【基礎からわかる北朝鮮ミサイル発射】(02) 核ミサイルの標的として一番危ないのは関門海峡
北朝鮮が在日・在韓アメリカ軍の家族を“核の人質”にする戦略を採用したら、真っ先に狙われる日本の場所とは?

アメリカ政府は、安全保障政策として“核の先制不使用”を宣言したことはなく、これからもしません。外交に迫力が無くなってしまうからです。しかし、核の拡散を防ぐことと、全地球的に核戦争の敷居を少しでも高めることは、アメリカ国民の深甚な利益だという認識をしています。その為、北朝鮮であれ誰であれ、アメリカやその同盟国に対するアグレッション(※国際慣習法上の自衛だとは認め難い侵略行動)となる核攻撃に着手したり、それに準ずるような災害力のある生物兵器使用を開始したのでない限りは、アメリカのほうから先に核ミサイルを発射することは控えようとします。これを北朝鮮指導部は理解しています。北朝鮮が核攻撃に着手しない限り、アメリカ軍の核ミサイルは飛んできません。けれども、若し北朝鮮がアメリカ軍部隊や韓国や日本に対して核を使ったら、それはいよいよアメリカとの“核の撃ち合い”も覚悟するという意思表示なのです。アメリカと実際に核の撃ち合いを始めてしまって、生き残れる国家などないでしょう。ですが、そんな脅しをかけつつ交渉を試みることは、全ての核武装国には可能です。具体的には、在韓アメリカ軍部隊や在日アメリカ軍部隊には核攻撃を加えずに、傍らアメリカ軍やアメリカ人がそれほど所在していない韓国内及び日本国内の都市や港湾を選んで、先制核破壊してやることです。アメリカの大統領は、現地のアメリカ軍とその家族を“核の人質”に取られた格好となり、ジレンマに直面させられるでしょう。この戦略が採用された場合に、我が国で最も危ない場所は関門海峡です。そこにはアメリカ軍が所在せず、その一方で韓国最大の増援兵力受け入れ港である釜山港に直結した、最有力な海上補給路のチョークポイント(※隘路)だからです。北朝鮮には、ミニ潜航艇を使って“核魚雷”を関門海峡で爆発させるというオプションもあることに、注意が必要でしょう。


アメリカ政府は、安全保障政策として“核の先制不使用”を宣言したことはなく、これからもしません。外交に迫力が無くなってしまうからです。しかし、核の拡散を防ぐことと、全地球的に核戦争の敷居を少しでも高めることは、アメリカ国民の深甚な利益だという認識をしています。その為、北朝鮮であれ誰であれ、アメリカやその同盟国に対するアグレッション(※国際慣習法上の自衛だとは認め難い侵略行動)となる核攻撃に着手したり、それに準ずるような災害力のある生物兵器使用を開始したのでない限りは、アメリカのほうから先に核ミサイルを発射することは控えようとします。これを北朝鮮指導部は理解しています。北朝鮮が核攻撃に着手しない限り、アメリカ軍の核ミサイルは飛んできません。けれども、若し北朝鮮がアメリカ軍部隊や韓国や日本に対して核を使ったら、それはいよいよアメリカとの“核の撃ち合い”も覚悟するという意思表示なのです。アメリカと実際に核の撃ち合いを始めてしまって、生き残れる国家などないでしょう。ですが、そんな脅しをかけつつ交渉を試みることは、全ての核武装国には可能です。具体的には、在韓アメリカ軍部隊や在日アメリカ軍部隊には核攻撃を加えずに、傍らアメリカ軍やアメリカ人がそれほど所在していない韓国内及び日本国内の都市や港湾を選んで、先制核破壊してやることです。アメリカの大統領は、現地のアメリカ軍とその家族を“核の人質”に取られた格好となり、ジレンマに直面させられるでしょう。この戦略が採用された場合に、我が国で最も危ない場所は関門海峡です。そこにはアメリカ軍が所在せず、その一方で韓国最大の増援兵力受け入れ港である釜山港に直結した、最有力な海上補給路のチョークポイント(※隘路)だからです。北朝鮮には、ミニ潜航艇を使って“核魚雷”を関門海峡で爆発させるというオプションもあることに、注意が必要でしょう。


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