<画像3枚> ジャニーズ事務所の猛反対を押し切り…関ジャニ大倉と吉高由里子、バリ島2泊4日の婚前旅行!

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これまで、都内では決して2ショットにならなかったが…。旅の解放感が産んだ1枚。

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黒いベースボールキャップ&マスク&黒アウター&スニーカーで“ほぼペアルック”。

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【霞が関2016秋】(13) 温暖化対策・航空分野でも後手に回った日本

国連傘下の『国際民間航空機関(ICAO)』は今月6日、モントリオールでの総会で、国際航空分野の温暖化ガス排出規制で合意した。日本は、2020年以降の包括的な温暖化対策『パリ協定』を、来月4日の発効までに批准できない見通しとなったが、航空分野でも影が薄いと言わざるを得ない。「具体的な内容が合意されたのは大きな一歩だ」。国土交通省の石井啓一大臣は今月7日、ICAOの合意をこう評価した。航空機の国際線は、国毎の二酸化炭素(CO2)排出量を測定するのが難しく、『京都議定書』やパリ協定の対象外。この為、国際的なルール作りが長年の課題だった。ICAOが合意した新ルールは、国際線のCO2排出量を2020年のレベルに止める為、排出量取引を導入する。2021~2026年は日米欧等といった自発的に参加を表明した国、2027年以降は小国を除く全ての国が規制対象になる。国際航空は、世界のCO2排出量の約2%を占める。日本は航空輸送量で世界10位の排出大国で、政府は「合意に向けて積極的に取り組んできた」(石井大臣)と言うが、国際社会でのアピールという点では課題が残った。2021年から始まる規制への参加を表明したのが先月20日と、ICAO総会の直前になってしまった為だ。航空輸送量で世界1位と2位の中国とアメリカは、先月3日の習近平国家主席とバラク・オバマ大統領との会談に合わせて参加を表明。

その後、『ヨーロッパ連合(EU)』加盟の28ヵ国と、EU以外のヨーロッパ16ヵ国も連名で参加を表明し、カナダ、シンガポール、インドネシア、メキシコ等も日本より前に参加を決めた。先月下旬に長野県軽井沢町で開いた『G7交通相会合』の共同声明は、ICAOの新ルールについて「強い支持を表明する」と盛り込んだ。しかし、G7で最後まで意思を示さなかった日本が、議長国として幅広い国に参加を呼びかけても迫力に欠ける。国交省は、「日本だけが参加して中国や韓国が参加しないと、日本の航空会社が不利になり、ハブ空港としての地位も危うくなる」と懸念。「中国等、近隣諸国の情勢を見極める必要があった」(同省幹部)という。ただ、ルールが適用されるのは参加表明した国同士の路線。同じ路線を飛ぶ航空会社の間で競争格差は生じない。情勢を見極めている間に参加表明が相次ぎ、アピールの好機を逃した格好だ。日本は、主要国によるパリ協定批准の流れにも乗れず、批准の効力が生じる前に国際的なルール作りの議論が始まってしまう。国際航空分野では今後もルール作りに関与できるが、「官民で温暖化対策に力を入れているのだから、国際舞台でもっと頑張ってほしい」との声が経済界から出ている。世界の航空需要は、今後も拡大し続ける見通しだ。省エネルギーの機材やバイオ燃料が普及しないと、利用者の負担増に繋がる可能性もある。日本は、このまま技術開発等で存在感を示せるのだろうか。 (木原雄士)


⦿日本経済新聞電子版 2016年10月18日付掲載⦿

テーマ : 経済・社会
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【アメリカ大統領選2016・激戦の現場】(04) ノースカロライナ州…赤い州、草の根攻勢

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「期日前投票は10月20日から11月5日まで。家族で必ず投票に行って下さいね」――。ノースカロライナ州の最大都市・シャーロット近郊の閑静な住宅街で、今月15日、民主党候補であるヒラリー・クリントン氏(68)の陣営ボランティアが有権者宅を戸別訪問し、クリントン氏への投票を呼びかけた。訪問を受けた元教師のアレクサンドラ・エドワーズさん(62)が「期日前投票の期間を知らなかった。ヒラリーに必ず投票する」と応えると、陣営ボランティアのナンシー・ビショップさん(66)は「訪問のし甲斐があった」と顔を綻ばせた。ビショップさんらは民主党支持者宅を次々と回り、投票を促すと同時に、投票所への交通手段を聞き、必要な支援を申し出ていった。選拳人15人と有力な票田の同州は、共和党が強い代表的な南部の“レッドステート(赤い州)”だ。だが今回は、クリントン氏が大規模な草の根活動を展開して攻勢をかけ、昨日現在の世論調査の平均支持率で、共和党候補であるドナルド・トランプ氏(70)を僅差ながらリードする。

クリントン陣営のターゲットの1つが、アフリカ系ら非白人票だ。今月11日には、2008年に同州で勝利したバラク・オバマ大統領をグリーンズボロに派遣。オバマ氏は黒人学生らと対話集会を開き、「人種差別勢力を阻止しよう」と訴えた。同州では近年、金融業やハイテク産業の成長につれ、非白人人口が急増した。4割に迫る勢いで、同時に人種間の摩擦も強まった。先月20日には、シャーロットで黒人男性のキース・スコットさん(当時43)が白人警官に撃たれて死亡。抗議デモは暴動に発展した。スコットさんの義妹であるレイチェル・ドッチさん(35)は、「黒人社会に理解があるクリントン氏に投票する」と語る。一方のトランプ陣営も、白人保守層からの支持固めを図りつつ、非白人層への浸透も狙う。「民主党の連中はアフリカ系やヒスパニック系から票を貰うだけで、何もしてこなかった。私は、公平に扱われてこなかったアフリカ系の為に戦う」。トランプ氏は一昨日、同州フレッチャーの演説でこう訴えた。トランプ陣営は大規模な草の根の選挙戦を行ってはいないが、熱狂的な支持者たちがインターネット等で支持拡大を図っている。『YouTube』等の動画投稿サイトで“ダイヤモンドとシルク”の名前で活躍している黒人姉妹は、「トランプ氏こそ本物だ」と発信し続けている。2人は2008年・2012年年とオバマ氏に投票してきたが、オバマ政権の政策に幻滅し、共和党支持へ切り替えたという。姉のリネット・ハーダウェイさんは、「トランプ氏に投票する隠れた黒人は多数いる。批判されるから口にしないだけだ」と語る。ただ、同州の大統領選に詳しいカタウバ大学のマイケル・ビッツァー教授は、冷静にこう分析する。「クリントン陣営は、トランプ陣営よりも強い基盤で選挙活動を展開している。トランプ氏が黒人有権者に浸透している様子は窺えない」。 (大木聖馬)


⦿読売新聞 2016年10月23日付掲載⦿

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【小池流の行方】(04) 勝てばついてくる

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「自民党都連への揺さぶりだ」――。東京都知事の小池百合子(64)が政治塾の創設を発表した際、ある党幹部は嘆いた。小池は7月の都知事選で、自民党国会議員にも関わらず、都連の制止を振り切って出馬。自民党推薦候補に圧勝した。今回は来夏の都議選を控えて、政治家志望者を募った。「都議選で“小池新党”を作り、自民党に刺客を立てる」との観測が広がる。小池自身も、新党に含みを持たせる。周辺には「議会の出方を見て判断したい」と伝え、都連を牽制する。前のめりの側近も、「都議選で親小池の勢力が過半数を取りたい」と意気込む。テレビのワイドショーは連日、小池が作る対立劇を取り上げ、世論の支持を背景に小池主導の政局が続く。“劇場型”の戦略は、小池の政治の師の1人である元首相・小泉純一郎(74)を彷彿とさせる。

国政も引き寄せられる。小池の議員辞職に伴う今月23日投開票の衆議院東京10区補欠選挙。自民党は、都知事選で党の方針に反して小池を応援した若狭勝(59)を公認した。党幹事長の二階俊博(77)は「10区は小池の影響が強い」と漏らし、若狭の処分を厳重注意に止め、都連の対立候補擁立論を封じ込めた。二階と小池は一昨日、東京都内で会談。小池は「先頭に立って仕切りたい」と語り、若狭支援で一致した。小池は、東京10区と同時に実施する福岡6区補選にも関わる。二階には、福岡6区に出馬する自民党系の無所属候補を応援する為、今月10日に福岡入りすると伝えた。永田町では、来年1月の衆院解散説がある。「総選挙で勝利し、来年3月の自民党大会で安倍の党総裁任期延長を決める」とのシナリオだ。2つの補選の勝利は、その大前提。安倍も、小池の集票力に頼らざるを得ない。都議会での対立を余所に、党本部と小池は強かに協力する。野党も同じだ。大阪都構想を唱える日本維新の会は“大都市改革”を掲げ、小池に秋波を送った。民進党も、蓮舫(48)が小池に直接、協力を申し出た。仮想敵を作る“小池流”は、危うさも孕む。都議出身の自民党国会議員は「若狭を応援したくない」と漏らし、本音と建前の違いを滲ませる。小池が求心力を保つには、世論の支持を見せ続ける必要がある。「できるだけ高い得票で勝つように」。小池は若狭に指示している。2週間後に控えた補選に、小池も必死だ。 《敬称略》 =おわり

               ◇

森川直樹・岩村高信・舘野真治・田島如生が担当しました。


⦿日本経済新聞 2016年10月8日付掲載⦿

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名古屋・岐阜・長野、暴力団絡みの事件に隠された謎――岐阜県警と京都府警の連携、関西ヤクザの情報操作に躍るマスコミ

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先月15日18時頃、愛知県警担当の新聞記者やテレビ記者から立て続けに連絡が入った。その時、筆者はモンゴルの首都・ウランバートル郊外に特設された会場で、『ナーダム』を見学していた。会場には、『アジア欧州会議(ASEM)』に出席した日本の安倍晋三首相、ドイツのアンゲラ・メルケル首相、中国の李克強首相、韓国の朴槿恵大統領等、アジアとヨーロッパ51ヵ国の首脳と100名以上のマスコミが、モンゴルの伝統的な夏祭りを見学していた。その最中に、突如として緊急連絡が舞い込んできた。祭り会場から離れ、筆者も国内のヤクザに連絡を入れた。この段階では誰が殺ったのかは判然としていなかった。何しろ、記者たちからの一報はどれも、「新栄でヤクザが殺されました」ばかり。同日16時半頃、名古屋市中区新栄2丁目のビル4階の部屋で、神戸山口組系山健組健仁会の斉木竜生舎弟頭が、2人組の男に射殺されるという事件が起きたという。今年5月3日に岡山市内で起 きた池田組の髙木昇若頭が、弘道会傘下の組員に射殺されて以来の、チャカを使った事件の発生! それだけに、記者の誰もが「愈々、抗争が火蓋を切ったのではないのか?」と質問を寄せてきた。しかしこの事件、発生当初から“内部犯行”とか“シャブを巡る争い”とか、2つの見方に割れ、愛知県警に聞いても弘道会に聞いても、「真相はよくわからない」という状態が暫く続いた。筆者は、当初から「抗争等ではない」という見方に立った。名古屋界隈において、殺された斉木幹部は“サイタツ”と呼ばれるほど知られたヤクザだった。正確に記せば、彼は“シャブのサイタツ”という呼称で有名だったのだ。

一時、「絶縁処分の身だった」という情報もあるが、「そのサイタツが刑務所を出てから、放免祝いまでされて、健仁会の舎弟頭に迎え入れられた」と事情通は証言する。だが筆者は、「弘道会、乃至山口組が、抗争の標的として、神戸山口組3次団体のシャブ中の幹部を殺る必然性は全く無い」と判断した。ならば、殺害当初から実しやかに流れていた、シャブ利権を巡る内部の揉め事が原因だったのか。今月16日現在で言えることは、「愛知県警は既に2人の実行犯を特定していて、程無く逮捕に及ぶだろう」ということと、「この殺人は抗争等でもなく、シャブ利権のトラブル等でもなくて、嘗てサイタツと実行犯が居合わせた富山刑務所時代から続いていた、個人的な怨恨に起因する可能性が浮上してきた」ということだ。たとえ個人的な私怨だとしても、殺した方も殺された方もヤクザだから、直ぐに山口組と神戸山口組の対決抗争と結び付け、弘道会と山健組との抗争に図式的に置き易いが、真相はそうそう単純ではない。しかし、この事件にも謎がある。例えば、サイタツ殺害実行者の手引きをしたと言われているシャブ男が、愛知県警中警察署に弁護士を同行させ、出頭している点だ。この動きを、あるヤクザは「シャブ漬けの男に弁護士を雇うカネなんかある訳がない。誰かが弁護士をつけたに違いない」と指摘した。更に、「殺害の現場に居合わせ、119番したシャブ男が、2~3発ぶん殴られただけで済んだ」とか、「犯人たちが使った車が焼かれている」とか、どうも辻褄の合わない様々なことが露見してはいるが、愛知県警の犯人逮捕が実現すれば、サイタツが狙われた本当の理由がはっきりするだろう。筆者は既に実行犯と言われる人物名を承知しているが、これとて、実際に逮捕・起訴されてみないと書ける訳でもない。亡くなった斉木幹部を知る堅気の人物は、「もうシャブ中ですよ。カネを取る為に無茶苦茶だった…」と語っている。それにしても、軌道を読めないマスコミの抗争報道には呆れ返るばかりだ。山口組が分裂してから1年、両者の帰趨ははっきりしないが、どういう意味なのか、『刻一刻と近づく神戸山口組8月一斉攻撃』とか、『休戦中に音が鳴った! 名古屋射殺事件』とか、如何にも神戸山口組が山口組に一斉攻撃に出るかのような勇ましい記事が跡を絶たない。

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テーマ : 暴力団
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【東京情報】 シンボルとしての日本刀

【東京発】陸上自衛隊が、記念品等に使うエンブレムを作った。そのデザインは日本刀をあしらったものだが、これに『朝日新聞』が噛み付いた。「軍刀は帝国日本軍の略奪や脅迫を思い起こさせる」との市民団体代表のコメントを掲載し、批判的に取り上げていた。だが、その前日の紙面では『日本刀、じっくり、うっとり “刀剣女子”の来館急増』と、日本刀ファンの女性が増えていることを好意的に報じている。これはダブルスタンダードではないのか? イギリス人記者が頷く。「記事を書いたのは違う記者だが、9月6日の夕刊と7日の朝刊だから、ほぼ半日の差。朝日新聞は論調のチェックをしなくなったのかね? これまでの朝日の論調を考えれば、“刀剣女子”を好意的に取り上げるのには違和感しかない」。フランス人記者が唸る。「俺たちヨーロッパの人間は、日本刀と言えば三島由紀夫を思い出す。1970年11月25日、三島は自衛隊にクーデターを呼びかけ、自決した。それから暫くは、新聞や週刊誌が飛ぶように売れたんだ。当時、俺は東京の地下鉄東西線の大手町駅を利用していたが、売店の新聞や週刊誌が全部売り切れていたな」。事件当日、三島は堂々と腰に日本刀“関孫六”を下げて、市ヶ谷駐屯地を訪問した。入隊経験のある三島はフリーパスで通された。総監室で益田総監が「その刀は本物ですか? そんな軍刀を下げていたら、警察に咎められませんか?」と訊くと、三島は「私は日本刀の愛好家ですから、この刀も美術品登録をしています。ご覧になりますか?」と答えた。総監は「見たいです」と言い、三島は刀を抜いた。

その後は、ご存知の通りである。総監は、三島に同行した学生らに縛られ、三島はバルコニーに立ち、「この国の憲法を変えなくてはいけない!」と檄を飛ばした。しかし、殆どの自衛隊員は「何を馬鹿なことを言っているんだ!」「我々は憲法を守る為に存在するんだ!」と野次を浴びせた。そこで三島は、「命より大切なことがあるのを見せてやる!」と言って、総監室に戻り、腹を切った。三島の介錯は森田必勝がやったが失敗。古賀浩靖が首を落とした。総監は終始「やめろ! 命を守れ!」と叫んでいたが、日本刀は一度鞘から抜いたら最後、相手を殺すか自分が死ぬかどちらかである。刀を抜いた時点で運命は決まっていたのだ。イギリス人記者が、銀縁の分厚い眼鏡を外した。「アメリカのグラフ雑誌“LIFE”で組まれた三島特集には、褌一丁で日本刀を振り翳す三島の写真が掲載されている。そこで三島は、日本刀の魅力について熱く語っていましたな。当時は三島の戯曲“サド侯爵夫人”が欧米でも好評で、三島はノーベル文学賞の候補者として紹介されていた。日本刀に関しても悪いイメージは無く、寧ろ武士道精神を重んじる真面目な日本人という印象が強かったな」。『豊饒の海』では切腹が描かれている。三島主演の映画『愛国』には、日本刀を2つに折って切腹するシーンもある。三島は、辞世の句にも日本刀を使った。「益荒男が たばさむ太刀の 鞘鳴りに 幾とせ耐へて 今日の初霜」――太刀を抜くのを耐えて耐えて、そして今日やっと抜くことができるという意味だ。フランス人記者が顎鬚を撫でる。「勿論、自衛隊と日本刀は何の関係も無い。軍隊の武器として日本刀が使われたことも無い。自衛隊は憲法に忠実に従ってきた集団だ。逆に言えば、三島は、戦後の自衛隊と日本の侍文化を結び付けようとしたんだな」。朝日新聞は、「日本刀は武器である。よって戦争礼賛に繋がる」と言いたいのだろう。しかし、私が心配になったのは、寧ろ逆だ。

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テーマ : サヨク・在日・プロ市民
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【「佳く生きる」為の処方箋】(24) 心臓も年を取る

どんなに精巧な機械でも、長年使い続けていると金属疲労で部品がポキッと折れたり、螺子が緩んだりしてガタがきます。“経年劣化”と呼ばれる現象です。実は、同じようなことが心臓でも起こります。心臓は平均的な成人の場合、1分間に約60~90回、1日にすると約10万回も収縮と拡張を繰り返し、全身に血液を送り出しています。個人差はありますが、健康な人でも70~80歳になると、心臓に何らかの経年劣化が生じてきます。人生50年の時代なら、劣化に気付かず天寿を全うできたでしょうが、長寿の時代はそうもいきません。心臓の経年劣化は、まさに長寿故の現代的な問題と言えます。では、どんな劣化が生じるのか。代表的なのは動脈硬化です。心臓の表面を覆う冠動脈や全身に血液を送る大動脈では、絶えず血液が流れていますから、血管壁にコレステロールや老廃物が溜まり易い。この為、血管の内側が狭くなり、狭心症や心筋梗塞に繋がります。また、心臓には血液の逆流を防ぐ為、大動脈弁や僧帽弁などの“弁”があり、開閉を繰り返しています。この弁も動脈硬化によって硬くなったり、狭くなったりします。この結果起こるのが、“大動脈弁狭窄症”等の心臓弁膜症です。動脈硬化は謂わば“じわじわ型”の経年劣化ですが、これとは違って、激しい症状がいきなり出現する“不意打ち型”の経年劣化もあります。走行中の車のボルトが突然破断して車輪が脱落し、大事故に至るようなものです。下手をすると突然死に繋がりますから、非常に厄介です。例えば、心臓弁膜症の1つに“僧帽弁閉鎖不全症”があります。左心房から左心室への入り口にある僧帽弁がきちんと閉じなくなる為、血液の逆流や漏れが生じる病気です。

原因は色々ありますが、中でも怖いのが“腱索”の断裂です。僧帽弁には、弁を支えるパラシュートの“紐”のような腱索が何本も付いているのですが、これが経年劣化で弱くなり、ある時突然、ぶちっと切れてしまう。何年も運動らしい運動をしていなかった人が、急にスポーツをしてアキレス腱を切った等という話を聞きますが、それと同じような ことが心臓の中でも起こる訳です。これにより、急性心不全等が生じ、突然死に至ることもあるのです。では、このような経年劣化に対してどんな手立てがあるのか。答えは、金属疲労の仕組みを考えると明白です。例えば、大きな外力がかかったり、急激な温度変化に曝されたりすると、普通なら未だ折れないようなものでもポキッと折れてしまうことがあります。心臓も同じ。心臓の場合、外力に相当するのは“血圧”ですから、急に上昇したり、高いまま放置したりしていると経年劣化が早まり、不意打ちの変調を招いてしまいます。ですから、先ずは血圧をしっかり管理することが肝要。動脈硬化を悪化させないように、コレステロールを抑えることも重要です。また、経年劣化は自己点検もできます。その方法が“運動”です。例えば、以前は平気でゴルフをしていたのに、最近はどうも息が切れるという場合は、経年劣化がかなり進んでいる証拠。或いは、そこまでいかなくても「ちょっと負担に感じる」とか、「何となく気分が乗らない」というのも、実は経年劣化のサインの可能性があります。本人も気付かないような体調の変化が、そういった言葉の中に隠れていることがあるのです。「一休みしたら良くなった」や「水を1杯飲んだら落ち着いた」も、よく聞く言葉です。こうした言葉が口から出るようになったら要注意です。


天野篤(あまの・あつし) 心臓外科医・『順天堂医院』院長。1955年、埼玉県生まれ。日本大学医学部卒。『亀田総合病院』『新東京病院』等を経て、2002年に順天堂大学医学部心臓血管外科教授に就任。2012年2月18日に天皇陛下の冠動脈バイパス手術を執刀。2016年4月より現職。著書に『一途一心、命をつなぐ』(飛鳥新社)・『この道を生きる、心臓外科ひとすじ』(NHK出版新書)等。


キャプチャ  2016年10月27日号掲載

テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

【男の子育て日記】(24) 6月16日

ドキュメンタリー映画監督の松江哲明さん御家族とお会いした。元々、数年前から映画館やマスコミ試写会で挨拶はしていた。ネトウヨが幅を利かせるツイッターの世界で、松江さんのアカウントを見つけてからというもの、氏の真っ当且つ率直な物言いに感激し、フォローさせてもらっていた。うちの一文は去年の12月に生まれたけど、松江さんもその2ヵ月ぐらい前にお子さんが誕生していた。それを知って益々親近感が増して、DMでお互いの赤ん坊の写メを送り合ったり、「母乳飲んでます?」「ワクチンは何を打ちました?」等と相談したりして、すっかりパパ友になっていた。この連載の6回目にも書いたように、松江さんの奥様はドイツ人で、しかも美人。お2人の赤ちゃんは写メを見る限り、それはそれは可愛い。奥様は、赤ちゃんを連れて歩いていると皆が絶賛してくれるので、「学校で一番人気の男子に告白された気分!」と仰っていたそうだ。これまで写メを見せていたので、妻も会えるのが楽しみのようだ。「でも、俺はあの子を目の当たりにしても、可愛いなんて言わんぞ。松江さんは言われ慣れているからな。ここは心を鬼にして、封印する」。「それにはどういう意味が…?」と妻呆れ。で、東京都内のお蕎麦屋さんで初対面。松江さんに一文を抱っこしてもらって写メを撮っているところに、奥様と赤ちゃんがいらっしゃった。

見た瞬間、息が止まるかと思った。圧倒的に頭が小さい。フォルムが違う。赤ん坊なのにプロポーションが良過ぎ。駄目だ、我慢しようとしても出てしまう。「か、かわい…塾、夏期講習はお早めに…」。両さんが真夏に「俺は何があっても“暑い”って言わないぞ」と誓った直後に、麗子から熱湯をかけられて、「あつっ…み二郎」と言い逃れしたコマが脳裏を過った。○○君を抱っこして写メを撮りまくる。駄目だー。この世のものとは思えない。前にも書いたけど、自分の子供だから可愛い訳じゃないですか。本当はブサイクだとしても。でも、これは「レェェェベェェルルゥが違うんだよ!」(※外道オマージュ)。いやぁ、参った。「松江さん、完敗です」「勝ち負けじゃないですよ」。松江さんは笑っていたけど、俺は見逃さなかったね。松江さんの目には勝者の余裕があった。いやしかし、この日は心から楽しかった。子供がいる人と、しかも歳が近い子を持つ親とのお喋りって超楽しい。あるあるネタで盛り上がる(でも冷静な自分もいる。じゃあ子供がいない人とは仲良くなれないの? 壁を作ってしまわないか?と)。すっかり心を奪われてしまい、「○○君、うちの子にならない?」とスカウトした。ソッポを向かれたけど。奥様が言う。「でも、子供のうちに可愛いって言われても、将来はアテにならないですからね」。そうだそうだ。かず君、先は長いぞ。自分以外の赤ちゃんを褒められてひねていると思うけど、君にも逆転の可能性はあるからな!


樋口毅宏(ひぐち・たけひろ) 作家。1971年、東京都生まれ。帝京大学文学部卒業後、『コアマガジン』に入社。『ニャン2倶楽部Z』『BUBKA』編集部を経て、『白夜書房』に移籍。『コリアムービー』『みうらじゅんマガジン』の編集長を務める。2009年に作家に転身。著書に『日本のセックス』(双葉文庫)・『ルック・バック・イン・アンガー』(祥伝社文庫)・『さよなら小沢健二』(扶桑社)等。


キャプチャ  2016年10月27日号掲載

テーマ : パパ育児日記。
ジャンル : 育児

【ヘンな食べ物】(10) 竹もちは国境へ誘う

タイ北部の田舎、それもミャンマーやラオスの国境に近い場所に行くと、いつも買うおやつがある。市場やバスターミナルで売っている長さ30㎝ほどの細い竹の筒。『カオラム』という名前があるのに、私は勝手に“竹もち”と呼んでいる。竹の中に餅米(赤米)と小豆を詰めて、ココナッツミルクを流し込み、焚き火で2時間ほど炙るという。すると、外側は焼けて中は蒸し焼きになる。焼けた竹の表面の皮を剥がし、柔らかい内皮だけが残されている。丸1日くらいもつので、お弁当代わりのおやつとしてうってつけだ。近代化が著しいタイだが、この竹もちを見ると「あぁ、辺境に来たんだなぁ」という感概に浸れる。これを2~3本買い込み、バス旅のお供にするのが私の習慣だ。この辺のローカルバスは、今でもエアコンなど効いていない。車内には小型の扇風機がうんうん唸り、その微々たる風に煽られ、剥がれかかった高僧ポスター(※タイ人は有名なお坊さんのポスターが大好き)がパタパタはためいている。道もバスのスプリングも悪い為、バスはガタガタと揺れ、隣の座席に置いた竹もちもぽくぽくと跳ねる。跳ねてどこかへ飛んで行きそうになるので、早めに食べることにする。蕾を食べるように外側の皮を剥くと、それこそパッと花が開いたような形になる。現れた花心ならぬ餅米を食べると、ほんのり甘く香ばしい。皮は片っ端から窓の外に放り捨てる。全て土に還るし、人口も少ないから全然問題無い。餅米を堪能し、皮をすっかり捨て、序でに窓から手を出してパンパン叩くと、おやつ時間終了。気分はタイ北部の地元民になっている。自分が日本で生まれ育った人間じゃないような錯覚に囚われる。そんな心持ちの私を乗せ、バスは国境へ向かっていく。


高野秀行(たかの・ひでゆき) ノンフィクション作家。1966年、東京都生まれ。早稲田大学第1文学部仏文科卒。『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)・『アジア未知動物紀行』(講談社文庫)・『世界のシワに夢を見ろ!』(小学館文庫)等著書多数。


キャプチャ  2016年10月27日号掲載

テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

【霞が関2016秋】(12) ウーバーを呼べないシェアエコノミー会議

政府は“シェアリングエコノミー”について、来月にも、利用者保護の為に業界全体で取り組むべき横断的なルールを盛り込んだ報告書を纏める。内閣官房の『シェアリングエコノミー検討会議』では、大学教授等の有識者らが参加し、一般住宅に旅行客を有料で泊める『民泊』に限らず、家事代行や駐車場シェア等多くの分野を想定して、ルールの中身を検討してきた。業界共通の基盤として期待されるが、殆ど議論が進んでいない分野がある。それは、ライドシェア(相乗り)等の“配車サービス”だ。「ライドシェアの抜け穴を作られるのではないかと警戒されている」。内閣官房の官僚は溜め息を吐く。7月から始まったシェアリングエコノミー検討会議は一般公開されており、申し込めば誰でも傍聴可能だ。傍聴席には毎回数十人が座るが、彼らの中に“一般人”は少ない。タクシー・ハイヤー業界の関係者や国土交通省の担当者が訪れ、議論に目を光らせている。シェアリングエコノミー検討会議には、前身の『情報通信技術の利活用に関する制度整備検討会』がある。昨年10月から始まった同検討会では、主に民泊のルール整備の方向性を議論した。来月には、民泊大手『Airbnb』のアジア担当者もヒアリング対象として参加。「各国の法律に従って宿泊しているか、サービスの提供者が全て確認するのは難しい」といった課題が浮かび上がった。多くの民泊が違法状態にある中でも、実態を直視し、最大手を呼んで議論した価値は大きかった。同会議を引き継いだシェアリングエコノミー検討会議では、子育てや会議室のシェアサービスの事業者が意見を述べた。だが、配車アプリ世界最大手の『ウーバーテクノロジーズ』は、前身の会議も含めて一度も呼ばれていない。何故なのか。配車サービスについては、『楽天』の三木谷浩史社長が率いるIT企業等の経済団体『新経済連盟』の事務局長で、検討会議に参加する関聡司氏が、「政府部内に検討会を設置し、法的に認める方向を推進すべきだ」と主張する程度だ。会議自体が自主的ルールの作成に主眼を置いていることもあり、民泊同様に法的整備が必要な配車サービスは、議論の中心になっていない。

「ウーバーを呼んだら、進む議論も止まってしまう。政治的リスクが大き過ぎる」「“ライドシェアには触れない”という暗黙の了解がある」――。検討会議の参加者は、タクシーやハイヤー等といった既存業界からの反発を警戒する。ライドシェア代表として会議に呼ばれた『notteco』は、中長距離の移動にかかったガソリン代等を相乗りによって分け合うシステムで、合法且つ既存業界と直接の競合関係にない。国交省は、運行管理・車両整備の責任主体が無いままで、運送責任をドライバーのみが負う点について、安全面から問題視する。配車アプリのドライバー評価システムも、「発生したら重大な損害の出る事故の防止には繋がらない」(同省旅客課)。同省の石井啓一大臣は今月初旬の記者会見で、「自動車の旅客運送は安心・安全の確保が最重要課題であり、ライドシェアについては極めて慎重な検討が必要と思っている」と述べた。先月には、観光客に対する配車サービスを認める国家戦略特区の改正法が施行されたものの、未だ実施例は無い。霞が関の憂慮を余所に、需要は草の根的に広がり始めている。責任者を明示し、タクシーの利用が難しい過疎地等で自治体等の同意を得た場合に限られるが、ウーバーは京都府京丹後市や北海道中頓別町で配車サービスを開始した。ウーバーのシステムを利用したい中小のタクシー事業者との提携も増加。配車サービスに後ろ向きだった国会議員からも、「地元活性化に使えないか?」といった相談が密かに寄せられ始めた。ウーバーは世界70ヵ国・400都市以上で事業を展開し、毎月5000万人が利用する。「このままだと、2020年の東京オリンピックで“日本はウーバーが使えない国”として有名になるのかもしれないね」。今月の検討会議が終わった後、ある民間参加者は自嘲気味に呟いた。「ルールには前提がある。技術の進歩で、その前提が変わっていることを踏まえたルール作りが重要だ」(『ウーバー日本法人』の高橋正巳社長)、「いざ事故が起きれば、規制緩和を進めた国が責められる」(自民党議員)。現時点で安全面の問題も含め、既存業界・新規参入者・所管官庁を先ず土俵に上げ、是非を含め、虚心坦懐に議論を進めるという空気は無い。東京オリンピックをシェアリングエコノミー普及の契機とするなら、残された時間は少ない。 (大島有美子)


⦿日本経済新聞電子版 2016年10月14日付掲載⦿

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