【回顧2016・経済編】(中) “騒動”…長年のブランドに傷

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企業を巡る騒動は、2016年も相次いだ。共通するのは、長年培ってきた“ブランド”の失墜だ。『三菱自動車』は4月20日、軽自動車の燃費データ不正を発表した。前年に『フォルクスワーゲン(VW)』の排ガス不正が発覚していただけに、業界では「まさか日本でも…」との声が上がった。過去のリコール隠し問題も含め、日本最大の企業グループである“三菱”の信頼を損ねた結果となった。『日産自動車』が三菱自動車を傘下に収めることを電撃発表したのは翌5月12日。問題発覚後から約3週間後だ。以前から関係強化を狙っていたとされ、カルロス・ゴーン社長は記者会見で「相乗効果はある」と意義を強調した。三菱自動車の経営危機は当面、回避されたが、燃費という車選びの重要な要素を捻じ曲げた事実は覆せない。傘下入りに伴い、三菱自動車会長だった益子修氏の社長での続投や、役員報酬の上限の引き上げ等が相次いで決まった。ドライバーの理解は得られるのか――。問題の根本的な解決は来年以降になる。

流通業界では、『セブン&アイホールディングス』のトップで、日本のコンビニエンスストアの礎を築いた“カリスマ”鈴木敏文氏が退任に追い込まれた。20年以上、グループのトップに君臨した鈴木氏。だが、業績好調な傘下の『セブン-イレブンジャパン』の社長だった井阪隆一氏の更迭に動いたことで、状況が一変する。社外の取締役が異を唱え、創業家も同調した。1ヵ月ほどの攻防で、鈴木氏はトップから“失脚”した。関係者は、「社外取締役がいなければあり得なかった」と打ち明ける。企業統治の強化が進み、大企業で社外取締役の登用が進む。鈴木氏の退任は、こうしたうねりの象徴とも言える。『出光興産』と『昭和シェル石油』の合併は、出光の創業家の反対で迷走が続く。一連の内紛は、出光ブランドにも影響を及ぼしそうだ。“世界の亀山モデル”の薄型テレビが大ヒットした『シャープ』は、液晶パネルの不振で経営難に陥り、台湾の『鴻海精密工業』の傘下に入った。嘗て、日本の家電ブランドは世界市場を席巻したが、その存在感は薄れている。日本のコンテンツ産業を代表するキャラクターの1つである、『任天堂』生まれの『ポケットモンスター』を題材にしたスマートフォンゲーム『ポケモンGO』は大ヒットした。その一方で、熱中し過ぎて事故を起こすトラブルも問題になった。


⦿読売新聞 2016年12月28日付掲載⦿
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テーマ : 経済・社会
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