ヤクザゴールドウォーズ勃発…金塊を巡る侠たちの殺し合いが始まった!

20170127 12
2016年3月、大阪の路上で現金強奪事件が発生し、10月に至って犯人らが逮捕された。現金約5700万円が入ったバッグを奪ったとして、『山口組』組員の男6人の名前が伝えられている。実は、この強奪事件の肝は「5700万円がどのような種類の現金か?」にある。報道の見出しにあるのだが、“金塊12㎏を換金した現金”なのである。「金塊密輸、そして、それを狙った強盗事件が起きている」――。2015年末、筆者はそんな連絡を受けた。金塊密輸自体は、過去最大と言われる130㎏密輸事件等が報道されている通り、以前から多発している。日本に金塊を密輸する最大の目的はズバリ、“消費税逃れ”にある。海外で金を購入して日本に密輸すれば、消費税分、即ち8%の利益が自動的に発生する。例えば、100万円分の金塊を税関を通さずに持ち込むことができれば、その時点で8万円の利益が確定するのである。この消費税分狙いの密輸は多発しており、主に香港・韓国・マカオから100㎏単位で行われるのだが、摘発されるのは飽く迄も氷山の一角と言われている。金相場は変動制であるが、100㎏となると凡そ4億6000万円、消費税分だけでも3680万円になる。元手が用意できれば、プライべートジェットを飛ばしてでも十分な商売と言えるだろう。況して、金は国際相場でありながらも、精製前、或いは鉱山から直接購入となれば、価格は更に下がる為、実際には更なる利益が出ているのだ。

「東南アジアのある国で鉱山から直接購入すると、グラム2000円台です。刻印も何も無い状態ですし、フォーナイン(999.9)ではなくスリーナインになりますが、貴金属会社に持っていって成分確認してもらえば、引き取ってもらえます。これだと真っ当に、つまり税関を通しても、グラム当たり1000円程度の利益は出ます」(東南アジアをメインとする貴金属ブローカー)。密輸すれば更に利益が出る訳だが、この金を狙った強奪事件が起きているというのが、前出の筆者への電話だった。電話してきたのは、東京と九州に拠点を持っている別の貴金属ブローカーだ。「韓国から密輸する連中がいる。その連中が換金する前に強奪している。やられたほうも訴えることができないからだ。やっているのは勿論、ヤクザだよ。手引きする連中がいる。持ち込んだ金を換金するには身分証明が必要だから、日本人がやる」。奪っても相手が訴え出ることができない――。強盗にとってみれば、最高の条件・最高のブツであることは言うまでもない。そのパターンは2種類に分かれていることが取材でわかった。「最初から仕組んでいるのがあるんだよ。つまりな、『密輸したら山分けな』という話をしておいて、そのままパクる。持ち込まさせて奪う訳だよ。この場合は、消費税分と差額(相場等購入時の金額と売却時の差)程度だ。もう1つは、換金を頼まれた連中が情報を流して、それを狙う。こっちは丸儲けだ。今時のヤクザはシノギが限られているから、仕方ないかもしらん」(九州の組関係者)。金塊は地下銀行でも利用される一種の“国際通貨”だが、持ち込みさえしてしまえば、税金も逃れることができてしまう。密輸ビジネスとしても勢力範囲を広げているが、それを狙うことで、より簡単に大金を入手することができる、謂わば強盗ビジネスの対象物品にもなっている。「表に出ない強奪事件は山ほどある。どこの組っていうよりも、情報を持っていれば誰でもやりたがるだろう」(同)。 (取材・文/フリーライター 夏原武)


キャプチャ  2017年1月号掲載
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