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【本当は怖い戦国時代】(08) 姫路城の天守閣に隠れ住む刑部姫の怪異伝説

20200430 07
世界遺産にも登録されている姫路城は、歴史が古いだけに怪異伝説も数多い。興国7(1346)年に赤松貞範によって築城され、軈て関ヶ原の戦いに功のあった池田輝政が、現在知られる姫路城にした。その天守には、姫路城が建つ姫山にあった『刑部神社』の祭神・刑部姫(※長壁姫ともいう)が隠れ住んでおり、年に一度だけ城主と会い、城の運命を告げていたという。刑部姫の正体は、歳とった狐とも、井上内親王の子供、伏見天皇が寵愛した女房等、色んな説がある。しかし、何の因果か池田輝政が城主となって以来、姫路城は呪われ始める。夜半の子の刻になると、太鼓の音が鳴り響き、度々悪鬼が目撃された。更に、台所の大釜の上に切り取られた腕が発見されたり、ある家臣は白昼、傘を差して歩いているところ、突然、空中に引き上がられた。そして、約3mもあろうかという毛むくじゃらの腕に掴まれ、投げつけられ、悶絶死した。また、女中が何人も行方不明になったり、巨大な坊主が城で寝ている者たちの枕元に立つという噂が上がる等、9年の歳月をかけた巨大な城だけに、築城に駆り出された地元民の苦しみは、城の怪異譚に向かった。広い城内は暗がりが多く、幽霊話を生み易かったのだろう。刑部姫が隠れ住んでいるのは人間を嫌っている為であり、江戸時代の怪談集『諸国百物語』によれば、天主閣で藩主・池田輝政の病気平癒の為、加持祈橋をしていた比叡山の阿闍梨(※高貴な僧)の前に、30歳程の妖しい女が現われ、退散を命じた。

逆に阿闍梨が叱咤するや、身の丈2丈(※約6m)もの鬼神に変じ、阿闍梨を蹴り殺して消えたという。その為もあってか、池田家は城内に刑部神社を建立し、刑部大神を移した。しかし、それでも怪異は治まらず、輝政は慶長18(1613)年、御殿の周りを多数の鳥が飛び交い、突き当たったりするという怪異が起こる中、脳卒中になり、手当ての甲斐なく、息を引き取っている。刑部姫と宮本武蔵の話もある。武蔵は武者修行の旅の途上で、“宮本七之介”の名で、足軽として姫路城主の木下勝俊に仕えていたという。その頃、小刑部大明神を祀っていた姫路城の天守閣で、怪異が相次いでいた。夜番を命じられた武蔵が、灯りを手に天守閣に上がろうとすると、轟音が響く。無視してなおも五重目へと上がり、明け方まで過ごすと、小刑部大明神の神霊を名乗る女性が現れた。女性は「ここに巣食っていた齢数100年の古狐が、武蔵に恐れをなして逃げ出した」と告げ、武蔵に褒美として銘刀『郷義弘』を授けた。だが、これは女性に化けた狐の罠だった。郷義弘は豊臣秀吉から拝領した木下家の家宝であり、狐は武蔵に罪を着せて城から追い出そうとしたのである。狐の目論みは上手くいかず、武蔵は罪に問われなかった。狐はその後、中山金吾という少年に化けて武蔵に弟子入りしたところを、見破られて退治される。しかし、木下勝俊は実在したが、姫路城主にはなっていない。武蔵は、池田の後に城主となった本多忠政とは交流があり、姫路城の普請には貢献している。姫路城には、番町皿屋敷伝説で有名なお菊が投げ込まれたという井戸もある。約450年前の室町時代中期、姫路城執権の青山鉄山は、城を乗っ取ろうと、城主を増位山の花見の宴で毒殺しようと企てたが、スパイとして入り込んでいたお菊に気付かれてしまう。それを知った鉄山の配下の町坪段四朗によってお菊は責め殺され、預かっていた皿を割られて井戸に投げ込まれる。その後、井戸の中から「1枚、2枚…」と悲しげに皿を数えるお菊の声が聞こえるようになるのだ。


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【誰の味方でもありません】(148) センチメンタルジャーニー

https://megalodon.jp/2020-0430-2025-01/www.dailyshincho.jp/article/2020/04300555/?all=1


キャプチャ  2020年4月30日号掲載

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ジャンル : 政治・経済

【危機の羅針盤】(03) 危機は世に連れ世は民に連れ

ベルリンの壁が崩壊したのは1989年11月。それを契機に、社会主義国陣営に歪みが生じた。そして、1991年にソビエト連邦が崩壊し、地球規模で貿易の自由化が進んだ。グローバリゼーションは、そこから始まっている。同じ時期に、情報の壁も崩壊が始まった。インターネットが大きく変容し始めたからだ。世界初の商用サービスの提供事業者『PSINet』が設立されたのも、まさに1989年。そこから一気に情報は国境を越え、グローバリゼーションを後押ししたのである。この2つの壁の崩壊は、危機管理にも劇的な変化を齎した。求められる守備範囲や対応スピードが、ガラリと変わったのである。実例を紹介してみよう。グローバリゼーションは、先ず食品業界に衝撃を与えた。2001年に『味の素』がインドネシアで起こしたハラール違反事件だ。調味料の製造過程で、イスラム教徒が食べられない豚の酵素を、触媒として使っていたのだ。商品に豚の成分は含まれていなかったが、現地法人の役員ら6人が逮捕された。宗教と法律の違いが、食品の安全性の概念を変えた事件である。その後も多種多様な危機が、国境を越えて襲ってきた。アメリカ発のリーマンショックが、世界の金融システムを脅かしたのが好例だ。海外からコンピューターウイルスが送り込まれて、多額の仮想通貨が盗まれたのも記憶に新しい。そして今、中国発の感染症が、全世界の人々を恐怖のどん底に陥れている。お金や人が国境を越えて、大量に移動した結果だ。これらの危機は、グローバリゼーションの負の産物なのである。注視すべきは、グローバリゼーションの功罪ではなく、人々の変化だ。中東では反グローバリズムを掲げる過激派組織が出現。宗教間の溝を広げて、治安を悪化させた。それが大量の移民と難民を発生させた。

すると今度は、彼らの流入を拒む為に、自国第一主義を唱える政治家が各国で台頭。民族間の溝も広がってしまったのである。そこに、この新型コロナウイルスが登場し、多くの国は国民が国境を越えることを禁止。そして、一部の人々が恐怖心から、国籍による差別を始めた。即ち、国家間の溝も広がってしまったのである。世界を二分していたのが東西の冷戦だったが、現在は細分化の道を歩み始めていると見るべきだ。国内に目を向けてみよう。安倍政権は“観光立国”や“外国人労働者の導入”を高らかに掲げてきた。産業のグローバル化を推進したのである。そのこと自体が悪いわけではないが、問題はプラス面だけに目が向いていた点だ。マイナス面に目を向けて、発生し得るリスクの芽を潰しておく発想が乏しかったのだ。今回の新型コロナウイルス対策においても、それが顕在化した。突然のイベント自粛や休校要請が象徴的だ。マスク不足についても、台湾のように『マスクマップ』によって沈静化させる準備ができていなかった。“観光立国”を目指すならば、人と共に感染症が入ってくると予測しなければならない。2003年にSARSが発生し、2009年にも新型インフルエンザが流行しているのだから。後付けで政府を批判することに大きな意味はない。反省を求めて、今後の改善を促す程度のことだから。そこで、未来の危機への備えを提唱しておきたい。外国人労働者の導入が齎す悲劇の予防だ。新型コロナウイルスによって、多くの企業が経営難に陥るだろう。だが、そこでは約160万人(※昨年10月現在)の外国人労働者が働いているのだ。安易に解雇などさせてはいけない。只でさえ様々な溝が生じているのだから。政府が無策ならば、年越し派遣村の再来となる。日比谷公園に“外国人村”ができる光景は、何としても避けなければならない。 (リスクコンサルタント クラッチ・ビット)


キャプチャ  2020年4月30日号掲載

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【寝言は寝て言え!】(148) “貴族”の政治

https://www.dailyshincho.jp/article/2020/05010555/?all=1


キャプチャ  2020年4月30日号掲載

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ソフトバンクが不動産関連で再び打撃…ホテル運用の子会社が苦境に

20200430 06
シェアオフィス大手『ウィーワーク』の巨額損失等、不動産関連投資部門での失敗が続く『ソフトバンクグループ』が、又も不動産で大穴を開けそうだ。新型コロナウイルス問題が世界的に拡大して以降、不動産投資信託(REIT)が暴落していることは周知の通り。中でも深刻なのが、「ホテル関連不動産を運用するリートで、オフィス賃貸のものと比較して、短時間で配当中止等の状況に追い込まれる」(不動産業界関係者)とみられている。そして、行き詰まりが危惧される中のひとつが『インヴィンシブル投資法人』。『フォートレス』というアメリカのファンドが保有したホテルを運用する法人だが、同ファンドはソフトバンクの子会社なのだ。148件あるインヴィンシブルの運用物件の内、過半の86件がホテルという割合の高さから、「早晩行き詰まるのではないか」(同)とみられているのだ。ソフトバンクの虎の子である『アリババ集団』は、中国のコロナ禍によって増収になっており、益々“アリババ頼み”の様相を呈している。「孫正義氏は不動産に向かない」(同)との冷ややかな声も聞こえてくる。


キャプチャ  2020年4月号掲載

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村上ファンド撃退でも安堵できない…レオパレス21に迫る新たな脅威

20200430 05
2月下旬の臨時株主総会で、村上世彰氏率いるファンドの株主提案を退けた『レオパレス21』。「株主の支持が得られた」と喜ぶ宮尾文也社長以下の現経営陣を横目に、あるメインバンク幹部は「本当に危機感が足りない」と呆れている。株主提案は当初、宮尾社長以下、現取締役全員のクビと新任取締役3人の選任だったが、レオパレス21が真剣に経営再建策を模索すると発表したのを受け、社外取締役1人の選任にトーンダウンしていた。その株主提案すら否決したことで会社は戦勝気分というが、勝因は事実上の筆頭株主で、17%以上(※2月時点)を保有する『アルデシアインベストメント』が、株主提案に賛成しなかったからとされる。アルデシアが賛成しなかった理由について、前出のメインバンク幹部は「ガバナンスが改善して株価が上がると、自分たちが安く買えなくなるから」とバッサリ。アルデシアは2月も買い増しており、「まだまだ買う気」(同)とされる。不動産業界筋では、「アルデシアは光通信創業者の重田康光氏の別動隊」と噂される。レオパレス21経営陣が戦勝気分で浮かれていると、次は『光通信』に食われるかもしれない。


キャプチャ  2020年4月号掲載

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楽天証券で又もシステム障害…抜本改善に取り組まない事情とは?

20200430 04
新型コロナウイルス感染拡大によって証券市場が大混乱に陥っていた先月9日。『楽天証券』のオンライン取引が突如としてアクセス不能となり、インターネット上等ではパニック状態になった口座保有者の投稿が溢れた。午前11時頃から約40分間、株価が暴落局面にある中で取引できないという致命的な状況だった。同証券では昨年8月にも同様の障害が発生しており、「システムが脆弱というイメージがある」(金融業界関係者)が、問題は「システム大幅増強等の対応をしていない点だ」(同)。更に、「楽天は、グループ内でのシナジー効果が比較的低い楽天証券の売却を検討している為、システム増強は最低限に抑えている」(同)と言われる。実際、「昨秋以降、SBIグループ等が売却先候補等に挙がっている」(同)という。楽天証券売却の理由は、「携帯電話事業向けの資金調達」(同)という側面もある。今月から始まる携帯電話事業は、未だに基地局整備が不十分で、設備投資が不可欠。単体では優良事業である楽天証券は、数少ない“売り物”なのだ。“手抜きシステム”で損を被る楽天証券ユーザーは、いい面の皮だ。


キャプチャ  2020年4月号掲載

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トヨタ自動車、副社長ポスト廃止の真相…“大輔社長”最短での実現に向けた布石

20200430 03
『トヨタ自動車』が今月1日付で副社長ポストを廃止した。同社は既に、昨年1月から専務以上を執行役員とした上で、常務ポストを廃止している。豊田章男社長の長男である大輔氏(※右画像)が最短距離で社長の椅子に辿りつけるよう、階段を少なくすることに腐心している。振り返れば、2018年に相談役と顧問の人数を大幅に減らしたことも、この一環だ。意思決定を迅速化するというのが表向きの理由だが、章男社長の権力基盤を固めて邪魔者を排除し、大輔氏に滞りなく継がせる為の仕掛けに過ぎない。現在、30代前半の大輔氏をなるべく早く執行役員に引き上げ、常務、専務、副社長とステップを踏むことなく社長にする為の段取りは整備された。相談役と顧問がほぼいなくなったことで、文句を付けるような輩も一掃された。二十数名いる執行役員全員を「次のトップ候補生」(章男社長)としたことで、次期社長は現在50代前半の若手執行役員から誕生することが確実に。更に、「現在40代の有望株を間に1人挟んで、その次に大輔氏」(関係筋)との見方が専らだ。


キャプチャ  2020年4月号掲載

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【渡辺正行の「待たせたなぁ!」】(43) 色んな意味で“史上最強の芸人”…杉兵助との永遠の別れ



俺たち『コント赤信号』にとって、芸人としての師匠は杉兵助先生である。先生には、1978年にストリップの殿堂『渋谷道頓堀劇場』で弟子入りしてから、本当にお世話になった。コント赤信号が1980年に『花王名人劇場』(関西テレビ・フジテレビ系)でテレビデビューできたのも、先生が名物プロデューサーの岸田隆治さんに紹介してくれたからこそだ。おかげで漫才ブームの末席を汚すことができたわけで、若しそれがなければ、俺と小宮孝泰、ラサール石井の芸人人生は、全く違っていたことだろう。そんな先生と俺が初めてテレビで共演したのが、1988年から約1年間続いた『笑っていいとも!』(同)のコーナー『コラナべ!縁側放談』。俺としては感慨深かったのだが、それ以降の思い出について触れてみたいと思う。時は飛んで、1995年12月29日、先生が79歳の時のことだ。その翌日に道頓堀劇場が25年の歴史に幕を閉じることになり、『さらば道劇 コントとストリップでGO!』というイベントが開催されたのである。閉館を惜しむファンが集まり、場内は超満員になった。ストリップ劇場なので、普段は踊り子さんたちが主役で、その幕間にコントの時間があるのだが、この日は逆転。コント赤信号や先輩の『ゆーとぴあ』さんを始めとした劇場出身の芸人によるコントがメインになった。その中で、弟子の俺たちの希望で、先生のコーナーも設けられたのである。当時の先生は、いいとも時代に口の中に唯一あった前歯1本さえ無くなっていた(笑)。

喉を痛めて声が出し難くなった上、足が弱り、自分一人で歩くこともままならず…。その為、舞台に立つことも殆どなかった。それでも、流石にコントはできないにしても、劇場に貢献してきた先生には、どうしても最後に出演してほしかったのである。そこで、先生が話さなくてもいいように、石井が作ってきたのが、数種類のプラカードだった。其々、「バカ野郎!」「面白い!」「煩い!」「嬉しい!」等と書いてあり、本番前、先生にその言葉に合わせた表情の練習をしてもらった。先生が登場する時には台車に座ってもらい、若い弟子が押してガーッと引っ張り出した(笑)。そこで待ち構えている俺たちが、「おーっ! 杉兵助が来たぁ!」等と大袈裟に騒いだ後、取り敢えずマイクを向けてみると、か細い声でこんなやり取りをしてくれた。「先生、大丈夫ですか?」「うん…」「生きているんですか?」「うん…」「へぇ~。いつも何を食べているんですか?」「…お汁!」。この最後の一言で、場内はドッカーンとウケた。確かに、明らかに弱々しく見える先生には、まさにピッタリだった(笑)。それをきっかけに、爆笑に次ぐ爆笑のコーナーになった。最早満足に歩けないし、喋れない。それなのに、一度舞台に立てば、観客の雰囲気を感じつつ、タイミングを見て、自分の言葉でウケようとする。その芸人としてのプライドには驚く他なかった。結局、プラカードも殆ど使われずに終わった。また、このイベントの前か後か忘れてしまったが、コント赤信号の3人で、先生の為にアパートを借りてあげたことがある。

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【水曜スペシャル】(156) 中国市場を追われた北京大学出身投資家が日本へ上陸…LCホールディングスと廣済堂で交錯する“チャイナ闇人脈”

本誌5月号で詳報した学校法人『後藤学園』をハメたチャイナマネー人脈が、又も蠢動している。今度はジャスダック上場の『LCホールディングス』、そして経営権を巡る神経戦が続く『廣済堂』だ。 (取材・文/フリージャーナリスト 高橋篤史)



20200429 10
謎のチャイナマネーが、日本市場で不気味な広がりを見せている。不正行為により本土から追われた中国人投資家と、新興仕手グループとも接点がある在日中国人経営者――。2人を軸とする金脈が、看護系専門学校である後藤学園の経営に介入する等していることは、本誌5月号でレポートした通りだ。それがここにきて、複数の上場企業にも関与を強めているのである。9月3日、ジャスダックに上場するLCホールディングスの株式約30%について、売買が実行された。本荘良一氏ら創業者グループから約30億円で株を買い取ったのは、渋谷区内に登記された『普済堂』なる会社だった。不動産関連業を営むLCHDは、ここ1年半余り経営が揺れていた。発端は、本荘氏に対する証券取引等監視委員会の調査。かけられたのはインサイダー取引の嫌疑だ。それを受け、本荘氏は引責辞任(※昨年11月に在宅起訴)。代わって昨年6月に急遽登板したのは、あの『ダヴィンチホールディングス』を率いた金子修氏だった。ダヴィンチは不動産ミニバブルの頃、巨額ファンドを組成し、大暴れしていたことで有名。めぼしい物件があれば取得を直談判する為、株主総会に乗り込む程だった。が、バブル破裂で強気経営は逆回転。借金返しの為、物件処分に追われ、上場も廃止された。それが一段落した2016年、金子氏は思わぬ形で表舞台に復活する。ダヴィンチを譲渡する代わりにLCHDの大株主となり、子会社の特別顧問にも就任したのだ。そして昨年、棚ぼた式に再び上場企業を率いることとなった。金子氏は、LCHDを総合的な病院支援業に変貌させる構想を早速披露し、剛腕ぶりを垣間見せた。

そんな中、今回、突如としてLCHDの筆頭株主が交代した。ただ、本荘氏らから株を買い取った普済堂は実体に乏しい。登記簿によると、設立は昨年7月で、代表取締役の1人は香港在住の中国人。本店住所は閑静な住宅街で、会社の存在を示す表札等は見当たらない。普済堂の背後に控える本尊を指し示すのは、その借入先だ。株取得資金の内、5億円を借りた先は、『宣武』なる渋谷区内の会社。本誌5月号で指摘したように、それこそが中国人投資家・許振東氏が実質支配する会社である。許氏は1987年に北京大学を卒業し、同大学が母体の企業グループ『北大青鳥集団』で幹部を務めた。2012年にはグループ傘下で香港上場のIT企業『北京北大青鳥環宇科技』のトップに登り詰め、翌2013年には同じく鉱山会社『金山能源集団』のトップも兼任した。が、2015年春、関係会社での不正行為により、許氏は中国当局から厳しい処分を受ける。10年間に亘り、市場参加が禁止されたのだ。追放の身となった許氏は、日本に流れ着いた。ただ、「日本語が全くできない」(中国人関係者)とされる同氏は、同胞を頼るしかない。そこで真っ先に接触したのは、北京大学の先輩である李堅氏だった。同氏も何かとトラブル続きの人物だ。国費留学生として来日し、システム開発の『SJI』を上場させたものの、個人的な借金が元で架空取引に手を染め、挙げ句、2014年秋に会社を追い出された。ストリーム株の相場操縦事件で摘発された新興仕手グループと深い関係にあり、一昨年起きた『ユニバーサルエンターテインメント』創業者の追放測の発端を作ったのも李氏だ。狙いや戦略はよくわからないが、許氏は兎に角、日本でM&Aを手掛けたいらしい。そこで李氏とタッグを組み、先ず2017年秋に介入したのが、冒頭の後藤学園だった。同時期、M&Aの拠点とすべく、『ワンアジア証券』も買収している。ただ、許氏は決して表に名前を出さない。『朝陽』や『恒潔』、更に前出の宣武といった会社を次々と設立するが、代表取締役に就けるのは、ごく親しい中国人女性だ。それら会社は、セイシェル諸島の『ラッキーバイブ』やイギリス領バージン諸島の『クリスタルキリン』といったペーパー会社との間で、複雑な資金操作を行なっている。今年に入り、許氏の関係先は上場会社に触手を伸ばし始めた。実は、件の普済堂は4月、ジャスグックに上場する『アジアゲートホールディングス』の筆頭株主にも突如現れている。

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