【男の子育て日記】(36) 8月27日

一文を託児所に預け、夫婦でリリー・フランキーさんのトークイベントを観に行った。元々、妻はリリーさんのファンで、僕と出会う前に『週刊プレイボーイ』の人生相談に出たことがあるほど。ちゃんと付き合う前に読ませてもらったが、酷い記事だったと記憶している。確か、「6年間付き合った彼が、私と別れた直後に友だちと結婚してショック。ヤケになってその後ヤリまくった」って話だった。で、またやってくれましたよ三輪記子。イベント会場である旅館『銀閣』の玄関に入った途端、ロビーで見つけた若いマッチョに反応。「お前、まさかまた…」。僕と付き合う直前までハメまくっていたセフレの消防士だった。ロビーで嬉し恥ずかしの再会。おいおい。僕も負けていない。消防士を指差し、「お前、この男のホースを使ってチン火していたのか!」。あまりのくだらなさに、書いてて自分でも呆れるが、もっと呆れるのはこの女だよなぁ。妻の男友だちの倉沢さんが、300人は入ろうかという大広間のど真ん中、最前列を確保してくれた。「初めまして。ありがとうございます。ところで、妻とヤッたことがありますか?」。怪訝な顔をされる。事前にアンケート用紙が配られたので、「妻がヤリマンで困っています」と書いたところ、早速読まれた。リリーさんが苦笑する。「樋口さん、いくら作家だからってパンチラインが効き過ぎですよ!」。特別ゲストのピエール瀧・大根仁監督も引き笑い。

その後、消防士のアンケートも読まれた。彼も週プレの人生相談に登場しているのだ。リリーさんが前方に呼びつけて、満員の観客の前で、僕と記子と消防士の三角関係を弄る弄る。「僕はぁ、“あぶデカ”が好きでぇ」(消防士)。思わず記子に言った。「お前、ああいうバカっぽいの好きだよな!」。リリーさんがツッこむ。「ダメですよ樋口さん、消防士の彼のことを“兄さん”って呼ばなきゃ」。因みに、フラれたのは記子のほうだそうです。「『セックスはもういいから勉強を教えてくれ』なんて図々しいよ!」(記子)。観客爆笑。ここは地獄か。勿論、僕ら以外にも悩みを相談する人がいた。デパート勤務の女性が2人の同僚とヤッていて、「1人は普通サイズ、もう1人は小さいチンポで、後者から好かれているんだけどどうしよう」って悩みを打ち明けていた。最近の女性は「大きいポコチン好き!」って性癖を隠さないね。リリーさんのイベントに参加するような女性だからだろうか。4時間に及ぶトークショーの帰り道、記子が同情するような口ぶりで呟く。「あの消防士も、本当はプロのサッカー選手になりたかったけどなれなくて、挫折を引き摺っているんだよ」。夫の前で、嘗てのセフレをフォローするかね? デリカシーが無いというか、やはり人として重要なものが欠けているよなぁ。帰宅後、悶々として「嫉妬硬直プレイをしたい」と言うと、「そういうの嫌い!」と拒否られた。やらずぶったくり。も、死んでくれないかな。一文、次のママは誰がいい? パパは剛力彩芽。


樋口毅宏(ひぐち・たけひろ) 作家。1971年、東京都生まれ。帝京大学文学部卒業後、『コアマガジン』に入社。『ニャン2倶楽部Z』『BUBKA』編集部を経て、『白夜書房』に移籍。『コリアムービー』『みうらじゅんマガジン』の編集長を務める。2009年に作家に転身。著書に『日本のセックス』(双葉文庫)・『ルック・バック・イン・アンガー』(祥伝社文庫)・『さよなら小沢健二』(扶桑社)等。


キャプチャ  2017年1月26日号掲載
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