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【テレビの裏側】(28) “嫌われ芸人”出川哲朗は今やテレビ界の救世主!

夏の風物詩『24時間テレビ 愛は地球を救う』(日本テレビ系)が今回初めて設置する応援団長に、出川哲朗(54)が就任することとなった。『世界の果てまでイッテQ!』(同)等で見せる、どこか憎めないキャラクターで好感度が急上昇。嘗て“嫌いな男ランキング”で殿堂入りした出川が、今やテレビのレギュラーが4本、CMが10本という売れっ子になった。自身初となるゴールデンでの冠番組『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレビ東京系)は、「出川さんのキャラクター無しでは成立しない」と同局関係者が語る。「電動バイクで全国を旅する番組なんですが、カメラが回っていないところも全て電動バイクで移動。SNS全盛の今、不正は直ぐバレるので、ガチでやっています。出川さんは、休憩や食事で入ったコンビニや飲食店でも、時間の許す限り写真撮影や握手に応じる。そんな神対応ぶりだからこそ、皆さん、快く充電に協力してくれるのです」。出川のコミュニケーション力の高さは、芸能界で広く愛されている。「同じスタジオにアンジャッシュの渡部建が来ていることを知った出川さんが、渡部のいるスタジオを突撃訪問。『最近、稼ぎまくりの渡部さんじゃないですか~』と冷やかして、嵐のように去ったことがありました。見事に空気が和み、出川さんの凄さを思い知らされましたよ。積極的に初登場の人や若手に声をかけてケアしてくれるのは、ベテランでは出川さんぐらい」(制作会社ディレクター)。

出川人気を支えているのはコミュニケーション能力だけではない。「出川が所属するマセキ芸能社は、ウッチャンナンチャンやバカリズム等人気芸人を多数抱えています。その為、上から目線のマネージャーが多くて評判はイマイチなのですが、出川に付いているマネージャーは違う。腰が低く、番組スタッフの意図も汲んでくれる。タレントに人気があっても、マネージャーの態度が悪くて仕事が減るケースはありますが、“嫌われ芸人”なのに仕事が途絶えなかった背景には、マネージャーの手腕もある」(キー局プロデューサー)。出川が24時間テレビの応援団長に選ばれた背景には、「ウンナンを出演させたいという番組側の目論見があるのでは?」と日テレ関係者は指摘する。「既にスペシャルサポーターとして、南原清隆の出演が決まっています。しかし、最近のウッチャンナンチャンは不仲説が出るほどピンでの活動が中心的。ウンナンを2人揃って番組に引っ張り出すのは至難の業なのですが…。出川の頼みとあれば、内村光良も首を縦に振るかもしれません。専門学校の同級生で、35年来の友人でもある出川のことを、内村は昔から高く評価。自分の番組で使い続けてきましたから。ウンナンが24時間テレビにサプライズ出演して、出川を激励する場面が見られるかもしれません」。出川の“愛され力”が24時間テレビを救うか?


キャプチャ  2018年7月6日号掲載
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テーマ : 芸能ニュース
ジャンル : ニュース

【ある意味犯罪は希望だ】(10) ヤミ金の社会学

ヤミ金は斜陽産業である。警察白書によれば、“無登録・高金利事犯”の検挙事件は、2007年の年間447件から年々減少し、2016年には139件になっている。その背景には法改正による重罰化・規制強化があるのだが、代わって増加するのが“ヤミ金融関連事犯”。これには振り込め詐欺も含まれる。2007~2016年までに37件から389件と、10倍以上という驚異的な数字を叩き出している。ヤミ金をシノギに使えないと踏んだ“反社”が、新たな組織的詐欺を生んだ訳だ。ただ、そんな中でも敢えて斜陽産業に突っ込む者も少なからずいる。現役ヤミ金業者が語る。「ヤミ金といったら、脅しや恫喝、何でもありのイメージだろうけど、今、そんなことしたら一発で警察に挙げられて終わり。実際、やるヤツは減った。でも、暴力に頼らず、“転がせる客”を見つけて上手くやる人間もいる」。“転がせる客”とは、逃げない客のことだ。飛び込みで来る客は、自己破産したり行方不明になったりして回収不能になることが多い為、少し前は近い関係の身内を客にすることが主流だった。だが、今となってはそのスキームも廃れてきているという。「一番の客は警察官だ。一番の敵でもあるんだけどな。警察官は、合法的なサラ金であっても借り入れ記録が残ると昇進できない。カネの貸し借りで警察官がトラブったら、組織を揺るがす不祥事だ。だから、カネを借りる癖があるヤツは事前に弾く訳。ところが、上下関係が厳しく、ストレスも多い巨大組織の中では、ギャンブルや女にカネを注ぎ込むような人間は出てくる。そいつが行く先は、記録が残らないヤミ金しかない」。

ヤミ金に嵌まる警察官――。奇妙に思うかもしれないが、そこには持ちつ持たれつの関係がある。業者からすれば、安定収入がある警察官はリスクが低い。だから、業者は悪くない条件で対応する。すると、その話を聞きつけた警察官がまた客になる。そうやって互いに相手を利用していく。「こっちも客は大事だから、顧客情報を漏らさないのが鉄則。まぁ、揉めたら警察にチンコロ(※通報)するっていうカードにもなるんだけどな。返済でトラブったデコ(※警察官)の家族に連絡してゆすったなんて話もあるし」。昨夏頃からは警察官だけでなく、仮想通貨で儲けようとする「一発狙っているヤツ」(現役業者)も太い客となった。貸し付ける条件として、口座を預かり、値上がり益の一部を利息で取る方法だという。他にも、「外国人観光客を狙った外国人がやっているヤミ金もある」(同)という。新規顧客を掴む為、時代に合ったスキームを作り出す。あらゆる犯罪に同じことが言えるが、そのスピードの速さは表社会とは比べものにならないほどだ。ヤミ金は根絶されんばかりの勢いで縮小し、嘗てのようにカネを借りたばかりに借金漬けになり、人生が破綻した人は少なくなっている。最盛期に比べれば業者の数も激減した。だが、それは表向きである。裏では手を変え品を変え、ヤミ金は次なる客を狙っている。欲を掻いた人間は、誰でもそのトラップに絡め取られる。昨日まで平穏無事な生活をしていた普通の会社員が、ちょっとした間違いから借金生活に入ったら、その先にはヤミ金地獄が今も待っている。


開沼博(かいぬま・ひろし) 社会学者・立命館大学衣笠総合研究機構准教授・東日本国際大学客員教授。1984年、福島県生まれ。東京大学文学部卒。同大学院学際情報学府博士課程在籍。著書に『“フクシマ”論 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社)・『漂白される社会』(ダイヤモンド社)等。


キャプチャ  2018年6月号掲載

テーマ : 政治・経済・社会問題なんでも
ジャンル : 政治・経済

【不養生のススメ】(15) 本当に“朝食は大切”か?





20180629 15
“朝食をしっかり食べるべき”・“朝食は1日で一番大切な食事”といった神話が広がっている。そんな中、朝食を摂らない日本人の増加が問題になっている。2016年の厚生労働省の報告によると、朝食を摂らない割合は特に若者に高く、20代男性の37.4%、女性の23.1%だ。そこで農林水産省は、朝食欠食の改善と、米を中心とした日本型食生活の普及・啓発による食料自給率向上を目的とした『めざましごはん』のキャンペーンを実地している。「朝ごはんを抜くと昼頃にお腹が空きすぎて、ついどか食いしがち、肥満につながりやすい」「脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖、朝にしっかりごはんを食べないと、脳のエネルギーが不足し、集中力や記憶力も低下」「ごはんを主食にすると、自然とバランスが取れやすい」等と、朝ご飯の効用が示されている。そして、「ごはん食にはよいことがいっぱい」「ごはん食で充実した生活を送りましょう」と謳い、朝の“ご飯食”を推奨する。ところが最近、様々な研究が朝食のメリットについて疑問を投じている。先ずは、「朝食を規則正しく食べることは肥満の予防に役立つ」という誤解だ。2013年、アラバマ大学バーミンガム校の研究者らによる、『アメリカ栄養学会』雑誌の論文は衝撃的だ。研究者らは、朝食が肥満に与える影響について、過去に報告された92の文献を検討した。すると、朝食と肥満の関係に関する研究は、他の分野に比べてかなりバイアスがあることが判明した。更に、多くの論文で結果の報告の仕方に問題があった。自分の研究の結果について偏った解釈をしたり、結果の説明に不適切な言葉を使ったり。他の研究者らの結果を誤解が生じるように引用したり、結果の説明に不適切な語句を使ったり――。

こうして多くの栄養学の研究者らは、「朝食を摂らないと太る」という結果を何度も繰り返し報告してきた。そして今では、“朝食を摂らないことは悪いこと”という通念が、科学的証拠の有無を超えて多くの人に受け入れられている。インディアナ大学医学部小児科のアーロン・キャロル教授は『ニューヨークタイムズ』の取材に対し、食品業界から資金提供を受けている多くの研究は、明らかなバイアスがあることを指摘する。例えば、多く引用されている『ケロッグ』が資金提供した報告は、「朝食にシリアルを食べると痩せる」ことが示されている。『クエーカーオーツ』は、オートミールや砂糖が塗してあるフロストコーンフレークの消費に関する試験に資金を提供した。結果、4週間平日に毎日それらの朝食を食べたグループと、朝食無しのグループを比べると、後者は体重が減ったものの、コレステロールが増加した。子供を対象にした多くの研究でも、朝食を摂る子供は痩せているというが、成人の研究と同じような問題を抱えている。そんな中、「朝食を抜いたほうが減量になった」という研究が報告された。2013年、コーネル大学の研究者らは、“毎日の体重管理の為には朝食が不可欠”という通説にどこまで信憑性があるかを確認した。研究者らは、朝食を食べる習慣がある人と朝食を食べない人を、研究の参加者として募集。そして参加者が、朝食の時間以降、どのくらい食べるかを観察した。朝食を摂らない人は、朝食を摂る人よりも空腹を感じ、昼食又はその他の時間に摂取カロリーが増えた。ところが、1日のトータルで見ると、朝食を食べない人の摂取カロリーは平均408㎉も少ない量(※右上表)であり、朝食を抜くと帰って減量できるという結果だ。それでは、朝食の脳のエネルギーに対する影響はどうだろう? 多くの研究者は、“朝食が子供を賢くする”という主張について懐疑的だ。2009年のリーズ大学の研究者らの論文によると、これまでの研究で、栄養失調の子供が朝食プログラムに参加すると、認知テストでより成績が良くなるという証拠がある。プログラムのおかげで学校の出席が増えたのも事実だ。但し、朝食が成績の向上の秘訣であったのかは明らかではない。子供に夕食を与えても同じ効果を齎す可能性はある。また、“1日1食より、朝食を含めて1日に何度も少しずつ食べると、代謝を高める”という説もある。

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テーマ : 医療・病気・治療
ジャンル : 心と身体

【狂った桜】(02) 美人巡査とヤクザの恋――ニッポン警察史に残る“汚点”はこうしてできた

警視庁にまた“爆弾”が落ちた。発覚したのは、排除の対象として締め付けを強化する暴力団組員と現役女性刑事の禁断の関係。何故こんな不祥事が起きたのか? そこには、警察組織の異様な実態が見え隠れする――。 (取材・文/フリージャーナリスト 安藤海南男)





20180629 13
その女はカメラレンズに向かってピースサインを送り、無邪気な笑顔を見せていた。肩まで伸びた黒髪に大きな瞳、口元から覗く印象的な八重歯――。その容姿は、人気女優の新垣結衣を彷佛とさせる。無防備なその表情は、ありふれた日常を生きる平凡な女のそれだ。この1枚の写真から女の生業を推し量るには、かなりの洞察力が必要になるだろう。何故なら女は、“限られた人間しか経験し得ない非日常”を生きているからだ。そして、その姿をファインダーに焼き付けたまさにその時、女は更なる修羅の道に足を踏み入れようとしていた。「こんな写真、撮られちゃったらアウトでしょう」。呆れたような笑みを浮かべながら、男はこう言った。年の頃は30代半ば。差し出した名刺には、彼が代表取締役を務めるという会社の名前が記されている。だが、それは表の顔。本当の稼業は言わないし、筆者も聞かない。互いに暗黙のルールを守りつつ、男は写真の背後にあるストーリーを語り始めた。「これは、関東のある組織の人間から流れてきたものです。ヤクザの新年会の時に撮られたもので、ここに写っているのが例の女刑事ですよ」。事の発端は3月19日、テレビや新聞で一斉に報じられた、あるニュースだった。明らかになったのは、警視庁新宿署の女性巡査(23)による、交際相手だった暴力団組員への捜査情報の漏洩。地方公務員法(守秘義務)違反の容疑に問われた女性巡査は、報道があったこの日、停職6ヵ月の懲戒処分を受け、同法違反の疑いで書類送検された。

その後、この不祥事は“ヤクザと女刑事の道ならぬ恋”という側面がフレームアップされ、格好の週刊誌ネタとなった。交際していたのは、指定暴力団『住吉会』の3次団体の30代組員。昨年10月、暴力団同士の傷害事件の捜査で、取り調べ担当と被疑者という立場で知り合ったのが出会いのきっかけだったという。其々の名字のイニシャルから、女刑事をM、相手の組員をSとしよう。複数の警察関係者の話を総合すると、Mは昨年7月、新宿署の留置管理課から、暴力団事件等を扱う組織犯罪対策課の応援部隊に参加したばかりだった。現場では見習い扱いで、先輩署員と共に事件を担当。Sと知り合ったのは、新米刑事には荷が重い捜査の最前線に放り込まれた矢先だった。Sを知るあるヤクザは、こう振り返る。「アプローチしたのはSのほうだったようだ。報道では“EXILEメンバーのようなイケメン”とされていたが、実物も男前だった。組に入る前は渋谷を根城にしていて、不良界隈でも名前が通っていた」。2人は11月下旬頃から交際を始めた。12月にSが自身に関わる捜査情報を要求するようになり、軈て金銭の無心までするようになった。MからSに渡ったカネは、計100万円に上ったという。2人は携帯電話でやり取りしていたが、これがMにとっては命取りになったようだ。冒頭の情報提供者によれば、「Mは捜査員に支給される公用の携帯電話で連絡を取っていた。いつ、どこで、誰と連絡を取っていたか一発でわかる。新宿署内で噂が広がり、交際の事実が発覚するまでに時間はかからなかった」という。態々証拠を残すようなヘマをしたのは何故なのか? 筆者にはそれが疑問だった。Mにすれば、当初は“捜査の一環”という感覚だったのかもしれない。それが徐々に深みに嵌まり、職業倫理よりも女としての本能が上回った時点で分別をつける余地は残されていなかったと見ることもできるが、教育された警察官が何故こうまで自制心を失ったのだろうか? 事件発覚後のある週末、筆者は新宿の安酒場にいた。酔客の嬌声が響く猥雑な店内。向かい合っていたのは、狭い椅子に窮屈そうに身体を押し込めてビールを呷る大男。背広の内ポケットからは警察手帳が覗いている。筆者は酒の勢いに任せて、現役刑事である男に件の疑問をぶつけた。「何でMは公用の携帯電話なんて使ったんですかね? 直ぐバレるってわかるようなもんですけど」。すると男は、怒気を孕んだ声でこう吐き捨てた。「うちらの“会社”は記者と話をするだけでも地公法(※地方公務員法)に引っかかり、処罰対象になるんだ。課内で情報漏洩が発覚すりゃあ、私用の携帯電話まで提出させられることもある。だから、捲れたら拙い人間と接触する時は公用電話なんか絶対に使わない。そんな基本的なこともわからないなんて、きちんと警察学校に行ったのかどうかすら怪しいくらいだ。不祥事云々より、そんな人間にマル暴の真似事をさせること自体がおかしい。組織が腐ってきている証拠だ。このままじゃ、また同じことが起きかねない」。

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テーマ : 暴力団
ジャンル : ニュース

【知られざる戦国武将の真実】(20) 武田信廉――影武者は実兄弟に限る、実在した信玄の偽物!

20180629 09
『影武者』(東宝)と言えば黒澤明監督の名作映画。武田信玄の影武者を演じることになった小泥棒を描いたものだが、実は現実の歴史の中にも、この武田信玄の影武者を演じた男がいるから驚きだ。それも小童ではない。80騎を指揮し、武田二十四将の1人として活躍した有名武将だった。それが武田信廉。信玄の弟で、側近ですら見分けがつかぬほど信玄に似ていたという。1548年、上田原の合戦では、退却した信玄の代わりに信玄の鎧兜を身に付け、本陣に留まり、敵の村上義清と一騎打ちを行ない、村上軍の足止めをした。1573年、武田信玄が駒場で亡くなった西上作戦の際には、信玄が健在であることをアピールする為、信廉が影武者となって武田勢は甲斐へ戻ったとか。また、北条氏政が信玄の死去を確かめる為、使者を甲斐に派遣したが、その際も影武者としてこれを欺いたという。その他にも、就寝中の信玄の影武者等も演じた為、斬った忍者は数え切れぬほどだとか。変装の達人でもあり、時には敵将に化けて密偵活動も行なっていたというから驚きだ。絵画の面でも傑出した才能で、人物の風貌の特徴を見抜くのに長けていたのかもしれない。ところで、有名武将に限られなければ、戦国時代に影武者は多く、真田幸村等は名もなき者数人に同じ格好をさせて、敵を撹乱するのが好きだったとか。信玄のライバルである上杉謙信も、川中島の戦いの際には、自らの影武者の一兵卒の荒川伊豆守と武田信玄を戦わせている。尤も、これは信玄側が彼と謙信を間違えただけで、無名の武士と戦ったのでは恥ずかしいので、謙信の影武者と戦ったことにでっちあげた説も。こういう時こそ、実は信玄側の正体は信廉だったという機転が欲しかったかも!? (フリーライター 瑞佐富郎)


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【WATCHERS・専門家の経済講座】(17) 電源構成、日本の歩むべき道は――野村浩二氏(慶應義塾大学産業研究所教授)

20180629 08
「国は今夏に決定する新たなエネルギー基本計画で、太陽光や風力等の再生可能エネルギーを“主力電源”に位置付ける考えです。再エネを拡大することに反対する人は少ないと思いますが、コスト面等課題も多く、バランスの取れた電源構成が重要です」。2015年、政府は2030年の電源構成の目標となるエネルギーミックスを決定。再エネの比率は22~24%、東日本大震災前に約30%だった原子力発電は20~22%、残りを火力発電で賄うことを想定する。「新たなエネルギー基本計画では、この電源構成を維持します。問題は、再エネの発電コストの高さです。事業者向けに供給する太陽光発電でみると、日本は2016年で1kWあたり約29万円とヨーロッパの2倍近い。大規模な太陽光発電の設備を設置するのに適した土地が少なく、労働力の確保も難しい為、工事費が高止まりしていることが大きい。電源構成に占める再エネの割合は、2010年に10%程度でした。現在は約15%です。しかし、再エネのコストは国民が支払う電気代に上乗せされ、国民負担は既に年2兆円に上ります。一般的な家庭では、2017年度の負担額は、年間の電気料金の約1割を占めます。太陽光パネル(※太陽発電モジュール)の価格が技術革新等で下がる可能性もありますが、用地取得コスト等下がり難い要因もある。再エネ比率を目標の24%まで高めるには、更なる国民負担は避けられません。電力価格の上昇は、国の経済の実力を示す潜在成長率を下げます。再エネの先進国として、ドイツの事例が挙げられます。2015年で再エネ比率は30%を超え、2030年に50%以上を目指しています」。

「ただ、国民の費用負担は大きい。標準的な家庭では2016年度で月額約18.5ユーロ(※約2400円)。日本は今年度で約750円です。ドイツで負担が受け入れられているのは、ユーロ安で経済が“独り勝ち”状態だからです。更に、ドイツには国境を接する国と繋がる膨大な電力網があります。万一、再エネによる電力が不足しても、周辺国から供給が受けられる。海に囲まれた日本とはエネルギーを巡る環境が異なり、単純に比較することはできません。地球温暖化への対応が急務であることを考えれば、運転時に温室効果ガスを排出しない原発の役割は、引き続き大きいと思います」。新たなエネルギー基本計画では、原発を引き続き重要なベースロード(※基幹)電源と位置付ける。ただ、依存度については、可能な限り低減させるとしている。「福島第1原発の事故を踏まえ、日本では原発の新設や増設に国民の理解を得ることが難しいのは当然です。しかし、廃炉が決まった場所での最新の小型原発への建て替え等、自治体や住民の理解を得る為の粘り強い取り組みが必要です。政府も原発事業者のリスク軽減に向け、その取り組みを後押しするべきです。再稼働や廃炉を進める上で、原子力の技術や人材を継承していくことも求められます。世界では原発を必要としている国は沢山あります。中国、インド、アジアの新興国等、経済成長で電力需要の拡大が見込まれる国です。安全性の高い次世代の原発は、こうした国での需要も大きく、日本が技術開発等で果たすべき役割は大きい。イタリアでは、1986年の旧ソ連・チェルノブイリ原発事故を受け、1990年までに全ての原発が閉鎖されました。代替電源として、ロシア、アルジェリア、リビア等からパイプラインで供給される天然ガスに頼った結果、電源構成で見ると、LNG(※液化天然ガス)と石油による火力発電が2007年に約85%まで高まりました。「燃料価格が安定的に推移する」との見通しがあったからです。しかし、原油価格は2005~2008年の間に約3倍に上昇し、連動してLNGの価格も上がりました。イタリアの電気料金は2倍になり、この10年で経済成長はマイナスです。イタリアは現在も火力発電への依存度が6割程度。エネルギー源を集約することには大きなリスクがあります。日本は世界最大のLNGの輸入国です。東日本大震災後、原発停止で火力発電への依存度が高まり、産出国に足元を見られて“ジャパンプレミアム”が上乗せされた高価格での購入を強いられた。近年、中国は石炭依存からの転換の為、LNGの輸入量を急増させ、取引毎に決まるスポット価格は急騰しています。地球温暖化対策の面から、石炭や石油による火力発電には、世界的に厳しい目が向けられています。しかし、温室効果ガスの排出が少ない最新鋭の発電所への切り替えを進めながら、火力発電も一定程度、活用していくべきです。電力を輸入できない日本では、リスクを分散する意味で、様々な電源を利用していくことが欠かせません」。 (聞き手/経済部 広瀬謙哉)


キャプチャ  2018年6月27日付掲載

テーマ : 経済
ジャンル : 政治・経済

【LEADERS・経営者に聞く】(19) 世界の、全世代の“不快”を“快”に――高原豪久氏(『ユニ・チャーム』社長)

紙おむつや生理用品で国内最大手の『ユニ・チャーム』は、アジアを中心とする海外事業を伸ばし続けている。今後、顧客のニーズをどう捉えていくのか? 高原豪久社長に聞いた。 (聞き手/編集委員 北山文裕)





20180629 06
「赤ちゃんからお年寄りまで、 様々な“不快”を“快”に変えて、生活者を解放する――。その理念は、世界80超の国・地域で展開する事業の基礎となっています。年間100日程を海外出張に費やしています。本社の執務室からは見るべきものが見えない。アジアを中心とした新興国での商機を確実に掴む為には、情報の収集が欠かせません」。社長就任後に海外事業の拡大を本格化した。インドネシアでは『P&G』に先んじて事業を展開。高いシェアを獲得した。「家庭訪問して、暮らしぶりを見せてもらうのです。どのような間取りの家に住み、キッチン・トイレ・風呂はどうか。家具・調度品・日用品は何をどう使っているか。ありのままの姿を観察することで、ニーズを掘り起こすことができる。現地の小売店も必ず見て回ります。どのブランドのどんな商品を売り場のどこに置いているか。現場で得られる直観や肌感覚を大切にしています。これ無しで戦略の立案や意思決定はできない。商品に求められる機能や価値は、国や文化によって異なる為です。インドネシアでは、現地で“ワルン”と呼ばれる小規模店舗を戸別訪問する手法で、販路を広げてきました。その数は現在では約300万店舗に及びます。一般的な家庭では、紙おむつ1枚に使う金額は10円程度です。日本で売れる薄型でフィット感のよい穿き心地を重視したタイプではなく、厚くても吸水性に優れたタイプが好まれる。女性用のナプキンは、イスラム圏では宗教上の理由から洗ってから捨てることが多い。洗い易いように表面をフィルムで加工することで、水分を吸収しても膨らまないようにする必要もあります」。

「『ナプキンとはこういうものだ』という固定観念に縛られていては、商品開発の障害になることもある。欧米や日本の価値観が、そのままアジアの新興国で通用する訳ではありません。それに、紙おむつや生理用品については、使い心地や求める機能についてユーザーの声を知ることは難しい。商品の使用感を十分に表現できない赤ちゃん等“もの言わぬ顧客”の声に、どう応えるか。常に考え続けています」。2018年1~3月期は、越境EC(※電子商取引)による中国向け輸出が、前年同期比2.6倍に急増した。現地での生産・販売に拘らない商品供給体制の整備を急ぐ。「顧客のニーズや環境の変化を常に敏感に見極めなければいけません。嘗てのアジアでは、日本で経験した“勝ちパターン”を踏まえて商品を投入すれば、ほぼ間違いはなかった。これまでの主力商品は、現地生産の低価格帯が中心でした。ところが、今の中国では日本製の紙おむつ等、高価格帯の商品が売れている。消費者は安全・安心を重視し、原材料や生産国にも拘るようになりました。訪日客による需要だけでなく、日本製の中国向け輸出も伸びています。販路の中心も、店舗からECに移りつつある。当社が昨年2月に中国で動画配信を始めた育児情報サイト『Babily』のフォロワーは約480万人に達しており、質の高い育児情報の提供が販売を後押ししています。東南アジアで進むデジタル化にも対応します。今年末には、福岡県で最新型の工場が稼働します。25年ぶりとなる国内工場の稼働によって、アジア向け輸出の増加にも対応できるようになります。国内市場も変化しています。高齢化に伴って、排泄のトラブルに悩む人が増えている。尿漏れ等のトラブルは“閉じこもり”を招き、認知症の発症にも繋がりかねません。大人向けの排泄ケア商品やサービスの強化は、健康寿命の延伸に貢献します。排泄ケアを通じて外出を促す“ソーシャルウォーキング”の普及にも力を入れています。少子化により、ペットは癒やしと潤いを与える大切なパートナーとなっています。ペットフードやトイレタリー関連の商品は、ペットと共生することを通じて、心の健康を保ったり、社会への参加を促したりすることにも繋がると考えています。2001年に社長就任が発表された後に、当社の株価は急落しました。『お前のせいで株価が下がった』と創業者の父・慶一朗(※現在は取締役ファウンダー)から叱責されました。経営者にとって株価は謂わば“通信簿”です。『コイツで大丈夫なのか?』――そんな受け止め方が多かったのです」。

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テーマ : 経済
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中国の地方債務が40兆元…利払いもできず、新たな経済不安要素に





20180629 02
「中国の地方政府が抱える累積債務総額は40兆元(※約700兆円)に上り、地方政府は償還など考えていない。多くの場合、利息すら払いきれない」とする悲観的見通しが、先月、北京で開かれた『中国企業信用発展フォーラム』で公表された。中国全人代財政経済委員会の賀鏗副主任委員の発言。中国地方政府の債務残高は10兆~12兆元とされていたが、一部の外国調査機関は40兆元と推計しており、賀委員は「この数字は合理的だ」と認めた。更に、「今年の中国経済は下降圧力が大きく、L字型の趨勢にある。L字の底が到来しているかも不明だ」と警告。経済リスクの要因として、リバレッジが大きい金融リスク、企業債務比率の増大、それに地方債務の膨張を挙げた。地方政府の信用度は企業より劣るという。賀委員によれば、中央は地方政府に対して債務償還を促しているが、地方は「職員の給与も払えない。財政は危機的だ」と泣きを入れている。地方は債務返済に手をつけられず、利息さえ払いきれない危機的状態だという。

               ◇

昨年来、断続的に緊張が高まっている中国・インド国境地帯で、インド側が新たに96ヵ所に監視所を設置したことがわかった。これで、インド側の監視所は計272ヵ所になったという。フランス国営ラジオ放送『RFI』が報じた。監視所は、ナレンドラ・モディ首相が訪中して習近平国家主席と首脳会談を行ない、関係修復を図った4月下旬前後に増設された。一時的な友好ムードの一方で、インド側が対中警戒を緩めていないことを示した形だ。設置されたのは、1962年の中印国境紛争以降、摩擦の絶えないアルナーチャルプラデーシュ州の3500㎞に亘る国境地帯で、監視ポイントの距離を詰め、中国軍の動向をより詳細に観察するのが目的とみられる。中印両軍は昨夏、2ヵ月に亘って睨み合い、年末にも一触即発の緊張状態に陥った。双方の地上軍が相互に境界を越える事態も起きており、予断を許さない。

               ◇

日本政府が2023年度の導入を目指している陸上配備型迎撃ミサイルシステム『イージスアショア』を巡って、自衛隊内で鍔迫り合いが続いている。特に今春以降、海上自衛隊や航空自衛隊からは、「朝鮮半島情勢によっては無用の長物になる」と不要論が飛び出していた。陸上イージスは陸上自衛隊によって運用されるが、1基1000億円という価格によって、海自や空自の装備調達に影響が出ることを懸念したのだ。永田町でも、「ドナルド・トランプ大統領の売り込みに乗って先走り過ぎた」(防衛大臣経験者)という声がある。イージス艦を増強するほうが合理的という意見だ。陸自は冷戦時代、対ソ連を想定して戦車の大量調達に拘泥した歴史があり、その二の舞が懸念されている。但し、先月下旬になって突如として米朝首脳会談中止報道が出た。当面、こうした半島情勢に左右されそうだ。

               ◇

マレーシアのマハティール・ビン・モハマド氏が首相就任後、中国が投資する大型開発事業について、「再審査はするが、両国間で協議された内容は順守する」と述べ、中国寄りに大きく路線転換した。ナジブ・ラザク前政権は、マレー半島縦断高速鉄道やマラッカ海峡の港湾設備等で中国資本に頼る姿勢だったが、マハティール氏は選挙戦で「中国資本に依存すると、国の主権を奪われかねない」と懸念を表明していた。しかし、当選後は「中国人の積極的で真面目な仕事ぶりには学ぶところがある」と持ち上げ、“ルックチャイナ”を強調した。マレーシアのメディアは、「首相の中国投資批判は選挙対策用のポーズだった」と分析した。

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テーマ : 中朝韓ニュース
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【今だから明かせる芸能裏話】(03) 男を中心に生きてきた松田聖子のうら寂しい現在

20180629 01
偶にテレビで見かけることはあるが、尾羽打ち枯らした感は否めない松田聖子。略奪婚と言われた3度目の結婚生活も、前妻と子供に未練タラタラの夫に幻滅して不仲の一途を辿り、一人娘の神田沙也加とは絶縁状態。「こんな筈じゃなかった」と口癖のように言っているというが、全ては彼女自身が蒔いた種なのである。アイドルからママドルへ――。デビュー以来、欲しいものは全て手に入れてきた聖子だったが、その華麗な経歴は常に奔放な男性遍歴と背中合わせだった。芸能界入りして最初に付き合った郷ひろみ、郷と別れて直ぐに結婚した神田正輝、神田と離婚後に再婚した年下歯科医、歯科医と離婚後に再々婚した現在の夫(※歯科医)という代表的な4人の他、2名の外国人男性と不倫。その内のひとりだったダンサーのアラン・リードからは“逆セクハラ”で訴えられている。バックバンドのメンバーだった妻子持ちの原田真二との不倫が取り沙汰されたこともあった。

これだけでもお腹一杯という感じだが、聖子と長い付き合いだというテレビマンによれば「こんなのは氷山の一角」だという。「実際に聖子と関係を持った男性は、有名無名を問わず、数えきれないほどいました。時系列で言うと、郷の前は田原俊彦とデキていましたし、郷と交際中はK.Hと関係もありました。石原軍団で最初に関係を持ったのは、神田ではなく峰竜太です。沙也加を出産した後に出した写真集の撮影では、大物カメラマンとのベッドインがルーティーン化していましたし、ツアーで一緒になる外国人ダンサーに手を出すようになったのは1990年頃で、アランより前。黒人がお気に入りでした。全米進出の際には連日、接待に明け暮れていましたし、離婚直前はハリウッドで開かれたパーティーにも参加しています。特定の相手がいない時はホスト遊び。幼い沙也加を母屋にいる母親に預け、離れの自室でホストと情事に耽ることも珍しくありませんでした。再婚後、年下の夫と『新婚気分を味わいたい』という理由で、沙也加を全寮制の学校に放り込んだのも事実です。これでは娘に見捨てられても仕方がない」。とはいえ、一時は母娘共演を果たすほど良好な関係だったこともある聖子と沙也加。それを修復不可能な状態までブチ壊したのも聖子だった。「母娘を売りにして再ブレイクを目論んだ聖子が、便宜を計ってくれる芸能関係者への接待を沙也加に持ちかけたんです」。これには神田も激怒し、現在に至っている。「神田と沙也加は、聖子の男関係に翻弄された者同士としての結束も硬く、2人が今後、聖子に関わることは無いと思われます」。 (取材・文/本誌編集部)


キャプチャ  2018年春号掲載

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【誰の味方でもありません】(57) 空疎な『HINOMARU』論争

日本は不思議な国だ。選挙では自民党に投票する人が多いのに、ナショナリズムの高揚には敏感。もっと言えば、「日本が好き」や「国を愛する」といった発言はインテリに嫌われてきた。しかし最近、状況が変わりつつある。サッカーW杯では若者が日の丸を振り、日本チームを応援する光景がすっかり定着した。また、「日本に生まれてよかった」と答える人の割合も増えている。そんな中、ロックバンド『RADWIMPS』が『HINOMARU』という曲を発表して、インテリたちをざわつかせている。“この身体に流れゆくは気高きこの御国の御霊”・“さぁいざゆかん 日出づる国の 御名の下に”といった歌詞が“軍歌”っぽいというのだ(※スマホが手元にある人は歌詞を検索してみて下さい)。確かに、“高鳴る血潮”や“燃ゆる御霊”といった歌詞は、戦時中、戦意高揚の為に量産された軍歌を連想させなくもない。しかし、『日本の軍歌』(幻冬舎新書)の著者である辻田真佐憲も指摘している通り、HINOMARUは軍歌というよりも愛国歌だろう。しかも興味深いのは、「タイトルと“日出づる国”という歌詞さえ伏せれば、極めて無国籍的な歌になる」との指摘だ。歌詞にあるように、国旗に対して何故か懐かしい気分を抱いたり、国家の繁栄を祈るのは、日本特有の心情というよりも、世界中で普遍的に見られる愛国心の発露である。

その意味で、HINOMARU批判は空疎にならざるを得ない。いくらこの歌が軍歌っぽいといっても、現に日本が戦争をしていないのだから軍歌にはなりようがないし、「敵国を叩け」と叫んでいる訳でもない。国家の安寧を祈る点において、平和的な歌とも言える。文語と口語の混在等、愛国歌として中途半端といった批判はあるだろうけど。因みに、僕自身の立場を言えば、学校での国旗掲揚・国歌斉唱の強制には反対だし、日の丸の旗を見ても何の感情も湧かない。また社会学者として、日本国が太古の昔から続く自然発生的なものにも思えない。現代日本は、明治期に沖縄や北海道への侵略を経て形成された150年程度の歴史しかない人工国家である。少なくとも、近世以前の歴史を現代と地続きで考えると、見誤ることのほうが多いと思う。縄文時代の列島人には“日本人”意識なんてなかっただろうし。だから、個人的にHINOMARUは好きな曲ではない。RADWIMPSなら『前前前世』や『会心の一撃』のほうがずっと好きだ。だけど、第三者が抱く愛国心の自然な発露を止める権利も無いと思う。洋次郎君がそう思って作った歌ならそれでいいじゃん。序でにいえば、彼はモリカケ問題や、原発に関してかなり批判的な発言をしていたし、戦争に対しても明確に反対していた。HINOMARUを批判する為に、RADWIMPSのライブ会場前でデモが行なわれる計画があるという。「真に恐れるべきは有能な敵ではなく、無能な味方である」という言葉を思い出した。


古市憲寿(ふるいち・のりとし) 社会学者。1985年、東京都生まれ。東京大学大学院博士課程在籍。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。著書に『希望難民ご一行様 ピースボートと“承認の共同体”幻想』(光文社新書)・『絶望の国の幸福な若者たち』『誰も戦争を教えてくれなかった』(共に講談社)等。近著に『大田舎・東京 都バスから見つけた日本』(文藝春秋)。


キャプチャ  2018年6月28日号掲載

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