月にたった3回の葬儀でサラリーマン並みの月収…無資格且つ演技で読経する“ニセ坊主”の実態

20170112 07
“坊主丸儲け”とはよく言われるが、多数の檀家を抱えた寺等、人も羨むリッチな生活を送る僧侶は確かにいる。しかし、そんな彼らであっても、宗派によって儀式の中身は違い、滝行や座禅等の厳しい修行を経て資格を得ている。しかし、世の中には何の修行もせず、資格も特たないのに“僧侶”を騙り、一般のサラリーマンより稼いでいる男がいる。凡そ7年前。池田孝章氏(仮名・41)は、劇団員として活動する傍ら、東京の小さな葬儀社でアルバイトをしていた。そんなある時、予定していた僧侶がトラブルで来られなくなるハプニングが起き、偶々、劇団の役柄で池田氏が坊主頭だったことと、簡単なお経が読めたことで、葬儀社の社長にリアルな“僧侶役”を演じるよう懇願されたという。「『いくら何でも…』と思いましたけど、私も役者の端くれだったので、受けてしまいました。途中、明らかにトチったりもしましたけど、数人しか参列者がいない家族葬だったこともあって、バレずに済んだのです。すると、社長は味を占めて、その後、菩提寺を持たずに僧侶の紹介を要望した遺族の葬儀に関しては本物の僧侶を呼ばず、私が担当することになりました」。

俗名での読経の謝礼は、1回5万~10万円程度。しかし、「戒名を付けてくれ」という話になれば、インターネットで調べた当て字を付けるだけで30万~50万円程度の謝礼を得ることができるという。「社長との取り決めで、取り分はその内の30%。営業等は向こうがやってくれるので、こちらは本当に待つだけですから。ただ、3日も仕事すれば、アルバイトで葬儀の受付をやっていた時代の月収を超えられます。直ぐに、他のアルバイトはやってられなくなりました」。しかし、一口に僧侶と言っても、既存の宗派だけでも10はある。各宗派によって所作の違い等もある筈だが、バレたりはしないものなのか。「遺族が希望の宗派を言ってくる場合もありますが、気にせずに全部受けてしまいますね(笑)。僧侶に各宗派による資格があることは勿論知っていますが、遺族から証明書を要求されることなんてありません。本物とはやり方が違うと思うのですが、バレたことは一度もありません。如何に今の日本の仏教が形骸化しているのかを、身を以て感じますよ」。最近ではお経等を独学で勉強し、葬儀後に個人的に遺族と連絡を取ることも少なくないという。「新盆や年忌法要で自宅に行ったり、お墓までついて行けば臨時収入になるんです。今の葬儀社とは一蓮託生ですが、やはり7割持っていかれるのは不満で、ここ最近、他の葬儀社にも営業に行って、折半で契約を取りましたよ」。そう言う池田氏に、悪びれた様子は見られない。人生の最期を見送る葬儀の場。しかしそこには、修行すらせずに、資格も無いニセ僧侶が偉そうな顔をして、霊前の前に座っている可能性があるのだ――。 (取材・文/フリーライター 小島チューリップ)


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