【まとめサイト・不信の連鎖】(03) グーグル検索をだませ

20170117 10
「当社は掲載された記事には一切関与していません」――。先月30日、『ライオン』は1枚のリリースを発表した。同社の機能性表示食品『ラクトフェリン』が、「放射能汚染や癌に効果がある」という記事がインターネット上に流れ出したからだ。「表示以外の効果もあったんですね」。ライオンの担当者が気付いたきっかけは、消費者からの1本の電話だった。その消費者は、「ライオンが認めた新しい“効能”だ」と思い込んでいた。記事が載ったのは、医療情報を纏めた『DeNA』のキュレーションサイト『WELQ』。記事の隣には、ライオンのウェブ広告があった。健康や自社製品に関連するページに自動的に広告を掲載するよう、代理店と契約していたからだ。記事の閲覧回数が伸びれば、DeNAが得る広告収入は膨らむ。WELQの広告料は業界内でも高めの設定だったが、月に延べ2000万人を超える閲覧者の数が“価値”を上げた。

ウェブサイトが誕生して四半世紀。今や、インターネット上には130兆ものページがある。利用者に見つけてもらうには、検索結果で上位に表示される必要がある。その為の技術の1つが、検索エンジン最適化(SEO)だ。本来は利用者が情報を見つけ易くする技術だが、DeNAはそれを逆手に取った。利用者に必要な記事を発信するのではなく、SEOの技を駆使して、検索で上位に来る記事を意図的に作っていた。今月7日に開いた記者会見で、社長の守安功(43)も「(サイト作りが)SEOに寄り過ぎた」と漏らした。勿論、検索エンジン側も自衛策を講じている。『Google』は、キーワードを乱用した情報や無断複製があるページは順位を下げ、悪質な場合は表示しない。ただ、その警戒網を掻い潜る技術も次々と生まれている。“リライトツール”と呼ばれるソフトも、その1つだ。他人の記事のコピペ(切り貼り)では、盗用が直ぐに発覚する。そこで、特定の単語を置き換えたり、文章の一部をランダムにシャッフルし、合成したりする。一旦、他の言語に翻訳し、日本語に戻して痕跡を消すものもある。こうした技術が、「記事の粗製乱造を生んだ」(ソフト会社)。「結局、ユーザーにとって役に立つコンテンツを作ることが重要なんです」。Googleで検索技術の伝道師役を担う金谷武明(45)は、SEOのコツをこう話している。 《敬称略》


⦿日本経済新聞 2016年12月29日付掲載⦿
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