【Jazzyの裁判傍聴ライフ】(22) 選ばれたらどうする? 日本の裁判員制度

2009年5月に施行された『裁判員制度』。抽選で選ばれた国民が刑事裁判の審理に立ち会い、裁判官と共に、被告人が有罪か無罪か、そして有罪の場合は量刑を決めます。今回は、裁判員を経験した知人数名の話を交えて、裁判員制度について解説します。

■裁判員裁判の対象事件
国民の関心の高い重大事件に関する第1審が裁判員裁判となります。例えば、殺人・強盗致死傷・現住建造物等放火・保護責任者遺棄致死等です。
■選ばれる確率
裁判員は、原則として事件毎に6名が選任されます。2015年に裁判員に選ばれた人は6767人で、補充裁判員(※裁判の途中で裁判員の人数が不足した時の交代要員)は2293人。つまり、裁判員に選ばれる確率は、20歳以上で選挙権のある国民の約1万1000人に1人(約0.01%)となり、かなりの狭き門なのです!
■選任手続き
裁判の始まる前年の秋頃に、翌年1年間の候補者へ通知が届きます。そして翌年、対象事件が起訴されると、選任手続きを行う為の“呼出状”が送付されます。そこには、事件の内容等は一切書かれてなく、当日の裁判所で初めて、事件の内容と被告人の氏名が明らかになります。ここで辞退可能。逆に弾かれることもあります。ある知人の場合、選任された翌日が初公判だったそうです! また、事件によっては、選任日の午後から公判に参加することもあるとのこと! 心や色々な準備の為に、もっと余裕を持ったスケジュールにしてほしいものです(汗)。
■審理の日程と手当
事件によって異なりますが、殆どの裁判員裁判は5日前後で終わります。審理日数が3日以内の事件の場合には連続して行うことが多く、5日を超える事件では、週2~3日ずつ、数週間に分けて行うことが多いようです。時間は、長くて10時から17時まで。短いと30分以内。朝から夕方までガッツリの日でも、1時間毎に20分程度、昼は1時間以上の休廷があるので、法廷に出るのは5~6時間程度です。裁判員・補充裁判員の日当は、1日当たり1万円以内。拘束時間によって金額が決まります。この日当は報酬ではなく、職務を行うことで生じる損害の一部を補償するものです。
■禁止事項
法律上、「裁判員であることを公にしてはならない」とされています。但し、家族・友人・職場の上司等に話すことは制限されていません。尚、裁判終了後に裁判員だったことを公言してもOKですが、公開の法廷で見聞きしたこと以外は守秘義務があります。どのような評議を経て量刑を決めたかや、被害者・事件関係者のプライバシーに関すること等は口外NGです。
■判決
全ての証拠調べの後、裁判官と裁判員は評議室で議論。それに基づいて作成された判決書を法廷で言い渡して、終了となります。何れの知人も、「控訴しないでほしい」と思ったそう。「時間をかけて真剣に検討した結果だから、納得してもらいたい」というのが本音のようです。裁判員を務めるのは大変ですが、「貴重な体験ができてよかった」と思う方も多いようです。若し選ばれたら是非、挑戦を!


キャプチャ  2017年1月9日号掲載
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