『東京アイドルフェスティバル(TIF)』に集結したキモいオタク観察記――これが少女と迷惑行為を愛する社会不適合者の実態だ!

夏真っ盛りのお台場で、総勢300組超のアイドルが歌って踊るビッグな祭典『東京アイドルフェスティバル(TIF)』。今年は何と、延べ7万人ものアイドルオタクが全国から集まってきたという。そんな犯罪者予備軍だらけの巣窟に、全然興味ないけど潜入してきたよ! (取材・文・写真/フリーライター 西山ミゲル)

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去る8月5~7日にかけて、お台場でTIFが開催された。この催しは、メジャーからマイナーまで301組、総勢1492名のアイドルが参加する、日本では最大規模のアイドルイベントだ。訪れるアイドルオタク(以下、ドルオタ)の数も桁外れで、昨年は2日間で5万1481人もの客足があったという。しかし、ドルオタと言えば、東京都小金井市でアイドル的シンガーソングライターが、ファンの凶刃によって全身を20ヵ所以上もメッタ刺しにされるという痛ましい事件が未だ記憶に新しい。そういった意味では、一見すると華やかなアイドルの祭典でも、その実、犯罪者予備軍が数万人犇いている恐ろしいイベントと言っても過言ではないだろう。本誌がそんなスリリングなイベントを見逃す筈はない。「TIF&ドルオタのリアルな実態を探るように」と、会場に筆者が行かされる羽目になった。8月7日午前6時55分。りんかい線東京テレポート駅から徒歩で5分ほどの会場に到着すると、早朝にも関わらず、既に大勢のドルオタたちが数百mの行列を作っていた。これは“整理券”の列だ。基本的にTIFでは、全長約1㎞という広大な会場に複数のステージが設けられており、アイドルたちが入れ代わり立ち代わり歌とダンスを披露する。今回のステージは全部で8つだが、其々フリーパスとなるリストバンドを身に着けてさえいれば、どこでも出入りは自由だ。しかし、『SKE48』みたいな一部の人気グループは、整理券を持っていないと入場できない。だからこそ、ドルオタたちは態々始発でやって来て並んでいるのだ。筆者も編集部から「SKE48はマストで」と厳命を受けているので、整理券を入手すべく早めにやって来たのである。

扨て、大勢のドルオタたちを間近で見てみると、早速、幾つかの共通点に気付かされる。先ず、彼らは若干の個体差はあるものの、総じてガタイがよく、ガッシリと肉付きが良い。そして、地味でブサイクな面に反して、原色系の派手な服に、リュックサックや半ズボンというアクティブな恰好を好んでいる。体格面の発達は、恐らくサイリウムを振ったり、“オタ芸”なる珍奇なダンスを繰り返すうちに、自然と鍛えられた結果であろう。そして、派手な服は、彼らのギラついた眼光から察するに、「他の奴より少しでも目立って、推しのアイドルの印象に残りたい」という本能が働いているからではないだろうか。彼らの年代は20~30代が多めだが、中には50代ぐらいで蛍光色のアロハシャツを着ていたり、髪をオレンジに染めてツンツンに立てている輩もいる。彼らの場合は、「少しでも若く見られたい」という切実な思いもあるのかもしれない。8時54分。無事にSKE48と『欅坂46』とやらの整理券をゲットできたので、SKE48の出演する“ホットステージ”へと足を運ぶ。ここは、ライブホールの屋内ステージだ。公演は10時半からだが、9時20分に整理番号順に呼び出しが始まる。筆者は1000番台で、約20分後に施設内に入れた。9時45分。薄暗い場内では、整理券を入手できた2000人ものドルオタが続々と入場してきている。手すりに寄りかかって開演を待っていると、目の前に騒がしい一団が現れる。サングラスを後頭部にかけている地味顔の中年や、キャップを反対に被っているアトピーの青年等、気張ってはいるがモテなさそうな面子だ。彼らは、混雑している場内で態々床に座り込み、雑談を始めた。周囲はとても迷惑そうだ。そうこうするうち、10時半になり、照明が落ちる。「ワーッ!」と沸く場内。すると、座っていた一団が立ち上がり、円陣を組んで「アイヤー! アイヤー!」等と喚きつつ、ジャンケンみたいな儀式を始める。恐らく、これをやるスペースを確保する為に、態々座り込んでいたのだろう。儀式が終わると、彼らは続いてピョンピョンとその場でジャンプを始める。まるで何かの怪しい宗教のようだ。

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ステージに同じ顔の女の子たちがワラワラ出てきて、何か歌い始めると、場内は更にヒートアップ。その熱狂の最中、ふと、先程の一団のある特徴に気付いた。彼らは折角ライブに来ていながら、何故かアイドルのほうをあまり見ていないのだ。ステージとは明後日の方を向き、ぎこちない反復運動を少しやっては、ドヤ顔で「どう?」とでも言わんばかりに仲間の顔を覗き込む。終始、その繰り返しだ。試しに周囲をぐるっと見渡してみると、会場の3割ぐらいがそんな輩だった。そして、6割が一心不乱にサイリウムを振っている輩、後の1割が「俺はわかっているから」とでも言いたげに静観している輩だ。どれも痛々しいのは大差ないが、周囲の邪魔になる上に、歌っているアイドルにも失礼な分、反復運動勢はタチが悪いのかもしれない。SKE48たちは、如何にも台本通りな茶番トークを消化し、7曲ぐらい歌った後にバタバタと退散。5分のインターバルを経て、同じ場所で今度は『NGT48』とやらがステージに登場し、また似たようなステージを繰り広げる。ドルオタたちも似たような動作をしているので、まるでタイムリープしているようだ。11時40分。整理券分の公演が終了したので施設から退場する。11時43分。長い時間拘束されていたせいか、催したので会場近くのトイレに入る。すると、小便器の列に並びながら、ボロボロのリュックサックを背負った五十路ぐらいのドルオタが、延々と独りごちていた。「こんな35℃の暑いのが3日も続くなんて異常だよ。名古屋・甲府とかならわかるよ。でも、ここでこんなに暑いのは異常だよ。ハァアア~」等と、誰にともなく大声で呟いている。先程、会場で熱狂していたドルオタたちも、何れこんな末路を辿るのだろうか。

11時50分。日が高くなり、暑さが増してきたので、海に近い“シップステージ”に行く。ここでは、『パレット』とかいうアイドルが2名、かき氷を売っていた。行列がたったの6人しかいなかったので、気の毒に思ってかき氷を買ってみることに。しかし、2名の内の1名は視線も合わせず、「かき氷どうですかぁ~」等と遠くに呼びかけ続けてガン無視。そこはプロであれば、一瞬だけでも呼びかけを止め、目を合わせて「有難う」の一言だろうに。隣のケバブ屋のカタコト外国人のほうが、遥かに愛想が良く、癒された。12時14分。アニメ『おそ松さん』の主題歌でブレイクしたという『A応P』が開演。しかし、最後までおそ松の“お”の字も無し。ファンイベントと違い、こういったフェスでは新規開拓をしてナンボ。ライセンスが多少厳しくとも、有名な曲を歌わないと抑々やる意義が無いのではないか。グループ名前の由来を“アニメ勝手に応援プロジェクト”と名乗っていたが、それなら尚更、歌わなければ駄目だろうに。12時59分。ガンダム像の傍らにある“フェスティバルステージ”へ。ここは階段の踊り場でアイドルが歌っており、とても距離が近い。するとここにも、やや後方辺りだが、周囲にぶつかるぐらいの勢いで激しく腕を振っている半裸のドルオタがいた。直ぐ近くに係員がいたので、折角だから注意するように進言してみる。係員が近付いて注意すると、項垂れたように頷く半裸。しかし、係員が後ろを向いた瞬間、中指を立てた両腕を係員に向け、上半身を揺すって挑発を始めた。そして何事もなく、また儀式を始める半裸。ここまでくると救いようがない。係員はこれがわかっているから、見て見ぬふりをしているのだろうか。13時31分、“ドリームステージ”。ここでは、インターネット上で有名な“1000年に1度の美少女”こと橋本環奈のグループが公演中。しかし、コールしているのは客席の4分の1程度で、後は静観モード。どうも、橋本環奈本人が来ていないようだ。ここはフジテレビ社屋の真下なので、観光客のファミリー連れが傍らを横切っていくが、皆、硬い表情で通り過ぎていく。やはり、子供を持つ親にとって、ロリコン性癖のドルオタは恐怖の対象でしかないのだろう。

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ここでは、ステージを撮影しようとした外国人観光客に、「ノーノー」と注意していた生真面目なドルオタがいた。“智よし(はあと)”と書かれたTシャツを着ていたので、智よし君というのだろう。智よし君みたいなオタが増えれば、オタの“無法者”・“犯罪者”というイメージも少しは払拭されるのかもしれない。14時5分、物販&ふれあい会場。沢山のテントが立ち並び、スタッフ、時にはアイドル自らがグッズを販売している。触れ合い系アトラクションは、オーソドックスな“握手会”の他、“ビキニ撮影会”や“一緒に釣りができる”等、露骨な性的アピールや子供騙し的なものが多い印象。しかし、間近で触れ合えるアイドルに、このエリアのドルオタたちは何れもニッコリと、無邪気な笑みを浮かべている。カネで買った偽りの愛情で、ここまで幸せになれるのだから微笑ましくもあるが、こういったアイドルとの密接な繋がりが行き過ぎた結果が例の小金井市での凶行だと思うと、やはり複雑な心境にもなってしまう。17時35分に欅坂46が開演。やはりSKE48と見分けがつかず、ドルオタの行動も凡そ一緒。つまらないので、今度は歌詞に注目して聞いてみる。すると、どうやらこれは「皆に冷やかされた」等、恋に恥らう少女の歌らしい。しかし、何故かサビでは「今ここでキスをしようよ」と淫魔に豹変。これはきっと、「恥じらいを感じるピュアな少女ながらも、性的なことはグイグイ押してくる」という、女性に奥手なドルオタが抱きがちな、ドルオタに都合のいい理想の少女像なのだろう。

ドルオタはこんな歌を聴いている限り、歪み切った妄想からは抜け出せない。ドルオタが変に高いプライドを持ち、現実の女性との間に溝を作ってしまうのは、こういったアイドルソングにも責任があるのではないだろうか。19時36分。屋台の肉丼で夕食を済ませていると、近くで古参気取りのオタが「TIF、昔は南側だけだったんだよね」等と話している。「アップアップガールズのステージは伝統になっているから外せないね」とも。ググると、TIFは2010年に開始、アップアップとやらは2012年から出演しているらしい。どれだけ薄っぺらい伝統なのだろう。しかし、折角なのでアップアップと、南側で行われるフィナーレを見るべく、“スマイルガーデン”に入る。しかし、既に人がギュウギュウに犇いていたので、柵の後ろのほうで傍観することに。19時55分。アップアップの前のアイドルの公演中、後方からステージ方面へサイリウムが何十本も宙を飛ぶ。プラスチックとはいえ、頭に当たったら痛いし、若し目に入りでもすればかなり危険だ。流石に運営から「落ち着こうよ。来年は開催できなくなるよ?」と注意が入る。流石にしんみりする会場。しかし、近くにいたドルオタがこう叫ぶ。「やってみろよー!」。更に、その傍のドルオタたちは「真上に飛ばしてみる?」「いや、それじゃ落ちてきた時、喧嘩になる」「遠くに飛ばせば安全」「ギャハハw」等と会話している。ここまでくると、もう躾すらできない動物以下の存在だ。おまけに、20時9分から始まった『アップアップガールズ』たちは、そんな彼らを助長。人が犇いている中、激しく動くと事故に繋がるので、「モッシュやジャンプ等は禁止」と事前にアナウンスされているにも関わらず、「さぁ皆さん、一緒に踊りましょー!」と煽る。勿論、調子に乗ったドルオタたちは大暴れ。こんな彼女たちが“伝統”なのだから、こういった迷惑行為も無くならないのだろう。20時32分に、複数のアイドルが出演するフィナーレ公演が始まる。1曲毎に会場は大歓声に包まれ、奇声を発したり、ビョンビョン飛び跳ねたり、益々野生化していくドルオタたち。筆者のTシャツに、どこかから飲料水がビシャッとかけられた。21時にやっと公演が終わり、会場をそそくさと離れる。真面目な人種も中にはいるが、やはり無法者が幅を利かせている限り、ドルオタは非難されるべきであろう。運営は素より、アイドル自身も、ドルオタとの付き合い方を見直す時期に来ているのではないだろうか。


キャプチャ  第15号掲載

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