【政治の現場・総裁任期延長へ】(07) 増税判断、避けられぬ壁

20170330 04
一昨日夜、首相の安倍晋三は、衆議院予算委員長の浜田靖一ら与党メンバーを首相公邸に招き入れた。新年度予算案の衆議院通過を慰労する宴席では、大相撲にも話題が及んだ。「総理大臣杯を渡す時、何度も経験している白鵬は直ぐに受け取ってくれるんだけど、初優勝の力士は中々来ないから重いんだよ」。一同の笑いを誘う安倍の姿に、出席者の1人は「話しぶりに自信が漲っていた。政権発足から4年以上経っても支持率は高いし、“一人横綱”の気分だろう」と感じた。翌3日、安倍は3年に1度顔を出すという民間主催のパーティーにビデオメッセージを寄せ、欠席を詫びた上で、2年後の出席を約束。「その時も未だ総理大臣を続けている」と、一度言葉を切り、「という意味ではありません」と続けて会場を沸かせた。安倍は、与野党で囁かれていた今年1月の衆議院解散を見送った。周囲には、「いつ選挙になっても民進党は伸びない。任期満了まで解散しなくてもいいんじゃないか」と語っている。昨年来、安倍に“1月解散”を進言してきた副総理兼財務大臣の麻生太郎は、「首相は“9年スパン”で解散戦略を考えている」と見る。自民党総裁任期を“連続3期9年”まで延長することが決まり、安倍は2021年9月までの超長期政権を視野に入れる。衆議院議員の任期は4年。今年9月までに解散すれば、政権が終わる総裁の任期切れまでにもう1回、衆院選をやらなければならない。

逆に言えば、今年9月以降の解散なら1回の衆院選で済むという訳だ。そんな安倍に、官房長官の菅義偉は「総裁選後に勝負しましょう」と持ちかけている。来年9月に予定される総裁選で3選を決め、その勢いを駆って衆院選に臨む作戦だ。今夏の東京都議選は、都知事の小池百合子が率いる地域政党の参戦で、自民党の苦戦が予想される。小選挙区を“0増6減”し、100選挙区前後の区割りを変更する公職選挙法改正案は、今国会で成立する見通しで、候補者調整に時間がかかる。連立を組む公明党からは、「都議選や区割り変更の影響を考慮すれば、年内解散は難しい」といった声が漏れる。『森友学園』問題の行方も不透明だ。安倍にとって、“総裁選後”解散は有力な選択肢の1つとなり得る。ただ、解散を先延ばしした場合、避けて通れない壁に直面する。2019年10月の消費税率10%への引き上げ判断だ。予算編成を考えれば、各省庁からの概算要求がある来年夏には、一定の判断が求められる。総裁選後に解散するなら、消費税を争点に衆院選を戦うことになる。安倍はこれまで、消費増税を2度先送りしてきた。自民党内では、「次期衆院選でまた延期すれば、流石にアベノミクス失敗の批判は免れない」(中堅)との声が強い。とはいえ、増税を掲げた選挙に勝った政権は過去に無い。次期総裁選で安倍との対決を睨む前地方創生担当大臣の石破茂は、牽制を強める。「1強は、権力を楽しむ為にあるのではない。『票が減る』『選挙に落ちる』と先送りしてきた課題に果敢に挑戦し、答えを出す為だ」。先月22日、石破は千葉県松戸市での講演会で、増税延期を繰り返した安倍の姿勢を暗に批判した。「消費増税は、国民に丁寧に語りかければ必ずわかってもらえる」というのが、石破の持論だ。安倍が消費増税とどう向き合うかが、“9年政権”を占う試金石となる。 《敬称略》

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【政治の現場・総裁任期延長へ】(06) 自公維、危うい距離感

20170330 03
自民党幹事長の二階俊博が、公明党に気を使うことが増えている。今年1月23日、二階は公明党中央幹事長の漆原良夫ら幹部数人を、東京都内の行きつけの日本料理店に招いた。同29日には、幹事長の井上義久や国会対策委員長の大口善徳らを同じ店で歓待した。二階は、自民党本部で行う鳥獣害対策のイベントに、公明党幹部を誘って回った。イベントが行われた同31日昼、自民党本部には漆原・井上らが顔を揃えた。二階は上着を脱いで餅をつき、彼らに振る舞った。公明党は昨年12月、議員立法のカジノ解禁法への態度を決められず、採決の対応が割れた。“拙速”とも批判された“スピード成立”の背景には、大阪へのカジノ誘致を目指す『日本維新の会』を重視した首相の安倍晋三や官房長官・菅義偉の意向があった。井上は、同法の為に自民党が2回目の臨時国会延長に踏み切ったことについて、「議員立法での再延長は問題としなければならない」と抗議。同党代表の山口那津男も、「(政権の)歪みと映る部分は正していかなければならない」と不快感を示した。

二階は、公明党との関係修復への対応を余儀無くされた。安倍や菅も、公明党への配慮を怠っている訳ではないが、維新への接近ぶりが目立つ。先月22日、赤坂の中国料理店で菅は、維新幹事長の馬場伸幸や国会対策委員長の遠藤敬らとテーブルを囲んだ。遠藤は、昨年の臨時国会で民進党と対峙して自民党に協力したことを念頭に、「今年は活躍する機会が無くて暇ですわ」と軽口を飛ばした。菅は「万博の件は政府でも精一杯やっていく」と語り、維新が誘致に取り組む大阪万博への協力を約束した。安倍は、維新の法律政策顧問・橋下徹(前代表)と馬が合うとされる。山口は、憲法改正の議論自体は否定しないものの、時折、慎重な物言いをする。橋下は改憲に積極的で、安倍が維新に共感する一因ともなっている。安倍は周辺に、「維新は野党の立場でいてくれるからこそ価値がある。『幅広い勢力が改憲を目指している』とアピールすることができる」と語る。自公両党は、安全保障法制や軽減税率を巡り、意見の相違を乗り越えて互いに歩み寄り、一致点を見い出してきた。「“自公融合”の選挙協力は、解消のしようがない」とも言われる。自民党は「公明党が連立から離脱することは絶対にあり得ない」(ベテラン)とみているが、東京都議会で公明党は自民党との連携を解消し、都知事の小池百合子と協調する等、波乱要因もある。公明党と維新の両天秤の上で危うさを孕みながらも、安倍政権は憲法改正という大きなテーマにも挑もうとしている。 《敬称略》

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【獅子の計略・習1強時代へ】(06) “対日改善”駆け引き

20170330 02
「ドナルド・トランプ大統領は、ノーベル平和賞を取るかもしれない。中国と日本を和解に導いた功績で、だ」――。昨年11月のアメリカ大統領選から暫くの間、中国人識者の間ではこんなジョークが囁かれてきた。「トランプ大統領という共通の不安要因を“媒介”に、日中の歩み寄りが可能になる」という見立てだ。安倍晋三首相がトランプ大統領と2度会談して、“日米蜜月”を先ず優先し、アメリカと協力して中国の海洋進出を牽制したことから、“日中接近”の機運は遠退いたかに見えた。だが、中国の習近平国家主席は今も、「“日本は手元に引き付けておくべき対象”という認識だ」と中国外交筋は解説する。トランプ大統領は、習主席が今年後半の第19回共産党大会で発足させる2期目体制の盤石化に向けて、「1㎜も失敗が許されない」(中国共産党関係者)という局面で登場した。中国外交を取り巻く不確実性を減らす上で、日本等の周辺国との安定した関係作りは喫緊の課題だ。カレンダーも悪くない。今年は国交正常化45年、来年は平和友好条約締結40年と、「重要な節目」(中国の王毅外務大臣)が続く。「『この2つの年を活用し、関係改善を進めたい』との安倍首相の言葉に印象付けられた」。習主席も、昨年11月に会談した安倍首相に、対日関係改善への意欲をはっきり伝えた。

習主席は2012年、日本政府の沖縄県尖閣諸島国有化を巡る日中対立が激化した直後に、中国トップに就任。2年後、北京での『アジア大平洋経済協力会議(APEC)』で漸く実現した安倍首相との会談での“仏頂面”の印象が強いが、習主席周辺は「(本人は)日本に悪印象は持っていない」と口を揃える。それを窺わせるのが、2015年5月、自民党の二階俊博総務会長(現在の幹事長)が約3000人を伴った訪中時の対応だ。その最中、安倍首相の昭恵夫人が自身のフェイスブックで、靖国神社を参拝し、併設の戦史展示施設『遊就館』を訪れたことを写真付きで紹介した。北京で訪中団の対応に当たっていた関係者は凍りついた。「『親中派の二階氏に対中外交の主権を握らせない』という言相周辺の意思」とも受け止められ、二階氏が切望していた習主席との会議や首相親書の手渡しは“絶望的”との観測が広がった。だが、習主席は人民大会堂で3000人の前に姿を現し、「中日関係を重視する基本姿勢は今後も変わらない」と言い切った。日本の対中世論を分断する狙いがあったにせよ、“抗日戦争勝利70年”で反日的な宣伝戦を仕掛けている最中に、中国のトップが“対日重視”を明言する影響は小さくない。その後、全面改装された盧溝橋の『抗日戦争記念館』には、3000人の前で演説する習主席の大きな写真が展示された。だが、中国共産党が政権の正統性を主張する為に長年利用してきた“反日”の火種は、些細なきっかけで再燃する可能性がある。官民の日中交流が動き出していた今年1月には、旧日本軍による南京事件を巡る『アパホテル』のボイコット騒きが起き、冷や水を浴びせた。「結局、どこまでも中国にとって日本はリスク」(外交筋)との懸念は消えない。習主席は2023年3月までの2期10年、安倍首相は3選なら最長2021年9月までと、共に長期政権を睨む。「習主席の権力が強まれば、敏感な対日間題での習主席の裁量も広がる」(外交筋)との期待がある一方、習主席は南シナ海の軍事拠点化のような“力による現状変更”による強国外交を加速している。“航行の自由”を主張し、中国の軍事的台頭を視野に国防強化を図る安倍首相とは相容れない。欧米の内向き傾向が続く中、世界の“1強”も視野に入れた習主席の中国と、国際舞台で存在感を増す安倍政権との長い駆け引きが続く。 =おわり

               ◇

五十嵐文・竹腰雅彦・鎌田秀男・蒔田一彦・中川孝之・幸内康が担当しました。


⦿読売新聞 2017年2月27日付掲載⦿

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骨の髄からのアウトロー、中勝美伝説…「舞鶴の事件は俺がやったんや」、和製ナチュラルボーンキラーの破天荒な生涯

舞鶴女子高生殺害事件で無罪を勝ち取った“冤罪ヒーロー”の本性は、殺人の前科があった札付きのワルだった。司法は何故、こんな危険な男を野放しにしてしまったのか――。 (取材・文/犯罪ジャーナリスト 響波速人)

20170329 14
京都府舞鶴市で2008年5月に起きた女子高生殺害事件で、殺人等の罪で起訴された後、最高裁判所で無罪が確定し、別の殺人未遂事件で実刑判決を受けて服役していた中勝美(67・右画像)が2016年7月、大阪医療刑務所で病死した。散々社会に迷惑をかけまくった悪党にしては、不似合いなほどの“安らかな死”だった。実は、中が最初に世間を震撼させる事件を起こしたのは、1973年9月、滋賀県草津市で交際中だった女性(当時24)とその兄(当時37)を刺殺したというものだった。当時、中は25歳のバーテンだった。中は大阪のミナミでクラブのボーイをしていたが、そこにホステスとして入店してきた女性と知り合い、同棲生活を開始。事件の4ヵ月前にプロポーズしたが、今でいうDV男だった為、女性の母親や兄弟に反対され、彼女は京都市中京区の実家に戻っていた。諦め切れない中は、「今度こそ真面目に働く」と言って女性を連れて帰ったが、事件の4日前には再び家族によって連れ戻され、彼女は滋賀県草津市の兄の家に匿われていた。中はそのことを突き止め、「何度も会わせてほしい」と頼んだが、兄によって断られていた。事件当日、中は朝7時から交渉に訪れたが、兄に「会わせない」と冷たくあしらわれ、「殺してやる」と激高。近くの金物店に出刃包丁を買いに行き、家の前の道路で待ち構え、2人が外に出てきたところを滅多刺しにした。更に、近所の民家に押し入り、主婦(当時26)とその妹(当時24)を人質にして立てこもった。中の事件は日本中の注目を集め、テレビで生中継された。

中は人質に主婦に、「同棲していた女を、女の家族に引き離された。1週間考え抜いた挙げ句、やったんだ…」等と涙を浮かべて、事件の経緯を語り、姉妹に自首を勧められて、約6時間後に投降。殺人容疑等で逮捕された。裁判では、これらの経緯が考慮され、懲役16年という軽い刑で済んだ。実質的には12年で仮釈放されることになり、出所後に知り合った女性と結婚。一女を儲けた。だが、程なくして夫婦関係は破綻。その頃から、舞鶴市内で若い女性に対する猥褻事件を起こすようになった。1991年9月、中は自転車に乗った女性(当時21)に体当たりして襲いかかり、抵抗する彼女の顔等を鈍器で執拗に殴るという事件を起こした。悲鳴を聞きつけた通行人の海上自衛官2人が駆けつけ、逃げる中を40mほど追いかけて取り押さえ、警察に引き渡した。中は当時、43歳のグラインダー工員。この事件では懲役6年の実刑判決を言い渡された。この頃を知る懲役仲間は、次のように語る。「アイツは刑務所でも女の話ばかり。セックスの話も延々とする。『下着はこうして盗めばいい』みたいな講義を、皆の前で喜々としてやっとった。最初の事件については、『俺の事件は田舎でやったから、凄い騒ぎだった。出所後は、ヤクザが俺の顔を見るなり逃げ出した』等と自慢げに話していた」。その後、出所すると、舞鶴事件の現場近くの府営住宅で1人暮らしを始めた。生活保護を受給し、鉄屑拾いをして糊口を凌ぐ日々。だが、近所での評判は最悪だった。「自宅は有刺鉄線が張り巡らされていて、庭までゴミが溢れ、ちょっと注意しようものなら棒を振り回して大暴れする。感情の起伏が激しく、直ぐキレる危ない人でした。昼間から自転車でフラフラしていて、マスクにサングラスという格好も不審者そのもの。他人の家をジーッと見とる姿は不気味やったし、スコップで犬や猫を殴る等、動物虐待も日常茶飯事でした」(近隣の住民)。更に、“ヤマモト”という偽名で繁華街に繰り出し、ホステスにストーカー紛いの行為を繰り返していた。「『パチンコ屋におったやろ?』『○○と一緒におったやろ?』と何でも知っていた。何度、店を変えても、どこからか聞きつけてやって来る。いつの間にか自宅も突き止められて、『プレゼントを持ってきた。中でコーヒーでも飲ませてくれへん?』と頼まれたこともあった。カラオケの十八番は“ふたりの大阪”で、デュエットすると『股間を触ってくれ』と言われた」(付き合いのあったホステス)。そして2008年5月7日、女子高生の小杉美穂さん(当時15)が殺害される事件が起きる。遺体が見つかった場所は、中の自宅の目と鼻の先だった。防犯カメラに映った美穂さんの後をつけ狙う自転車の男は、中に酷似していた。

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事件から20年後の今でも世間を騒がせる男…酒鬼薔薇聖斗が足立区の『UR花畑団地』に現れた理由とは?

嘗て“犯罪多発地帯”と言われた時期もどこへやら、現在の犯罪発生率は新宿区・世田谷区・江戸川区のそれを下回り、イメージが変わりつつある足立区。しかし、“あの男”の出現で、そのイメージが再び覆された。酒鬼薔薇聖斗こと“元少年A”である。Aは何故、足立区の『UR花畑団地』に現れたのか? その背景には、誘引されたとも言えるような負の歴史が見え隠れしているのだ――。 (取材・文・写真/ノンフィクションライター 八木澤高明)

20170329 11
2016年2月、嘗て神戸で5人の児童を殺傷した酒鬼薔薇聖斗こと“少年A”(※既に少年ではないが敢えてそう呼ぶ)が、東京都足立区のUR花畑団地で生活していることが『週刊文春』によって報道され、大きな話題となった。足立区といえば、Aの潜伏が知られる以前から、これまで他地域に増して数々の凶悪事件が起きてきた土地でもある。「最近は大きな事件が起きたとも聞かないな」と思っていたところに起きた元少年A騒動。あの陰惨な事件から20年近くが過ぎ、Aは既に33歳の大人となった。Aが暮していたUR花畑団地は、埼玉県草加市との境に接した場所にある。同年10月某日、筆者はその団地へと向かった。既に騒動から半年以上が過ぎていたが、人々にどのように記憶されているのか、この目で確かめてみたかった。UR花畑団地のある足立区北東部は、『つくばエクスプレス』が開通するまで、地元民をして“陸の孤島”と呼ばれ、甚だ交通の便の悪い土地として知られていた。団地の住民は、最寄りの東武伊勢崎線・竹の塚駅までバスか自転車を利用するのが一般的だというが、週刊文春のグラビアで、Aもまた竹の塚駅を利用し、バスで団地と行き来している姿をばっちり撮られていた。Aが暮らしていたUR花畑団地は、東京と埼玉の県境を流れる毛長川の畔にある。建物自体は老朽化が進んでいたが、近年リフォームされ、更に周囲には大きな公園もあって、のんびりとした空気が流れていること等から、近年は若い夫婦等も増えているという。Aは週刊文春記者の直撃取材に腹を立て、記者を追いかけ回したが、その舞台となったスーパーマーケットへも歩いて5分もかからない、生活には便利な場所だった。

筆者が訪ねたのは昼過ぎということもあり、人の姿はあまり見かけない時間帯だった。しかし、団地内の公園のべンチに腰かけている初老の男性を見かけたので、取材と断って声を掛けてみた。「いやぁ、あの時は大騒ぎだったな。記事が出るだいぶ前から、記者が色々と調べていたみたいだね。記者みたいな人が動いていることは、Aが住んでいた棟の住民は知っていたんだってよ。皆、調べているのがAとは知らなかったようだけどね」。当たり前だが、Aが暮らしていたと知った住民たちの驚きは如何許りだっただろうか。しかし、「ここは以前から人の出入りが激しいところだから慣れたのだ」と、この団地に40年以上暮しているという男性が言う。「うちの部屋の上にも1人、男が住んでいてね。3ヵ月ぐらい前に引っ越してきたと思ったら、つい最近いなくなっちゃったんだよ。動きがおかしくてね。自転車置き場にカゴ付きのオバさんが乗る自転車を置かないで、部屋まで態々持って上がるんだよ。きっと、やましいことがあったんだろうな」。男性によると、他にも住民によるトラブル等が少なからず発生しているそうだ。「先ず、ここは家賃が安いだろ? だから下っ端のヤクザが多くて、堂々とした顔して歩いているよ。この前も、Aが住んでいた棟の近くでヤクザ同士の喧嘩があったばかりでさ」(前出の男性)。Aは1997年に児童2人を殺害し、3人に重軽傷を負わせて逮捕された。その後、『医療少年院』に送致された。2004年に仮退院し、四国・東京都内・神奈川県内を転々としながら、足立区のUR花畑団地へと流れてきた。3年ほど前から「Aが東京都内にいるのではないか?」という噂は、ところどころで囁かれていた。その内の1つは、「東大和市の団地にいる」というもので、近隣のスーパーマーケットで働いていたという。潜伏生活をしていたAだが、 2015年に入ると蠢動を開始する。6月に自身初となる著書『絶歌』(太田出版)を出版し、その2ヵ月後にはブログまで開設したのだ。自己表現の場として、世の中に自分の存在をアピールしたかったのかもしれない。だが、それ以前に彼がしなければならないのは、何より被害者への償いである。著書にもブログにも、被害者に対する謝罪は一言も無く、そうした行動は見る者を不快にさせるに充分だった。ブログを始めるということは、インターネット接続が必要になる。その為にはプロバイダーとの契約が必須となる他、アパートの賃貸契約等は果たして誰がやったのであろうか? その点を住民たちに聞き込みしていくと、やはり“協力者”の影が見えてきた。UR花畑団地に暮らす60代の女性が言う。「あの男の人は殆ど見ることはなかったですけど、恋人だと思われる女の人がいました。その人が契約から何からやってあげたみたいですよ。支援者ががっちりガードしているから、記事が出たら直ぐに引っ越しちゃいましたけど。流石にもう東京にはいないって話ですけど、今度は越谷に行ったって噂が出ていますよ」。Aをサポートする人間が東京周辺の人間であれば、当然、彼の生活圏から遠く離れることはないだろう。隣近所の人間関係が濃密な田舎は、潜伏するには適さない。そうなると、身を潜めるには東京周辺のべッドタウンが好都合なのだろう。噂にあった越谷市は、竹の塚から東武伊勢崎線で僅か20分程度のところでもあり、如何にも信憑性を感じさせるものだ。

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【随筆】 漫才のツッコミ禁止?

以前、中学校のある先生を取材したことがあるんです。所謂“荒れた学校”で有名な中学校で、先生はかなり年配の方でした。僕が「こういう学校で毎日神経を尖らせているのは大変でしょう?」と言ったら、先生は「でも、大声を出したり胸座を掴んでくるような生徒にはエネルギーがあるんですよ。そのエネルギーの方向がちょっと変わるだけで、凄い起業家になったりする姿を、僕は何度も見ているんです」と言うんです。「僕は、この学校はエネルギーを持った子供たちが沢山いるから好きなんです」と。更に、「一番難しいのは、エネルギーを見せない子供たちとの接し方です。何を言っても響かない子供たちを動かすのは、僕たちには難しい。そういう子たちの心を動かすのは、高須さんのようなものを作る人たちの仕事ですね。そういう子供たちを思わずクスッと笑わせるような、おおっと奮い立たせるようなものがエンターテインメントですね」って言うんです。いい先生でした。確かに、生きていくには沢山のエネルギーが必要なこともあって、それをあまり抑えてしまうと、そのエネルギー自体を奪ってしまうことになりかねません。小学校の運動会で競技の着順を付けなかったり、学芸会で主役を何人も用意して複数の子供に主役を経験させるということがありますよね。学校で子供たちに差が付かないようにするのはわかりますが、平均化がどんどん進んでいって、「バレンタインデーでチョコが1人に集まるのはよくない」とまで言われるに至ると、少し心配になります。『ダウンタウン』の番組を長年やっていますが、視聴者の方々から色々なご意見を頂きます。その中で少なからず、僕も「えっ、こんなことまで?」と思うような、呆然としてしまうご指摘もあります。このまま行くと、いつか「お笑いに順位を付けるのはよくない」「漫才での強いツッコミは良くない」等という時代が、(まさかとは思いつつ)来るのではないか――。業界人の1人として、「こりゃアカン」という気持ちになります。僕は、「日本という国は、ルールが無くても、そのシーンに応じて相手を思いやるという文化を育ててきた国だ」と思います。最近は何でもルール化して、縛り付け過ぎている気がしますが、コミュニティーの中での個人個人の試行錯誤の学びって大切だと思うんです。煙草についても、たとえ店内が喫煙可能な場合であっても、一旦周りを見回してみて、「今、吸っても大丈夫かな?」と自分自身で考えてから判断することが、本当のマナーに繋がりますよね。 (放送作家 高須光聖)


キャプチャ  2017年3月16日号掲載

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根腐れ始めた自公連立――小池ショック“首都喪失”に為す術無し、“衆都ダブル選挙”というブラフ

20170329 08
「俺のことを“絶滅危惧種”と言っているもんがおるらしいが、俺が絶滅する訳ないじゃないか」――。自民党幹事長・二階俊博の怒りが収まらない。二階が刃を向けている相手が政調会長の茂木敏充であることは、自民党内の常識である。元々、茂木は“一言多い”軽さが玉に瑕。過去にも多くの政治家と軋轢を生んできたが、今回は相当深刻だ。先月初旬に発売された週刊誌が、一斉に二階を揶揄する記事を掲載したことで、二階の積年の茂木に対する思いが爆発した。二階の側近は、「発信源が茂木ということは調べがついている」と語る。具体的には、茂木が番記者との懇談の中で、二階をしばしば“ボケ老人扱い”しているという訳だ。確かに、茂木は才気溢れる政治家ではあるが、同時に徳に欠ける為、実力者になり切れない。経済産業大臣や選挙対策委員長等の要職を重ねながら、ポスト安倍の総裁候補に名前が挙がらない訳も、この辺りにある。首相の安倍晋三ですら、「権力がどこにあるかを嗅ぎ分ける能力は抜群」と周辺に漏らしたことがある。しかし、事は単なる痴話喧嘩ではない。政権与党の幹事長と政調会長の確執・不協和音は、“安倍1強”を内部から揺るがす重大事だからだ。しかも、二階と茂木の関係悪化は、次期衆院選を睨んだ主導権争いを呈していることも、事態をより複雑にしている。

先月14日付の産経新聞政治面のトップ記事は、こんな見出しを掲げた。『化学総連 自民を支援』。記事の内容は、昨年まで『連合』に加盟していた『全国化学労働組合総連合(化学総連)』が、次期衆院選で自民党を支援する方針を決めたというものだが、二階サイドが神経を尖らせているのは、「化学総連幹部が茂木と面会し、自民支持の意向を伝えた」という部分だ。自民党の選挙対策の最高責任者は幹事長。更に、二階自身が連合会長の神津里季生と極秘に会談する等、労組との連携強化は二階が地道に信頼関係を積み上げてきた領域。茂木の越権行為とも言えるスタンドプレーに、二階の怒りが増幅されたのは間違いない。この報道に関しては、連合側も強い不快感を抱く。「化学総連が茂木との会談で自民党の支持を明言した事実はない」というのだ。会談をセットした首相補佐官の衛藤晟一や、元法務大臣の森英介も困惑しているという。二階は、先月17日で満78歳になった。年齢との戦いは今に始まったことではないが、茂木の言動に腹を据えかねており、政権中枢に生じた不協和音を収める為、安倍の出番を求める声も出るほどだ。そして、政権内にはもう1つの不協和音が進行中だ。与党第二党の公明党との溝だ。昨年の臨時国会で成立したカジノ法の採決に際して、代表の山口那津男と幹事長の井上義久が揃って反対に回ったことが大きなきっかけとなった。その直後には、東京都議会でも公明党の掌返しが行われる。突如として、自民党東京都連と神経戦を続ける東京都知事・小池百合子の支持に転じたことだ。直接のきっかけは、議員報酬の削減案を巡る自民党との対立にあった。「連立で一貫してやってきたが、信義は完全に崩れた。独自の改革を進める」。昨年12月14日、都議会公明党幹事長の東村邦浩はこう述べて、自民党との“縁切り”を宣言。東村は更に、「小池知事が進める東京大改革は大賛成だ」と、小池と共闘する考えを鮮明にしたのだった。これにより、都議会の過半数を自公で占めていた勢力図は一変する。自民党は過半数に達しない第一党になった。都議会公明党の離反は、今年7月2日に投開票が行われる都議会議員選挙での生き残りが目的であることは、疑う余地がない。先月5日に実施された千代田区長選の結果も、自民党の公明党への不信感を加速させた。共同通信が行った出口調査によると、公明党支持者の自民推薦候補への投票は約1割に過ぎなかった。自民党は昨年の参議院選挙の結果、衆参とも自民単独で過半数を確保しており、党内には公明党との連立見直し論が燻り始めた。

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下請け苛め・期間工酷使・ブレーキ不具合隠蔽…ドナルド・トランプに魂を売った世界一利己的な『トヨタ自動車』のブラックな正体

3年連続で過去最高益を更新し、名実共に“世界一”の自動車メーカーに上り詰めた『トヨタ自動車』。だがその裏では、下請け苛めに期間工の酷使、更には『プリウス』のブレーキ不具合疑惑まで囁かれいる。マスコミが報道しないトヨタの真っ黒な実態とは――。 (取材・文/フリージャーナリスト 小石川シンイチ)

20170329 07
3年連続過去最高益を更新し、向かうところ敵無しに見えるトヨタ自動車。だが、“不動産王”ドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任により、風向きが少し変わったようだ。発端は、2019年、メキシコに完成予定のトヨタの新工場について、トランプ大統領がいちゃもんをつけてきたことによる。元々、トヨタはメキシコの新工場で小型乗用車『カローラ』を年間20万台生産することを発表しており、現地に約10億ドル(1150億円)もの投資を行う予定だった。それにより、メキシコでは約2000人の雇用が生まれる見込みだったのだ。しかしトランプ大統領は、トヨタにメキシコ工場の撤回を要求。2017年1月初旬には、自身のツイッターに「アメリカ国内に工場を作らないなら高い関税を払うべきだ」と、脅迫紛いの呟きまでしている。中西部の白人労働者たちの支持を得たいトランプ大統領は、これまでもメキシコに生産拠点を置く自動車メーカーを次々に批判し、アメリカへの投資を求めてきた。実際、トランプ大統領の批判を受けて、『フォードモーター』や『フィアットクライスラーオートモービルズ』はアメリカでの生産増強等を決めている。『ゼネラルモーターズ(GM)』も槍玉に上がった。GMがメキシコで生産し、アメリカに輸入している小型車の『シボレークルーズ』について、「アメリカで生産しろ。そうでなければ高い関税を支払うべきだ」とツイッターに投稿。これに対してGMは、「アメリカで販売しているシボレークルーズのセダン型は全てアメリカで生産している」と反論している。一方のトヨタは、豊田章男社長(左画像)がデトロイトで開催された『北米国際自動車ショー』に登壇し、「アメリカでは開発・生産・販売等の分野で約13万6000人の雇用を生み出している」と紹介。メキシコの新工場計画は撤回しないものの、「トヨタは過去60年でアメリカに220億ドルを投資してきた。今後5年で100億ドル(約1兆1700億円)を投じる予定だ」と語った。事実上、白旗を上げた格好だ。

「近年のトヨタは、販売台数の25%が北米市場。23%のシェアを持つ日本より、北米市場が最も主要なマーケットであることがわかります。市場がアメリカに切り替わった要因は、貿易摩擦をきっかけに、1984年からトヨタが北米生産を開始したからでしょう。現在は、アメリカ販売に占める現地生産車の比率は約75%に達してます。アメリカでは部品サプライヤー等も含めて、36万5000人の雇用を生んでおり、最早アメリカの企業と言ってもいい。但し、トヨタのライバルであるフォルクスワーゲンがヨーロッパや中南米も主要マーケットに定めている為、それに対抗すべく、同じくヨーロッパ・中南米向けの自動車をメキシコ工場で作る予定だったのです。しかし2010年、レクサスのアクセルペダルに関するリコール対象車品質問題から、アメリカ世論の反発を招き、豊田社長はアメリカ議会に呼び出された苦い経験もある。その為、トランプ大統領の発言に即座に対応した格好です」(自動車ジャーナリスト)。トヨタはトランプ大統領と直接のルートは無いが、トヨタの工場が複数あるインディアナ州元知事のマイク・ペンス副大統領とは関係が深く、理解を深めてもらうべく、積極的にロビー活動をしている。「トヨタにとって、通貨問題も頭の痛い話です。トヨタは1ドル1円の円高が、年間約400億円の営業減益要因となります。トランプ大統領の保護主義・高金利政策は、一見するとトヨタ有利のドル高・円安に働きそうですが、問題発言や失政となれば一気にドル安・円高へと流れます。そうなると、トヨタの海外工場の利益が吹き飛んでしまう為、トランプ大統領の動きに戦々恐々なのです」(経済評論家)。勿論、それでもトヨタは盤石ではある。“(日本での)国内生産300万台維持”を公約として掲げ、世界の自動車大手の中でも群を抜く収益力を身に付けている為だ。「三河地方でサプライヤーと一体となって品質と原価の改善を行ってきた結果、今のトヨタの競争力があるのです」(労働ジャーナリスト)。だが、こうしたトヨタの生産システムは、下請け会社と労働者にえげつない支配力を行使していることで成り立っている。世界初の自動車は、1769年の産業革命時に開発された蒸気自動車である。ガソリン自動車は、1885年にドイツ人のゴットリープ・ダイムラーが木製の二輪車を、1886年にカール・ベンツが三輪車を完成させた。四輪車の実用化と大量生産に成功したのは、アメリカ人のへンリー・フォードだ。フォードは1903年に『フォードモーター』を設立。簡素な構造で、運転も容易な『T型フォード』を発売し、大衆化させたのだ。1914年に勃発した第1次世界大戦は“欧州大戦”とも呼ばれ、自動車はヨーロッパでは最先端の兵器になった。戦火に曝されることの無かったアメリカは、その自動車の一大生産工場となった。

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テーマ : ブラック企業
ジャンル : 就職・お仕事

「自分は賢い」と勘違いして公共の電波にアホを垂れ流し中! 中身スカスカのコメントで政治を語っちゃう薄ら寒い芸人たち

カッコつけて高尚なことを言いたいのに、お頭が追いつかず、トンチンカンな発言をしている人っていますよね。非常に痛々しいです。最近、ワイドショー等で、お笑い芸人たちが挙って天下国家に口を出して、そんな痛い姿を曝しているんです!

20170329 02
ドナルド・トランプ氏の大統領当選から2017年1月20日の就任式までの間に、マドンナやレディー・ガガ等、海外の有名人が政治的な発言を連発し、ニュースを賑わせていました。これに、「政治にも熱心な海外セレブってカッコいい!」みたいなイメージを持った人も多いでしょう。そんな中、日本でも芸人たちがワイドショー等の情報番組に出演し、まるで代弁者のように政治や社会問題に言及していますよね。が、はっきり言って、海外の芸能人も日本の芸人も発言の中身はペラペラです。抑々、コイツらみたいな金持ちに庶民の気持ちがわかる訳ありません。特に日本の芸人たち! “物申す”みたいなドヤ顔ですが、言っていることは滅茶苦茶ですよ。という訳で、ここでは“芸人コメンテーター”の発言の傾向を分類&分析しつつ、如何に彼らがどうしようもないことを言っているかをお伝えしたいと思います。先ずは、発言がネトウヨっぽい芸人たちについて。『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演中の『ダウンタウン』松本人志は同番組で、「安保法制反対は平和ボケ」と安保政策に反対する人たちを批判。安倍晋三首相が出演した際には、「日本っていうのが僕はやっぱり大好き」「もう、どこの国にも謝ってほしくない」と、笑える部分がひとつも無い安倍政権にただ賛成するだけのクソみたいなコメントを連発。教養が全く感じられない能無しっぷりを曝しました。鬼才ぶっているのに権力に媚びへつらうってダッセー。戦時中の女学徒みたいな見た目のイモトアヤコは、考え方も戦時中宛ら。『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で、常備軍を廃止し、“世界で最も幸せに暮らせる国ランキング”で1位になったコスタリカについて、「軍隊が無いと何で幸せ?」と疑問を呈し、「若し向こうから来た時に軍が無いとアチャーってなっちゃう…」と発言。国防に目覚めたネトウヨですか? キモっ!

小籔千豊は、情報番組での「“民主主義”において、日本はどこの位置を目指すべきだと思いますか?」という質問に、「民主主義より“ライト独裁”がいい」と仰天発言。「今、民主主義やったら皆で話し合いますやん。じゃなくて、『お前が全部決めてえぇわ』」と持論を展開し…って、こんな大日本帝国時代のようなトチ狂った思想、ヤバ過ぎるでしょ! 一石を投じるネタのつもりなんでしょうが、サムいだけですよ。小籔と同じくヤバさを漂わせているのが、『笑い飯』の哲夫。新聞のコラムで、「今だにGHQの入れ知恵した古文満載の憲法を採用してるなんて、今のアメリカ人もびっくりしてますよ」とべタなネトウヨの受け売りのようなもの言いで、芸人になっていなかったら確実に厄介な痛い人として扱われていますよ。で、そんな小籔よりも哲夫よりも酷い芸人が、『ブラックマヨネーズ』の吉田敬。テレビで「料理なんてものは女の仕事」と女性軽視発言をする頭のおかしい人間で、このコメントからも読み取れるように、古臭い家父長制的価値観を持つ化石みたいな芸人なのです。勿論、自身のツイッターで政治的なことも呟いていますが、「今の政治やばい思う。俺にやらせろよ。どうでもえーわ。俺にやらせろや」と、まるで泥酔した通天閣のオッサンのように喚き散らしています。吉田に言われなくたって今の政治がヤバいのは皆知っていますし、尚更吉田にだけは任せたくないですよ! 一方、リベラル気取り発言の多い芸人も存在しますが、ネトウヨ芸人と同じく、どいつもこいつも救いようがありません。「安倍政権の強権的やり方を、お笑いとしてからかっているだけ」とのたまう水道橋博士。映画『独裁者』でアドルフ・ヒトラーをバカにするチャールズ・チャップリン気取りですか? その割に、いつも知識人ぶるものの、笑いどころの無い話しかしていないような。土田晃之もリベラル気取り。安保法案に関して、「てめぇ(※安倍首相)がただ、歴史に名前を残したいだけなのかな」と自身のラジオ番組で批判し、政治資金の私的流用が問題となった舛添要一氏の「死んでも死に切れない」発言には、「俺、こういうことを軽く使うヤツ、信じられない」とコメント。街頭インタビューでも同じことを言う人が山ほどいそう。芸人としてどうなのよ。因みに、運転中に『ポケモンGO』をプレイする人については、「余程厳しく摘発したほうがいいっすよね」だって。つまんねー。『ピース』の又吉直樹も集団的自衛権に反対で、ワイドナショーに出演した際、「平和でより人が死なないほうがいい」と当たり障りなさ過ぎるコメント。芥川賞作家なんだから、もっと含蓄のあること言って下さいよ。

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テーマ : お笑い芸人
ジャンル : お笑い

アサヒを襲うスーパードライ“成功の呪縛”――30年前は斬新な商品として登場、原材料変更の可能性も

20170328 07
バブル期に登場し、メガブランドに育った商品・サービスが、今年、相次いで発売30周年を迎えた。代表例が、『アサヒビール』の『スーパードライ』だ。圧倒的なトップシェアだが、競争力には陰りも見える。「今は価値をどう訴求するか。革新性は出た当時に作り出すもので、今、スーパードライに革新性を持たせたら、消費者は離反する」――。アサヒビールを傘下に持つ『アサヒグループホールディングス』の小路明善社長は強調する。これがスーパードライの現在の立ち位置だ。発売30年を経て、すっかり保守的なブランドになった。そんなスーパードライでできることは何か。ここ数年、アサヒが取り組むのが、派生商品の“連打”だ。今月14日、新商品『アサヒスーパードライエクストラハード』を発売した。強い炭酸と高めのアルコール度数が売り。東京・大阪等、全国各地のスーパーマーケットでは売り場の目立つ位置に並び、買い物客が次々と手に取っていった。アサヒはエクストラハードを含め、これまでに4種類の派生商品を投入した。そこには2つの理由がある。先ずは、スーパードライの販売の落ち込みに歯止めをかけるた為だ。派生商品を出せば、スーパー等で多くの棚を確保し易い。「派生商品を機に、従来のスーパードライにも手を伸ばしてもらおう」という思惑もある。スーパードライは1987年の発売後、僅か2年で販売数量が1億ケース(※1ケースは大瓶20本換算)を突破。ピーク時の2000年には1億9170万ケースを売り上げた。だが、その後は減少傾向。昨年の販売数量は1億ケースと、ピーク時からほぼ半減した。日本のビール市場の縮小と連動しているとはいえ、その落ち込みは劇的だ。“1億ケースの死守”。アサヒ社内で、これを必達目標と感じる社員は多い。業界2位の『キリンビール』の『一番搾り』(※同3500万ケース)とは桁違いの圧倒的トップという自負心が、1億ケースへの拘りを生んでいる。だが、誰もが知る銀色の缶のスーパードライだけでみると、既に1億ケースは下回っている。派生商品を合わせて、漸く大台に乗っている格好だ。

但し、派生商品込みであっても、年間の販売数量は前年割れが続いている状況。ここまで、派生商品は起死回生策にはなっていないのだ。今年は年間1億ケースの維持すら危ぶまれる。派生商品を投入するもう1つの理由は、「スーパードライ本体を刷新するリスクが大きい」と考えているからだ。「キリンの二の舞いにはなるな」。これもアサヒ社内で繰り返し語られる。スーパードライの発売後、危機感を持ったキリンは1996年、主力のビール『ラガー』の製法を、熱処理をしない“生ビール”にした。生ビールであるスーパードライの土俵に乗った結果、ファンが離反し、大打撃となった。アサヒは、これを反面教師にしてきたのだ。過去30年、スーパードライは酵母の管理や仕込み技術を進化させ、味が変化し難いようにしてきたが、大幅なリニューアルは一切していない。原料や缶の基本デザインは殆ど変えていないのだ。売り上げの落ち込みが顕著なだけに、大刷新に踏み切ってもよさそうなものだが、アサヒは頑ななまでに変化を避けてきたのだ。発売30周年の今年、パッケージは微修正した。但し、それは「缶の銀色で新しい色味を開発し、棚に置いた際に輝き易くした」という微細なものだ。スーパードライは、現在も年間5000億円規模の看板商品で、アサヒビールの売上高の5割強を稼ぐ。「スーパードライに大きな異変があれば会社が揺らぐ」と言っても過言ではない。いつしか、変えるのが「非常にリスキー」(小路社長)になってしまった。スーパードライの発売前、アサヒビールのシェアは10%を切り、大手4社中3位。“夕日ビール”と陰口を叩かれるほど、経営は悪化していた。「あのままだったら会社は潰れていた。これで失敗したら二度と立ち上がれない覚悟で、兎に角必死だった」と、アサヒGHDの前会長兼CEO(最高経営責任者)である荻田伍相談役は振り返る。スーパードライの開発では、消費者調査で、口に含んだ時の美味さや爽快感への需要を突き止め、従来とは異質の革新的な製品を作った。テレビCMもタレントは使わず、ジャーナリストの落合信彦さんを起用する等、斬新な手を打った。発売時、「会社が生まれ変わる意識を社員が共有していた」(アサヒGHDの泉谷直木会長兼CEO)と言う。だが現状、発売当初のチャレンジ精神が薄れている印象は強い。一例がテレビCM。アサヒは2010年、人気ミュージシャンの福山雅治さんをスーパードライの新キャラクターに起用した。ビール業界では、『サントリービール』がその数年前、主力ビール『ザプレミアムモルツ』で矢沢永吉さんを起用していた。「カリスマ性のあるミュージシャンの起用という点では、サントリーに追随した印象。スーパードライのCMは、タレントに頼らないメッセージ性が強みだった筈」。大手広告代理店の関係者は首を傾げる。ただ、「『好感度の高い福山さんを使っておけば、大きな失点は無い』との考えだろう」(同)。福山さんのCM起用は今年で8年目を迎えるが、小路社長は「僕は1回契約したタレントは変えない主義」と福山氏の続投を明言する。スーパードライの製品に留まらず、広告宣伝も斬新な手は打ち難い。そこで始めたのが、派生商品の展開だ。「派生商品は、一時的にでも市場を騒がせる力がある。騒がせて、顧客を取り戻すことを繰り返す」。アサヒビールマーケティング第1部の松葉晴彦次長は話す。同社の平野伸一社長は、「スーパードライ本体に手を伸ばす若者が増えた」と語る。但し、「成果は必ずしも上がっていない」。複数のアナリストがこう見る。

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テーマ : 経済・社会
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