「AVスカウトという名の女商売は、僕たちの金脈だった」――柴田大輔氏(元『関東連合』最高幹部)インタビュー

1990年代後半、『関東連合』が渋谷や六本木で力を持った背景には、AV業界への進出があった。瞬く間に路上の顔役となり、芸能界やIT長者と繋がる“金脈”を作っていったが…。暴力とカネ、“半グレ”と呼ばれる集団が成り上がった知られざる真相とは――。 (聞き手/フリーライター 鈴木ユーリ)

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――AV業界と関わり始めたのは何年頃からですか?
「少年院を出院した2000年代初頭です。1990年代後半から、僕らの兄貴分的な存在だったK君がAVプロダクションで成功を収めていたのですが、彼と決別した後に杉並の主要メンバー(※関東連合は、柴田氏の所属していた杉並区の『宮前退連隊』と『永福町ブラックエンペラー』、そして世田谷区の『用賀喧嘩會』を母体とする)で“マッシム”というAVプロダクションを設立して、僕自身は出資者兼スカウトマンとして参加しました」

――当時、渋谷を牛耳っていたK氏のやり方を踏襲したと。
「いえ、僕らはK君のような暴走族の延長線上のようなやり方は踏襲しないで、会社として登記もして、一企業として始めました。K君はお金にもだらしなかったんですが、それだと下が育たないから。スカウトマンに25%のスカウト料もきっちり払っていましたし」

――具体的なスカウト方法は?
「読者モデルやサークル関係の連中を使って、渋谷・原宿・六本木のストリートでのスカウトが中心です。関東連合の内訳でいうと、僕ら杉並の会社のスカウトが十数人、世田谷のメンバーも十数人。世田谷は水商売で働くホステスさんのスカウトで、僕らはAVたったんですが、共存して其々やっていました。また、サークル関係の連中は女の子の人脈を持っているから、『紹介したらスカウトバックで自動的にお金が入ってくる』って話を回して、女の子が自然と上がってくることもありました」

――『聖域』ではヤクザに絡まれた事件も描かれていましたが、激しい縄張り争いがあったのでしょうか?
「僕らは縄張りみたいな意識は殆ど無くて、渋谷・原宿・六本木で勝手にやっているだけでしたから。ただ、極初期は、芸能や水商売含めて、他のスカウトマンは蹴散らしました。向こうが反抗的な態度を取ってきたら引っぱたいたりとかもありましたね。こっちはケツ持ちなんかいなかったけど、トラブルがあったりすると杉並と世田谷のメンバーが一瞬でバーッと集まるんで」

――そういった暴力を背景にした引き抜き工作や制裁は多かったんでしょうか?
「いや、寧ろ逆で、真面目にやっていました。スカウトマンが下手打ったりしたら、ぶっ飛ばしたりくらいはしましたけど。かと言って、暴走族の拷問的なヤキみたいなことはしない。少年時代にそういうことで散々捕まってきたし、恐い噂が広まって人が集まらなくなりますし」

――『聖域』では、他事務所からの女優の引き抜きの際に、相手が関東連合の名前で引く場面が出てきます。
「勝手に先方がそう思っていた先入観はあったかもしれないですけど、僕はビジネスの場面でいきなりオラオラになったりはしませんでした。ただ、他のメンバーは話が違うのどうのとトラブルで、偶に名前を出していたかもしれないですが、詳しくはわかりません。それに、ビジネスモデルが出来上がってからは、引き抜きでも単価を上げて、スカウトバックのように相手の会社に還元して、ウィンウィンになるようにやっていましたし」

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――現在、AV出演強要問題が社会的問題になっていますが、女優の説得には関東連合の名前は大きかったんでしょうか?
「いえ、それも全く無い。暴力や脅しでは、女の子はAVやらないですよ。強要問題は今に始まった話ではなくて、僕らの頃も他の会社が訴えられたりとかあったから、気を使っていましたけど。僕らはビジネス用語で“クロージング”って呼んでいましたが、スカウトから上がってきた女の子の口から『私、AVやります』って言わせるように説得する作業は大変でした」

――どんな方法で説得したのですか?
「クロージングの場で大切なのが、『顔バレしたくない』『本当にお金を貰えるのか?』『芸能界に行けるのか?』という女の子のニーズをクリアにすることなんです。だから当時、芸能界で活躍していた飯島愛さんのことを引き合いに出したり、『女優のT・Tなんかも実はAV上がり。皆、そこから苦労してステップアップしたんだ』って言って、完全な嘘じゃないっていうギリギリのところで説得していました」

――都市伝説で言われているような、女優をクスリ漬けにした経験は?
「あり得ないです。関東連合自体、薬物は厳禁ですし。寧ろ、ドラッグをやっている子は扱わないようにしていました。他の女の子に蔓延し易くて危ないですから」

――元グラドル・小向美奈子のAV転向は、柴田さんとプロダクションを立ち上げたM氏が手がけたんですよね。
「彼女だけは特例でした。元々、彼女は街で遊んでいて、僕らとも人間関係があったんですが、薬物で逮捕状が出た時、Mに『不起訴に持っていけるかな?』って相談を受けて、僕のほうで弁護士さんと相談して、『絶対に行ける』と国内の手筈は整えました」

――そういった方法で、関東連合は金脈を築いていったんですね。
「“聖域”を読んでもらえばわかるんですが、それも世間の関東連合幻想です。当時は借金してヒイヒイ言いながら会社を回していたのが現実。それなのに、他の関東連合のメンバーから『あいつら上手くやってやがる』って謂れの無いやっかみを受けたりして。今、AV業界にいる仲間もいますが、僕はそういうのが面倒臭くなって、1年ちょっとで辞めて、芸能やITの業界に飛び込みました」

――表のビジネスで、AVの経験が役立ったことはありますか?
「AVの子を管理するより、普通の営業マンを管理するほうがよっぽど楽だってことぐらいですかね」


キャプチャ  2017年1月号掲載

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