【回顧2016・政治編】(上) 民進低迷、“批判一辺倒”

今年の政界の分岐点を振り返り、2017年を展望する。

20161229 05
今月8日夜、東京都港区虎ノ門の焼き肉店に、民進党衆議院議員の松野頼久・今井雅人ら旧『維新の党』出身の民進議員約10人が集まった。松野は維新時代に代表、今井は幹事長を務め、共に民主党との合流協議を推し進めたが、蓮舫体制の発足に伴い、無役となった。この酒席では「今の執行部体制ではダメだ。自民党に勝てっこない」「いや、党を良くする案も無いのに執行部を『ダメだ』と言っても、生産性が無い。只の愚痴だ」等と、党を巡って侃々諤々の議論が続いた。1996年から20年続いた民主党の名が無くなり、維新と合流して民進党結党大会が開かれたのは、9ヵ月前の3月27日。当時の代表・岡田克也は同日、壇上で「(合流は)政権交代を実現する為のラストチャンスだ」と訴えた。1995年の参院選では、前年に“非自民”で結成した新進党が善戦した。民進党議員の誰もが、新党の合併効果に期待した。だが、民進党は参院選で改選議席の45を下回る32議席に止まり、自民党(55議席)に水を開けられた。岡田が退き、党の“顔”は蓮舫に変わったが、党勢は低迷したままだ。民主出身にも維新出身にも、現状を打破できないことへの苛立ちが募っている。

民進党内には、「党の支持率が上向かないのは、蓮舫代表の個人的な問題が大きい」とみる向きもある。9月の代表選は、党をアピールする格好の場だったが、蓮舫の“二重国籍”問題に焦点が当たった。岡田は嘗て、“穏健な保守”とされる自民党の派閥『宏池会』を立ち位置に掲げたことがあった。「政権交代可能な2大政党制の一翼を担うには、それが近道」と考えた為だ。蓮舫も、代表選で“提案路線”を掲げたが、民進党には“批判一辺倒”のイメージが付き纏う。進むべき道が不明確なことは、日本共産党との関係にも表れている。次期衆院選でも、民進党は日本共産党等との野党共闘を目指そうとしているが、民進党の支持団体である『連合』の反発を受け、立ち往生している。10月23日の衆議院福岡6区・東京10区の両補欠選挙で、民進党は「日本共産党と合同街頭演説はしない」と連合に約束したが、福岡6区でこれを反故にした為、連合は東京10区の選対からスタッフを引き揚げた。煮え切らない民進に不満を強めた日本共産党は、今月に入り、衆院選候補予定者約260人を発表した。両党の候補者調整は難航しそうだ。代表選で蓮舫に敗れた元外務大臣の前原誠司は、長島昭久や大島敦ら数人と勉強会を続けている。党内では、「“ポスト蓮舫”の話題が次の衆院選前に沸き起こることを、前原氏は想定しているのではないか?」との見方が出ている。松野ら維新グループが会合を持った翌日の今月9日夜、幹事長の野田佳彦が率いるグループ『花斉会』の十数人は、国会近くの中華レストランで忘年会を開いた。同会に所属する蓮舫も出席して賑わう中、野田は来年、還暦を迎えることに触れ、「(論語では)“六十にして耳順う”だ。来年は、党内の意見に一層、耳を傾けていきたい」と語った。民進党執行部に迷走を続ける時間は無い。 (高橋勝己) 《敬称略》


⦿読売新聞 2016年12月27日付掲載⦿
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