【トランプショック】(14) 新政権と対話、扉開き続けて――ミリアム・サピロ氏(前USTR次席代表)

20161229 08
――ドナルド・トランプ氏は、『環太平洋経済連携協定(TPP)』からの離脱を宣言しました。
「1万8000品目もの関税撤廃は、アメリカの経済にプラス。TPPが挫折して一番利益を得るのは中国だ。トランプ氏が就任後、『再交渉について他の参加国の反応を見たい』『急がず判断したい』等と言い出す可能性はある。同氏は既に、内政問題等で選挙戦での発言の一部を修正している。大統領としてどんな政策を取るかは、未だわからない」

――どのような再交渉を求めるでしょうか?
「トランプ氏がTPPのどこに反対なのかを見極める必要がある。次期商務長官として指名したウィルバー・ロス氏は、TPPについて、原産地規制のレベルの低さを問題としている。現行ルールでは、(部品等)TPP域外国の製品が入ってくる可能性がある。通貨政策について拘束力のある規定が無いことを問題視しているのかもしれない」

――他のTPP参加11ヵ国は、どう対応すべきでしょうか?
「既に再交渉に理解を示す国がある一方、アメリカ抜きのTPPの可能性を探る国もある。何れもアメリカの出方がわからない以上、当然だが、同時にトランプ新政権との対話の扉を開き続けることは重要だ。安倍晋三首相が早速、トランプ氏と面会し、関係構築のきっかけを作ったのは賢明だった」

――アメリカは保護主義に向かいますか?
「アメリカ市場は現在も比較的オープンで、外国企業がアメリカに輸出するほうが、アメリカ企業が外国に輸出するよりも簡単だ。貿易協定には、こうした状況を中立に戻す効果がある。トランプ氏は、2国間協定については前向きな発言をしており、貿易協定そのもののメリットは理解しているとみられる。これは良いことだ」 (聞き手/国際アジア部 木寺もも子)


⦿日本経済新聞 2016年12月19日付掲載⦿
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