がチームや鳥取の良さを語ると、すんなり耳を傾けて頂けるんです」。感謝の気持ちを忘れず、誰とでも直ぐに打ち解けられる岡野には、鉄板の営業術がある。“ジェントル野人”大作戦だ。「今は後ろで結んでいますが、嘗ては髪を下ろしていました。そうやって野人のイメージを出した上で、『今日はお時間を作って頂きましてありがとうございます』と深く頭を下げる。そうすると、『野人なのに挨拶ができるんですね』と驚かれる方がいるんです。ちょっと狡いかもしれませんけど」。

塚野によると、酒席での岡野は素晴らしいの一言に尽きるという。目の前に一升瓶をドンと置かれて、「野人さん、今夜はとことん飲みますよ」と言われれば、どこまでもついていく。一滴も飲まない人には、ジョホールバルのエピソードで喜ばせる。カラオケだってお手のもの。十八番は『ザ・ブルーハーツ』。営業巡りの車中では、「今日会うのは60代の社長さんか。それなら誰の歌がいいだろう…?」と昔のCDをチェックする等、準備に余念がない。気配りができて、サービス精神旺盛なのだ。近頃、岡野には嬉しい変化があるという。「以前は“ジョホールバルの岡野”とか“レッズの岡野”として声をかけて頂いていたんですが、最近は『鳥取、応援しています』という風に、“ガイナーレの岡野”として声をかけられることが増えてきたんです」。ガイナーレというと、2014年に始めた“野人と漁師のツートッププロジェクト”で話題となった。これは、1口5000円で寄付を募り、その額に応じて地元の境港名産の海産物をお礼に送るというもの。寄付から経費を引いた額が、選手獲得資金に充てられる。これを元手に、2014年はフェルナンジーニョやハマゾッチを補強。2人の活躍もあって、J3で4位に食い込んだ。この“カニで選手を釣り上げる”プロジェクトによって、ガイナーレは既に5000万円以上を集めている。このプロジェクトは当初、地元でも期待されていなかった。「知名度のあるGMが旗を振って旨いカニを売り込めば、バンバン注文が入りますよ。在庫不足じゃ困るから、沢山用意してく下さい」。塚野が漁師に呼びかけたところ、「30ケースもあればいいでしょ」と笑われたという。ところが、蓋を開けてびっくり。1ヵ月で3000ケースも注文が来たのだ。塚野が説明する。「勝因は僕らが頑張ったことではなく、単純に地元にいいものがあるということです。地方に共通することだと思いますが、鳥取県民は『鳥取のものなんて…』とか『鳥取が頑張ったところで…』と自己評価が低いんですよ。で、東京で評価されて始めて地元の価値に気付いたり、自信を持ったりする。鳥取県出身の僕は、それが嫌。だから、その地方気質を逆手に取って、地元の人が普通のものだと思っているカニや魚を全国に売ったんです。『こんなもの大したもんじゃない』と思っていた海産物が都会で喜ばれて、漁師の皆さんは喜んでいましたよ」。つまり、こういうことだ。岡野と塚野は、ガイナーレを通じて鳥取を元気にして、誇りを持てる街にしようとしているのだ。少し前まで、鳥取ではこんなことが言われていたという。「岡野は東京から鳥取に通っているんだってな。そりゃそうだよ。鳥取みたいな田舎に、有名人が態々住む訳ないもんな」。そんなことはない。野人GMは鳥取に住み、今日も日本中を走り回って、自分の大好きな鳥取とガイナーレの魅力を訴え続けているのだ。

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井岡一翔の脱税疑惑に村田諒太の不当採点騒動…“総亀田化”する日本プロボクシングの惨状

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5月20・21日に2日連続でプロボクシングをゴールデンタイム中継したフジテレビの視聴率(※『ビデオリサーチ』調べ・関東地区)は、初日が前半9.5%、後半17.8%、翌日が前半8.2%、後半9.7%。突出している初日後半は、ロンドンオリンピックの金メダリスト・村田諒太(※ミドル級・右画像)の世界初挑戦で、数字は当然、時間帯トップ。それ以外も3位で、苦戦が続くフジにとってはかなりの朗報だった。2夜連続放送の懸念を覆す成功と言えるが、村田の判定負けの採点に異議を唱える声が多数で、ボクシング自体へのイメージダウンも大きく、ネガティブな要素も残った。村田が所属する『帝拳ジム』の本田明彦代表は「ボクシング界の信頼を損ねる」と激怒したが、抑々、この世界に信頼なんてあったのか? ボクシングや格闘技の興行は、あくまで“金儲けの為の見世物”というヤクザな世界であり、元は暴力団が取り仕切っていたもの。近年、ヤクザは排除されつつあるが、その世界観は変わっておらず、あらゆるところに不正が見え隠れする。八百長やドーピング等の絶対悪を除いても、スター選手を保護する為の特例措置や不公平な采配は珍しくない。嘗て亀田三兄弟も、採点疑惑や姑息なマッチメイクに批判が巻き起こった。その原因は全て“カネ”にある。タイトルを管理する団体は、高い承認料を積まれれば格下の対戦相手との試合を認めるし、期間中にジャッジやレフェリーの世話をするのは興行の主催者だから、接待は“暗黙の了解”だ。こうした悪習をできるだけ排除し、競技性を守る為に必要なのは第三者の介入で、ボクシングであればコミッションがそれを担うが、これも業界では決して強い立場にはないのが実情だ。

アメリカではコミッションが行政機関の下にあり、一定の強い権限が与えられているが、日本では興行を主催するプロモーターこそが神である。そして、その金儲けを手助けする最大のパートナーがテレビ局だ。テレビ局は基本、全ての番組を時間通り放送する為に“台本”を作る。スポンサー企業がお金を出して番組予算を立てるので、CM放送の時間枠を計算しておくのが仕事の柱となる。その為、本来なら勝敗の予測がつかず、アクシデントもある生放送の試合中継はコンテンツとして不向きで、リスクが高い。野球やサッカーであれば、競技自体が人気を持っている為に極端に上下はしないが、格闘技系は選手の人気に大きく左右される。強くても試合がつまらない地味なファイターでは視聴率は獲れず、局は人気選手のみゴリ押しして、別の形で“予定調和”を作り出すのだ。10年前に亀田三兄弟が誇った高視聴率は、彼らが人気者だったのではなく、TBSによるゴリ押しがあまりにも酷い為に、「八百長をしているのではないか?」と反発する“アンチ”が増えたことで数字を伸ばした皮肉なものだった。但し、TBSといったテレビ局にしてみれば、亀田が正統だろうが異端だろうが関係なく、“視聴率さえ獲れれば文句無し”という土壌ができ上がっていた。今、その路線を受け継いでいるのが、同じくTBSが売り出している井岡一翔だ。当初は“ボクシング界のニューホープ”としてファンが期待した存在だったが、今や亀田的な手法によって、“イオカメダ”という不名誉なニックネームが付けられるほど。その試合は、時間を引き延ばして視聴率稼ぎしているとさえ思われている。井岡は、元2階級制覇の世界チャンピオン・井岡弘樹氏を叔父に持つサラブレッドとして、アマチュア史上3人目の高校6冠を達成。2009年に弘樹氏の運営する『井岡ジム』からプロデビューした。3戦目で世界ランカーを下した井岡は、「強い選手とやってボクシング界を盛り上げたい」と語り、ジム会長の弘樹氏も「かませ犬とはやらせない」と公言していた。しかし、それは長くは守られなかった。2011年のデビュー7戦目では、当時、無敗のWBC世界ミニマム級王者であったオーレイドン・シスサマーチャイをKOし、当時の国内最速記録を更新する世界王座獲得となったが、この勝利には“注釈”が必要だった。井岡は本来ならばライトフライ級だったところ、減量して最も選手層が薄いミニマム級を狙ったのだ。3度目の防衛戦では、WBA王者の八重樫東との統一戦に勝って、高い実力は証明したが、一定の人気が出るや、井岡はあからさまに“TBSの犬”と化した。翌2012年、本来のライトフライ級で2階級制覇を果たすも、そのマッチメイクはまさに“亀田流”。当時のWBAチャンピオンは無敗の超強豪であるローマン・ゴンサレスだったところ、WBAがゴンサレスを“スーパー王者”に格上げして、無理にチャンピオンの空席を作成。井岡は5位の選手と王座決定戦に出て勝利。その上にゴンサレスがいるのに、“2階級制覇”等とは良く言えたものだった。WBAは翌年、この2人のチャンピオンに対戦の指示を出したが、井岡サイドは回避を申し出たのである。ある関係者によると、「井岡陣営がゴンサレス側にカネを払って対戦回避を許してもらった」という話で、井岡が強い相手から逃げたことにファンの批判は急増。しかし、TBSはそこには触れず、試合中継で井岡を絶賛し続ける為、更に開き直ったマッチメイクに拍車がかかっていった。

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「個を活かす川崎のスタイルで優勝したい」――中村憲剛選手(川崎フロンターレ)インタビュー

勝てそうで勝てないシーズンが続く。だが、希望は失っていない。寧ろ闘志を駆り立てている。川崎一筋の偉大なキャプテン・中村憲剛が、15年目に向けて熱く語った。 (聞き手/スポーツライター 熊崎敬)

20170803 06
――オフはどう過ごしました?
「天皇杯の2~3日は、娘が体調を崩したんで、自宅に缶詰めだったんです。外出できなかったので、去年の最後2ヵ月のことを考えちゃって。チャンピオンシップも天皇杯もチャンスはあったのに、どっちも向こうに転がっていった。『鹿島に習わなきゃいけないところもあるな』って感じていました」

――習う、というと?
「良くないなりに勝つということ。苦しい時間を耐えて、セットプレー1発で持っていくような。昨シーズン、そういう試合は増えたんですけど、勝負どころでできなかった。自分たちのボールを持つサッカーには勿論、自信があります。でも、そこにプラスαができなかった。やっぱり、一発勝負のトーナメントで勝つには、試合を殺すようなことも必要になる。『もう1つ上に行くには、もっとあからさまにやってもいいんだ』と、自分の中で感じたんです」

――なるほど。
「鹿島だって、自分のリズムで試合をしたい筈なんです。でも、それができない時の割り切り方が凄い。『今は守って逆襲でいいじゃん』というね。チャンピオンシップと天皇杯で、それを痛感しました。あともう1つ、メディアも含めて『やっぱり鹿島だ』と思わせる力もある」

――私もそれに加担していますね。
「それが伝統の力なんですよ。常勝といっても、黄金時代を知っているのは(小笠原)満男さんとソガ(曽ヶ端)さんくらい。若い選手の多くは知らないんです。でも、周りから『強い』『勝てる』と言われるから、『最終的には自分たちが勝つだろう』と思って試合ができる」

――鹿島と違って、「川崎は肝心要で勝てない」と思われている。
「それは自分たちが招いたこと。勝てば空気も変わると思う。俺はそれが去年だと思っていた。風間さんが4年かけて築いたチームの集大成だったんですよ。だから本当に悔しい。いや、悔しいって言葉じや陳腐過ぎる。振り返ると、2003年に入団して3~4年で優勝争いするようになって、『これなら直ぐ獲れるんじゃないか?』と思っていました。でも、何も獲らないまま15年目を迎えている訳で…」

――ただ、チームの完成度は高まっている。その手応えはありますよね。
「えぇ。相手を自陣に押し込んで逆襲すら許さない、そんな試合が去年は何回かできました。風間さんは選手の個性を大事にしていたので、誰が出ても同じというチーム作りはしなかった。だから、就任2~3年までは、誰かが欠けると結果が出なかったりしたんです。でも、去年は層が厚くなって、誰かが欠けても勝ち切れる試合が増えましたね」

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George Clooney

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