“皆さまのNHK”を腐らせる『放送技術研究所』の闇――研究開発より忖度が優先、有名研究者を“通路案内係”に

20170511 01
籾井勝人氏が会長の座を降り、平時に戻ると思われたNHKで、その後もわいせつ事件等、不祥事が間欠泉の如く噴き出している。だが、一連の事件は、この殿様商売に蔓延する腐敗の断面に過ぎない。ぬるま湯に浸かり、“皆さまのNHK”を蝕む輩の巣窟が存在する事実は知られていない。それは、競争相手の不在と裏方の盲点につけ込み、私利私欲が跋扈する技術畑だ。本来ならば日本の放送技術を牽引すべき頭脳集団だが、一部の人間による独善的な人事や差配に辟易した技術者たちは、愛想を尽かして次々とNHKを去り、今や「人材の流出どころか枯渇の状態」(NHKのOB)。国民から集めた受信料も巡り巡って、公共放送を壟断する邪悪な面々の杜撰な経費に浪費されているのだ。この技術畑の中核は『NHK放送技術研究所』(以下“技研”)だ。職員は約250人で、年間予算は人件費・研究開発費を合わせて120億円。カラーテレビの実用化・ハイビジョン・地上デジタル放送等を牽引してきたテレビ技術の中核であり、公共性と汎用性で一企業の技術部門とは一線を画す。技術畑のトップである技師長も、技研所長の経験者が大半。技師長は通常、技術系の専務理事か理事が兼任する。現在の森永公紀技師長兼専務理事は、報道局の経済部出身。子会社である『NHKアイテック』の社員が架空工事を発注し、約2億円を着服する不正が発覚し、技術畑の出身者が外された結果だ。何故、NHKの技術者集団は堕落したのか? 腐敗の系譜を探ると、退職や転職に追い込まれた人々の証言から、歪んだ支配への転機が浮かび上がった。それは、技研所長から技師長を経てアイテック社長へ天下りした久保田啓一氏の影響力。アイテック事件当時の社長で昨年4月に退任に追い込まれ、現在はNHKのOBの1人だが、そのDNAは今もNHK技術の上層部に継承されているのだ。

「どうなるかわかっているだろうな? 俺は名簿にマルを付けて、誰が挨拶に来たのか記録しているんだぞ!」――。2008年6月、東京都世田谷区砧にある技研のエレベーターで乗り合わせた研究者を恫喝したのは、当時、技研所長に就任したばかりの久保田氏だった。この研究者は「いえ、伺いましたが不在で…」と返したものの、それが気に障ったのだろう。「このままでは研究ができなくなる」と悩んだ末、50歳過ぎで退職し、大学教授に転じた。これだけなら、どこの会社にもありそうな些事と片付けられるかもしれない。だが、独善的な人事はその後も枚挙に暇がない。以下、何れも一流大学の大学院で修士課程以上を修了した人たちの実話の一部である。アナウンサーに代わり、株式市況等を自動的に読み上げる“音声合成”の研究で最先端を走っていた40代のエースは、「成果を上げても全く評価されない。上層部の好き嫌いだけで人事が決められている」と嘆きながらNHKを後にして、この彼も今は大学で教鞭を執る。音声からテレビ字幕を作成する“音声認識”の技術で将来を嘱望された30代の技術者は、大手ポータルサイトへ転職していった。退職の背景を知る関係者は、「研究より、上司の顔色を見ながら仕事しなければならない環境に嫌気が差した」と心中を代弁する。国立大学で博士号を取得した40代の技術者は、特殊半導体技術の研究者として国際的にも注目されていたが、「研究実績が殆ど無い久保田氏にとって目障りだった」(前出のOB)とされ、突如として更迭の憂き目に遭う。今では、飛ばされたNHKの子会社の地方支社で、放送に異常がないか、日がな一日、テレビのモニター画面を眺めて過ごす。「何故、こんな冷や飯を食わされなければいけないのか」。無念の声を聞いた元上司は、絶望のどん底に突き落とされた部下の境遇に、自責の念にかられているという。放電による発光を利用するプラズマディスプレイの高精細化の理論研究で有名な50代の研究者も、長年の研究成果を根こそぎ奪われ、退職後も失意の日々を送る。彼は「8Kスーパーハイビジョンのプラズマテレビを実現しよう」と、高精細化に挑戦。その可能性を世界で初めて実証し、メーカーと共に開発に成功したが、2014年の学会誌の論文に彼の名前は無かった。その彼は、上司から「君がNHKの関連団体へ出向するなら、成果は貴男のものにしてあげるが、拒めば他の人の成果にする」と通告され、腰を抜かさんばかりに驚く。この後、彼は研究とかけ離れたところへ派遣された。その間、彼の成果は本当に他人のものになり、世界的なディスプレイ学会の表彰にも自分の名前は見当たらなかった。しかも、2012年の世界初145インチのスーパーハイビジョンテレビのお披露目セレモニーでは、何と会場の通路案内係として立たされたのである。彼らだって手を拱いていただけではなく、NHKのコンプライアンス(法令順守)室に駆け込んだ者もいる。だが、その1人は、「私たちより職制の上のほうが決めたことをとやかく言えない」と一顧だにされなかったと明かす。

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「自分は賢い」と勘違いして公共の電波にアホを垂れ流し中! 中身スカスカのコメントで政治を語っちゃう薄ら寒い芸人たち

カッコつけて高尚なことを言いたいのに、お頭が追いつかず、トンチンカンな発言をしている人っていますよね。非常に痛々しいです。最近、ワイドショー等で、お笑い芸人たちが挙って天下国家に口を出して、そんな痛い姿を曝しているんです!

20170329 02
ドナルド・トランプ氏の大統領当選から2017年1月20日の就任式までの間に、マドンナやレディー・ガガ等、海外の有名人が政治的な発言を連発し、ニュースを賑わせていました。これに、「政治にも熱心な海外セレブってカッコいい!」みたいなイメージを持った人も多いでしょう。そんな中、日本でも芸人たちがワイドショー等の情報番組に出演し、まるで代弁者のように政治や社会問題に言及していますよね。が、はっきり言って、海外の芸能人も日本の芸人も発言の中身はペラペラです。抑々、コイツらみたいな金持ちに庶民の気持ちがわかる訳ありません。特に日本の芸人たち! “物申す”みたいなドヤ顔ですが、言っていることは滅茶苦茶ですよ。という訳で、ここでは“芸人コメンテーター”の発言の傾向を分類&分析しつつ、如何に彼らがどうしようもないことを言っているかをお伝えしたいと思います。先ずは、発言がネトウヨっぽい芸人たちについて。『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演中の『ダウンタウン』松本人志は同番組で、「安保法制反対は平和ボケ」と安保政策に反対する人たちを批判。安倍晋三首相が出演した際には、「日本っていうのが僕はやっぱり大好き」「もう、どこの国にも謝ってほしくない」と、笑える部分がひとつも無い安倍政権にただ賛成するだけのクソみたいなコメントを連発。教養が全く感じられない能無しっぷりを曝しました。鬼才ぶっているのに権力に媚びへつらうってダッセー。戦時中の女学徒みたいな見た目のイモトアヤコは、考え方も戦時中宛ら。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で、常備軍を廃止し、“世界で最も幸せに暮らせる国ランキング”で1位になったコスタリカについて、「軍隊が無いと何で幸せ?」と疑問を呈し、「若し向こうから来た時に軍が無いとアチャーってなっちゃう…」と発言。国防に目覚めたネトウヨですか? キモっ!

小籔千豊は、情報番組での「“民主主義”において、日本はどこの位置を目指すべきだと思いますか?」という質問に、「民主主義より“ライト独裁”がいい」と仰天発言。「今、民主主義やったら皆で話し合いますやん。じゃなくて、『お前が全部決めてえぇわ』」と持論を展開し…って、こんな大日本帝国時代のようなトチ狂った思想、ヤバ過ぎるでしょ! 一石を投じるネタのつもりなんでしょうが、サムいだけですよ。小籔と同じくヤバさを漂わせているのが、『笑い飯』の哲夫。新聞のコラムで、「今だにGHQの入れ知恵した古文満載の憲法を採用してるなんて、今のアメリカ人もびっくりしてますよ」とべタなネトウヨの受け売りのようなもの言いで、芸人になっていなかったら確実に厄介な痛い人として扱われていますよ。で、そんな小籔よりも哲夫よりも酷い芸人が、『ブラックマヨネーズ』の吉田敬。テレビで「料理なんてものは女の仕事」と女性軽視発言をする頭のおかしい人間で、このコメントからも読み取れるように、古臭い家父長制的価値観を持つ化石みたいな芸人なのです。勿論、自身のツイッターで政治的なことも呟いていますが、「今の政治やばい思う。俺にやらせろよ。どうでもえーわ。俺にやらせろや」と、まるで泥酔した通天閣のオッサンのように喚き散らしています。吉田に言われなくたって今の政治がヤバいのは皆知っていますし、尚更吉田にだけは任せたくないですよ! 一方、リベラル気取り発言の多い芸人も存在しますが、ネトウヨ芸人と同じく、どいつもこいつも救いようがありません。「安倍政権の強権的やり方を、お笑いとしてからかっているだけ」とのたまう水道橋博士。映画『独裁者』でアドルフ・ヒトラーをバカにするチャールズ・チャップリン気取りですか? その割に、いつも知識人ぶるものの、笑いどころの無い話しかしていないような。土田晃之もリベラル気取り。安保法案に関して、「てめぇ(※安倍首相)がただ、歴史に名前を残したいだけなのかな」と自身のラジオ番組で批判し、政治資金の私的流用が問題となった舛添要一氏の「死んでも死に切れない」発言には、「俺、こういうことを軽く使うヤツ、信じられない」とコメント。街頭インタビューでも同じことを言う人が山ほどいそう。芸人としてどうなのよ。因みに、運転中に『ポケモンGO』をプレイする人については、「余程厳しく摘発したほうがいいっすよね」だって。つまんねー。『ピース』の又吉直樹も集団的自衛権に反対で、ワイドナショーに出演した際、「平和でより人が死なないほうがいい」と当たり障りなさ過ぎるコメント。芥川賞作家なんだから、もっと含蓄のあること言って下さいよ。

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【仁義なきメディア戦争】(18) テレビは“暇潰し”ではなくなった…『サザエさん』視聴率急落の深刻な事情

20170321 15
先月、『ビデオリサーチ』は、関東地区の視聴率調査において、“タイムシフト(録画再生)視聴率”という新指標を誕生させた。現状、テレビ広告の指標として用いられているのは、テレビ放送と同時での視聴を示す“リアルタイム視聴率”のみだが、タイムシフト視聴率は、放送番組を録画後7日内に再生して見る人の割合を示す指標となる。同社によると、TBSテレビ系で放送されているドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』の初回は、リアルタイム視聴率10.2%対して、タイムシフト視聴率は10.6%。今や、録画再生視聴のほうが多い番組もあることがわかった。録画再生視聴は、家族等他の人に邪魔されない時間にじっくり番組を見る行為――つまり“専念視聴”を意味する。“テレビに集中している”という点で考えると、その瞬間に見ることが重要なニュースやスポーツ中継もまた、専念視聴だと言えるだろう。今、こうしたテレビの見方が相対的に増えている。民放のテレビ番組のイメージについて、同社は10年ほど前、次のような調査結果を出していた。「退屈しのぎ・暇潰し」54.1%、「気分転換・ストレス解消」50.5%、「生活の一部になっている」45.2%…。つまり、帰宅し、特に用事が無いとテレビをつけ、ザッピングで何となく見る番組を選ぶことが生活習慣となっている人がかなりいたのである。今や、テレビを取り巻く環境は大きく変わった。例えば、テレビが最も見られるゴールデン帯(19~22時)のHUT(総世帯視聴率)は、過去15年で約70%から62%と8ポイントも下がった。レンタルビデオ・テレビゲーム・カラオケ等が一般化し、娯楽の多様化が進んだことが大きい。

NHKと民放キー5局の合計視聴率は15ポイント以上の縮小と、HUT以上に減っている。しかも、15年間の緩やかな低落傾向は、2014年以降、テンポを速めている。その最大の原因は、デジタル録画機が普及し、録画再生視聴が急増していること。更にはスマートフォン等が急速に普及し、インターネット接続端末の利用時間が増えていることである。民放のイメージ首位だった“退屈しのぎ・眠遺し”という役割は、確実に減っている。スマホ等テレビ以外のメディアが普及し、生活者の多くはそれらに“暇潰し”や“慰安”を求めるようになった。『電通総研』の調査では、スマホ所有者のアプリ起動率がテレビのHUTを上回り始めているという。そこで行われているのは、ソーシャルメディアでの知人・友人とのコミュニケーションであり、ゲーム等である。「テレビを見ながら」という人も少なくはないが、明らかに意識はテレビからスマホに移り始めている。テレビを取り巻く環境が変わると、テレビの見方にも変化が生じる。例えば、ドラマの視聴率は過去20年間で大きく減少した。トレンディードラマ全盛期に、フジテレビの月曜21時台ドラマ(月9)の視聴率は、年間平均で20%を超えていた。ところが、2013年には15%を切るようになり、今年は1桁がほぼ確定的だ。「月9がつまらなくなった」等の批判もあるが、ドラマを録画再生で見ることが一般的になり、テレビ局が作った編成時間に合わせて見る人が減ったことが理由だろう。1969年の放送開始から今年で48年目に突入している日本最長寿のアニメ番組『サザエさん』(フジテレビ系)の視聴動向には、まさにこのテレビの見方の変化が表れている。番組の月間平均視聴率は、2014年2月に21%超だったが、2015年には15%を割り込むようになり、今年度に入ると13%に届かなくなった。しかも、今年5月22日放送分は7.7%、7月3日は9.9%、8月14日は8.2%、8月28日は8.6%と、1桁が4回もある。今年度は、このまま行けば13%未満は必至だ。ここ2~3年で視聴率は半分近くに急落している。右上図は、『データニュース』が毎日3000人のテレビ視聴動向を追う“テレビウォッチャー”の同番組に関する過去5年のデータである。月間平均接触者数は視聴率と同じように右肩下がりだが、録画をする人の数は5年間殆ど変化がない。つまり、「是非見たい」と思っている人の数はあまり変わっていないが、「テレビをつけたらやっていたから何となく見た」といった人が、ここ数年で急速に減っているということになる。これは、“暇潰し”番組という位置付けの限界を示していると考えられる。サザエさんの視聴率調落は、テレビ全盛期の終焉を意味する。だが一方で、新たなビジネスモデルを開拓する転換期と見ることもできそうだ。

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今期も手堅いのはテレ東だけ! 身も心も凍える2017年冬ドラマを滅多斬り!

何と言っても元『SMAP』同士の因縁の対決だ。キムタクドラマは今期の視聴率トップだが、内容は惨憺たるもの。一方の草彅も、ストーリーはショボいが、注目すべきはその表情。憎しみを湛えた瞳は、リアルな分裂劇を想起させる吸引力。2017年も“テレビの天敵”今井舞の毒舌が炸裂するぞ!

20170221 01
逃げ恥にドクターXに真田丸と、ドラマシーンが熱かった昨年末。余勢を駆って今シーズンも盛り上がるのかと思いきや、稀に見るレべルの不作の冬に。ひもじさに凍えながら、ラインナップを見ていこう。先ずは月9。『突然ですが、明日結婚します』(フジテレビ系・月曜21時)。結婚願望の強いヒロインと、結婚したくないクールな毒舌男とのラブコメディー。元々、別の俳優で全く違う話をやる筈が、降板。その後、キャストも脚本も白紙のまま迷走し、放映ギリギリに滑り込みで配役と中身が決まったという裏事情が筒抜けで放送が始まった本作品。あらゆるところに“突貫工事”が見て取れるエマージェンシードラマである。先ず、話の筋が。出てきて数秒で、「私には夢があります。それは結婚すること」「結婚? 絶対やだ。無理」と心の内を直接声に出す登場人物たち。昔のトレンディードラマに出てくるような友人のお洒落マンションが溜まり場で、ここで偶然会っては話が前に進んでいくご都合主義。ちょっと話しただけで直ぐくっついたり離れたりの沸点の低さ。画面に映っているのが、どれもこれも見たことのない拙い一見さんばかりなのも辛い。ヒロイン・西内まりやの相手役である山村隆太は、人気バンド『flumpool』のボーカルで、これがドラマ初出演。うーむ。演技といい所作といい華の含有量といい、どう見ても二番手三番手にしか見えないが。それが主役級のドラマ。今回の突貫工事の象徴的存在と言えよう。フジの弱り目につけ込んで履いた下駄ではあるが、そのヤマっ気は本人というより、主に事務所から漂っている。福山雅治や星野源の成功に気を良くし、“ミュージシャン→俳優”枠を独自ルートとして確保せんとする『アミューズ』の野望。それが結願するのが先か、誰も出たがらない月9枠が消えるのが先か。消耗戦はこれからが正念場だ。

戦国時代、お家断絶の危機に立ち上がり、女ながら城主となった井伊直虎の生涯を描く『おんな城主 直虎』(NHK総合テレビ・日曜20時)。何となく不安だったのだが、それがそのまんま現実になった印象。未だ子供時代のエピソードが続き、主演の柴咲コウの出番は未だなのだが。“おてんばで利発で男顔負けの度胸の持ち主”というキャラクターを刷り込みたいのはわかるが、兎に角、子供中心に話が進み、大人がそれに振り回される筋運びには鼻白む。『あんみつ姫』とか『一休さん』ならいいんだが、これ大河だからなぁ…。常に子役中心の画ヅラで、その人数もどんどん増えていき、拙い演技が大渋滞で、まるで『劇団ひまわり』のオーディション会場のよう。これから幼馴染みの2人の男性の間で心揺れたりするらしいし。徹底的にオンナコドモ目線の予感。これって朝ドラでやるべき路線だと思うのだが、何故大河に持ち込む? 武将たちによる複雑に野太く渦巻く人間ドラマ、それが大河の醍醐味なのに。『真田丸』で戻って来ていた太客を、みすみす逃す作りが残念無念。カムバーック、おっさん劇ーっ! 秘密を抱えた男女4人が織りなす、ちょっとビターな味付けのラブサスペンス『カルテット』(TBSテレビ系・火曜22時)。松たか子・満島ひかり・松田龍平・高橋一生と、腕に覚えありの面子を揃え、「唐揚げにレモンをかける、かけない」「壁に画鋲を躊躇なく刺せる、刺せない」といったデリカシーの部分を快る作家性の高い会話劇で、話が紡がれていく訳だが…。全体的に理屈っぽいセリフの応酬が続く様は、テレビというより舞台劇やラジオドラマ向きな印象。何かこう、言葉弄り過ぎでスッとセリフが入ってこないというか。満島ひかりの悪いとこ出ちゃっているというか。演技は巧いんだけど、見ていて息が詰まるというか。感想を尋ねられたら、多くの人が「好きな人は好きだと思う」と答えるだろう。「だけど、私はちょっと…」とも。恋に仕事に悩める3人の崖っぷちアラサー女の日々を描く『東京タラレバ娘』(日本テレビ系・水曜22時)。人気漫画原作なので、痛いところを突かれると主人公たちにCGの矢が刺さったり、デカい鉄球に吹っ飛ばされたりといった漫画的表現が随所に。『アリー my Love』で見たことある。あれ、20年前の作品だけど。うーん。“漫画をドラマ化する”というのは、“漫画のページをそのまま映像化する”ということではない。ドラマにはドラマに即した表現法があり、パロディーやCGの取り入れ方の成功例は逃げ恥が提示してくれていた筈なのに。CGキャラクターのかわいい“タラ”と“レバー”に下手を責められ、「うわーん」と机に突っ伏すという描写で描かれる恋の悩み。前にフッた男がカッコ良く成長していて、気付いた時には若い女に取られていた。売れないバンドマンだった昔の彼がスターになっていた。うわーん。…いやいやいや。もっと女が感情移入できる細かい痛恋ディテールあるだろうに。女性視聴者は、そこに共感しようと待っていたのに。収穫ゼロの合コン帰り、「今日の為にバリッバリに固めてきたのにィッ!」とオールバックにセットした髪を掻きむしって去ったという、先日報道された西川史子の姿のほうがよっぽど痛恋あるある。

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【仁義なきメディア戦争】(13) 脱テレビ依存なるか…制作会社の新金脈

20170213 09
人気ドラマ『深夜食堂』の新作が、動画配信サービスの『NETFLIX』へ“移籍”した。先月21日から『深夜食堂 -Tokyo Stories-』として、世界190ヵ国で同時配信を開始した。ドラマの舞台は、繁華街の路地裏にある小さな食堂“めしや”。マスター役を小林薫が演じ、不破万作・綾田俊樹・光石研・松重豊・オダギリジョーらが常連客役だ。2009年10月にTBSテレビ系列各局深夜枠で放送された同ドラマは、見るとお腹が空いてくる“飯テロドラマ”の先駆け的存在としてファンを増やした。2011年に第2部、2014年に第3部が放送され、昨年には映画化されている。全国80館という小規模な上映にも拘わらず、興行収入2億5000万円・動員数20万人を記録した。今や、人気は日本だけに止まらない。韓国・台湾・香港を中心にファンを増やし、リメイク版も作られている。NETFLIX作品は先月25日に『ロンドン東アジア映画祭』で上映され、今月5日には新作映画『続・深夜食堂』(東映)が公開された。これまでもNETFLIXは、オリジナルドラマの制作に出資したり、独占配信権を獲得したりすることで、他サービスとの差別化を図ってきた。6月には芥川賞作品の小説『火花』(文藝春秋)を、『吉本興業』等の出資会社がドラマ化して話題を集めた。しかし、地上波で視聴率を確保できるドラマシリーズがインターネットサービスへ移籍する動きは、従来の流れとは一線を画す。これには背景がある。これまで深夜枠で放送されてきた深夜食堂は、大手芸能事務所で制作会社の『アミューズ』が主導権を握って制作してきた。テレビ局頼みに終わらせず、インターネットサービスにも企画の持ち込みが可能だった。深夜食堂のプロデューサーを務めるアミューズの遠藤日登思氏は、NETFLIXを選んだ理由について、「一番の理由は、事業的に有利だったから」と語る。

視聴者の多いプライムタイム(19~23時の時間帯)のドラマには広告スポンサーが付き、テレビ局が制作費を出す。その代わりに、著作権はテレビ局側が持つ。一方で、視聴者の少ない深夜ドラマは、制作会社が費用を工面することがある。その場合、映画のような製作委員会の形式で制作費を集め、テレビ局に持ち込んで放送し、それから2次利用としてDVD等のパッケージ販売や配信等で回収していく流れが一般的となっている。しかし、頼みのパッケージ販売は、市場全体で縮小傾向が続く。そこで遠藤プロデューサーは、「配信を2次利用と見るのではなく、1次利用で制作費の回収が見込めれば事業として有利」と判断した。制作委員会メンバーの『毎日放送』は、テレビ局という立場から、当初は配信が先ということに戸惑ったが、最終的には合意した。何れは2次利用として、テレビ放送を考えているという。アミューズは、2010年に映画『のだめカンタービレ』(東宝)を韓国で配給する等、数年前から海外展開を積極的に進めている。「(NETFLIXの配信先が)世界190ヵ国と言われると実感が湧かないが、従来のテレビ放送では実現が難しかったのは確か。制作会社にとって大きな魅力」(前出の遠藤プロデューサー)。制作費を回収できるなら、従来通りのビジネスモデルに拘る理由は無い。昨年、日本は“動画配信元年”に沸いた。世界最大の定額動画配信サービスであるNETFLIXが、昨年9月に日本でも事業を開始。月額650円(スタンダードプラン)を払えば、映画やドラマが見放題となるインターネットサービスが話題を集めた。同じタイミングで『Amazon.com』も、年間3900円のプライム会員になると動画が見放題となる『Amazonプライムビデオ』を開始。各社は会員獲得に向けて差別化を図る為、独占配信のオリジナル作品を続々と増やしている。従来のテレビの枠組みでは難しかった試みが、インターネット上では意欲的に行われている。2011年に日本で逸早くサービスを開始した『Hulu』は、2014年に『日本テレビ』が日本の事業を買収。日テレが制作した連続ドラマ等を積極的配信する等、連携を進めたことで、会員数は140万人となっている。昨年11月には、150万部売れた小説『殺人鬼フジコの衝動』(徳間書店)を、初のオリジナル連続ドラマ『フジコ』として映像化。日テレ傘下のHuluが、『フジテレビ』傘下の『共同テレビ』と組むという珍しい陣容で制作された。フジコは、地上波ではタブーとされる過激なシーンが満載の野心作で、『全日本テレビ番組製作社連盟』主催の番組コンクール『第32回ATP賞テレビグランプリ』で特別賞を受賞している。

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レコ大買収騒動だけじゃない! ヤラセ・捏造・死亡事故等何でもありなTBSの腐敗した歴史

アホだクズだと槍玉に挙げられるテレビ局は少なくないが、そのトップランカーに挙げられるべき存在が、港区赤坂に社屋を構える『TBS』である。昨今のレコ大騒動で明らかになったTBSの無責任体質と、同局の華やか過ぎる不祥事の歴史を振り返ってみよう。

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芸能界・音楽業界に激震を走らせた“レコ大1億円買収疑惑”。『週刊文春』2016年11月3日号、及びその後の続報によれば、2015年末の『日本レコード大賞』選考の経緯で、『EXILE』のHIROが代表取締役を務める芸能事務所『LDH』から、“芸能界のドン”周防郁雄氏率いる『バーニングプロダクション』へ、多額の“プロモーション業務委託費”が動いていたという。誌面には、バーニングプロからLDHへの“税込1億800万円”の請求書の写しも。その年のレコード大賞は、LDHイチ押しの『三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE』が受賞している。50年余りの歴史を持つレコ大の権威を貶めるスキャンダルに、同賞を主催する『日本作曲家協会』の叶弦大会長は、「このような事態になったことは大変遺憾で、主催者として大変申し訳なく思っています」と謝罪。その一方、当事者であるLDHやバーニングプロダクション、それにレコード会社の『エイベックス』は沈黙を貫いている。ベッキー&ゲス川谷叩きには嬉々として相乗りしたテレビ業界も、この問題に対しては完全に見て見ぬふり。裏を返せば、それだけ重大なタブーということだ。レコ大放送局で同賞の後援団体であるTBSもダンマリを決め込んでいる。文春による再三の事実確認に対しても、「お答えすることはありません」の一点張り。レコ大を統括する同局の落合芳行プロデューサーも、周囲に「TBSは飽く迄も番組を放送しているだけで、何かを言える立場にはない」と釈明。まるで他人事だ。今更ながら、ベッキー的に言うならば「非当事者で押し通す予定!笑」といったところか。ふざけた言い草だ。

TBSは、単なる“レコ大を放送する局”ではない。前述の落合プロデューサーを含む3名のTBS社員が実行委員を務め、更に各部門の審査委員にはTBS系列局のプロデューサー等、複数名の関係者を配置している。TBSは、選考にもきっちり関与しているのだ。また、EXILEや三代目の音楽著作権の一部を所有する音楽出版社『日音』(東京都港区)が、多くの元TBS社員が役員を務めるTBSのグループ会社である点も、繋がりの密接さを表している。これでよくも非当事者ヅラができたものだ。ジャーナリストで上智大学文学部新聞学科教授の水島宏明氏は、今回の疑惑に「TBSという放送局全体の信頼性に関わる問題。外部の有識者を入れた第三者委員会を設置して社内調査を迅速に実施し、中間・最終報告をすべき」と指摘。1959年にレコ大を立ち上げた元TBS社員の砂田実氏も、「TBSがしっかり目を光らせておけば、このような事態にはならなかった。抑々、未だに審査委員にTBS系列局の社員が何人も入っていること自体がおかしい。いつまでも“知らぬ存ぜぬ”は許されない」と憤りを露わにしている。TBSというテレビ局の倫理意識の希薄さ・自浄能力の欠如――つまりは“無責任体質”に呆れさせられるのは、今に始まったことではない。ここ1~2年を振り返るだけでも、同局の出鱈目ぶりがありありと見て取れる。同年11月29日放送の『マツコの知らない世界』では、“スキマ掃除”をテーマに様々な掃除グッズを紹介。その中で、ある商品を使ってパソコンのキーボードに溜まったゴミを取って見せたのだが、掃除前のBefore映像と掃除後のAfter映像で、異なるキーボードを使用していることが発覚したのだ。埃に塗れたBeforeに対し、Afterはまるで新品のようにピカピカ。「掃除後の変化を過剰に演出する為に捏造を行った!?」。インターネット上の炎上を受けてか、翌30日にTBSは定例会見とホームページ上で、「スタジオでAfter映像を撮り損ね、後日、誤って違うキーボードを撮影してしまった。捏造ではなくケアレスミス」と説明。悪戯を叱られた幼稚園児でも、もう少し真面な嘘で言い訳をする。「低能な視聴者を納得させるには、この程度の子供騙しで充分」とTBSは思っているらしい。実は、この定例会見の数時間前、ニュースサイト『ロケットニュース24』が、「BeforeとAfterは同じキーボードを使用しているのか?」とTBSに問い合わせを入れている。TBSからの回答は、「同じキーボードを使ったかどうかは答えられない」というものだった。同じキーボードを使用していない限り、BeforeとAfterは成立しないのだから、「勿論、同じキーボードを使っている」と答えなければおかしい。“答えられない”という台詞が捏造の事実を認めているようなもので、定例会見での説明を“捏造の上塗り”と捉えられるのも致し方ない。何よりも、“ケアレスミス”という言葉で済むと思っているところが、如何にも無責任なTBSらしい。同番組は同年2月16日の放送でも、出演した女性の元夫の名誉を毀損する内容を放送し、1100万円の損害賠償を求められるトラブルを起こしている。

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“ヤラセ紛い”警察24時特番制作現場の裏側――何故か毎回簡単に容疑者を探し当てられる“万能”警察の化けの皮を剥がす!

ある時は報道番組の1コーナーとして、またある時は改変期特番として、昔から大人気の警察24時密着番組。世間の荒み具合や逮捕の瞬間を劇的に伝える内容だが、ヤラセとは言わないまでも、数々の疑問を投げかける番組でもある。そんな番組の暗部を制作スタッフが暴露する! (取材・文/本誌編集部)

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番組名こそ変わるものの、民放各局にとって鉄板の番組であり、特にこの時期に放送される警察24時密着番組。警察官の動きに同行し、逮捕劇やら取り締まりの様子を撮影する内容だが、各局とも視聴率を最も稼げるゴールデンタイムで挙って流している。しかし、果たしてこの番組を“報道”・“ドキュメンタリー”として見ている視聴者がどのくらいいるのであろうか? そんな番組制作の裏側を、実際に取材した制作会社に勤務するN氏(30代)と、数々の撮影現場に立ち会ったカメラマンのH氏(40代)に訊いた。「警察24時は、制作会社としては“おいしい”んですよね。予算もかからずに安定した数字が稼げますし。まさに“ドル箱”コンテンツですよ」。この手の番組は、各局直下の報道局が作る番組ではない。報道番組で流れる1コーナーは報道局の制作だが、特番のほうは“娯楽”として扱われることが多い。警察の厳しい検閲を何度も受けて放送する、要するに“警察の広報番組”なのである。それ故、視聴者が見ても明らかにおかしい場面に何度も遭遇するのだ。

①何故、いとも簡単に職務質問に引っかかるのか?
職務質問は、何十年も従事する警察官が行っても、そう簡単に犯罪は露見しないという。「100件職質をしてヒットするのは2~3件」(元巡査長)というから、職質のプロであっても殆どが空振りに終わるもので、誰が見ても怪しい人間はそう簡単に見つかりはしないのだ。「怪しい人間を予め絞っておいて、カメラの前で放流するんですが、ボツになることが殆ど。編集上、そう見えるだけです。他に、番組的に盛り上がり、誰もが固唾を飲んで見守る場面として、被疑者が暴れて捜査官が『令状を持って来い!』等と言う場面がありますが、その間もカメラは回り続ける訳で、結構大変ではありますが…」(N氏)。

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テーマ : テレビ・マスコミ・報道の問題
ジャンル : ニュース

『LDH』が1億円でお買い上げ! 全く輝かない『日本レコード大賞』栄光の黒歴史

『日本レコード大賞』の買収問題が世間を騒がせている。しかし、腐敗は何も今に始まったことではない。買収や談合絡みの審査方法は年季が入っており、歴代受賞者には疑惑ばかり。果ては死人まで出しているレコード大賞の実態を、満を持してここに記す。 (フリーライター 星野陽平)

20161229 10
『紅白歌合戦』(NHK総合テレビ)と並ぶ年の瀬の風物詩である『日本レコード大賞』(TBSテレビ系、以下“レコ大”)に激震が走っている。『週刊文春』が、昨年末のレコ大で買収工作があったことを裏付ける請求書を公開したのである(右画像)。同誌の2016年11月3日号に掲載されたのは、“芸能界のドン”と呼ばれる周防郁雄社長が率いる『バーニングプロダクション』から、『EXILE』の所属事務所である『LDH』に対する2015年12月24日付の請求書で、金額は1億800万円。但し書きには、“年末のプロモーション業務委託費として”とある。文春の取材によれば、昨年末のレコ大では、バーニングから審査員に対して、EXILEの弟分である『三代目J Soul Brothers from EXILE TRIBE』(以下“三代目”)を強く推す働きかけがあり、実際にグランプリである日本レコード大賞を三代目が獲得したという。周防社長と言えば、芸能マスコミに大きな影響力を持っているが、レコ大の審査委員の多くは新聞記者が務めている。日頃から取材で世話になっているバーニングから、「今年のレコ大は○○で宜しく」と言われれば、審査員も抵抗できないのである。昨年のレコ大の審査が始まる前の下馬評では、約180万枚売れた『AKB48』の『僕たちは戦わない』が圧倒的に優位だったが、最終審査になると、15人の審査員の内の11人が、約20万枚売れた三代目の『Unfair World』に挙手した。この逆転劇が起きたのは、“芸能界のドン”の意向が大きく影響した為だった。まさに、“不公正な世界”が実現した瞬間だった。

レコ大と言えば、予てよりレコード会社や芸能事務所による談合疑惑や、審査員の買収疑惑が囁かれてきたが、今回の文春の報道では、その決定的な証拠が初めて明らかになったのである。最近のレコ大受賞曲を並べてみると、不自然さは一目瞭然だ。

2008年 EXILE『Ti Amo』
2009年 EXILE『Someday』
2010年 EXILE『I Wish For You』
2011年 AKB48『フライングゲット』
2012年 AKB48『真夏のSounds good!』
2013年 EXILE『EXILE PRIDE~こんな世界を愛するため~』
2014年 三代目J Soul Brothers『R.Y.U.S.E.I』
2015年 三代目J Soul Brothers『Unfair World』

EXILEグループとAKB48がほぼ交代で獲得しているのである。昨年のレコ大での工作が事実ならば、「それ以前にも同様のことがあった」と推測せざるを得ないだろう。レコ大は、今年で58回目を数える伝統ある音楽祭だが、ここまで悪事が暴露されながら、TBSは何事も無かったように今年も放送できるのだろうか? だが、レコ大の歴史は腐敗の歴史である。レコ大が創設されたのは1959年のこと。アメリカで『グラミー賞』が始まった翌年だった。当初、各レコード会社からは「大事な商品に傷を付けるつもりか?」と言われ、評判は芳しくなかったが、回を重ねる毎に受賞した歌手が次々とスターになっていくようになり、レコード会社側も対策に乗り出すようになった。“黒い霧”と呼ばれた醜聞が持ち上がったのは、1964年の第6回だった。この年のレコ大は青山和子の『愛と死をみつめて』が受賞したが、事前に青山本人が各審査委員の自宅を菓子折り持参で訪れ、挨拶回りをしていたが、「菓子折りに入っていたのはお菓子ではなかった」と噂された。翌1965年のレコ大は美空ひばりの『リンゴ追分』が受賞したが、この時も、ひばりが所属するレコード会社が各審査委員に林檎を送り、「林檎箱の中に実は…」という噂が流れた。以降、レコ大は無名歌手が新人賞を受賞する等して、毎年のように不正が囁かれるようになる。レコード会社は、審査委員にレコードの解説等を書いてもらい、高額の原稿料を支払ったり、芸能事務所は審査委員を接待漬けにしたりして、レコ大の票を獲得しようとした。何故、レコ大でカネが飛び交うのか? 当然、それは元が取れるからである。

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テーマ : TBS
ジャンル : テレビ・ラジオ

「安倍さんが生放送で不機嫌になったら勲章ですよ」――久米宏氏(フリーアナウンサー)インタビュー

看板キャスターの相次ぐ降板に、総務省・高市早苗大臣の“テレビ局への電波停止”発言――。安倍政権下で“テレビ言論”が危うくなっている。長年、『ニュースステーション』(テレビ朝日系)のメインキャスターを務め、ニュースショーという新分野を開拓した久米宏さんの目に、現状はどう映るのか? (聞き手/本誌編集部)

20161226 12

──今春、岸井成格さん・古舘伊知郎さん・国谷裕子さんがキャスターを辞め、夜のニュース番組が大きく変わりました。
「4月に、僕のラジオ番組で“テレビのニュース番組を斬る”という特集をやったんです。それで、普段はあまり見ない各局のニュース番組を見比べてみた。気付いたのは、番組の構成・雰囲気・言葉遣い、何から何まで似ているんですよね。昼のワイドショーは特に同じです」

──今のニュース番組の基礎は、久米さんが1985年に始めた『ニュースステーション』にあるのではないですか?
「僕は、『他の番組と違うことをやろう』としか考えていなかった。極端な話、『キャスターが前を向いて話す必要もないんじゃないか?』とか。そういった工夫をしないと他局に勝てなかったから。当時も次々にニュース番組が出てきましたが、ライバルが増えれば、他と違う切り口や、話し方を変えないといけない。『どうやって視聴者に伝えるか?』を徹底的に考えて、他とは違う、手触り感のある番組を作ることが大切なんです。それが今は、北朝鮮取材で平壌から中継しても、どの局も同じ場所にリポーターが立ち、同じ内容を伝える。北朝鮮当局から規制があっても、リポーターは平壌の散髪屋に行って、自分の髪を切ってもらうぐらいのことはできる筈です。それでテレビに映って、『これが平壌で流行の髪形です』と話せばいい。それぐらいの工夫をやる人がいないというのが不思議ですよね」

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テーマ : 報道・マスコミ
ジャンル : 政治・経済

だから“衝撃映像”系特番は止められない――制作ディレクターが明かす“心霊ブーム捏造”の裏事情

ありがちな2流MCが進行を務め、よく見るタレントが騒いで終わる――。昨今のバラエティー番組がそんな面子で予想通りにOAされているが、嘗て大ブームを引き起こしたUFO・UMA・心霊現象系の番組もその枠組みに敷かれ、最近、よく放送されている。特にオカルトブームという訳でもなさそうなのに、一体どうしてなのか。関係者に舞台裏を訊いた。 (取材・文/フリーライター 山倉修三)

20161222 03
ここ数年、態々海外に出かけては日本の良い点を現地人に喋らせるだけという“日本大好き番組”が頻りに放送され、人気を博してきた。一方で、OAの度に、所謂“ヤラセ”や、あまりに恣意的過ぎる番組演出が、インターネット上でもしばしば問題視されてきたのも事実だ。そうしてやり辛くなり、且つネタも無くなった。“日本大好き番組”の後を受ける形で、今、急速にその数を増やしているのが、UFO・UMA・超常現象や心霊もの等を纏めただけの“衛撃映像系”の特番だ。「まぁ、抑々作るのが楽だし、視聴率も稼げる。あんなに都合のいいジャンルの番組はないよ(苦笑)」。最近、急速にその数を増やし続けるこうした“衝撃映像系”の番組について、制作側からの見解を聞かせてくれたのは、現在、こうした特番を数多く民放各局から受注しているというベテランディレクターのN氏(48)。彼によると、こうした番組が急増している背景には、“予算不足”や“各種制約”といった制作側の苦しい事情が大きく影響しているのだという。

「まぁ、言ってしまえばカネが無い訳ですよ。ここ10年くらいは、確実に制作費が減る一方。そういう中で、数字の良い番組なんて作れる訳ないでしょ。それでも、カネも無いのに数字を取ろうとするなら、やっぱ奇策に出なきゃ無理。といっても、あんまり極端なことなんて出来やしないから、どうしても“ああいう番組”になっちゃう。プレゼンした時に、局のお偉いさんだって『あー、これならば見えるね』『予算もこんなもんだよな』っていう落とし前に持ち込み易いから」(N氏)。話を総合すると、この手の番組は、その放送尺の大半を既存のVTRで埋めることができることが最大のメリットだという。その調達方法に関しても、局のライブラリーにある過去の放送から拾ってきたり、インターネット上の動画サイト等から拾ってきたりと、新規の映像ではなく、飽く迄も“ありもの”で埋めるのが基本。その為、予算削減の上で大きなアドバンテージとなるのだそうだ。無論、そうした性質上、視聴者からすると“どこかで観たことのある映像”ばかりが、ただ只管に流されることとなる。「いやぁ、それはしょうがないでしょ(苦笑)。それにね、若い連中ばっかりを想定していたら無理だろうけど、お年寄りとかね、そういう層も想定しての番組な訳です。だから、どうせ前に見た番組なんか忘れちゃっているんだから、別にいいんですよ。それに、後は演出です、演出。そこさえキッチリとすれば、何とか形にはなる。それも予算内でね」。N氏によると、そうした予算を殆どかけずに手に入れた“手垢の付きまくった映像”に、バラエティーとしての演出を加えることで、何とか番組の体をなすように仕向けるのだという。その際にカギを握るのが、所謂“ワイプ芸”や、スタジオコメントを得意とするタレントたち。それがそつなくできる面々は数も限られてくる為、やはり決まった面々ばかりが登場しがちなのだそうだ。

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テーマ : テレビ・マスコミ・報道の問題
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George Clooney

Author:George Clooney

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