【憲法考・改正の論点】(06) 想定外だった同性婚、家族規定に深い議論必要

昨年6月、アメリカ建邦最高裁判所の判決が世界中で話題になった。同性婚を合憲とする初の判断だった。「婚姻以上に深い結び付きはない。婚姻は愛・忠誠・献身・犠牲・家族に関して最高の理想を具体化するものだからだ」。判決は先ず、家族の意味を説き、同性愛者の権利に言及する。「彼らが望むのは、最も古い制度(である結婚)から排除されない、法の下の平等だ。憲法は、彼らにその権利を与えている」。アメリカでは宗教上の理由もあり、同性婚を巡る世論は二分されている。最高裁は、保守層にも受け入れられる“家族観”を強調した上で、「同性愛者もその恩恵を受ける権利がある」という論理を取った。同性婚はアメリカの他、オランダ、スペイン、イギリス等20ヵ国以上で認められている。アイルランドでは昨年、国民投票の末、同性婚を認める憲法改正が行われた。日本の憲法上、同性婚は認められるか。国会でも昨年2月、議論が交わされた。

松田公太議員(参議院)「同性カップルの生活上の困難を取り除いていく必要がある。その前提として憲法24条は問題となるか」
安倍首相「現行憲法では、同性カップルに婚姻の成立を認めることは想定されていない。家族の在り方の根幹に関わる問題であり、極めて慎重な検討を要するものと考えている」

憲法24条は、「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立」すると定めている。両性とは男性と女性を指し、同性婚は認められないという解釈が主流だ。

20160530 07
ただ、一部の憲法学者には「男×男や女×女のカップルも含まれる」と容認する見解もある。旧民法下では、“戸主の同意”無しには結婚も認められなかった。そんな時代だったからこそ、戦前の“家制度”を否定し、“個人の尊厳”と“両性の本質的平等”を求めた24条は、大きな意義があったとされる。一方で、自民党内には「24条が個人の権利を強調するあまり、家族の連帯感が希薄になった」との主張が古くからある。2012年の憲法改正草案では、「家族は、社会の自然かつ基礎的な単位として尊重される。家族は互いに助け合わなければならない」との条項を新設した。家族の相互扶助には「国が家族に介入する結果を招きかねない」との批判もあったが、同党はQ&A集で、「家族の絆が薄くなってきていると言われる。家族のあり方に関する一般論を訓示規定として定めたもので、家族の形について国が介入しようとするものではない」と説明した。憲法制定から70年近くが経ち、家族の形は変化している。体外受精等生殖補助医療の進展もあり、例えば“同性カップルの出産”という憲法が想定し得なかった事例も生じている。早稲田大学の棚村政行教授(家族法)は、「憲法は不磨の大典ではない。現実を踏まえ、憲法の家族規定についても議論することは必要だ」と言う。その上で棚村氏は、「現行憲法では、“子の福祉”について触れられていない。若し憲法で定められれば、子供を取り巻く問題は大きく動く筈だ」と指摘する。核家族化・女性の社会進出・少子化が進み、時代に応じて家族を巡る議論は変化している。そして、目の前には児童虐待や老々介護等の社会問題もある。これからの家族をどう考えるか、慎重な上にも深い議論が求められている。


⦿読売新聞 2016年5月11日付掲載⦿

テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

WHOも推奨する画期的医療『修復腎移植』を潰したのは誰だ!――欧米では“通常の医療”なのに「人体実験だ」と罵った『日本移植学会』の深い闇

アメリカで1億円、中国では2000万円――。これは、海外での腎臓移植費用だ。病気で摘出した腎臓から病変部を取り除き、移植に利用する『修復腎移植』を認めれば、海外移植を迫られる患者を救うことができるのだが…。中国での臓器移植をコーディネートするA氏が、海外臓器移植にかかる費用のカラクリを詳細に告白した。 (取材・文/ノンフィクション作家 高橋幸春)

20160530 05
癌に罹ったドナー(臓器提供者)から職器提供を受け、移植する手術は“禁忌”とされてきた。「レシピエント(臓器移植を受ける患者)に癌が持ち込まれる」と考えられていたからだ。この“タブー”を破って、小径賢癌(4㎝未満)から癌の部位を取り除き、透析を受ける慢性腎不全の患者に移植したのが、『宇和島徳洲会病院』の万波誠医師と“瀬戸内グループ”と呼ばれる医師団だった。当時、明らかにされた修復腎移植(当時は病気の腎臓を用いたことから『病腎移植』と呼ばれた)は42例。『日本移植学会』幹部からは、「見たことも聞いたこともない医療」「医師として許されない」「人体実験」「犯罪」とまで罵られた。日本移植学会を始めとして、関連4学会は「医学的妥当性が無い」と共同声明を発表し、これを受けた形で2007年7月、厚生労働省は“病腎移植原則禁止”の措置を取った。しかし、修復督移植を望む慢性腎不全の患者たちは「移植を受ける権利を侵害された」として、当時の日本移植学会幹部5人を相手取り、裁判を起こした。松山地裁判決は敗訴、高松高裁も今年1月28日、控訴棄却を言い渡した。患者たちは結局、上告を断念し、判決は確定した。修復腎移植は、現在は移植費用を全て『徳洲会』が提供する形で、宇和島徳洲会病院が臨床研究として進め、既に17例が行われている。徳洲会は、これらの臨床データを基に先進医療の認可申請を近々行うが、最終的には保険が適用される通常の医療を目指す。

透析患者の根本的な治療方法は腎臓移植だ。腎臓移植希望登録者数は1万2825人(2016年1月4日現在)。これに対して、脳死・心停止による献腎移植を受けられた者は、2014年は127例、2015年は167例で、移植までの平均待ち時間は16年間。登録者全員が移植を受けるには100年かかる計算になる。こうした悲惨な現実を背景に、少しでも透析患者を救おうと、世界に先駆けて修復賢移植を推進してきたのが、宇和島徳洲会病院の万波誠医師と瀬戸内グループだった。日本では前述のような状態だが、実は欧米では修復賢移植は通常の医療として認められている。2011年2月に『世界保健機関(WHO)』も通達を出している。「直径4㎝以下の小径賢癌は、癌の病変を部分切除し、その断端面に癌細胞が無いことが病理学的に確認された腎臓は、移植に用いても低リスクと考えられる」とし、レシピエントの十分なインフォームドコンセントを得た上で、移植可能としている。アメリカでは既に、ドナーやレシピエントからインフォームドコンセントを得られれば、修復腎移植は病院単位で行われる通常の医療となっている。免疫染色法と遺伝子検査法が進歩して、移植後に発生する癌がドナー由来かレシピエント由来かを明らかにすることが可能になり、ドナー由来の癌の発生率は極めて低いことがわかってきたのだ。日本の移植医療は、腎臓に関する限り、世界の潮流から完全に取り残されてしまった。何故、こんな事態になったのか? 考えられる理由は、移植医療の発展を喜ばない医療関係者がいるということだ。現在の透析患者数は32万人を超え、透析医療は2兆円市場とも言われる。透析患者を多く抱えることは、安定した病院経営に直結する。つまり、移植医療と透析治療に関わる医療関係者の利益が相反するという現実が横たわっている。移植学会幹部を訴えた患者の1人は、こう証言した。「透析病院は経営政策として、透析患者を移植から遠ざけようとしています。透析病院では、移植の話はタブーとする雰囲気が作られています。患者自身が誤った情報を与えられて、『移植は怖いものだ』と信じ込まされているのです」。日本が透析大国になることによって潤う医療関係者もいる一方で、移植医療の発展は、透析医療2兆円市場の拡大を確実に阻み、萎ませていく。日本国内の腎移植手術は後退するばかりだ。移植を受けたくても、その機会は殆ど無い。移植難民が次々に生み出されている。難民の中には、海外での移植に活路を求める者も当然出てくる。

続きを読む

テーマ : 医療ニュース
ジャンル : ニュース

羽生結弦の暗黒面――フィギュアスケート界No.1の嫌われ者の素行不良っぷり、氷上の王子の“良い子”の仮面を剥がす!

兎に角、オバサン人気が物凄いのである。韓流・ハンカチ王子ときて、世間(=オバサン)は羽生君に夢中だ。“息子にしたいNo.1”天才・羽生は、如何にして“ババ殺しテクニック”を身に付けたのか? そして、どんなに隠そうとも滲み出る性格の悪さを、どこよりも早くフィーチャーするぞ!

20160530 03
3月31日からボストンで行われた『世界フィギュアスケート選手権2016』。優勝が期待された羽生結弦は、ショートプログラムでの完璧な演技で、自己ベストに迫る110.56という高得点を叩き出して首位に立ったものの、フリーではミスが目立ち、安藤美姫の彼氏としても知られるスペイン人選手のハビエル・フェルナンデスに逆転を許し、まさかの2位に終わった。「大会後に左足の靭帯を傷めていたことを明かしましたが、万全ではない体で只でさえ不安な中、初日の公開練習中には、カザフスタンのデニス・デンに進路を妨害されるアクシデントにも見舞われる等、羽生にとっては大きな試練の大会となりましたね」(スポーツ紙記者)。だが、この羽生に、国内のフィギュア関係者から同情の声は殆ど聞こえてこないという。「実は、羽生はソチ五輪で金メダルを獲ってからというもの、わがまま放題し放題。周囲を完全に見下したような態度と、加速するばかりのナルシストぶりで、今やフィギュア界で一番の嫌われ者になっているんですよ。顔を合わせれば笑顔で談笑する浅田真央も、陰では羽生のことを“キノコ頭”、或いは“毒キノコ”と呼んでいるほどです」(フィギュア関係者)。因みに、この“キノコ”とは、ジュニア時代の羽生がマッシュルームカットをトレードマークとしていたことに由来するという。それにしても、爽やかな“王子様キャラ”で、多くのフィギュアファンを熱狂させてきた羽生が、フィギュア界No.1の嫌われ者だったとは意外である。「半分は、やっかみだとは思うんですけどね」。

同フィギュア関係者が、カメラに映らない羽生の真実について、様々に証言をしてくれた。「この世界選手権後には、一部でオーバーワークが指摘され、『練習制限を』という提言もありましたが、とんでもない話。羽生の練習嫌いは有名で、日本人選手、嘗ての高橋大輔や浅田真央等に比べると、その練習量は半分も無いかもしれません。それでも、あれだけの演技をしてしまう訳ですから、彼こそが本物の天才なんですよ。それは誰もが認めるところですが、インタビューでは『血の滲むような練習をしてきました』みたいなことを直ぐ言うんです。そんな発言が出る度に、他の選手たちは『よく言うよ。大して練習していない癖に』と白けてしまうんです」。また、こんな振る舞いにも、周囲は最早辟易しているという。「兎に角、何をするにもこれ見よがし(笑)。他の選手が出番前に集中力を高めている中、1人だけ小顔ローラーでリンパマッサージをしたりするんです。『少しでもスッキリとした顔でカメラに映りたいから』と言っているそうですが、そうやって涼しい顔をして“余裕の王者”の姿を見せつけようという狙いもあるようで、選手たちを苛立たせています。出番が近付いてくると、今度は音楽プレーヤーで大音量のハードロックを聴きながら大袈裟に体を動かし、時に音楽に合わせてシャウトしたり頭を振ったり。そんな選手は羽生以外にいませんから非常に目立ちますが、『これが王者のスタイルだ』と言わんばかり。関係者は『また始まったよ…』と、1人、2人とその場を離れていくんです」(前出・フィギュア関係者)。

続きを読む

テーマ : スポーツニュース
ジャンル : ニュース

【経済の現場2016・動乱再び】(04) 人民元、根強い不安

20160530 02
「国境を越えた資本の流れは正常に戻っており、今後も安定するだろう」――。先月21日、中国国家外資管理局の報道官である王春英は、誇らしげに語った。世界的な市場動乱の震源地となった中国。この数ヵ月間、激しい戦いを繰り広げたへッジファンドへの“勝利宣言”だ。中国メディアも、「ファンドの人民元売り攻勢は失敗に終わった」と追従した。北京にある外貨管理局は、『中国人民銀行』(中央銀行)の副総裁がトップを務め、為替介入の元手となる外貨準備の管理等を行う。アメリカ財務省の試算では、中国当局が元売りに対抗する為替介入で、昨年8月から今年3月までに売ったドル等の外貨は4800億ドル(約51兆円)。日本の国家予算のほぼ半分に当たる規模だ。市場との死闘の凄まじさを物語っている。中国は、欧米や日本のように、市場で為替レートが決まる自由な変動相場制を取っていない。ドルにほぼ連動させ、変動幅は中国人民銀行が決めた一定の範囲に収める“管理された変動相場制”だ。それにも拘らず、投機筋は大量の元売りを仕掛けた。元が適度に安くなる分には、中国の輸出企業にメリットがある。しかし急落すれば、成長を支えてきた海外からの投資マネーが大量に流出する。中国に投資する海外企業から見れば、ドルや円換算した利益が目減りしてしまうからだ。

ヤマ場となったのは、上海で2月26・27日に開かれた『主要20ヵ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議』だ。「中国を狙っている投機筋に市場を主導させない」「元を切り下げて輸出競争力を回復しようとは思っていない」。人民銀総裁である周小川らの発言に、日本の財務省関係者は、中国が元急落を容認しないとの決意を感じ取った。直前まで、日米欧の先進7ヵ国(G7)が声明を発表し、市場の混乱に懸念を表明する案が密かに検討されていた。「先進国と新興国が参加するG20の会議では思惑が複雑に絡む為、思い切ったメッセージを打ち出せないのではないか」との懸念があった。だが、G20の議長国である中国の強い姿勢を前に、G7構想は幻に終わった。人民銀行による必死のドル売り・元買い介入で、元の暴落に賭けていたへッジファンドは「次々と討ち死にした」(金融関係者)。元が上昇すれば、高値で買い戻さなくてはならないからだ。“中国悲観論”を煽り、「元売りを仕掛ける」と公言してきた著名なアメリカの投資家ジョージ・ソロス。先月20日、「今、中国で起きていることは、2007~2008年の金融危機時にアメリカで起きたことと似ている」と、“チャイナショック”再来の可能性をぶち上げた。人民銀行の統計では、昨年から大幅減が続いていた中国の外貨準備が、3月・4月と続けて微増に転じ、為替攻防が一服したかに見える。しかし、アメリカの投資ファンド幹部は「中国の統計を信用できるのか?」と疑う。弱みを見せない為に数字を操作しているのではないか――。市場との水面下の戦いは、尚も続く。 《敬称略》


⦿読売新聞 2016年5月14日付掲載⦿

テーマ : 経済・社会
ジャンル : ニュース

【憲法考・改正の論点】(05)  民間“学校”助成に壁、教育無償化目指し議論

20160530 01
東京都北区のフリースクール『東京シューレ王子』で3月上旬、卒業を控えた生徒が後輩に思い出を語っていた。「ここに来て笑わない日は無かった」「勉強する習慣が身に付いた」。同校には、不登校の小学生から高校生まで約80人が通う。理由は、いじめや人間関係、学校の授業について行けない等様々だ。運営費は親が負担する学費で8割を賄い、残りは寄付等で工面する。毎月の学費は4万円。減免制度はあるが、「経済的に厳しい」と通うのを諦める家庭もある。運営するNPO法人の奥地圭子理事長は、「親の負担だけでは限界がある。フリースクールには公的な支援が届く仕組みになっていない」と話す。1つの壁は憲法89条だ。「公金その他の公の財産は、公の支配に属しない慈善、教育、博愛の事業に支出してはならない」と定め、“公の支配”に属しない教育事業への公金支出を禁じている。政府は、「フリースクールは民間の自由な活動であり、公の支配に属すると解釈をするのは非常に難しい」(2008年4月、文部科学省・渡海紀三朗大臣の答弁)との立場だ。89条は長年、改正の論点して議論の俎上にあった。1970年度に私立学校への補助金“私字助成”が本格的に始まり、その憲法解釈が問われてきたのだ。戦後、経営が困窮した私立学校を助ける必要もあり、政府は「私学は私立学校法等の監督規定に服し、“公の支配”に属している」との説明を付け、「私学助成は違憲ではない」と主張してきた。しかし、厳密に解釈すれば、「私学助成は違憲である」との見解も根強い。

1971年3月、内閣法制局の高辻正己長官(当時)は、「率直に言って弱る規定だ。憲法改正論を考える場合に、一番最初に出てくるのが89条であると言ってもいい」と国会で答弁した。長年の経緯を踏まえ、2005年の衆議院憲法調査会には、「私学助成は、憲法違反の疑義を惹起している等の理由から、同条の改正が必要であるとする意見が多く述べられた」と記された。両論併記を保った報告書の中で、改正へのニュアンスを打ち出した数少ない項目の1つだった。今、憲法改正の論点として“教育”が再び注目される。旗振り役は、『おおさか維新の会』法律政策顧問の橋下徹前代表だ。「社会情勢の変化や不合理な状態を正す為に、憲法の条文を変えていかないといけない。教育の無償化は、国民が一番求めているところではないか」。3月7日の同党の会合で橋下氏は、こう訴えた。同党が3月に発表した憲法改正草案は、道州制等の統治機構や憲法裁判所の設置と並び、教育を改正項目の3本柱に位置付けた。教育については、“教育を受ける権利”を定めた憲法26条に、「経済的理由によって教育を受ける機会を奪われない」との条文を追加し、幼児期からの“教育無償化”を導入することを提案した。橋下氏は、「国民投票は大戦争になる。本気で憲法改正をやるには、それに対抗できるだけの論証が必要だ」と語る。教育はどうあるべきか。憲法からその“解”を問い直すことも、新たなアプローチとなるかもしれない。


⦿読売新聞 2016年5月10日付掲載⦿

テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

お寺のジャムで島が元気に! 周防大島荘厳寺の地域活性化が話題

20160527 10
『瀬戸内ジャムズガーデン』と言えば、今や知る人ぞ知るジャムの有名ブランドだ。「4月はマーマレードがお勧めです。いよかん・デコポン等、1酒類の柑橘のものや、大島みかんと柚子をミックスしたもの等、豊富です」。こう話すのは、山口県大島郡周防大島町にある浄土真宗本願寺派荘厳寺の松嶋智明副住職(41)だ。そう、そのジャムを作り、売り出したのは同寺の人々。とりわけ、白鳥文明住職の長女である智明副住職が夫の松嶋匡史氏と始めたもの。海に臨むカフェを併設し、彩り豊かなジャムが数十種類も並ぶお店は、お寺と共に歩んできた。智明さんは大学進学を機に島から京都へ移り、卒業後は西本願寺で得度。その後、会社員の松嶋氏と平成13(2001)年に結婚。新婚旅行のパリで専門店のジャムに魅了された氏がジャム工房創業を志し、ステップを踏みつつ、平成19(2007)年に一家で島へUターンして、本格的に開業した。島の農産物を活かしたジャム作りが、お寺と地域との繋がりをより強くした。「夫は島の人間ではありませんでしたが、うちがお寺だったので、農家の門徒さんも皆、協力してくれたおかげです」(松嶋副住職)。というよりも、作ったジャムが何よりも美味しかったのだ。現在は50軒以上の農家から季節の果実が届く。加工用なので規格外の果実も引き取るので、農家も大助かり。「島は過疎高齢化の真っ只中ですが、お寺やジャムズガーデンで地域の人々が笑顔になってくれたらいい」と松嶋副住職。最近は新たな移住者も増え、お寺とジャムの両輪が確実に島の活性化の一助になっている。


キャプチャ  2016年4月号掲載

テーマ : 地域のニュース
ジャンル : ニュース

秋田県の曹洞宗副住職が作ったアルバムが日本レゲエ部門第1位に!

20160527 09
『ミュージック・マガジン』と言えば音楽雑誌の老舗。毎年、ベストアルバムを選評しているが、昨年の日本レゲエ部門第1位に輝いたのは、何と副住職が作詞・作曲もボーカルも務めたアルバム! 秋田県山本郡三種町にある曹洞宗松庵寺の渡邊英心住職(31)と仲間によるレゲエバンド『英心&ザ・メディテイショナリーズ』の『からっぽ』(2160円)がそれだ。バンド結成は2年前で、今回が初めてのアルバム。選考の音楽評論家に、「この個性は特筆に値する」等と大絶賛された。アルバムは全11曲。ポップなリズム、禅の世界観、自然が溶け合う不思議な世界が広がる。「深く 息をして 坐るだけ 眠るだけ なるように なるだけ」(『迷想』)、「忘れかけたひきだしをそっと開ければ 晴れない空と心を浄化するフレイバー」(『お香を焚こう』)、「お盆 僕らの悲しみをありがとうに変えて 灯をともそう」(『僕らのお盆~新盆編』)、「雨の日だって愛おしくなるのは そこにあなたがいるから カエルの声はあたりを包んで 僕らの世界を丸く縁取って 厚い雲だって破るよ」(『からっぽ』)――。英心副住職は松庵寺の長男。小学生からピアノを習い、音楽好きに。東京学芸大学に進学し、音楽活動に力を入れた。印象的な経験は20代、ブラジルのお寺で働き、サンバが聴こえる禅堂で坐禅をした。「音楽を通じた感情的な生き方を大切にしつつ、生きる道筋として仏教を求める人々がいた」と振り返る。帰国後にバンドを組んだ。『からっぽ』に込めた思いを話す。「好きな人・好きなものに向き合うと心が空っぽになり、自他の区別が無くなる。空っぽが全て。それが禅の世界。レゲエは宗教性とも結び付いてきた音楽。僕の禅のフィルターを通して、表現し、伝えたい」。現代のミュージックシーンにも禅がウケたと言える。


キャプチャ  2016年4月号掲載

テーマ : 地域のニュース
ジャンル : ニュース

『Amazon』が提供する“お坊さん便”なんて全国7万5000寺で乗っ取ってしまえ!

20160527 08
『全日本仏教会』(以下、全日仏)は3月4日、インターネット通販大手の『Amazon』で昨年12月8日から出品されている“お坊さん便”(法事法要手配チケット・価格3万5000円)について、販売中止を求める文書を『アマゾンジャパン』とアメリカの同本社に送った。このお坊さん便は、葬儀関連会社『みんれび』(東京都新宿区)が平成25年から展開している、法事等に定額で僧侶を手配するサービスだ。全日仏では、昨年12月24日にも齊藤明聖理事長の談話としてお坊さん便への批判声明を発表しており、今回が2度目の意思表明となった。尚、Amazonの同サイトの“注意事項”の最初には、「菩提寺とのお付き合いがある方はご利用になれませんので事前にご確認ください」とはある。

以下に、Amazonに中止を要請した声明文の全文を引用しよう。

私ども公益財団法人全日本化教会は、日本の伝統ある宗教団体の中でも有力な59宗派36都道府県仏教会・10各種団体からなる、およそ全国7万5000ヵ寺を擁する唯一の連合体であります。組織率は全国寺院の9割と言われています。去る12月8日、貴社は僧侶手配サービスを販売開始しました。これは“株式会社みんれび”が2013年から展開している“お坊さん便”というサービスで、全国どこにでも“定額のお布施”で僧侶を手配し、“戒名”“法名”も付与するというものであります。私どもは、先ずもって、このように僧侶の宗教行為を定額の商品として販売することに大いなる疑問を感じるものであります。およそ世界の宗教事情に鑑みても、宗教行為を商品として販売することを許している国はないのではないでしょうか。そもそも、私どもは“お布施”を定額表示することに一貫して反対してきました。それは、“お布施”は僧侶の宗教行為に対する対価ではないからであり、定額にすることによって、“お布施”本来の宗教性を損なうからであります。同じように“戒名”“法名”も商品ではないのです。日本の伝統ある仏教界は、お1人おひとりからのご懇念を以て進納された“お布施(懇志金)”によって寺院を維持し、教えを広め、仏法を相続してきました。これが宗教の本来性であり、教団の歴史と伝統であります。しかしながら、その布施の精神をないがしろにするような法外な“お布施”請求などの事実があり、慚愧の念に堪えないところであります。また、悩み苦しんでいる方々に本当に寄り添えているのか、僧侶としてのあり方を足下から見つめ直し、信頼と安心を回復していかなければなりません。つきましては、貴社におかれましては上記のことをご配慮いただき“Amazonのお坊さん便 僧侶手配サービス”の販売を中止されるよう、お願いするものであります。日本の伝統ある仏教文化を守り発展させていくためにも、今後とも、ご支援、ご鞭撻の程をお願い申し上げます。

昨年の理事長談話をほぼ踏襲し、宗教行為の商品化とお布施の定額表示を批判する内容だ。

続きを読む

テーマ : ITニュース
ジャンル : ニュース

どの大新聞も何故平気で創価学会に迎合する記事を掲載するのか――『AERA』創価学会特集への疑問、SGI記念提言はどう報じられたか

20160527 05
自民党がマスコミ(新聞・ラジオ・テレビ等)の報道に対し最近、威圧的な言動が目立つ。では他方、政権与党である公明党をバックにする、日本では特例の宗教団体『創価学会』とマスコミは、公平・中立な関係になっているのだろうか? いや、通常の報道でも相互間の“迎合”が極めて気にかかる。例えば、『朝日新聞出版』が発行する週刊誌『AERA』1月25日号が、『大特集・創価学会 悩む巨大宗教 常識化の代償で薄れる教義色』のタイトルで同会の現状をレポートしていた。同会の最高幹部たちのコメントを羅列し、同会活動の過去の歴史と現状の違いを比較しながら、その変遷ぶりにスポットを当て、記事の締め部分で政治部記者の話を次のように紹介している。「軽減税率をめぐっては、佐藤(浩=創価学会副会長)氏が菅官房長官と連絡を取り、次期参院選の選挙協力をちらつかせながら、財務省案の撤回を要求した。公明党内では当初、山口代表・北側副代表ともに、財務省案でやむなしという方針だったが、公明党幹部も引けなくなった…」。AERAの記者もマスコミ人として、この政治部記者がコメントを寄せている中身の異常さに、何の疑問も抱くことはなかったのだろうか? 菅官房長官は、自公政権の中枢にいる政治家である。そこに宗教団体の最高幹部が“連絡を取り”と、ある。第一に、国の重要な税務改正に政党の公明党議員ならまだしも、何故特定宗教団体である創価学会の最高幹部が“連絡を取って”口を出すのか。憲法第20条(信教の自由・国の宗教活動の禁止)に抵触しないのだろうか。国民生活の行方を左右する政権中枢の政治家に、創価学会の幹部が簡単に電話で“連絡を取り”合ったとは思えない。日頃から何度も面会を求めての話し合いと推測するが、創価学会と政権中枢の直結を浮き彫りにさせてあまりある政治部記者の証言なのである。AERAは、創価学会を「隠やかになった」「常識的になった」とレポートしていた。だが、同会を“大特集”として報じるなら、政権と“宗教団体”創価学会のこうした政治と宗教の異常さに切り込む姿勢こそが、マスコミが背負う使命である。

朝日新聞出版に次いで、『朝日新聞』と創価学会の迎合ぶりも紹介しよう。1月26日は創価学会海外組織『SGI(創価学会インタナショナル)』の創立記念日。毎年、この日を記念して、池田大作会長は自らの『聖教新聞』に記念提言を発表するのが長年の慣習だ。その記念提言のボリュームも半端ではない。掲載は、今年も26・27日の2日間に分け、紙面にして8ページにも及ぶ大論文。今年で41年目になる“SGI記念提言”のタイトルは、『万人の尊厳 平和への大道』だった。同論文を精読するだけでも優に1時間から2時間を必要とするが、中見出しだけでも紹介すると、「民衆の力強い連帯と行動で人道の世紀開く曙光を!」「胸を痛める心が灯す“人間性の光明”目の前の1人を徹して大切に」「苦しみ抱える人々の声に耳を傾け地球的課題の解決を!」「対話による生命の触発が新たな創造の地平を開拓」…である。翌27日付の朝日新聞は同提言について、『池田大作氏が“平和提言”』の見出しで次のように報じた。「創価学会の池田大作名誉会長は26日、深刻化する難民問題をめぐり、難民受け入れ国に対する国際的な支援強化等を求める“平和提言”を発表した。5月に開かれる国連の“世界人道サミット”で行動計画に盛り込むように提唱した」。また、主に都市部を読者層に持つ『東京新聞』(26日付)も、足並みを揃えるように似たような報道を行っている。これらの記事が何故“迎合”的で、創価学会のプロパガンダ役なのかを問題提起しよう。聖教新聞には、提言者である池田大作名誉会長の顔写真が掲載されていた。しかし、この写真は近影ではない。少なくとも、組織行事から同氏の肉声が消えて久しい5年以上も前の古い顔写真である。尤も、本人が掲載に一番気に入っている顔写真を選択したなら未だわかる。それでも、パスポートや運転免許証の申請なら先ずアウトである。現役の一国の大統領や総理発言の時事報道に、数年前の顔写真を添付するような恥ずかしい紙面作り等はしない。大手新聞社の記者は、この“トリック”に何の違和感を抱くこともなかったのだろうか。“あの人は今”の報道紙面ではない。常に新鮮なニュースを追い求める新聞記者が、先ずこの顔写真を見て「この提言は、本当に池田大作名誉会長が書いたものですか?」と、せめて確認するのが報道する側のイロハだ。

続きを読む

テーマ : 創価学会・公明党
ジャンル : 政治・経済

<画像4枚> 榮倉奈々が賀来賢人と銀座『エルメス』デート!

20160527 01
今月半ばのある夜、東京都内のバーから出てきた賀来(左)と榮倉。この後、知人らと別れて彼女のマンションへ。

20160527 02
タクシーを拾うべく知人らが辺りを見回している隙に、賀来の鉄の爪が!

続きを読む

テーマ : 芸能ニュース
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR