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【テレビの裏側】(151) 田中圭効果! 公営ギャンブルの仕事が取り合いに

https://friday.gold/article/75119


キャプチャ  2021年2月5日号掲載
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テーマ : 芸能ニュース
ジャンル : ニュース

【百年の森・明治神宮物語】第13部・皇后(中) 一身に背負った“伝統”と“近代”

https://www.sankei.com/life/news/210129/lif2101290010-n1.html


キャプチャ  2021年1月29日付掲載

テーマ : 神社
ジャンル : 学問・文化・芸術

【宇垣美里の漫画党宣言!】(41) 私のBL漫画の原点!

初めてBL漫画を読む人におすすめする作品をひとつ選ぶとしたら。悩みに悩んで、中村明日美子の『同級生』シリーズを挙げると思う。私自身、中学生の頃に読んだ初めてのBL漫画であり、その後、多種多様なBL作品を読んだけれど、これほどに胸がキュンキュン苦しくて萌えじゃくったものはなかなかない。私にとって、まるでBL漫画の原点のような一作だ。秀才で黒髪眼鏡の佐条利人と、ピアスに金髪の草壁光は男子校の同級生。真逆な印象の2人が惹かれ合い、軈てお互いがお互いの大切な人となっていく。もどかしいほど時間を掛けて丁寧に関係が形作られていく様は、まさに青春。読むと口の中に甘酸っぱいレモンの風味が広がるようだ。ページを捲る度に中村先生の描く線の軽やかさと繊細さ、溢れんばかりの情感にうっとりしてしまう。6年ぶりのシリーズ新作『blanc』は、高校卒業から3年後が描かれている。佐条は京都で大学生活を送り、草壁は東京でプロミュージシャンを目指している。お互いを大切に思っていても、会いたい時に会えない距離や度重なるすれ違いから、どんどん2人の間に空白の時間が増えていく。狭い教室の中で世界が完結していた高校生の頃とは違い、大人になって世界が広がったからこそ見えてくる様々な選択肢や、人生に対する責任に苦悩し、“好き”という感情だけでは乗り越えられなくなっていく。ラブストーリーは恋が成就したところで終わることが多いけれど、ハッピーエンドのその先も人生は続く。当たり前のことだけれど、長く関係を続けるって大変だ。

卒業式の日にふたりは、「20歳になったら結婚しよう」と約束した。日本では同性婚が認められていないことから、当初は養子縁組をするつもりだった。しかし今後、同性婚が合法になった場合、親子の養子縁組をしていては婚姻関係が結べない可能性がある。その為、養子縁組の形で同じ戸籍に入る選択を一旦延期しようと草壁が提案した。そのことが2人の間に溝を生むことになる。私が“彼ら”と出会ってからもう十数年が経つけれど、こんな現実世界しか用意してあげられなかったことが本当に恥ずかしい。そんな辛い状況だからこそ、2人を取り巻く人々の温かさが沁みる。家族や友人、高校の恩師は勿論、一期一会の人のふるまいにも心打たれた。例えば、草壁がペアリングを買ったジュエリーショップの店員さん。“彼女”へのプレゼントだと思い込んで、悪気なく女性向けの指輪を勧めてしまう。それでも、過ちに気付いた後、心を尽くしてリカバリーする姿に、「斯くありたいな」と思えた。ここまで色々なことがあっ た。周囲の理解や2人の心のすれ違い、その果てに漸く辿り着いたひとつの結末。何度となく読み返した本当に大切な作品だから、何だか学生時代の友人の門出に立ち会っているような気持ちだ。2人に、この作品に出会えてよかった。あとがきによると、描く予定のなかったという2人の未来。それを私たちに見せてくれた中村先生に心から感謝します。彼らがどうか幸せでありますように。2人の新婚生活を描く新連載『ふたりぐらし』も始まった。ああ、彼らの幸せな日常になんて癒されることか。つくづくエンタメに救われている。


宇垣美里(うがき・みさと) フリーアナウンサー。1991年、兵庫県生まれ。同志社大学政策学部卒業後、『TBS』に入社。『スーパーサッカーJ+』や『あさチャン!』等を担当。2019年4月からフリーに。著書に『風をたべる』(集英社)・『宇垣美里のコスメ愛』(小学館)。


キャプチャ  2021年1月28日号掲載

テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

【東畑開人の週刊臨床心理学】(35) 中学受験の神様



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親が神懸る。そんな経験がおありだろうか。私にはある。忘れもしない、中学受験前夜のことである。中学受験は親子による総力戦になりがちだ。何せ、当事者である筈の受験生自身がドッジボールに夢中になれるような年頃なのだ。そんなガキンチョが将来のリスク回避と自己投資を計算して、受験しようと決意する筈がない。親が夢を見て、親が計画を立てる。親が指揮して、子が勉強する。親が将校で、子は兵卒なのが中学受験だ。但し、我が家の場合は何故か、勉強まで母親がしていた。いや、私も一応、つるかめ算とか二酸化マンガンとか京浜工業地帯とか勉強した。涙ぐましい努力をした筈だ。しかし、それ以上に母親が勉強していたのである。第一志望校であった名門、麻布中学の過去問を、母親は繰り返し繰り返し解いていた。蛍の光窓の雪、過去問解く月日重ねていたら、遂に中学受験の神様が降臨した。私にではなく、母親に。「明日は漁業が出るぞ出るぞ」。受験前の最後の晩餐を終え、台所で洗い物をしていた筈の母親が憑依していた。異言を話し始めていたのだ。「焼津港の水揚げ高出るぞ出るぞ」。戦慄する私に、母親が参考書の漁業のページを開いて迫ってくる。「汝、ここを頭に刻みてから、寝よ」。受験の神様は言った。「さすれば、麻布の門は開かれる」。1995年2月3日、極寒の夕暮れ。私と母は開かれた麻布の門をくぐった。周囲には総力戦を戦い抜いた親子たちがいて、列をなして奥の院へと向かう。皆、一様に緊迫した表情をしている。だけど、奥の院から戻ってくる親子たちには二種類の表情がある。歓喜に満たされた親子と、絶望に打ち砕かれた親子。不安になる。俺はどっちなのか。

ピロティーをくぐると、中庭に出る。人がごった返している。白く冷たいライトが、もっと白い掲示板を照らしている。黒い数字が並んでいる。硬く凍った昆虫のように見える。合格者番号だ。泣き崩れる少年がいて、歓声を上げる少年がいる。俺はどっちなんだ。人をかき分ける。私より目の良い母親が先に歩みを止めた。見上げると、凍りついた表情で、掲示板を見つめている。私はもっと近付き、自分の番号を探す。無い。嘘だ。もう一度探す。前後の番号はある。だけど、私の番号は無い。確かに無い。どうして――。漁業のせいだ。何故、よりによって漁業が出たんだ。日本が魚食大国だからなのか。いや違う。そこは問題じゃない。どうしてあの時、漁業の勉強をしなかったのか。母の開いたページに載っていた図がそのまま出題されたというのに。わからない。だから、母に打ち明ける。「漁業なんか出ると思わなかった」。母は驚く。「嘘でしょ? やらなかったの?」。白いライトが痛い。「うん、普通出ると思わないでしょ?」「でも、出たじゃない」「出たよ、だからこうなっているんじゃん」。話は終わる。2人で麻布の門まで歩く。もう二度と私たちに対して開かれることがない門をくぐる。沈黙が苦しい。「一人で帰る」。私の口が勝手に動く。「わかった」。母は答える。母を人ごみに捨てて、広尾の駅に向かって走る。一人になると、混乱が少しだけ和らぎ、その代わりに悲しくなってくる。俺の人生で麻布に通える日は絶対にやってこないのだ。泣いてしまう。国語の参考書に載っていた“みじめな”という形容詞は、こういう時に使うのだ。家に辿り着くと、親戚たちが集まっていた。今宵は私の合格を祝う会の筈だった。何せ“漁業”が出たのだから。だけど当然、お通夜のような空気。「食べる?」。母が机の上のローストビーフをとりわける。一口食べる。冷え切った、惨めなローストビーフだった。私は再び泣いてしまう。ふと見ると、妹がこんな愉快なことはないとばかりに、むしゃむしゃとローストビーフを食らい、がぶがぶとジュースを飲んでいた。「ローストビーフは元から冷たい食ベ物やった気がするな」。大学院での飲み会の席、私が話し終えると教授はそう言った。確かにそうだ。ローストビーフは本質的に冷たい。教授は続けた。「漁業をやらなかったのが素晴らしい、と僕は思うな。そこで勉強していたら、お前の人生は母ちゃんのものになっていたんと違うかな」。本当にそうなのだ。

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テーマ : メンタルヘルス
ジャンル : 心と身体

【新米住職ワーキングプア】(40) お寺のことを全く知ろうとしない人たちがお寺を困らせている



『日本学術会議』の人事に政権が介入したというニュースで、世が喧しくなっております。ご承知の通り、会議側が上げてきた推薦人名簿の内の6名が、首相によって実質的な任命拒否をされたというのが概要です。また、その理由が語られない為、様々な憶測が飛び交っております。時の政権に異を唱えたからだというものが多数を占めながら。扨て、私たちお寺社会においても、これは対岸の火事などではなく、実はここから学ぶべきことが沢山あるようです。それは、本連載でも幾度となく問題提起してきた、組織運営のガバナンスに関係することだからです。そのポスト(※ここではお寺の役職に就く人)を、一体どこが、どのようにして選ぶのかという事が、同様の問題となって浮かんでくるわけです。つまり、任命権は誰にあるのかということですね。私は、各地のお寺さんからの相談にのることが多いのですが、中でも「門徒(※檀家)さんが運営に協力的でない。騒ぎばかり起こされて困っている」というような内容は少なくありません。聞けば、住職のやることなすことに全て反対で、近所にも所謂フェイクニュースを飛ばしたりして、火の無いところに煙まで立てての嫌がらせをされているとのことでした。しかも、それが総代さんだというのです。私は尋ねました。「どうしてそんな人を任命したのですか?」と。すると、「自分が任命したのではない」と仰います。「では誰が?」と聞くと、「集落からの推鷹で選ばれたのだ」というではないですか。件の人物は小学校の教諭をリタイアした方で、現役当時は組合活動等にも勤しんでいたとか。それで合点がいきました。そんな“騒ぎを起こすのが仕事”とでも言わんばかりの認識に染まっている人が組織の役職等に就けば、当然、そのようなことは起こるべくして起こるものですから。しかし、やはりそうした選出方法は無用な火種を生むだけですから、宗教法人法や宗門規定を参考に住職が任命権を握るのが望ましいでしょう。私の少ない経験上ですが、お寺事で問題行動を起こし易いのは、やはりこの壮年層の割合が先ず結構高い気がしています。それには幾つかの理由が見え隠れするのですが、一番大きなものは、普段からお寺に来ていないということです。この層の方々は、法事等の仏事については表向き、取り仕切りたがりますが、実際は奥様が全てを担っていることが珍しくないという実態もあります。何故なら、普段からお寺へ顔を出されるのはご婦人ばかりであることが普通で、だからご自身ではわからないからです。旦那さんのほうは、法座へ参加することもなければ、お寺のボランティア活動に顔を出すわけでもない。年始やお盆に本堂へ来てのお参り等も含めて、それらの一切はご婦人任せなわけです。必然的にお寺事など何もご存知ない。そういう、お寺事の経験知がゼロの状態であるのに、急に総代等の役職に就けば、何をしていいやらわからずに、とんちんかんなことを始めるわけです。しかも、たちの悪いことに、万一彼らが住職より年上であれば、もう歯止めはききません。

20210129 29
実際、困った行動をとるのは、この“住職より年上で尚且つ地域での顔となっている高齢者”であることが多いわけです。彼らは露骨にも住職にマウンティングを仕掛けてきます。というのも、彼らには「お寺は俺たち檀家のお金で食わせてやっとる」という意識が強いからです。スポンサーのつもりなのです。彼らの口癖は「寺はお金ばっかりとってから」であります。法事のお斎の時に私も幾度となく聞かれたことが、次のようなことです。「月に法事は何件ありますと?」「週末は結構入りますね。ですが、ばらつきがありましてね」「なら、結構稼いどるやろ。よかねぇ」。一体、どういう計算をしたらそんなパラダイス気分になれるのか――私は頭を抱えました。明らかに彼らは、お布施が全て住職の小遣いになるような錯覚を起こしています。実際には法人会計に全てが入れられる。そこから護持の為にかかる大きな経費等が先ず支払われていきますから、残ったとしても雀の涙で、小さな地方寺院では小遣い等を捻出できる余裕などあるわけがありません。だから、住職は他に定職を得て二足の草鞋を履きながら、その給与からお寺へ足りない分を投入し、必死で護持を図っていることが普通です。しかし、彼らの目には、お布施がお衣の袖に吸い込まれる風景をもって「いいなぁ」という思いが湧くようです。そういう誤解を多分に持つ人がお寺の役員等に就けば、そこに「住職を儲けさせてはいけない。勝手をさせてもいけない。兎に角、監視をして、手足を縛らねばならない。俺たちが損をしない為に」等という妙な気分が湧いてきたとしても不思議ではありません。

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テーマ : 社会ニュース
ジャンル : ニュース

【令和の社長たち】(03) 正垣泰彦氏(『サイゼリヤ』会長)――日本を代表するイタリアンレストランのモデルは“教会”だった



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イタリアンレストランチェーン『サイゼリヤ』がコロナ禍への対応の一つとして、レジでの接触機会と硬貨の取り扱い量を減らすべく、年間約2500万食を売る看板商品のミラノ風ドリアを7月1日より税込み299円から300円に変更する等、全面的な価格改定をすると6月に発表した。1円、5円、10円硬貨の使用を減らし、取り扱い硬貨量の80%削減を目標に掲げる。国内で約1100店舗をチェーン展開するサイゼリヤが、店内メニューの差し替えやレジの設定、従業員マニュアル等、大変手間のかかる筈の変更作業を一斉に断行して、このような改定策に打って出る辺りに、非常にシステマティックで科学的な企業風土を見た。現在、33都道府県にチェーン展開する他、中国等の海外に約400店を拡大中で、年商は約1600億円を上げる。ミラノ風ドリアは、1983年の発売以来、少なくとも1年に10回は原材料や調理・加工等何らかの変更を重ねている。創業者で代表取締役会長の正垣泰彦は、「変えるのは簡単な理由からですよ」と真顔で話す。「売れていれば変えたりなんかしない。売り上げの結果が数字ではっきり出るからね。売れなくなるのはありがたいよ。だから、どんどん改善して、より美味しくなるんです」。東京理科大学の物理学科出身。年が改まれば75歳になる。話を聞いていると、素粒子に熱エネルギー、作用反作用、エントロピーの法則、ニュートリノ、遂には相対性理論と物理用語が次々に飛び出す。少し紹介すると、グラスワインは白・赤共に、驚くことなかれ1杯100円である。しかも美味い。ランチのメニューでは、メイン料理に前菜のサラダ、おかわり自由のスープバーが付いて500円と、なお徹底している。

安かろう悪かろうの商品であったなら、国内で1000を超える店舗のチェーンになどなる筈がない。「今のコロナ禍も不況もそうだけど、お客さんが来なくなったり、売り上げが落ちたりして、嫌なことがいっぱい起きるでしょう。その時こそ、商品も働き方も改善しなきゃいけない。だから、困った時こそ最高なわけ。ピンチはチャンスというでしょう。ピンチは、それまでの自分を変えるチャンスなんですよ。最悪の時こそ最高なの。自分が変われば、見える世界がまるっきり違ってくる」。工場を併設した本社を埼玉県吉川市に置き、都心には東京本部オフィスを構えている。その東京オフィスの小さな一室で、キャスター付きの背もたれ椅子に座って、両足をぷらんぷらんと子供のように揺らしながら、雑談でもするように独特の経営観が繰り出されてくる。数理学の教養を豊かに持ちつつ、「商品のコストなんて考えたことない」「儲けようと思ったこともない」と、その語り口は融通無碍である。兵庫県の中部にあった生野町(※現在の朝来市)に生まれる。正垣は「山奥を駆けずり回っていた」と回想する。小学2年の10月、父の仕事の都合で荻窪に転居する。関西との言葉の違い以上に正垣を戸惑わせたのは、東京は大人も子供も総じて物静かで外面の良いことであった。父の英夫は、知的障碍者の学校を運営したりしていた。慈愛溢るる篤志家のように思えるが、妻以外の女性との間に次々と子供を儲ける等、奔放で気ままな男であった。母のとみえは、英夫に後妻として嫁ぎ、先妻の子、自ら産んだ泰彦と共に、夫が外で生ませた子まで引き取って分け隔てなく育てるという、何とも慈悲の深過ぎる、クリスチャンでありながら神社仏閣でも掌を合わせる謙虚な女丈夫であった。「おふくろは、『お父さんが悪いわけじゃない。私がいけないから。相手の女性にも申し訳ない』なんて本気で話す人だった。親父を恨んだことは一度としてなかったと思うね」。東京の小中学校時代、大人しい都会っ子を従えるようにガキ大将となった正垣は、時に警察沙汰を引き起こすやんちゃな問題児であった。「道端の塀の向こうに柿が生っているでしょう。『皆に食べさせてやりたいな』と思うと、自分のことなんてそっちのけで、庭に入ってのこぎりで切り倒しちゃう。友だちと麻雀を覚えて遊んでいると、『皆寒いだろうな』と思って、学校の灯油ストーブを持ってきたりして、しょっちゅう先生たちに迷惑をかけていた」。己の利得を計算する前に、友だちを思いやって突飛な行動に出て、周りの大人たちが右往左往させられる。会社の採算を度外視し、客へより安く商品を提供することを宣言して、幹部たちが慌てふためく。そのようにして正垣泰彦は生き、サイゼリヤは発展してきたと言えるのではないか。何より、友だちも、そして客も、驚きながら喜んで喝采した。成績が芳しい筈はない。高校時代、数学と物理だけは得意で、文系科目が苦手であった。そこで、得意2教科と英語の3科目で受験できる東京理科大学を受けて合格を果たす。

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テーマ : 経済ニュース
ジャンル : ニュース

【創価学会は今】(22) 池田大作が檄を飛ばすも組織は迷走…遂に“さよなら公明党”デモまで!



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巨大宗教団体『創価学会』の池田大作名誉会長は、今年1月2日で93歳の誕生日を迎える。既に10年半以上も公の席に姿を見せないことから、学会員の中からも「流石に亡くなってはいないだろうが、聖教新聞で今も毎日のようにメッセージを発しているのはおかしい」との声が飛んでいる。今年は愈々“Xデー”が発表されるのではないか。「今、学会幹部の間で関心の的となっているのは、いざXデーが来た際の新聞の記事の中身だ。池田氏が過去に起こした選挙違反、出版妨害、宗門からの破門等、学会にとってマイナス情報を如何に書かせないで抑えられるかにかかっている。その為、各新聞社の担当記者には学会幹部から入念なレクチャーが行なわれているようだ」(学会関係者)。その一方で、一般の学会員に向けては、創価学会が昨年11月18日で創立90周年を迎えたことを盛んに喧伝した。1930年11月18日は、初代会長・牧口常三郎氏と第2代会長・戸田城聖氏が『創価教育学体系』第1巻を発刊した日にあたる。機関紙『聖教新聞』によれば、その後の大きな流れはこうだ。「1944(昭和19)年の同じ11月18日、牧口先生は獄中闘争を貫き殉教。生きて出獄し、広宣流布へ立ち上がった戸田先生の遺志を継いだ第3代会長・池田先生の間断なき平和活動によって、太陽の仏法はいま、192ヵ国・地域へと広がる」。学会が如何に戦争反対を貫いてきたかのように書くが、実態は違う。牧口氏と戸田氏は、確かに治安維持法と不敬罪で逮捕されたが、決して戦争に反対していたわけではない。

「戦時体制の下で宗教団体への統制が強化される中、政府は日蓮正宗に対し、日蓮宗との合同を求めた。だが、牧口氏はこれに強く反対した。それに、牧口氏は尋常小学校の校長を歴任した教育者であり、カリスマ性には欠けていた。創価学会が戦後、爆発的に発展したのは、牧口氏の活動を財政的に支えた戸田氏によるところが大きい。彼は教育界に身を置いていたものの、株式相場や塾産業等金儲けに長けていた。その上、話が抜群に面白く、瞬く間に信者を増やしていった」(宗教評論家)。今も『YouTube』で戸田氏の演説が聞けるが、まるで田中角栄元首相張りで聴衆の心を掴んでいく。戸田氏が亡くなって2年以上も会長職が空白だったのは、「戸田氏は後継者を指名していなかったからだ」と戸田門下生は言う。組織混乱の間隙を縫って、1960年5月3日に会長に就任したのが池田大作氏だった。そんな中、原田稔会長以下、学会執行部は「創立100周年の2030年に向けて、向こう10年の戦いが始まった」と学会員に発破をかける。なんでも、「池田先生が人間革命の勝利の実証と、人類の宿命転換を成し遂げていくべき勝負の時」だというのである。その上で、池田氏が全国の同志に和歌を贈ったとして、“太陽の 励ましの声 より深く 蘇生の響きを 平和の光を”等3首を大々的に聖教新聞に掲載した。更に、学会員必読の雑誌『大白蓮華』2020年12月号には、池田氏が扇子を持って舞いを踊る写真と共に、“共に「希望」を 共々に「勝利」を”とのメッセージが掲載された。如何にもドンが元気溌刺だとばかりの勢いを演出するのだ。「衆議院選挙を筆頭に、今年中にも予定されている全国の選挙を戦い抜けという文面があちこちに並ぶが、実際の池田氏は何のメッセージも発することができない。それなのに、あと10年頑張れというが、その時は池田氏は103歳になってしまう。末端の学会員はとっくにそのことに気付いている」(学会古参幹部)。しかし、原田会長は聖教新聞紙上で『青年部が原田会長に聞く』を連載。青年部長や男子部長、女子部長らが学会の過去から未来について会長に展望を聞く内容だ。その中で、“世界宗教・創価学会への飛翔”という章がある。「原田会長は、2016年11月に会則に加えられた創価学会仏と、2017年9月に制定された創価学会会憲を持ち出し、青年部幹部に説明。創価学会仏とは牧口・戸田・池田の三代会長に連なる仏であり、創価学会会憲は世界教団の根本となる学会の憲法だと言っている。つまり、池田氏が築いた総本部を土台にしながらも、次世代の自分たちは世界各国を指導する世界教団として学会精神を継承していくというものだ。しかし、これらの概念は何れも池田氏が病床にある中で打ち出されたものであり、彼が元気な時にこんな話を聞いた学会幹部は誰もいないと言われている」(同)。実質的には牧口・戸田両氏はどうでもよく、“池田教=世界宗教”という位置付けを池田氏の存命中に達成したいのが執行部の本音である。

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テーマ : 創価学会・公明党
ジャンル : 政治・経済

【地方銀行のリアル】(46) 千葉興業銀行(千葉県)――みずほ銀行に見放される瀬戸際



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千葉市に本店を置く『千葉興業銀行』内では今、「不安と動揺が頻りと交錯している」(中堅行員)という。発端となったのは昨年11月上旬に発表された『りそなホールディングス』による『関西みらいフィナンシャルグループ』の完全子会社化だ。全面買収に向けた一連のスキームでは、りそなHDがTOB(※株式公開買い付け)を実施(※既に昨年12月に成立済み)。関西みらいFGに23.5%を出資していた『三井住友(SM)FG』は、これに応じる形で保有全株を放出し、地銀経営から完全に手を引く。SMFGの動きの背景にあるのがバーゼルⅢだ。グローバルにビジネスを展開する金融機関の自己資本比率規制を強化しようというもので、銀行が保有する政策投資株は自己資本比率の分母となるリスク量算定に際しての掛け目が段階的に引き上げられ、2027年までに時価の2.5倍となる。大量の政策保有株は、その資本基盤を揺るがすことにもなりかねない。となると、SMFGと同じく国際的に事業を展開する『みずほ銀行』を筆頭株主に持つうちはどうなるのか――というわけだろう。現在、みずほの千葉興銀株の所有割合は21.67%(※自己株を除く、議決権ベースでは16.21%)。どこかに売られてしまうのか、自己株取得を強いられるのか、再編の取引材料にされるのか――。行内には「バーゼルⅢを考えると、売られるのは避けられない気もする。ただ、SBIに売るのだけは勘弁して欲しい」といった悲鳴も渦巻く。

千葉興銀は、地元・千葉県選出の国会議員や『千葉銀行』元役員らによって1952年に設立された戦後地銀の一つだ。それだけに顧客基盤は相対的に脆弱で、県内で圧倒的な貸出金シェアを誇る千葉銀行と、相互銀行としては全国でもトップクラスの貸出資産を持つ『千葉相互銀行』(※現在の『京葉銀行』)の二強に挟まれ、「難戦」(千葉興銀OB幹部)を強いられてきた。そんな千葉興銀が塗炭の苦しみを味わうことになったのがバブルの崩壊だ。不動産融資にのめり込む等、拡大路線が祟って、1998年3月期、1999年3月期と連続最終赤字を計上。自己資本比率が5%を割り込む等、資本基盤が劣化してしまったのだ。これに救いの手を差し伸べたのが、ATM提携等で予て親密先とされてきた『富士銀行』(※現在のみずほ銀行)。単独で100億円の割当増資を引き受けると共に、『芙蓉グループ』各社や県内企業にも呼び掛けて、1999年9月に総額350億円の増資計画を纏める。ところが、翌年1月の金融監督庁(※現在の金融庁)検査で、千葉興銀は不良債権に対する多額の引き当て不足を指摘されてしまう。その結果、自己資本比率は0.45%と債務超過寸前にまで悪化。経営破綻が一気に現実味を帯びる状態に追い込まれた。この為、千葉興銀では急遽、富士銀行、『安田生命保険』(※現在の『明治安田生命保険』)や『安田火災海上保険』(※現在の『損害保険ジャパン』)等を引受先とした280億円の追加増資計画を打ち出したものの、当局側はなお健全性に問題があると一蹴。2000年9月末、600億円余の公的資金注入が決まった。最終的に、この公的資金は取引先企業を引受先とした優先株増資で調達した総額320億円等を返済原資に、2013年7月に完済されるが、この間、千葉興銀は新規店舗の開設等投資抑制や人件費削減、事実上の普通株配当禁止等を迫られることになり、着々と店舗新設等を進める千葉銀行や京葉銀行との地力の差は「益々広がった」(事情通)とされる。そして、資本基盤の強化は、千葉興銀にとって今なお最大の経営課題の一つとして横たわる。2020年3月末で連結自己資本比率が8.26%、単体では8.17%と「相対的に低水準」(金融筋)にとどまっている為だ。千葉興銀では、公的資金返済後も数次に亘って優先株増資や公募増資を重ねてきた。

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テーマ : 地域のニュース
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【地方大学のリアル】(13) 京都大学(京都府)――文部科学省“服従路線”で死ぬ学風



20210129 22
余りにも寂しい最後だった。昨年9月30日、京都大学総長だった山極壽一氏(※右画像)が、6年間の任期を終えて退任した。新型コロナウイルス感染防止を理由として記者会見は行なわなかったが、新総長の湊長博氏は就任会見を実施しており、整合性が取れない。山極氏は大学のホームページに所感を掲載しただけで、ひっそりとトップの座を降りたのだ。振り返れば2014年、山極氏は多くの期待を集めて総長に就任した。ゴリラ研究の第一人者として有名だった山極氏を総長に祀り上げたのは、学内の“世論”だった。そして今、京都市左京区に位置するキャンパスには失望感だけが漂っている。“京大らしさ”とは何か。昔から学生らの間で使われる“イカキョウ”という言葉がある。“如何にも京大生”の略語で、見た目も含めてステレオタイプなガリ勉タイプの学生を揶揄する際に使われる。そして、一部の学生は“京大生らしい”と思われたくないと、高校時代には無縁だった最新ファッションに身を包むようになる。毎年3月の卒業式では、一部の卒業生が奇抜な仮装をして式場の最前列に陣取る。関西の民放ニュース等でこれが放送されるのだが、これを見て京都人は皮肉も込め「京大らしい」と評する。嘗て吉田キャンパス周辺に犇めくようにあったタテカン(※立て看板)は、京大の自由の象徴か。はたまた、退寮期限が過ぎても学生が居座り、今もなお抵抗を続けている築107年の吉田寮は京大の学問の拠点なのだろうか。これら個別の事象は、京大という有機体を構成する要素に過ぎない。敢えて言えば、これらを内包し、許容する空気が京大らしさなのだろう。一言で表現すると“自由”という簡素な単語になるが、それが今、脅かされている。

「京都大学では“自由の学風”の下で“研究を通して教育する”ことがモットーとされてきました」。昨年10月3日に行なわれた京大大学院の秋季入学式で、就任したばかりの湊総長が語った言葉だ。しかし、同総長こそ“らしさ”を台無しにする張本人だと京大関係者は批判する。「6年前の総長選で山極氏に敗れた湊氏が選ばれること自体が欺瞞だ。山極氏が期待に何ら応えなかった証し」。2014年の総長選では、前任者である工学部出身の松本紘氏への批判が噴出した。松本氏は安倍晋三政権の方針に従い、ガバナンス改革という名目で、総長の権限強化と教授会の弱体化を進めたのである。挙句の果てに松本氏が掟破りの再任を画策しているという噂や、総長選挙が廃止されるという報道が流れて反発が広がった。最終的に総長選は従来通りに実施されたが、その際に松本氏らの方針を継続する体制派とみられたのが湊氏だった。京大の総長選は、予備投票(※有権者数約5000人)で候補者を6人に絞り、その後、意向調査と呼ばれる投票(※有権者数約2000人)を経て決まる。予備投票の段階で1位は湊氏で、山極氏は200票程度離され2位だったが、意向調査では山極氏が41%得票し、湊氏は26%にとどまった。しかし、山極氏にはすんなり決まらず、「必要と認めるときは【中略】意向の再調査を行う」という規定に基づいて、両名による決選投票が実施された。「松本氏や選考会議メンバーは湊氏を総長に据えたかった」(同)ようだが、決選投票で結果は覆らず、山極氏が圧勝したのである。今回、昨年7月の総長選では、リベンジに燃える湊氏の意向調査での得票率は40%だった。前回の例を考えると決選投票が行なわれてもいいようにも見えるが、選考会議はあっさりと湊氏を次期総長に選任してしまった。「山極氏は総長になった後、文部科学省に目立った抵抗をする様子もなく、批判を浴びた松本路線の延長線上を走った」。こう話すのは、6年前に山極氏を推した理学研究科の教授だ。その象徴は、総長就任後の人事に現れている。山極氏は、決選投票で争った湊氏をあっさりと副学長に据えたのだ。学内融和を図ったといえば聞こえはいいが、“文科省寄り”とみられて決選投票で敗れた湊氏を副学長につけることを不安視する声はあった。

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テーマ : 教育問題
ジャンル : ニュース

カナダが“中国包囲網”に前向き…参加4ヵ国と軍事提携を強化へ



20210129 20
中国の南シナ海への軍事進出に対し『日米豪印4ヵ国戦略対話(QUAD)』が成立したが、カナダもこの包囲網に加わり、4ヵ国と提携を強める可能性が出てきた。カナダのハルジット・サージャン国防大臣が昨年11月、ベトナムで開催の『南シナ海国際会議』に参加した際、「中国が武力の威嚇で軍事拠点を造り、南シナ海の緊張を高めている。アジア太平洋地域の安定はカナダの安全保障、繁栄にとっても重要だ」と語り、軍事的な関与を仄めかした。更に、トロント大学の上級研究員で、軍事政策面で政権に影響力を持つエリック・ラルヘ元海軍准将は、12月に開かれたシンポジウムで、「我が国はQUADのメンバーではないが、将官たちを参加させることは可能だ」「これまでは大西洋の艦隊を重視してきたが、今は太平洋の艦隊戦力を向上させるべきだ」と強調した。同氏は「カナダはここ2年、(ファーウェイの孟晩舟副会長逮捕への報復等で)かなり中国から圧力を受けている」とも語り、QUADへの参加を急ぐよう提言した。

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中国が来月までの3ヵ月間、インドからコメ10万トンを輸入するとの契約を12月初めに結んだことがわかった。これだけ大量の輸入は過去30年間なかったこと。インドの食糧管理当局者は、「国境紛争で対立している国から輸入するのは、中国国内が本当に食糧不足状態にあることの証左」と話している。2019年の中国の米作総収量は2億1000万トンで、これに対し消費量は1億9400万トン。本来なら自国産で間に合うが、例年タイ、ミャンマー、ベトナム、カンボジア等近隣国から255万トンを輸入していた。周辺国との関係保持の為や、“保険的”な措置でもあった。ただ昨年、中国が水害や新型コロナウイルスの影響で食糧の生産量が大幅減少したことは事実。従来通り近隣国に頼ろうとしたが、ベトナムやカンボジアも同じようにコロナ禍で生産量を減らした為、必要量の確保が叶わなくなった。そこで、中国が止むを得ず目を向けたのがインド米。価格は1トン当たり300ドルと、他国よりも30ドル程度安い。

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体制強化を図る警視庁公安部で、お粗末な事案が発生した。公安部では、これまで3課体制だった外事部門について、4月から4課に拡充する予定になっている。中国と北朝鮮を担当していた従来の外事二課を分割して、中国専門、北朝鮮専門の課としてスタートする。新しい外事三課(※北朝鮮担当)の発足を彩る為に、前々から事件を仕込んでいた。予て北朝鮮との繋がりが指摘されてきたXという人物について、昨年10月には関係先に家宅捜索を実施。『朝鮮総連』とも関係が深く、北朝鮮への物資輸出等が疑われるこのXの逮捕まで漕ぎ着けようとしていた。しかしその矢先、12月に実話誌にこの捜査の内情が掲載されたのだ。情報漏洩が疑われるが、「X側から漏れた可能性もある」(情報筋)という。華々しいデビューを飾ろうとしていた事件で躓いた格好だ。隠密が常の公安警察でありながら、「手柄をアピールしようとしたことが失敗の原因」(公安関係者)との指摘も出ている。

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ネパールとインドが、国境地域での経済特区建設で合意した。この間、中国寄りの動きが目立っていたネパールを、インド側が引き戻した格好だ。また、両国間では領土問題も再燃していたが、これも上手く抑え込み、インドとしては経済協力によりネパールへの中国のこれ以上の影響力浸透を防ぎたい考えとみられる。両国間国境地域をクロスボーダー経済特区に指定。同エリアでは従来、零細業者による交易が細々と行なわれていたが、これを事実上承認した上で、更に大規模な経済特区として成長させていく考え。現在は新型コロナウイルスの懸念はあるが、今後、現在以上に貨物・貿易物資の流通が順調に行なわれるよう透明化を図るという。

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