【Jazzyの裁判傍聴ライフ】(06) 被害者家族の叫び! 心揺さぶる“意見陳述”

裁判では、証拠品の開示・証人尋問・被告人質問だけでなく、被害者やその家族が胸の内を語る“意見陳述”があります。本人が出廷し、証言台で陳述書を読み上げることが多いですが、場合によっては検察官や裁判長が代読することもあります。裁判員と裁判官に訴えかけるその内容には憎しみと悲しみが溢れ、傍聴に慣れている私でさえも胸が締め付けられて、メモを取る手が止まってしまうことがあるほど。そんな意見陳述の中で、特に印象深かったものを今回はお伝えします。

■強姦被害者の母(被害者は小学生)
事件当時は幼かった娘が成長していき、軈て自分がされたことがどういうことだったのかを改めて知って、更に苦しむ時が来ます。考えれば考えるほど、被告人に対する怒りが増していきます。とても温厚な主人が、「生まれて初めて『人を殺したい』という感情を持った」と言いました。私も同じ思いです。被告人の存在自体が憎い。実際に、この苦しみを味わった人間にしかわからないことだからこそ、何よりも被害者の思いに寄り添ってほしいのです。被告人が、日本の法で可能な限りの重罰に処されることを強く強く願っております。(1審判決懲役22年)

■強姦致死被害者の母(被害者は20代女性)
貴方は人間の心を持っているのですか? 貴方は、自分の欲望の為だけに、うちの娘を連れ去り、殺した。娘の為に、きちんと罪を認め、償うべきです。死を以て償うべきです。娘の魂を奪い、命まで奪った極悪人が何故、死刑にならないのですか。死刑にして下さい。娘は未だ20代前半でした。裁判員の皆様、私たちの思いをどうかお聞き入れ下さい。(1審判決無期懲役)

■強盗殺人被害者の母(被害者は20代女性)
私は母親なのに、娘を守ることができませんでした。そんな自分のことが許せません。そして、被告人を許すことは到底できません。「命の償いは命でしかできない」と思っています。娘の遺体の写真を見た時の私の気持ちがわかりますか? 私は毎日、被告人の死刑を望んでいます。それが無理ならば自殺してほしい。それも無理ならば、被告人をこの手で殺したい。今の望みは、被告人の死と、その後、自分が娘のところに行くことです。(無期懲役確定)

■毒物殺人被害者の父(被害者は20代男性)
病院に搬送されてから意識が無かった息子が、10日後に突然目を開け、ポロポロと涙を流した。そして、そのまま亡くなった。それは、未だ生きたかった息子の無念の涙だったのだと思う。上からの指示ならば何でも従うのか? お前が「死ね」と言われたら死ぬのか? 被告人も、寄って集って息子を殺した内の1人(※共犯者多数)。こちらの為に何かできるというなら、腹を切って死んでもらいたい。(1審判決無期懲役)

■強盗殺人被害者の娘(被害者は90代女性)
貴方は、面識の無い母の頭をバールで殴打し、包丁で20ヵ所以上刺して殺した。どうしてそんなことができたのですか? 母と同じ恐怖を味わわせてやりたいです。貴方は突然、大切な人を奪われたことがありますか? 遺族の気持ちを考えたことはありますか? 私たちに普通の生活を返して下さい。自分の犯した罪は、身を以て償ってもらいたい。極刑を望みます。(1審判決死刑)


キャプチャ  2016年9月5日号掲載

テーマ : 刑事事件・裁判関連ニュース
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【ホワイトハッカーなんでも相談室】(11) スマホが水没! ピクリともしない! 助けて下さい!

未だ暑い日が続きますが、海やプールで撮った写真をSNSにアップする方も多いでしょう。しかし、iPhone等のスマホを誤って落水させてしまい、困っている人がとても多いようです。スマホに使われているバッテリーはリチウムイオン電池です。これは、小さくてもかなりの高エネルギーを生み出すことができる優れたバッテリーでもあります。しかし、リチウムは化学反応を起こし易い物質で、水に含まれる酸素と反応して簡単に燃えてしまいます。バッテリーのパッケージが破損した状態で水がかかったり、湿度の高い場所で水分に反応するだけでも発火や爆発の危険性があるのです。ですので、電池メーカーはスマホがショートしたら、充電回路を態と壊す設計にして、リチウムイオン電池の安全を確保しています。とてもデリケートな電池であるが故に小さなICチップが内蔵されており、そこでバッテリー電力に関する管理を行っています。“サイクルカウント”といって、何回充電したのかもICチップが管理しています。1日3回の充電で2~3年で交換するよう、設計されているのです。これは、安全の為の設計です。では、実際にスマホが落水した時にどうなるかといえば、当然、バッテリーの安全確保の為、スマホは起動しなくなります。メーカーとしては安全優先で、とても有難い設計なのですが(笑)。そんな時、ガラケー全盛の時代は電池パックだけ別途購入することができました。本体を念入りに乾燥させれば電池パック交換だけで復活することも多かったのですが、電池パック内蔵のスマホではそうもいきません。落水した端末には何の保証も無く、お金を払って本体交換をするしか方法が無いのです。しかし、「大事なデータだけでもバックアップをしたいので、一度でいいから起動してくれ!」という人は、駅前の繁華街等にあるスマホ修理業者に持ち込むと、安価で直すことができます。買い替えで数万のお金が飛ぶ前に、1万円程度で修理してくれる業者に持ち込むのは、経済合理性からもオススメしたいところですが、厳密には「通信機器は分解してはいけない」という法律があるので(『電気通信事業法』)、そこで修理したスマホをその後も使い続けることは法律違反になる可能性があります。しかし、直ったスマホを機内モードにして起動すれば電波を発信しないので、違法にはなりません。業者にバッテリーだけ交換をしてもらい、データを救済してから機種変更をするようにすれば、夏の思い出の写真等、大切なデータだけでも救うことができますね。


石川英治(いしかわ・ひではる) 『東日本インターネット事業協同組合』理事。1969年、埼玉県生まれ。『西武鉄道』退社後、弁護士秘書・外車販売・訪問販売等の職を経て起業。1998年までハッカーグループ『UGTOP』の主催者として活動。1998年に実業家として、日本初のインターネットセキュリティー専門会社『アルテミス』を起業。2000年から2011年まで携帯電話公式コンテンツを運営する『サイバーエデン』を起業。著書に『まるわかりカジノ読本』(廣済堂ベストムック)・『子どもたちが危ない!スマホの現実』(ロングセラーズ)等。


キャプチャ  2016年9月5日号掲載

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【小さな親切、大きなお世話】 多数に倣わない精神

8月の暑さの中では当然なのだが、21日午後、東京都あきる野市のテーマパーク『東京サマーランド』には、プール目当ての入園者1万4000人が集まっていた。13時20分頃、若い女性客8人が「水着の上からお尻等を切られた」と通報があった。幸い軽傷だったが、他にも被害者はいる模様だという。その光景がテレビのニュースで伝えられたのはほんの数秒だけだったが、私は驚いた。報道写真というものは、伝えたい内容が最も色濃く出ている場面を使うのが常道だが、その混み方は只事でなかったのだ。人間の頭と肩、帽子と浮き輪がびっしり浮かんでいるだけで、水が見えないほどなのである。このプールは1時間置きに3分間だけ波が立つようになっているというから、誰しもこのしつこい暑さの中では、誘惑を感じて当然だ。私にはプールの大きさの実感が無いので、“それくらいの人数は平気”なのか“芋を洗う”状態以上だったのかははっきり言えないが、私だったらその人混みを見ただけで「今日は帰ろう」と思っただろう。勿論、どんなに人が混んでいようが、痴漢と言える行為は決定的に悪いに決まっている。人が楽しく遊んでいる時に傷を負わせる行為等というのは、真面な神経ではない。しかし、あらゆる事件の背後には、ほんの数%だが、防けたかもしれない要素はある。それは、「軽々に人と同じことをしない」という生活習慣だ。

人と同じことをすることを自分に許せば、人に呑まれ、自分を失うことは、物理的にもわかり切っているのである。外は酷暑。どうしても涼を取りたかったら、我が家で水風呂を浴びる楽しみを発見することだ。アジアの田舎の子供たちは、スコールが来ると裸になり、時には石鹸の欠片まで持って、喜々として豪雨の中を自分の家の前の道や広場に出ていく。天からの贈りものである水は幾らでも使え、浴室は広大。尤も、落雷は心配だから、うっかりこういう習慣を子供に教えるのは考えものだが、個人的には、涼しく暮らす方法はどんな生活の中にもある。それが独創性というものであり、自由な個人の生き方の確立である。「美味しいと評判のラーメン屋に並んで食べる」という行動を自分に許すのも、貧しい感覚だ。ラーメンを食べるだけに遥々出かける物好きは、うちの家族にも知人にもいるが、「並んでまで食べるのは屈辱だ」と思い、人の少ない時刻を狙うか、同じくらい美味しい店を他に探す。人がするからといって、写真を撮られる時にピースサインをしたり、『ポケモンGO』に溺れたりする癖も、子供の時に厳しく直させねばならない。それを放置すると、多数に倣う羊の群れの1匹になる癖が付く。それは、2つとない個性的な人生を失わせることになるし、延いては世間の大勢に従う弱い精神となって、社会の暴走に加わる。どんなに流行の施設だろうと、混み過ぎたプールには入らない程度の抵抗の精神は必要だ。 (作家 曽野綾子)


⦿産経新聞 2016年8月28日付掲載⦿

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【ポケモン、世界へGO!】(05) “ポケモノミクス”が世界を救う

20160829 13
『任天堂』等、関連企業の株価が軒並み高騰し、経済効果にも注目が集まる『ポケモンGO』。店舗への新たな集客手段として、或いは鉄道各社のスタンプラリー代わりに…等、様々な“ポケモノミクス”効果が今から期待されている。やり方次第では、“死に体”のビジネスを甦らせることさえできるかもしれない。例えば、こんなものが――。ポケモンGOで最も問題視されているのが、歩きスマホの助長だ。いつ出現するかわからないポケモンを逃さない為に、スマホ画面から目を離せない。既に海外では、熱中する余り車に撥ねられたり、崖から落ちる事故が起きている。こうしたトラブルを避ける為には、どうしたらいいのか。2012年にウェアラブル端末の代表選手として脚光を浴びながら、鳴かず飛ばずに終わった『Google Glass』の出番かもしれない。眼鏡のレンズにスマホの画面を表示できるから、視線を前方に保ちながらポケモンGOを楽しめる。尤も、ゲームと連動したウェアラブル端末は、既に任天堂が腕時計型の『ポケモンGOプラス』を準備している。無線通信でスマホと連動し、ポケモン出現等のゲーム情報をランプと振動で知らせる。専用ボタンを押してポケモンを捕まえることもできる。Google Glassで画面を確認しつつ、ポケモンGOプラスを使えば、歩きスマホから完全に解放されるだろう。

客足が遠のく飲食店にとって、ポケモンGOは究極の集客ツールになるかもしれない。日本でも『マクドナルド』が協賛し、全国約3000店舗がプレイヤー向けの対戦スポットになる予定だ。競争激化による収益の悪化と異物混入事件で、最近は活気が無かったマクドナルドの株価は、ポケモンGOのリリース後、急速に上向いている。観光客誘致に悩む自治体や存亡の危機にある商店街を、ポケモンGOが救うこともあり得る。人を呼び込みたい場所にポケモンを捕獲できる“ポケストップ”を設置したり、入手困難なポケモンを出現させれば、人が集まるきっかけになる。実際、システムの不具合により偶然、サービスが始まった韓国北東部の小さな町には、ユーザーが殺到し、突然の観光ブームが起きた。パズルゲームの代表格『パズル&ドラゴンズ』にアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のキャラクターが登場する等、スマホゲームとキャラクターのコラボはユーザー獲得の常套手段。全国各地で乱造気味だった“ゆるキャラ”を、現地でしか入手できない限定ポケモンとして登場させるアイデアもある。昨年の流行語大賞にもなった中国人観光客による“爆買い”。だが、今年に入って高額商品の売れ行きにブレーキがかかり、百貨店や免税店には閑古鳥が鳴く。中国人の観光需要を喚起する次の一手も、ポケモンGOが握る。実は中国は、『Google Map』と連動しているこのアプリを国内で楽しめない。中国政府の検閲を嫌って、Googleが中国から撤退しているからだ。ポケモン探しに飢えた中国人にとって、日本は絶好の訪問場所になるだろう。名所やランドマークがポケストップに指定されているから、観光ガイド代わりにもなる。業績悪化に悩む企業や自治体には、ピカチュウが救世主に見える筈だ。 =おわり

               ◇

単なるスマホゲームの範疇を超え、社会現象にまでなっている『ポケモンGO』。先行して配信を開始したアメリカでの熱狂が、全世界に伝播しています。1つのゲームが国や言葉の壁を超え、サービス開始から2週間足らずで“世界標準”になるとは…。誕生から20年を迎えたポケモンというキャラクターの浸透率、そして安定感のあるスマホインフラの定着、その両者が組み合わさった絶妙のタイミングだったのは間違いないでしょう。


キャプチャ  2016年8月2日号掲載

テーマ : ポケモンGO
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【憲法考・揺れる各党】(06) 識者インタビュー

国会は、憲法改正論議をどう進めるべきか。憲法問題に携わった2人に聞いた。

20160829 11
■与野党間、信頼の構築を  元衆議院憲法調査会長 中山太郎氏
――改憲に前向きな勢力が、衆参両院で憲法改正発議に必要な3分の2の議席に達した。
「憲法改正のチャンス到来と言いたいところだが、そんな浮かれた話ではない。国民と共に考えるところから議論を始めるのは、今までと変わりない。ただ、憲法改正が現実味を帯びた議論として、普通にできるようになる点は意義がある。議論の場となる衆参両院の憲法審査会は、できるだけ静かに落ち着いた雰囲気でやるべきだ。私が衆議院憲法調査会会長を務めた時は、少数意見に耳を傾けた。与野党、党の大小を問わず、発言時間を確保し、議論を尽くすよう心がけた」

――民進党は“安倍内閣での改憲”に反対している。
「野党は安倍首相を“タカ派”と批判するが、私から見ればそれほど“右”ではない。どちらかと言えば、平均的な日本人の知識階級の中心に近い印象だ。ただ、国民や国際社会に誤解を招く言動は避ける必要がある。与野党間の話し合いが上手く行くかどうかは、安倍さんの“色の出し方”次第という面はある。今、安倍さんは自分の主義主張を胸の内に留め、議論を見守る姿勢を強調している。議論を進める上では良い配慮だ」

――与野党への注文は?
「民進党を含め、野党は“改憲”という言葉にアレルギーを持たず、具体的な改正項目の議論に参加すべきだ。どの部分まで(改正)が許容範囲かを示すべきだ。カギとなるのは、与野党間の信頼関係を如何に築くかだ。双方が納得いくまで議論を尽くす以外にも、与野党の議員同士が人間的な繋がり・信頼関係を構築することが重要だ。幸い、今は政治的に安定した環境にある。これこそ、憲法改正に向けた“急がば回れ”だ」 (聞き手/藤本将揮)

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テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

ベッキーだけがいない世界――男の噂が出るわ出るわ、“清純路線”なんて嘘っぱち?

遂にしれっとテレビ復帰を果たしたベッキー(32)。今となってみると、何故あそこまでベッキーは叩かれなくてはならなかったのか――。 (取材・文/フリーライター 片岡龍夫)

20160829 10
人気バンド『ゲスの極み乙女。』のボーカルである川谷絵音(27)との不倫騒動で、あっという間に消えたべッキー。子役として活動をスタートして着実にステップアップ、今では自ら『ハーフ会』なる会合まで主催し、“ハーフタレント界における和田アキ子”とまで呼ばれる程に、バラエティー業界で独自の勢力圏を形成するまでに至った。“裏ボス”は何故、集中砲火を浴びてしまったのだろうか? 「元々、『ベッキーは見境無く手を出す』という話は聞くんですよね」。筆者の取材に対してそう語るのは、現在、民放キー局でバラエティー番組を担当している中堅ディレクターのY氏(37)。彼の話によると、現場では、我々が知る“好感度タレント”ベッキーの姿ではなく、絶えず爆弾を抱えている“恋愛ジャンキー”としての彼女の姿のほうが印象深かったという。「既にバレてしまっていますけども、以前はLDHファミリーに矢鱈とちょっかいを出しまくっていましたし、今回の川谷にしたって、パラレルでオードリー若林との関係もあった。ジャニーズ系に手を出さないだけで、それこそあらゆる方向で彼女の名前が出てしまう。現場の人間は戦々恐々でしたよ」(Y氏)。報道によると、確かにお笑いコンビ『オードリー』の若林正恭(37)を始めとする“川谷以外の男”の影が、絶えずべッキーの周囲に見え隠れするという極めて異常な状態が、逆に彼女における“通常運転”であるかのように感じられるほどだ。況してや、Y氏が証言するように、LDHファミリーへの“攻勢”は、嘗ての親友である女優の上戸彩(30)による再三に亘っての諫言をガン無視する形で、断続的にではあるが行われていた為、それが元で彼女との関係にも罅が入ったとされている。

無論、こうした彼女の“裏の顔”は、好感度タレントランキングの常連としてその名を連ねている一般的なイメージとは凡そ懸け離れたものであると言わざるを得ないが、それだけに、今回の騒動の背景には、業界全体で“アンチべッキー”のようなネガティブな動きがあった可能性がある。「彼女ぐらいのシェアがあると、騒動直後から“ポストべッキー”戦線が激しくなってきました。口ではべッキー擁護に回っていても、実際には違う。もう干すつもりで、レギュラーが殆ど無くなることを前提に動いていた人たちも多かった」(Y氏)。バラエティー業界に強かっただけに、その“穴”はかなりのもので、その穴を埋められる人材が検討されていたのは事実だ。「HKT48の指原莉乃や菊地亜美・鈴木奈々辺り。其々が仕事をちょっとずつ増やすだけで、べッキーがいなくても回る」(Y氏)との声もあり、そうした声を鑑みれば、今回の騒動を機に、業界全体がべッキーをそのままフェードアウトさせる展開も現実味はあった。「抑々、好感度系な分、矢口真里のような下の下からの復帰は難しい。所属事務所がグループ全体で強烈なバーター要素を持っている矢口とは違って、サンミュージックはべッキー自体が稼ぎ頭な訳ですから、事務所力そのものが違い過ぎます。それに、状況証拠とはいえ、あれだけの物証が出ているのに事実を認めずに“誤解”としたことや、真っ先に行うべき奥さんに対する謝罪を明確にしなかったことで、今回は女性視聴者の反感を買ったのが痛い。業界の希望的観測は置いといても、対応の拙さは致命的でしたね。業界的には、ハーフタレントの転換期と重なりました」(Y氏)。これまで、それこそ「テレビをつければ必す出ている」と言っても過言ではないくらいに、へビーローテーションで出演していた人気タレントのべッキー。これから芸能活動を再開したところで、以前のようなポジションは望むべくもない。“恋愛ジャンキー”の片鱗を少しでも見せれば、再び大バッシングが起きるのは確実だろう。


キャプチャ  2016真夏の暴露SP掲載

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検証! 熊本でこれまでの教訓は生かされたか――宗教社会学者の熊本地震現地報告

4月14日夜の前震と16日未明の本震で震度7。政府の予測もあてにならなかった熊本地震。誰もが避けられない自然災害に、特に宗教者たちは如何に立ち向かったのか――。 (取材・文・写真/大阪大学大学院教授 稲場圭信)

この度の熊本地震の犠牲になられた方々、ご家族の方々に心より哀悼の意を表し、被災された方々にお見舞いを申し上げます。被災地の状況を現地で見て、被災者の声を聴き、筆者も心が痛みます。本稿では、熊本地震の被災地で筆者が体験してきたことを中心に報告することにします。尚、仏教寺院の被災状況・活動状況は本誌6月号に詳述されています

20160829 01
熊本地震、4月16日未明の本震で、被災地の状況は一変した。本震と連続する余震で地震酔いの中、筆者は昼に熊本県上益城郡益城町の避難所である益城町総合体育館に到着した。ここは、指定管理者の『YMCA』が避難所の運営をしており、既に700人が避難していた。その後、1300人程に避難者の数は膨れ上がった。熊本市内のコンビニからは食料と飲料が消え、飲料も食料も無い避難所が多数あった。初動のこの時、善意で物資を送ろうとしても残念ながら、他の地域からの小口は届かなかった。東京から「アルファ米1万5000食を現地でマッチングしてほしい」と筆者は依頼されたので、益城町宮園の金光教木山教会(1000食)・総合休育館(7000食)・熊本市内(7000食)等でマッチングした。しかし、残念ながら物資が届くまでに数日を要した。一方、下関・宇部・博多・久留米辺りから、緊急物資が続々と緊急車両により被災地に向かっていた。「ボランティアは控えるように」との熊本市と益城町の社会福祉協議会の方針があったが、それは2次被害を警戒してのこと。組織として自己責任で動けるNGOや宗教者は、現地で活動していた。熊本市西区春日にある北岡神社も被災していたが、緊急避難所となっていた。地域の被害は大きくはなく、境内に車での避難が来た程度。同神社は東日本大震災の前年に、地域の自主防災組織からの依頼、つまり地域住民の要望で地域連携していた訳で、行政主導ではなく、地域の繋がりがあったのだ。

20160829 02
フェーズ1“緊急救援期(~1週間)”、即ち4月21日、再度の熊本入り。益城町総合体育館は、16日の状況から改善。徳島県と岡山市からの保健師・『日本赤十字社』の医師・『熊本県歯科協会』の歯科医等が活動している。物資もあり、体制が整っている。避難所への物資・物流も回復しつつあるので、筆者は県庁に申し出ていた物資配送のボランティアはキャンセルした。熊本市中央区呉服町の真宗大谷派熊本教務所は、本堂が倒壊の危険がある為に避難者を受け入れなかったが、十数名の僧侶が物資や支援金を関係機関に送ったり、炊き出し等の活動をしている。同区水前寺にある天理教東肥大教会は、日中は殆ど避難者がいないが、夜は車50台程が避難している。続く余震を恐れてのことだという。同教の『災害救援ひのきしん隊』は、益城町ボランティアセンターで運営に関わっていた。『全日本仏教青年会』や曹洞宗の僧侶も活動をしていた。運営する社協に加えて、災害救援ひのきしん隊が交通整理、ニーズ調査を基にした家の片付け等、力となっていた。6割の家屋が全半壊した西原村の山西小学校には、山口市から給水車が到着。また、東日本大震災の被災地である宮城県東松島市の職員が駆け付けた。“恩送り”“被災地のリレー”――支援の輪が広がる。4月30日、東区健軍にある真如苑熊本支部へ。緊急避難所となった同支部は、建物の被害は無し。水道・通信・電気が使用可能で、指定避難所ではないが、信者以外も含めて50人程が避難生活をしている。『熊本市社会福祉協議会』が東区の支援活動の拠点として、真如苑に駐車場100台分のスペース提供を依頼し、ボランティアセンターが開設された。『真如苑救援ボランティア(SeRV)』が活動をしている。社会福祉協議会が宗教施設内にボランティアセンターを開設したのは、これが初めてである。災害時の支援の連携の輪が広がっている。

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【ヘンな食べ物】(01) ゴリラを食ったやつ

アジア・アフリカを中心とした辺境地を彼此30年、旅している。普通の日本人が口にできないようなものや、口にしたくもないというものも食べてきた。「じゃあ一体、どんなものを食べたの?」と言われて返答に躊躇するのは、記憶に残る代表的な料理や食材を挙げていく内、「ゴリラの肉」と言うと相手が驚愕し、全ての会話が止まってしまうから。以後、何時間話しても私のことは“ゴリラを食ったやつ”としか認識されない。でも、何れはそうなるのだから、敢えて最初に言っておこう。それは1980年代の終わり、早稲田大学探検部の仲間たちとアフリカのコンゴに行った時だった。ジャングルの真ん中でキャンプしていた時、首都から同行したコンゴ人の動物学者が観察中のゴリラに襲われ、携えていた銃で射殺してしまったのだ。丸木舟でキャンプに運び込まれた姿は、まるで伝説の“雪男”のよう。私たちは仰天した。幸か不幸か、その地域の住民は日常的にゴリラを狩って食べる習慣を持っていた。しかも、私たちは極端な食糧不足に陥り、飢えていた。案内役の村人たちの手であっという間に捌かれたゴリラはぶつ切りの肉となり、鍋でぐつぐつ煮込まれた。味付けは塩と唐辛子のみ。扨て、ゴリラ肉のお味はというと…固い。ゴリラは部位を問わず、筋肉が物凄い上、屈強なコンゴの男たちは、柔らかくなるまで肉を煮るなんて面倒なことはしない。よって、顎が痛くなるような赤身の固い肉…というのが我々の感じた“味”だった。意外に臭味は無く、鯨肉がもっと筋張って固くなったというか。尤も、飢えた私たちには、それがゴリラ肉かどうかより、久しぶりに腹一杯食えたことのほうが嬉しかったのだが…。もう、皆さんの頭の中で私は“ゴリラを食ったやつ”になっていると思うので、次回は安心してチンパンジー肉の話をしたいと思う。


高野秀行(たかの・ひでゆき) ノンフィクション作家。1966年、東京都生まれ。早稲田大学第1文学部仏文科卒。『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)・『アジア未知動物紀行』(講談社文庫)・『世界のシワに夢を見ろ!』(小学館文庫)等著書多数。


キャプチャ  2016年8月25日号掲載

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【胎動アフリカ・開発会議を前に】(05) 資源大陸、外資で急成長

20160826 13
首都・マプトの海岸沿いを走るマルジナル通りは、モザンビーク随一の高級街として発展が著しい。先月中旬に通りを訪れると、お洒落をした市民が散歩を楽しんでいた。通り沿いには高層ホテルやマンションが並び、近代的な住宅の建設も彼方此方で進む。3LDKで5000万円の物件が飛ぶように売れるという。この通りは、ほんの10年前までは小石が散らばる凸凹道で、裸足の子供が駆け回っていた。内戦続きで“貧国”と呼ばれた時代の面影は、この一帯には無い。「資源目当ての投資が急増したからだよ」。地元の不動産業者は、急激な変貌の理由についてタネを明かしてくれた。投資の吸引力となったのは、豊富な天然ガスだ。アメリカのエネルギー大手『アナダルコ』等が開発・調査した結果、モザンビークの北部沖合で2010年以降、大規模なガス田が次々に確認された。埋蔵量は、開発が先行する鉱区だけで150兆立方フィート。日本はLNG(液化天然ガス)の輸入で世界最大だが、その年間輸入量の三十数年分に相当する。『三井物産』は2008年、アナダルコから鉱区の権益の一部を取得した。三井物産マプト駐在員事務所の増田孝所長は、「モザンビークは中長期的に大きく発展する」と将来性に期待する。『国際通貨基金(IMF)』は、天然ガスの輸出拡大を前提に、同国の2020年代前半の経済成長率を驚異的な“平均24%”と予測する。

資源開発に関する技術の進歩で、“未開の大地”と呼ばれたアフリカは今や、“資源大陸”の異名を取るまでになった。タンザニアの沖合では、50兆立方フィート以上の天然ガスが見つかり、コートジボワールやセネガル等の西アフリカ沖でも原油が発見された。ウガンダは、2018年に原油の生産開始を目指す。世界の対アフリカ直接投資残高は、2014年に7000億ドル(約70兆円)に達し、2003年の3倍に増えた。中でも、進出に積極的なのは中国だ。2014年の直接投資残高は320億ドル(約3兆2000億円)で、2003年の60倍以上。日本の3倍を超えた。その大半が原油や鉱物関連だ。自国経済の持続的成長や軍備増強を念頭に、資源の供給源を予め確保する動きだとみられる。資源マネーの大量流入は、格差の急速な拡大も招いている。アフリカ有数の産油国として知られるアンゴラ。ドスサントス大統領の長女であるイザベル氏は6月、父親から国営石油会社の最高経営責任者に指名された。アメリカの経済誌『フォーブス』は、指名前のイザべル氏の資産を33億ドル(約3300億円)と推定し、アフリカ初の“女性億万長者”と伝えていた。一方で、アンゴラ国内の貧困層は4割に達し、首都のルアンダには悪臭の漂うスラム街が広がる。政治指導者が既得権益を占有し、国民に不満が溜まれば、政情の不安定化で国の発展は遅れがちになる。アフリカの資源開発に詳しい秋田大学の安達穀教授(国際資源学)は、「ガバナンス(統治)の改善で発展できるアフリカの資源国は多く、日本に期待される役割は大きい」と指摘する。敗戦の焼け野原から経済大国へと発展を遂げた日本は、アフリカ諸国にとってモデルケースでもある。今月27日にケニアで開幕する『アフリカ開発会議(TICAD)』では、国の統治の在り方についても支援策が話し合われる。 =おわり

               ◇

上杉洋司・溝田拓士・上地洋実・本間圭一が担当しました。


⦿読売新聞 2016年8月16日付掲載⦿

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【アメリカ大統領選2016・現場から】(03) 女性・子育て…手薄な施策、残る男女格差

20160826 11
ペンシルベニア州フィラデルフィアで6歳と2歳の2人の娘を育てるブリトニー・モンドリスさん(38)は、子育てと仕事の両立を断念し、5月に会社を辞めた。会社に有給の育児休暇制度が無かった為、月給のほぼ半額に相当する月2500 ドル(約25万円)の保育料を支払って働き続けてきたが、「子供と過ごす時間がより重要だ」と考えるようになったという。「苦渋の決断だった。子供たちには同じ思いをさせたくない」。モンドリスさんは、そう語る。アメリカは先進国で唯一、有給の育児休暇が国レベルで制度化されていない。国が企業に口出しするのを嫌う文化が背景にある。保育への補助も、日本等と比べると少ない州が多い。子供がいる場合といない場合との幸福感の違いを調べたテキサス大学研究者の調査では、欧米等の22ヵ国中、14ヵ国では子供がいると幸福感が減り、その割合はアメリカが最大だった。子育て政策の不足が、こうした結果に表れている可能性が高いという。モンドリスさんは、初の女性大統領に挑み、女性の社会進出を促す施策を訴えている民主党候補のヒラリー・クリントン前国務長官(68)に期待をかける。「ヒラリーは女性だからこそ、こうした問題に強い関心と決意を持っている」と語り、友人に支持を呼びかけている。働く女性の障害は他にもある。男女間の賃金格差だ。

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「『(男性より)時給が低いのは何かの間違いだ』と思って、上司に聞いたら辞めさせられた」。先月28日、フィラデルフィアで開かれた民主党大会で、ジェンセン・ウォルコットさん(17)が訴えた。カンザス州のピザ店で働いていた時、経験も年齢も同じ友人の男性が時給8ドル25セントだったのに、ウォルコットさんは8ドルだったという。『アメリカ国勢調査局』によると、女性の賃金は男性よりも21%低い。ウォルコットさんの体験がメディアに取り上げられると、クリントン氏は「全ての女性は、男性と同じ給料を貰うべきだ」と自身のツイッターで応援のメッセージを送った。『CNN』が先月末に行った世論調査によると、女性の57%がクリントン氏を支持し、共和党候補のドナルド・トランプ氏(70)の34%を大きく引き離している。トランプ氏は女性政策を語る機会が少ない上、「人工妊娠中絶を行った女性は罰せられるべきだ」等の問題発言で、多くの女性たちの反発を招いている。ただ、トランプ氏を支持する女性も一定程度はいる。バージニア州で今月2日に開かれたトランプ氏の集会にかけつけたローレン・フリードマンさん(36)も、その1人だ。小学生の1男2女を育てるフリードマンさんは、「女性施策の充実はオバマ大統領も訴えたが、8年間で何も変わらなかった。クリントン氏も信用できない。男だからとか女だからではなく、アメリカを立て直してくれるトランプ氏を応援している」と語った。 (三井誠)


⦿読売新聞 2016年8月20日付掲載⦿

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