【それはハッカーが知っている】(29) ハッカーたちの世界大会、その実態とは?

海外ではゲームやドローンレースの世界大会が開催され、賞金総額は1億円オーバー! その模様はオンライン中継される等、人気コンテンツとなっていたりする。

――では、ハッカーの世界では、このような世界大会的なのってあるのでしょうか?
石川「最も有名な大会は、毎年、ラスベガスで開催されるコンピューターセキュリティーの会議“DEF CON”で行われる“CTF”ですね」

――何を競うんですか?
石川「サーバー内の脆弱性をチェックし、修正します。又は、ウイルスを送り込んで作業を妨害したりもします。そのようなことをしながら、サーバー内の“フラッグ”を回収する競技です。これはチーム同士の戦いで行われます。ラスベガスの大会が一番有名ですが、現在は世界各地でCTFが開催されていますね」

――因みに、ゲームやドローンレースのように、賞金もありだったりするのでしょうか?
石川「例えば、アメリカ国防総省で兵器の研究開発を行う組織である国防高等研究計画局(DARPA)が主催する大会ですと、賞金総額が3億円以上というのもあります」

――すっごいじゃないですか!
石川「魅力なのは賞金だけでなく、就職活動にも有利なんですよ。世界有数のIT企業は勿論、CIAやNSAのスカウトたちも熱い視線を送っていますからね。知り合いの日本人は、FBIからスカウトされていましたよ(笑)」

――えっ、これって日本人も参加しているんですか?
石川「例えば、マレーシアで開催されたCTFの大会では、2011・2012年で日本人チームが2連覇しています。他の国際大会でも優勝したり、上位に入る日本人チームは多いですね。よく国内では、『日本人はハッキング分野で遅れている』と言う識者がいますけど、私の感覚だと技術的に遅れていることはありません。ただ、近年、活躍が目立つ中国人や欧米人のように、大会で『俺が! 俺が!』とアピールするのが下手で、今一目立たないという印象ですね」

――国内でも、このような大会は行われているのでしょうか?
石川「“CTFチャレンジジャパン”というのがあって、日本の有名な情報セキュリティー会社の社長が率いるチームが優勝しました。レベルはかなり高いと思います。残念ながら現在は、この大会はやっていないんですけどね」

――このような大会が国内で盛り上がると、ハッカーに対する認識も変わってくるんでしょうね。
石川「ホワイトハッカーの公的な資格とも言える“情報処理安全確保支援士”の試験が、今年から始まります。初年度なので資格も取り易いと思います。興味ある方は挑戦してはどうでしょうか」

――是非、石川さんも受験を!
石川「僕は試験問題を考える側に採用されてしまったので、受験資格が無いのですよ(笑)」


石川英治(いしかわ・ひではる) 『東日本インターネット事業協同組合』理事。1969年、埼玉県生まれ。『西武鉄道』退社後、弁護士秘書・外車販売・訪問販売等の職を経て起業。1998年までハッカーグループ『UGTOP』の主催者として活動。1998年に実業家として、日本初のインターネットセキュリティー専門会社『アルテミス』を起業。2000年から2011年まで携帯電話公式コンテンツを運営する『サイバーエデン』を起業。著書に『まるわかりカジノ読本』(廣済堂ベストムック)・『子どもたちが危ない!スマホの現実』(ロングセラーズ)等。


キャプチャ  2017年2月6日号掲載
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