【ヘンな食べ物】(38) ヒエ酒は“ア”で飲め!

中国南部からヒマラヤにかけての山岳部には、雑穀の稗で作ったユニークな酒がある。私はネパール、ブータン、そしてミャンマーで出会ったことがある。先ず、作り方が独特。炊いた小さな稗の粒を大きな壺にぎっしり詰め、麹を加えて1週間ほど発酵させる。すると、稗粒がアルコールの塊になるのだ。そして、飲む時に壺に湯を注げば、自動的に酒になるという仕組み。味はやや乳酸発酵しており、うっすらと甘酸っぱい。若干発泡している気がする時もある。韓国のマッコリを薄めたような、或いはカルピスサワーの甘みを抑えたような酒と言えば想像がつくだろうか。アルコール度数は低く、3%程度だろう。民族や地域によって飲み方が違い、それがまた面白い。ネパール東部では『トゥンバ』というアルミの容器に発酵した稗粒を入れ、そこに水を注いでストローで吸う。居酒屋では、いい年をしたオヤジたちがわいわい喋りながら、赤ちゃんのように両手でトゥンバを持ち、ストローでちゅうちゅう酒を吸っているのには笑った。ミャンマー奥地の少数民族・ワ族の村に住んでいた時は、冠婚葬祭の折に毎回、大量に飲んでいた。ワ族は高さ1mもある巨大な壺で稗粒を発酵させ、それに直接、水を注ぐ。それを柄杓や竹筒で汲み出して飲むのだが、その飲み方が尋常でない。必ず“2人1組”で飲まねばならないのだ。手順は決まっている。先ず、2人が向かい合ってしゃがむ(※ワ族の家は土間なので、低い腰掛けに座るかしゃがむ)。2人で酒の入った竹の杯(※400ミリリットルくらい)を同時に両手で掴み、「ア」と言う。

“ア”とはワ語で“私たち2人”という意味で、この時は“乾杯”を表す。先ず、片方(※Aさんとしよう)が杯を取り、ほんのちょっと口に付けて相手(※Bさん)に返す。恐らく、「毒が入っていませんよ」という意味だと思う。Bさんは杯を受け取ると、中国の乾杯宜しく一気に飲み干す。終わると、また相手と杯を両手で握り合う。続いて、AさんとBさんが立場を入れ替えて、同じ動作を繰り返す。初めて見ると、いい大人がウンコ座りをしたまま、手と手を取り合い(※そういう風に見える)、口をぽかんと開けて「ア」と言うのは笑える。実際にやってみると、かなり楽しい。私はワ族の土地に長期滞在した初めての外国人だったので、誰もが興味津々。一緒に“ア”とやると、厳ついおじさんたちも顔をくしゃくしゃにして喜ぶ。私も彼らの節くれ立って、酒の滴に濡れた(※何故か大抵酒がこぼれて濡れている)手を竹の杯ごとガシッと握ると、「あぁ、受け入れられてるなぁ」と嬉しくなる。ワ族は女性も酒を飲むので、お婆さんや若い女の子とも“ア”ができる。それも楽しい。といっても、喜んでいたのは最初だけだった。どの宴会でも、次から次へと村人が私の前にやってきては、「ア」と杯を差し出す。「あの珍しいガイジンとアがやりたい」と皆が思っているのだ。アルコール度数が3%くらいとはいえ、何しろ400ミリリットルくらい一気飲みだ。3回連続で“ア”をやると、腹はたぷたぷ、酔いも相当回る。で、見ると、目の前にワ族の老若男女の行列ができていたりしてゾッとする。逃げようとすると、腕をぐいっと掴まれ、“ア”。あまりに大量に飲むので、仕舞いには自分の体が稗酒の壺になったような気がしたほどだ。「あぁ、もうアはいいよ…」と嘆いたものだった。


高野秀行(たかの・ひでゆき) ノンフィクション作家。1966年、東京都生まれ。早稲田大学第1文学部仏文科卒。『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)・『アジア未知動物紀行』(講談社文庫)・『世界のシワに夢を見ろ!』(小学館文庫)等著書多数。


キャプチャ  2017年5月25日号掲載
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テーマ : 海外旅行
ジャンル : 旅行

【寝言は寝て言え!】(03) むしろやるのが遅すぎるくらい

5月3日はゴミの日…いえ、憲法記念日でした。今年で、日本国憲法は施行から70年という節目を迎えました。70歳、人間で言えば節々にガタがきても不思議ではない年齢。ところが、日本国憲法は一字一句変えられることなく、現在まで運用されています。じゃあ、「日本国憲法は全く手を加えるところがない完壁な憲法なのかな?」と考えてみると、そんなことはないでしよう。憲法自体を中々変えられないので、解釈で誤魔化しているのが実態です。その典型が9条です。普通に9条の条文を読めば、「あれっ? 自衛隊は違憲じゃないの?」との疑問が出てくるのは当然のことです。しかし、これを正当化する“解釈”で乗り切ってきました。自衛隊は何とも不安定な立場に置かれてきたのです。しかし、東アジアの安全保障環境がこれだけ悪化し、自衛隊の重要性が増しているのが昨今の情勢です。このままの不安定な状態ではいけないからこそ、「憲法に自衛隊の明記を」と以前から言われていました。安倍総理は、3日に行われた改憲派の集会にビデオメッセージを寄せました。そこで「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」とビジョンを語り、9条についても「1項・2項を残しつつ、自衛隊を明文で書き込むという考え方、これは国民的な議論に値するのだろう」と方針を示しています。自衛隊を明文化するというのは大賛成ですし、「寧ろやるのが遅過ぎるくらいだ」と感じます。

日本の平和を守っているのは憲法9条などではなく、自衛隊と在日アメリカ軍です。その存在を明らかにするのは重要なことでしょう。しかし、1・2項をそのまま残した上での自衛隊明記というのは、また解釈が複雑化しそうな感もあります。例えば、2項で戦力の不保持を謳っている訳ですから、どう整合性を取るのか? 残すのであれば、2項を条件付きで打ち消すような3項にしなければいけないでしょう。9条だけでも問題だらけの日本国憲法ですが、朝日新聞は同日の社説で「現憲法のどこに具体的で差し迫った不具合があるのか。改憲を語るなら、そこから地道に積み上げるのが本筋だ」と書いています。いやいや、ちょっと待てと。抑々、具体的で差し迫った状況まで放置してはいけないでしょう。有事への対応の検討は勿論のこと、その他の矛盾についても平時にやっておくべきです。日本国憲法の問題は、何も9条だけではないのです。例えば、89条もよく問題になります。これは「公の支配に属していない慈善・教育・博愛の事業に公金を使ってはいけませんよ」というものなのですが、厳密に読むと私学助成金も違憲の疑いがあります。こちらも9条同様、かなりゆる~く解釈してきたので、矛盾のあるまま残っていますが、現実に即した形に正すのが筋でしょう。個人的な願望を言うと、日本国憲法自体、GHQの影響が色濃く出ている訳ですから、日本的に全て作り直すのが本道だろうと思います。前文にしたって日本らしさは無く、何とも他力本願な話です。今の憲法はハンバーグ(具)無しのハンバーガーみたいなもので、日本的な核がありません。


KAZUYA YouTuber。1988年、北海道生まれ。2012年、『YouTube』に『KAZUYA Channel』を開設。著書に『日本一わかりやすい保守の本』(青林堂)・『バカの国 国民がバカだと国家もバカになる』(アイバス出版)等。近著に『日本人が知っておくべき“日本国憲法”の話』(ベストセラーズ)。


キャプチャ  2017年5月25日号掲載

テーマ : 憲法改正論議
ジャンル : 政治・経済

【Deep Insight】(16) 巨熊ロシア、暴れさせぬ策

前半生の大半をロシア(ソビエト連邦)のスパイ機関で過ごしたウラジーミル・プーチン大統領。相手に警戒を解かず、本心を明かさない人物として知られる。彼にとって、安倍晋三首相は主要国の首脳の中でも、数少ない友人の1人だ。そんなプーチン大統領は昨日、通算17回目となる会談の為、モスクワに安倍首相を迎えた。「両者は互いの考えを知り尽くし、本音で語り合える仲だ」(首相周辺)。ところが、舞台裏に光を当てると、プーチン政権の態度は寧ろ、日本に対して刺々しくなっている。原因は日本自身というより、強まるアメリカへの警戒心にある。先月下旬に来日したセルゲイ・ラブロフ外務大臣とセルゲイ・ショイグ国防大臣は、日本がアメリカと進めているミサイル防衛協力に、こう不満をぶつけたという。「アメリカ主導のミサイル防衛網によって、ロシアは包囲されている。西はポーランドとルーマニア、東側は日本と韓国だ。このままでは、我が国の核抑止力が傷付いてしまうではないか」。日本のミサイル防衛網は北朝鮮を睨んだものであって、ロシアを狙っている訳ではない。ロシアはそれでも、「自分たちの封じ込めに利用される」と疑っている。日露関係筋によると、プーチン大統領の懐刀であるロシア安全保障会議のニコライ・パトルシェフ書記は、昨年11月に訪露した国家安全保障局の谷内正太郎局長に、こうも迫った。「在日アメリカ軍のミサイル防衛システムのレーダーは、ロシアにも向けることができる。『そうじゃない』と日本は言うが、アメリカ軍のシステムを制御できるのか? できない筈だ」。米露が対立を深めたのは、ロシアによる2014年のクリミア併合がきっかけだ。親露的なドナルド・トランプ大統領の就任で雪解けするかにみえたが、アメリカ軍のシリア空爆にロシアが猛反発し、「過去最低の状態」(トランプ大統領)に冷えた。ロシアは、アメリカと同盟を結ぶヨーロッパ諸国にも軍事挑発を強める。日米のミサイル防衛協力を敵視するのも同じ流れだ。ロシアは世界最大の国土を持ち、強大な核戦力も抱える。本気で暴れたら、世界は混乱してしまう。彼らと、どうつき合ったらよいのか? その手掛かりは、何故そこまで彼らがアメリカに疑心暗鬼を募らせるのかを考えることにある。日米欧の専門家らによると、ロシアはアメリカに限らず、「いつも敵対国に包囲されている」との強迫観念を抱き続けているという。それは、歴史に根差したトラウマだ。ロシアは13世紀から約240年間、モンゴル人の支配を受けた。19世紀にはナポレオン軍、第2次世界大戦ではナチスドイツに攻め込まれた。米ソ冷戦では西側諸国に封じ込められ、1991年に旧ソ連は崩壊した。そして今、『北大西洋条約機構(NATO)』と日米同盟を足場にして、アメリカが再びロシアを包囲しようとしている――。プーチン大統領はそう考え、激しく押し返そうとしているという訳だ。

ロシアは時に熊に譬えられる。体が大きく、警戒心が強い。普段は大人しいが、縄張りを侵されると牙を剥き、凶暴になる。そんなロシアに対応する選択肢は3つに分かれる。

【路線①封じ込める】外交や軍事圧力を使い、東欧等に挑発を強めたり、縄張りを広げたりできないよう、厳しく対抗する。アメリカの議会保守派や国防総省で聞かれる戦略だ。
【路線②融和策で友人になる】首脳間の交流や経済交流を深め、友好的パートナーになろうとする。安倍路線はこれに通じる。
【路線③信用せず、つき合う】「友好的パートナーになる」との期待は抱かず、強い警戒心を絶やさない。但し、追い詰めることもせず、必要な協力は保つ。「今のドイツがこれに近い」(ヨーロッパ外交筋)。

何れも短所がある。封じ込め路線を突き進めば米露冷戦が再燃し、ロシアは更に凶暴になるだろう。ヨーロッパでのロシア軍による挑発の現状は、「冷戦後、最大の規模」(イギリスの軍事専門家)。シリアや北朝鮮問題での協力も難しくなる。かといって、融和路線も限界がある。安倍政権は経済協力を提示しているが、ロシアは北方領土での軍拡を止めようとしない。抑々、強権国が自由や“法の支配”という民主主義の価値を共有するパートナーになれるのか、疑問だ。だとすれば、一番現実的なのが③の中間路線だ。実は、ロシアの危なさを最もよく知り、この政策を忠実に実行しているのが中国である。「ロシアとは長い国境を接している。両国は今は友好国だが、いつまで続くのかわからない」。中国当局者は、こう打ち明ける。1960年代末に中露は戦火も交えた。両国は蜜月を強調しながらも、胸の内では決して警戒を解かず、付き合っている。そんな中国とロシアが強かに連携し、既存の国際秩序を崩しにかかるような展開は阻まなければならない。中露に楔を打つには、日米欧が足並みを揃え、中国よりも巧みに、融和策でも封じ込めでもない、現実的な対露戦略を再構築する必要がある。人気スパイ映画の『007シリーズ』で、主人公の所属機関として描かれる『イギリス秘密情報部』(通称“MI6”)。2年半前までそのトップを務めたジョン・サワーズ前長官も、そんな外交を提唱する。「ロシアは危ないと思えば、寧ろ危険な行動に出かねない。とはいえ、(融和策が)行き過ぎるのも危険だ」。彼は長官当時、ロシアによるクリミア併合危機に対処した。そんな経験に裏打ちされた現実論だけに、重みがある。 (本社コメンテーター 秋田浩之)


⦿日本経済新聞 2017年4月28日付掲載⦿

テーマ : 国際政治
ジャンル : 政治・経済

霊園ビジネス最大のタブー、遺体掘り起こし裏アルバイトの実態

20170525 06
ここ数年、本誌編集部によく寄せられる読者からの質問に、「遺体掘り起こしのアルバイトは、どこで募集されているでしょうか?」というものがある。一言で言えば、土葬の墓を新たな墓に移し替える際、“ホトケ様”を掘り出す仕事のことである。一説には何と5万円ほども日当が出るというこのアルバイト。しかし、そんな求人広告は見たことがない。一体、どこで募集されているのだろうか? 先ず、大手霊園・Nの広報部に社名と取材趣旨を丁寧に伝えた上で聞いたところ、「一体、そんな話をどこから聞いたんですか? そんな仕事があるとは聞いたこともありません。ウチに電話してくるなんて、勘違いされているんじゃないんですか?」。のっけから剣もほろろな対応であった。相当タブー視されているらしい。そこで筆者は、東京都台東区の某寺院に直接足を運び、訊ねてみた。住職によると、「それは石屋さんでしょうね」とのこと。早速、埼玉県の石材店をあたってみた。50絡みの店主は、「確かに、そういうアルバイトはありますよ」と話してくれた。

「改葬の際の私らの仕事は、墓石をクレーンで移設先の墓地に運んで固定すること。土葬の墓で遺骨が残っているような場合は、人に頼みます。勿論、求人誌には“軽労働・日当幾ら・委細は面談”という程度しか書きません。若し人手が必要なら、後は彼らの伝手で自然に集まってくる」。しかし、埋葬の仕方によっては、何十年経っても遺体が白骨化しない場合もあると言われ、相当凄惨な光景を目にしてしまうケースも少なくないようで、作業する人間は精神的な強さが必要とされるようだ。日当も、聞くところによると、最近は2万円程度という話もあり、ダンピングが進行しているとか。「美味しい話はそうそう転がっていない」と言えるだろう。東京都内で解体業を営むA氏(45)は、これまで現場で幾度も遺体を見付けたという。「2年前に始まった自治体主導の古民家の撤去現場ではしょっちゅうだね」とA氏は話す。「ある時、畜産農家の解体に行ったら、大量の牛の死体の中に人間の白骨死体が混じっていた。吐きそうになったよ」。更にA氏は、こうも話す。「俺らの業界、不良上がりが多いだろ? 管理会社や家主の依頼でも兎に角、現場に突っ込んでブッ壊すって感じだから。後から死体が出てきちゃうことも多い」。序でながら、A氏が“昔聞いた同業者の話”として話したことも記しておこう。「骨が出てきたけど、現場が詰まっていたんで、警察とかが来て面倒臭いことになる前に、資材と一緒に山に運んで埋めちゃったってさ」。 (取材・文/フリーライター やまだおうむ)


キャプチャ  2017年5月号掲載

テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

【ジャニーズの闇】(01) 『SMAP』解散直後に流出した幻のジャニーズ告発映像

『SMAP』解散の裏で囁かれる数々のジャニーズの闇。多くの真相は謎に包まれたままだが、ここに1本の映像がある。衝撃的過ぎる“告発”は、果たして真実なのか? 大手マスコミが絶対に触れられないジャニーズの闇を徹底追跡する。 (取材・文/フリーライター 高木瑞穂)

20170525 05
その映像は、街頭インタビューから始まった。「北公次が“光GENJIへ”っていう本を出したんだけど、知っています?」。若い女が答える。「何となく知っています」。次に、男が画面に大写しになる。独白調で語られるのは、“ジャニー”なる人物がモノを舐めたり、後ろから突っ込んだといったかなりショッキングな内容である。言うまでもないだろうが、ここで語られるジャニーとは、『ジャニーズ事務所』社長・ジャニー喜多川のことである。「15歳の僕はジャニー喜多川の付き人になり、四谷3丁目のマンションで同棲生活が始まりました。【中略】僕の体にキスしたり、僕自身のモノを舐めてイカせたりだとか…。【中略】更に、僕は初めて男性のモノをバックに突っ込まれるということを経験しました。【中略】スターへの階段を夢見た僕は4年半、アイドルになる為と割り切り、ジャニー喜多川の言いなりになりました」。その後も、未だ若い少年たちの同じような衝撃的告白が続く。「この動画は、嘗てジャニーズ事務所に所属していたアイドルグループ“フォーリーブス”のメンバーだった北公次が書いた著書“光GENJIへ”を映像化したもの。書籍と同じように、ジャニー喜多川社長から受けた卑猥行為が告発されている」。この動画を持ち込んだ人物・Aは言う。

動画の出所は『ジャニーズ探偵局』なる組織で、Aはその関係者だという。Aによれば、この動画は「北公次が書籍を出版した1980年代後半に制作され、流通した」とされるが、マニアの間でも所有者が殆どいない為、伝説的な映像としてこれまで語られてきた。あまりに実態が見えてこない為、一部ファンの間では「ジャニーズの圧力で封印されたのでは?」という噂が広まったくらいである。そんな、言ってみれば“幻の作品”が、30年の時を経た今になって何故持ち込まれたのか? 理由を聞くと、Aはこう言った。「この映像が制作される前、ジャニーズ事務所とトラブルになったある女優がいました。女優は当時、人気だったジャニーズタレントと肉体関係がありましたが、事務所は圧力をかけてきたばかりか、女優に罵詈雑言を浴びせてきたといいます。私はそのトラブルに関係していました。マスコミへの絶大な権力を楯に、やりたい放題のジャニーズを許せなかった。そこで、ジャニー喜多川に苦渋を舐めさせられていた元ジャニーズタレントの面々の話をこれまで集めてきましたが、SMAPの解散を期に再度訴えようと考えたのです。“アイドルの道”を餌にした非道を…」。嘗て作成された動画は再編集され、タイトルは『SMAP、そして嵐へ…』と変更されている。「未だジャニーズ事務所を巡る騒動は終わっていない。SMAPや嵐、その後輩たちも同じです。ファンの方たちも、本当はわかっているんです。SMAP解散後、ジャニーズ探偵局メンバーの元に『SMAPを助けて』という多くのファンの悲痛な叫びが届いています。爆弾を落としますよ」。この元ジャニーズメンバーの衝撃的な告白は、反ジャニーズの狼煙なのか? 今後も注目したい。 《敬称略》


キャプチャ  2017年5月号掲載

テーマ : 芸能ニュース
ジャンル : ニュース

【天下の暴論2017】(05) 日本も国境に“壁”を作れ

20170525 01
老生、怪しげな霞を食ってその日を凌いでいる世捨人であるが、時々、人様の面への引っ掻きを楽しむ悪人である。その武器は、ただ1つ。大阪人特有のド現実主義。これは、抽象化好きの知識人連中から最も嫌われる。さりながら、ド現実はド抽象であり、ド抽象はド現実であるとドイツの大哲学者が喝破したと学んだ遠い昔の記憶のままに、浮世の出来事について些か引っ掻いてみたい。先ずは、老生のホームグラウンドの中国。我が国の仮想敵国である。ならば十分に知り尽さねばならぬが、浮世の中国分析は甘い。例えばこうだ。中国の軍事費大増額を基に、南シナ海における中国海軍増強に由る海戦の危機を訴える。それはそれで良い。優等生知識人の素直な観点である。しかし、ド現実主義に立つと、「日本との海戦は先ず起らない」と見る。何故か? 答。殆どの中国人は泳げないから。問。何故泳げないと断ずるのか? 答。中国の公立小・中学校に維持費のかかるプールが殆ど無く、泳ぐ訓練を受けていない。私学の一部にはプールがあるが。日本の公立小・中学校の8割以上がプールを持っている。日本人の8割くらいが泳げるのは、その割合の結果である。問。しかし、海や川があるではないか? 答。殆ど全てが環境汚染されているドブ川・ドブ海。入ると生命が危ない。という訳であるから、泳げない中国海兵にとっては、いくら救命具を身に着けるとしても、海戦において艦船が沈められ、海に投げ出される時の恐怖は想像を絶する。一方、我が海上自衛隊員は、ほぼ100%泳げるのみならず、2㎞や3㎞の遠泳もできる。そういう泳げる強兵に対して、泳げない弱兵が戦いを挑むであろうか? いくら機械化され、IT化されても、最後は生身の人間の戦いなのである。これがド現実主義観点の例である。

という立場で、今が旬の世のドナルド・トランプ論を眺めると、更に引っ掻きたくなってくる。世の知識人という知識人は、彼を馬鹿にして罵倒した。いや、罵倒してきて、今もそれが続いている。トランプを罵倒することが良心派・良識派の証である気に。愚かな話である。良心派良識派知識人の大好きな『論語』に、「人(他人)の己れを知らざるを患えず。(己れが)人(の優れた点)を知らざるを患う」(学而篇)とあるのを御存知ないか? 彼らが嗤った最大のトランプ政策は、「メキシコとの間に壁を作り、メキシコからの不法侵入を防ぐ。壁作りの費用はメキシコに負担させる」というものである。しかし、老生は驚嘆した。その鮮やかな“現代性”に、である。歴史を顧みるがいい。人類は森の中で自然物採集や小動物捕獲によって細々と生活していたが、軈て平原上の生活となる。そして、移動する狩猟民族と定着する農耕民族とに分かれ、次第に農耕民族(※漁業も含む)が中心となった。そのどちらにせよ勿論、肉体労働であり、頭脳労働の要員は一部だった。だから、極普通の身体であれば働く場所も仕事もあった。有史の古代、中世となっても同様であった。いや、産業革命後も、エネルギー源の中心となった石炭を得る為に盛んとなった鉱業も、依然として肉体労働中心であった。機械や工具を動かすのも、実際は肉体労働であった。そして、それに従事した人々の多くは農業からの転業者であり、肉体労働という労働形体がそれを可能にした。即ち、古代・中世・近世、そして近代の大半において、肉体労働が労働の中心であり、多くの人々はそれによって生計を立てることができた。ところが、現代に至るや職業内容に劇的変化が訪れる。エネルギーの中心となった石油を得る時、石炭を得る方式と異なり、機械化が進み、重労働は無くなった。原子力エネルギーとなると、更に人数も少なくなった。これらエネルギーを十分に利用できる諸工業は、次々と省力化に成功し、自動化してきている。商業も物流が機械化されてきている。つまり、肉体労働的要素が劇的に減ってきたのである。その結果、肉体労働によって生活してきた人々の働く場所が激減した。農業も機械化や金肥と共に、少人数で短時間でできるようになってきた。こうして、肉体労働で生活してきた非常に多くの人々の働ける場所が消えてしまったのが、現代なのである。「しかし、働かなければならない。いや、働きたい。だが、働ける場所が無い」という状況が、近代化を推進してきた嘗ての先進諸国に起きてきているのである。アメリカがそれであり、何を隠そう、日本もそうなりつつあるのだ。更に言えば、肉体労働者向きの人が頭脳労働に転業するのは困難、いやできない。そして、僅かに残されていた肉体労働の口も、入国した外国人に奪われていっているのである。この不満にある多くのアメリカ人に対して、トランプは社会福祉的雇用としての公共事業、即ちメキシコとの国境壁建設計画を打ち出した――。そう老生は見る。鉄筋とセメントと砂とがあれば、高度の技術が無くとも国境壁は作れる。多くの無技術肉体労働者にとって、いい仕事である。しかも、10年・20年と続くことであろう。現代の持つ労働問題への果敢な挑戦をトランプ政策から学ぶべきは、日本の政治家なのである。日本にも同様の問題があるではないか? それへの対応政策はあるのか? 多分、無い。ならば、偽物世捨人の老生、一案を呈さん。心あらば嘉納を。

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テーマ : 軍事・安全保障・国防・戦争
ジャンル : 政治・経済

【解を探しに】第2部・引き算の世界(01) 出世イヤ、若者増殖中

経済や社会が成熟し、これまでの成長・拡大志向とは違う価値観が広がってきた。出世に拘らない、極力ものを持たない、人間関係は面倒臭いだけ――。“引き算”に向かう社会の光と影を見つめた。

20170525 03
「もうイヤになっちゃって」――。東京都内に住む高橋有人さん(仮名・31)は3年前、4年間勤めたIT関連会社を辞めた。理由は幾つかある。その1つが、上司のこんなセリフだ。「お前は同期の誰がライバルなんだ?」。連日深夜まで続く残業、土日出勤の無言のプレッシャー、そして同期を業績で競わせる社風。そのどれもが合わないと感じた。高橋さんの理想は、仕事3割・私生活7割のバランスだという。仕事は真面目に熟す。定時に退社し、アフター5で映画を見る。そんな生活を目指して転職した。給与は多少減ったが、「重い責任やノルマを背負わされ、部下の世話でストレスを溜めるくらいなら、出世なんてしたくない」と言い切る。昔から高橋さんのような社員はいた。しかし最近、「彼方此方で増えているのではないか?」と多くの職場で聞かれるようになってきた。

それを裏付けるデータもある。産業能率大学の調査では、男性新入社員が目標とする地位は、バブル期の1990年度は“社長”が46.7%だったが、2015年度は14.2%しかない。「地位には関心がない」は逆に20.0%から30.8%に増加した。「皆さんは管理職になりたいですか?」。昨夏、都内で行われた流通商社の30歳向け研修。人事担当者が席を外した際、人材研修会社の社員が尋ねた。手を挙げたのは23人中4人。「ノルマがきついのに権限が無い」「上司と部下の板挟みになった先輩が鬱病になった」。消極的な意見が会場を覆った。研修を担当した人材研修会社『シェイク』の吉田実社長は、「真面目だが、仕事に注ぐ力は70%。仕事にやり甲斐を見い出せず、責任を取りたがらない“ぶら下がり社員”が増えれば、日本は危うい」と警告する。「3人連続で断られました。どうすればいいでしょうか?」。昨年末、社会保険労務士・福田秀樹さん(43)の元を訪れた関西の小売企業の人事部長の顔は、青褪めていた。店長昇格を打診したところ、立て続けに拒否された。給与は上がるが転勤を伴う。「未知の土地に移り住み、部下を抱えて働きたくはない」のが、昇進を敬遠する理由だという。「『上司にゴマをすり、出世競争に勝ち抜けば明るい未来が待っている』という時代は、バブル崩壊と共に終わった」とみるのは、武蔵大学の田中俊之助教(社会学)。日本経済の先行きも不透明で、「社会的地位の向上・昇給・裁量の拡大といった昇進の魅力が薄れ、負のイメージが目立つようになった」という。


⦿日本経済新聞 2016年4月12日付掲載⦿

テーマ : 経済・社会
ジャンル : ニュース

何故彼らの行動・活動はマスコミで好意的に取り上げられるのか…テレビ業界を支配する鈴木おさむ&大島美幸夫妻“緻密な外交活動”の真相

人気バラエティー番組のクレジットには、これでもかと言うほど名を連ね、反旗を翻したお笑い芸人には土下座をさせたことも知られている。夫妻がテレビという名の社会に巨大な“帝国”を築き上げられた理由を、関係者が暴露してくれた。 (取材・文/フリーライター 片岡龍夫)

20170525 02
2000年代初めに結婚するや、その後の妊活、更に夫や友人らの立ち会いで行った出産劇や育休ライフと、その言動が不思議なほどの大ブームに。それらが殆ど好意的な形でのみメディアで取り上げられ、一気に業界の“支配層”に乗り出したのが、人気放送作家・鈴木おさむ(45)と人気お笑い芸人・大島美幸(37)の大物芸能夫妻だ。活躍はその後も続き、2人の馴れ初めを記した鈴木の著書は大ヒット。ドラマ化までされて話題となったり、ドキュメンタリーに取り上げられたり、2人の日常や関係そのものが何故か巨大なビジネスに直結するという、まさに同業者からすれば羨ましいことこの上ない生活を送っている。しかし、そうした成功やメディア上での取り上げられ方とは裏腹に、インターネット上では「キモい」「ウザい」といった書き込みのオンパレード。メディア側と一般視聴者との間で激しい温度差を生んでいる“不思議な夫妻”ということでも知られている。この不思議を解き明かそうと筆者は試みた訳だが、業界関係者に聞き取り調査を行っていくと、実はこうした温度差こそ「同夫妻を巡る“カラクリ”を示す証拠だ」という指摘が、数多く漏れ聞こえてきたのである。先ず証言してくれたのは、某大手制作会社に勤務し、現在はバラエティー番組を中心に手がけているという中堅ディレクターのY氏(41)だ。「ありゃあ、どこから見てもおかしな話ですからね。あの2人に人望なんてありませんよ。『単に商売上手なだけ』と陰口を叩かれています」。大手メディア上で取り上げられている“不思議なほどに好意的なスタンス”は、「主に鈴木を中心とした“緻密な外交活動”による賜物だ」とY氏は言うのだ。

「兎に角、根回しが上手いというか。要は接待上手なんですよね。だから誰も悪いことを言えない。“商売上手な夫婦”っていうだけ。尤も、自分は大嫌いなんで死んでも使いたくないですけどね」(同)。その外交活動は、番組スタッフやタレントといった業界関係者のみならず、マスメディア側の人々に対しても積極的に行われ、「月の殆どで、何らかの形での接待を行っている」(ある若手放送作家)ほどだという。また、夫妻に共通するのが、どんなに厄介なタイプの相手であっても必ず上手く取り入ることができる特異なキャラクター。「接待前後で相手の態度が180度変わることも珍しくない」(同)というほどの“剛腕”の持ち主だという。その為、仕事の依頼は引きも切らず、メディア側の人間もまた、彼らに対してぞんざいな扱いをすることができないでいるという。ある週刊誌記者が証言する。「夫妻のネガティブな話は、上から『書くな!』と厳命されています。現場としては不満ですが、しょうがないですね」。この発言から、その影響力はテレビ業界はおろか、出版業界の上層部にまで及んでいることがわかるだろう。とはいえ、こうした事例はこれまでも芸能界には存在しており、最も有名なケースとしては、“ナベプロ系随一の外交上手”と揶揄されている中山秀征(49)等のケースが知られている。彼の場合は、デビュー以来、その接待・外交手腕を武器に、「何も芸が無いのに生き延びている珍しいケース」(某キー局プロデューサー)と評する声が、バラエティーの現場から極々当たり前のように聞こえてくるほどである。だが、こうした“世渡り上手”な要素というのは、一方の何ら利するものが無い層から多くの恨みを買いがちなこともまた事実だ。実際、ここ数年は業界内でも日に日に、鈴木夫妻への怨嗟の声が増加する傾向にあるという。「元々、妻の大島も若手にはウケが悪過ぎますし、夫婦で妊活だの“嫁LOVE”の逸話なんざ、普通にキモいしウザいと思われるんですよね。だから、今じゃ『政治で仕事を取るのが腹立たしい』とか、『早く消えてほしい』だなんていう声もあちらこちらから出ています。ある若手芸人なんかの場合は、自分で態々2ちゃんねるに書き込みをしているだなんて聞くぐらいですからね」(前出のY氏)。とはいえ、そうした恨み節をサイレントマジョリティーから全力で受けつつも、何らその活躍ぶりに翳りを感じさせない彼らの人生は、まさに順風満帆そのもの。独特な外交術で、夫妻の業界支配は続きそうである。


キャプチャ  第6号掲載

テーマ : 芸能ニュース
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堕ちぶれた芸能人への風当たりは一般人よりも厳しい? “逆ナン部屋”で裏営業していた元アイドルの正体

驚きの情報が舞い込んできたのは2016年12月。歌舞伎町のとある“逆ナン部屋”で、「1~2年くらい前に、あのアイドルグループ・Aを卒業したSを見た」(情報提供者)。仮にも元アイドルが、よりによって何故、逆ナン部屋を選んだのか? 本誌は現場へ潜入した。 (取材・文・写真/本誌特別取材班)

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「丁度、エレべーターから降りてきたところに出くわしたんです。男のほうは30代の会社員風でしたが、隣に連れている女の子は超のつく美少女! しかも、どこかで見たことのあるような顔で…」。こう振り返るのは会社員の男性(39)。本誌編集部にタレコミしてくれた人物だ。それは、2016年暮れの出来事だった。歌舞伎町にある某逆ナン部屋を訪れた時のこと。その店は雑居ビルの上層階にあり、交渉の成立した男女はどうしてもエレベーターに乗らざるを得ない。その時、ふいに出くわした美少女が――。「多分、Sだと思うんです。1~2年ぐらい前に、あのアイドルグループ・Aを卒業した…あの子、今はめっきり見なくなったけど」(同)。Aといえば、国民的な人気を誇ったとまではいかなくとも、幾度もテレビ出演を果たしたアイドルグループだ。その主要メンバーであるSはファンの間でも人気があり、雑誌のグラビアにも何度か掲載されている。だが、卒業後はパッとせず、どうやら既に芸能界から引退しているという噂のあった女性だ。そんな元アイドルが逆ナン部屋に…? 腑に落ちない点が脳内を渦巻く中、取り敢えず噂の店に潜入した。逆ナン部屋の料金は、入会会と60分コースで約5000円ほどだった。それらを支払うと、男性用の待機室に通されるシステムになっている。そこは恰も風俗店の待機所のような室内で、乱雑に置かれたパイプ椅子に腰かけているのは、むさ苦しい男ばかりだった。それも当然といえば当然だ。逆ナン部屋は文字通り、女の子が男を選ぶ出会い系。男が女の子をマジックミラー越しに物色する出会いカフェの逆バージョンなのだ。実際、我ら男性陣の部屋は、マジックミラーで壁の向こうにいる女性陣から“見られて”いるのだ。椅子に座って数分後、筆者の番号札が呼び出された。誰か指名してくれたようだ。早速、別室へ向かう。赤いカーテンで仕切られた妖しい密室で待っていたのは、20代半ばのOL風。但し、どう見ても例のアイドルではない。

「今日は“何目的”ですか?」と言われて、流石に「元アイドルを探しに来た」とは言えず、モゴモゴしながら「飯でも…」と言った途端、「じゃ、いいです」と無碍もなく会話は終了した。再び、あの見世物小屋のような男性待機室に戻されたのだ。これでは、元アイドルがいたとしても、指名されない限り会える訳がない。作戦を変更し、取材班は店の外で張り込むことにした。寒空の下、待機すること2時間ほど。その間、20組以上の男女が雑居ビルから出てきていた。あとをつけたところ、ほぼ全員が店から徒歩2~3分のレンタルルーム(※要は簡易式のラブホテル)に入って行く。逆ナンパとはいえ、援助交際の温床なのだ。そんなことを考えている時だった。ふとエレべーターから出てきたカップルの女の子…。えっ? 確かに、あのSにそっくりではないか! S似の女は、40代半ばのサラリーマン男性と腕を組み、レンタルルームへ歩き出す。尾行して、2人ともレンタルルームに入ったことを確認する。そして約40分あと、一戦を終えたであろうS似の女が1人で出てきた。ここぞとばかり「あの…」と声をかけた途端、彼女はまるで怪物でも見たかのように目を丸くして走り出し、歌舞伎町の街へ消えてしまった。真相は藪の中となってしまったところで、ある風俗ライターに話を聞いた。「逆ナン部屋ならあり得る話ですね。あそこは女性が不特定多数の男に見られず、自分好みの男とだけ会話ができるので、元アイドルにとっては都合がいい。指名させてもらうコツ? アイドルなんか全く知らなさそうな顔で、カネ持ってそうな雰囲気を出しておけばいいんじゃないの?」。その後、何度か件の雑居ビル前に出向きはしたが、彼女の姿は確認できていない。Sはどこへ消えてしまったのか? 今回の潜入取材を通して取材班が思ったのは、「グループを卒業・脱退したアイドルが風俗店入り(※今回の場合はこのケースではないが)することなど考えられるのだろうか?」ということだ。アイドルと風俗店など、どうしても結び付かなかったからだ。そこで、現在は大学に通う元アイドルのBさん(21)に話を聞いた。「実は、私も風俗店勤務を考えたことがあります。生活を切り詰めて難を逃れましたけど、アイドル時代に実家には甘えっ放しだったから今更頼れないし、それに稼ぐ手段も知りませんでした。中学生の頃からアイドル活動をしていましたから。手早く稼ぐには効率がいいので、そういったアイドルがいたって私は別に驚きませんね」。そういえば、2012年に『HKT48』を卒業したアイドルが、その後は仕事に恵まれず、ピンサロ勤務していた疑惑を報じられている。それほど、アイドルと風俗店とは親和性が高いのだ。逆ナン部屋に出入りしていた元アイドル・S。彼女の身に一体、何が起こっているのだろうか――。


キャプチャ  第24号掲載

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女性人権団体とAV業界攻防の行方は…AV出演強要疑惑の社会問題化でAV業界が消滅する日

2016年に社会問題化したAV出演強要問題から始まったAV業界への弾圧。公然わいせつのみならず、労働者派遣法違反等の名目で、関係者らの摘発が相次いだ。そして遂に先日、政府は緊急対策会議を開き、取り締まりの強化を宣言。隆盛を極めたAV業界も遂に消滅か――。 (取材・文/編集プロダクション『清談社』 常盤泰人)

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AV業界が重大な危機に瀕している。2017年3月、政府は関係省庁の局長級を集めた対策会議を開き、AV業界への“締め付け”を強化する方針を打ち出した。会議では菅義偉官房長官が、「本人の意に反してアダルトビデオへの出演を強要するのは、重大な人権侵害だ」「新たな被害者を生まない為の必要な広報・啓発・取締りの強化、そして万が一被害にあった方を支援する為の相談体制の充実を、直ちに行う必要がある」と発言。5月中旬を目途に、具体的な緊急対策を纏めることを明らかにした。「このままいけば、AV業界にとってかなり厳しい法律ができるでしょうね。勿論、AVへの出演強要はあってはならないことだし、それ自体は改善されるべきです。ただ、今の流れのままでは、『AV制作は性暴力である』として必要以上に規制がかかってしまい、業界に大打撃となる可能性は極めて高い」(AV業界関係者)。政府の緊急対策には、女子高生に性的な接客をさせる“JKビジネス”等も含まれているのだが、メインの標的は明らかにAV業界である。一体、AVの世界では何が起きているのか? 事態が動き出したのは2016年3月。引き金となったのは、国際人権NGO『ヒューマンライツナウ(HRN)』が発表した『ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害調査報告書』という1通の報告書だった。HRNは、人身売買問題やポルノ・性暴力の被害者を支援する民間団体『ポルノ被害と性暴力を考える会(PAPS)』の婦人団体と連携して、以前から女性の“性”に纏わる人権問題を扱ってきた団体だ。そしてこの報告書には、「若い女性たちがAVに出演するという意識がないままプロダクションと契約を締結した途端、『契約だから仕事を拒絶できない』『仕事を断れば違約金』『親にばらす』等と脅され、AV出演を余儀なくされる事例が後を絶たないことが判明した」という内容が記されていた。

HRNが報告書を出す大きなきっかけとなったのは、あるAVプロダクションが女子大生に対して2460万円の損害賠償を求めて提訴したという裁判だ。プライバシー保護の観点から、当事者の詳細は明らかにされていないが、訴えられた女子大生のKさんは、未だ高校生だった時にプロダクションにスカウトされ、直ぐに“営業委託契約”なる契約書にサインさせられている。契約の3ヵ月後には、着エロ系と思われるビデオ撮影が行われた。Kさんはここで「仕事を辞めさせてほしい」と申し入れたが、プロダクション側は契約を楯に受け入れず、その後もずるずると同様の撮影を強要。ビデオは発売されたものの、Kさんにギャラは支払われなかった。更に、Kさんが20歳になると、プロダクションはAVへの出演を強要。断ったものの、又もや「ここで辞めれば違約金は100万円」と脅され、泣く泣く1本に出演したが、限界となったKさんは再度、契約解除を申し入れる。すると今度は、「違約金は1000万円」「あと9本AVの撮影をしたら、違約金は発生しない」と拒絶。更に、メールによる脅しや、最寄り駅周辺や自宅にまで押しかけてきたという。それでも尚、拒絶を続けたところ、Kさんに対してプロダクション側が損害賠償請求の訴訟を起こしてきたのだ。「AVプロダクションとKさんの契約では、10本の作品へ出演することになっていたそうです。2460万円という金額のおおまかな内訳は、撮影済みの1本分が発売できなくなった損害等に加え、残りの9本分の違約金が1本200万円ということでした」(週刊誌記者)。但し、この裁判は2015年、「AV出演の契約は無効」という判決が下っている。この間、Kさんを支援してきた民間団体の1つがHRNで、同団体の事務局長でもある伊藤和子弁護士が、この裁判をインターネット等で紹介したこともあって、“AV出演強要問題”は広く知られ、社会問題化していったのだ。尤も、この種のトラブル自体は、AV業界では過去に幾度となく起きていたものである。その為、当初のAV業界の現場の反応は驚くほど鈍かった。「殆どの関係者は、『またフェミニスト団体が騒いでいるな』という感覚でバカにしていましたね。『無視していればそのうち消えるだろう』と。プロダクションが態々訴訟まで起こしたのはやり過ぎにしても、根本的に何が悪いのかを理解できていなかった」(前出のAV業界関係者)。確かに、これまでならそれでよかったのだろう。過去にも、AV女優や素人女性に対する強姦致傷事件で逮捕された2006年のバッキー事件のような事件が起きる度に批判は噴出したが、あくまで“一部の悪質な会社が起こしたこと”として、業界の構造に影響が及ぶことはなかった。だが、裁判で「契約過程に問題があったAV出演契約は無効」という判例が出た意味は、業界の想像よりも遥かに重いものだった。報告書をきっかけに、ほしのあすか・くるみんアロマといった同様の被害を告発するAV女優が続出。香西咲は『週刊文春』で、脅迫・洗脳・囲い込みの実態を告発した。同時に、HRNらの団体は国会議員や政党に対するロビー活動を活発化。公明党の協力を取り付ける等、着実にAV業界を追い詰めていった。こうした動きを受けて、現実にも大きなうねりが巻き起こっていく。

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