【それはハッカーが知っている】(27) 陰謀論を生み出している“ハニーポット”とは?

覚醒剤取締法違反で逮捕された歌手のASKA氏が、先月19日に不起訴で釈放! 彼が逮捕直前に大アピールしていたのが、“ギフハブ”という謎過ぎる組織の存在だ。

――年明けから昨年の話で恐縮ですけど…。ASKA氏曰く、「ギフハブによってスマホにアプリを埋め込まれて、AR(拡張現実)で盗撮された」とのことですけど、こんなスパイ映画みたいなことって可能なんですか?
石川「ASKA氏の言うようなARから盗撮するシステムは、僕の知る限り、ありませんね。ただ、車の車庫入れ等で使用するアラウンドビューモニターだと、自車周辺の風景をARで再現しますが、これにはカメラ数台が必要です。抑々、盗撮に使用するものじゃありませんし、今の技術では、カメラを小型化してスマホに搭載するのは難しいですね」

――インターネット上では、「名前が似ているサービス“GitHub”の勘違いじゃね?」というコメントもありました。これはどうでしょうか?
石川「GitHubは、プログラマーが自分の組んだプログラムを管理する為のサービスです。なので、ASKA氏の言うような組織では全くありません(笑)。報道を見ていると、色々な被害妄想と陰謀論がごちゃ混ぜになっているような感じですよね」

――「ハッカー的な視点では、ギフハブは存在しない」と。では、ちょっと話が変わりまして、“陰謀論”というのは、よくハッキングと共に語られることが多いようですが、これは関係あるものなんでしょうか?
石川「NASAや国防総省から情報が漏洩して、陰謀論に発展することがありますよね。あれの殆どは“ハニーポット”なんですよ」

――“ハニーポット”とは?
石川「例えば、NASAの場合ですと、『宇宙技術の漏洩を防止する為に、偽技術やダミー情報を、ハッカーが取り易いところに置いてある』と言われています。これをハッカーが流出させ、世間が『陰謀だ!』と勝手に騒いでくれれば、NASAはノーダメージ。本当に重要な事柄は注目されずに済みます。なので、『ダミー情報だけでなく、数%は事実も交ぜてある』と言われていますね。ひょっとしたら、このようなハニーポットの仲に、ASKA氏が言う“ギフハブ”があったのかもしれません。まぁ、聞いたことありませんけど(笑)」

――因みに、ASKA氏は『Apple』のジーニアスバーにまで相談に行ったそうですが、こんな相談も受けてくれるんですか?
石川「Appleユーザーであれば予約して相談をすることは自由ですので、このような相談もOKです。報道ですと、スタッフたちが『AR盗撮なんて聞いたこともない』と言ったそうです。有能なAppleスタッフがそう言うぐらいですから、これは新たなる陰謀論、若しくは未知のテクノロジーが誕生しているかもしれません(笑)」


石川英治(いしかわ・ひではる) 『東日本インターネット事業協同組合』理事。1969年、埼玉県生まれ。『西武鉄道』退社後、弁護士秘書・外車販売・訪問販売等の職を経て起業。1998年までハッカーグループ『UGTOP』の主催者として活動。1998年に実業家として、日本初のインターネットセキュリティー専門会社『アルテミス』を起業。2000年から2011年まで携帯電話公式コンテンツを運営する『サイバーエデン』を起業。著書に『まるわかりカジノ読本』(廣済堂ベストムック)・『子どもたちが危ない!スマホの現実』(ロングセラーズ)等。


キャプチャ  2017年1月23日号掲載
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