【ニッポン未解決事件ファイル】(05) 『袴田事件』(1966)――袴田巌さんの人生を狂わせた警察の大失態と“真犯人”

50年前に静岡県清水市で発生した強盗殺人放火事件。その“犯人”にされ、半世紀近くも投獄され、死刑判決を受けた袴田巌氏は、2014年、再審の開始決定を受けて釈放された。事実上の冤罪である。1人の青年の運命を狂わせた警察の責任は、あまりにも重い。 (取材・文/ノンフィクションライター 八木澤高明)

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1966年6月30日、静岡県清水市の味噌製造会社専務宅から火災が発生。焼け跡から、メッタ刺しにされて焼け焦げた4人の死体が発見された。被害者は専務夫妻と次女・長男だった。夫妻には長女がいたが、彼女は別棟で寝ていたので助かった。焼け跡からは繰り小刀1本が発見され、警察はそれを凶器とみた。専務宅には多額の現金があったが、現金8万円が盗まれただけだった。被害者の専務は、時計を身に付けたまま殺害されていて、被害者の叫び声を隣家等で聞いた者もおらず、現金も殆ど奪われていないことから、“顔見知りで被害者一家に恨みを持つ者の犯行”という線が濃厚だった。ところが、この事件で警察に逮捕されたのは、会社の従業員である元プロボクサーの袴田巌さんだった。その年の8月18日に逮捕された袴田さんは連日、過酷な取り調べにより、警察の筋書き通りに犯行を自供させられた。袴田さんの自白以外に、証拠は何一つ無かった。裁判に証拠として提出されたのは、公判の最中に突然、味噌工場の味噌蔵から発見され、被害者の血痕が付着しているとされた5点の衣類だけであった。この衣類は、死刑判決が確定した後に行われたDNA鑑定において、「被害者の血痕と一致しない」との結果が出ていて、警察が捏造したことが判明している。袴田さんは、再審請求が認められる2014年まで、45年に亘り収監された。果たして、真犯人は誰なのか。事件発生の12日後、静岡市内のバスで、現金8万円と味噌製造会社の社長の名前で出された火事の見舞い礼状が入った財布が発見されている。礼状には宛名が書かれておらず、この礼状を手にすることができる人間は限られる。その時、袴田さんは警察から行動確認をされていて、この財布とは無関係なことが明らかとなっている。若し、警察がこの財布を落とした人物を見つけていたら、真犯人に辿りつくこともできたのではないか。


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