【それはハッカーが知っている】(28) 2017年に消えてしまうデジタル機器とは?

昨年は『NTTドコモ』の『iモード』が出荷終了したり、国内で唯一『VHSデッキ』を製造販売していた『船井電機』が同製品の製造を終了する等、20世紀のド定番商品が幾つも消えていった。

――では、2017年はどんな製品やサービスがオワコン認定されてしまうんでしょうか?
石川「スマホで機能を代用できてしまう製品やサービスが危ないですね。特に、紙の地図は全然売れなくなっています。アプリだと紙よりも情報更新が速く、必要な部分が好きな倍率で見られて、更には経路案内までできる等、スマホで見る地図のメリットが圧倒的に大きいからなんです。それで言うと、カーナビ専用機やICレコーダーなんかも、そろそろかなと思いますね」

――スマホで代替できる機能といえば、デジカメなんかはどうなんでしょうか?
石川「一番危ないのはコンパクトデジカメです。一眼のデジカメは豊富なレンズシステムがあり、週刊誌のグラビアや報道等のプロユース機材としての需要があります。しかし、コンデジは新製品でも性能のアップが少なく、スマホカメラのようにアプリ対応もしていません。なので、子供の運動会等を光学の高倍率ズームで撮影できるスマホが登場したら、愈々コンデジは終了でしょう」

――では、スマホ関連以外だと、どのような商品が危ないですか?
石川「ここ数年、ずっと本命視されているのがファックスです。最早、『ファックスをビジネスで使っている先進国は日本だけ』と言われていますからね。現在、国内でも家庭用の専用機は殆ど需要が無く、“ファックスも送れる”複合機のプリンターが売り上げのメインになっています。ファックスが最後まで使われるのは、未だに地図や間取り図等を紙でやり取りすることの多い不動産屋さんぐらいでしょうか」

――デスクトップパソコンも、ずっと危ないと言われていますよね?
石川「総務省が一昨年発表した2014年のパソコン普及率のデータを見ると、デスクトップが約34%で、ノートが55.2%です。現在では『スマホやタブレット端末にデスクトップが大幅に侵食されている』と思われるので、危ないですよね。それを証明するかのように、Appleはデスクトップの“Mac Pro”を2013年以降、アップデートしていません。Appleも昨年は売り上げが落ち込み始めたので、今後も稼ぎ頭のiPhoneに最大限の資源を投入していくと思います。やはり、デスクトップパソコンには厳しい未来しかありませんね。一方で、家電製品の各種リモコンやHDDレコーダー辺りは、Wi-Fiと上手く連動されていて、『今後もより進化していくんじゃないか』と思っています。しかし、それらの代替となる安価で画期的な製品が登場すれば、それらの寿命もあっという間の出来事かもしれませんね」


石川英治(いしかわ・ひではる) 『東日本インターネット事業協同組合』理事。1969年、埼玉県生まれ。『西武鉄道』退社後、弁護士秘書・外車販売・訪問販売等の職を経て起業。1998年までハッカーグループ『UGTOP』の主催者として活動。1998年に実業家として、日本初のインターネットセキュリティー専門会社『アルテミス』を起業。2000年から2011年まで携帯電話公式コンテンツを運営する『サイバーエデン』を起業。著書に『まるわかりカジノ読本』(廣済堂ベストムック)・『子どもたちが危ない!スマホの現実』(ロングセラーズ)等。


キャプチャ  2017年1月30日号掲載
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