【Test drive impression】(08) 『レクサス IS200t F SPORT』――フジトモこと藤島知子がIS主要グレードを徹底試乗!

「国産車で最もインテリジェント(知的)なメーカーは?」と問われたら、真っ先に頭に浮かぶのが『レクサス』。中でも、今回ご紹介するISは、レクサスのエモーショナルな走りを象徴する小柄なFRスポーツセダンとして、20代の若者から隠れ肉食系の男性、将又マダムの足として活躍する等、幅広い層の支持を得てきたレクサスの稼ぎ頭。フロント回りに存在感を与えるスピンドルグリルが採用されたのは、2013年にデビューした現行モデルですが、それから約3年の時を経て、昨年10月末にビッグマイナーチェンジ。変更点のハイライトは、内外装の仕様変更と走行性能のレベルアップ。中でも、走りについては自信の表れなのか、メディア試乗会は一般道だけでなく、車にとって過酷なサーキットでハンドルを握らせてくれるんですって! 外観で目に留まるのは、ワイドに低く構えて見せるグリル下部のデザイン。先進的な3眼式のLEDヘッドランプは、目を細めて遠くを見据えたような表情で、その端正な顔立ちに思わずウットリ。世知辛いご時世をスマートに生き抜くオジサマのイメージと重なる姿が、女心を擽ります。テールランプには多灯式のLEDが採用され、夜間は艶やかな後ろ姿を印象付けてくれそうです。切削高輝度処理を施した新意匠のアルミホイールは、全体をアグレッシブなイメージに。やっぱり、“お洒落は足元から”ですね。車内に乗り込んでみると、ダッシュボードの上部に埋め込まれたナビのディスプレイが10.3インチに拡大されていることに気付く。画面が広くなり、地図やオーディオ等の情報がより見易く表示されるようになったのは嬉しい。

インテリアのアクセントとなるオーナメントパネルは、本アルミの他に、温もりを感じるウォームメタルや、日本古来の名栗といった加工技術を披露する辺りも、日本の美学が息衝く高級車らしいですね。扨て、肝心の走りですが、先ずは袖ヶ浦フォレストレースウェイのコースで、『IS300h F SPORT』に試乗。2.5リッターエンジンにモーターとバッテリーを組み合わせたハイブリッド仕様ですが、車重はエントリーモデルの200tと比較すると50㎏ほど重たいものの、コーナーリングでは嫌な癖を感じさせない素直な姿勢変化を見せる辺りがお見事。重量物を車両の前後にバランスよく配置したレイアウトも効いているけど、ちょっとやそっとのことじゃタイヤが路面を捉えて離さない抜群の安定性、連続走行でもヘコタレないブレーキも信頼感の高さを感じさせます。但し、アクセルを踏み込んだ加速時は少しのっそりとした印象で、瞬発力を期待するならV6の3.5リッターのIS350か、IS200tのほうがオススメと言えそう。ハイブリッドはモーターの後押しが得られる強みがあるけど、どちらかというと一般道や高速道路でゆったり流す時のほうが、静けさや快適性の面でメリットが光りそうですね。いやはや、それにしても驚かされたのは、操縦安定性が大幅に向上していたこと。今回のマイチェンでは、ドライバーが安心して気持ち良く車を操縦できるように、“感性”で感じ取れる領域を磨き上げていて、足回りはフロントサスペンションのロアアームをアルミ材に変更して、剛性アップと軽量化を両立。更には、スプリングブッシュの特性、電動パワステのチューニングを最適化する等、ボディーの上屋の動きはフラットに、足はしなやかに動くことで、意のままに車を操縦していけるFRらしい素直な走りを実現してくれていました。

一般道では『IS200t F SPORT』に試乗することに。2リッターの直噴ターボエンジンは8速ATとの組み合わせですが、アクセルペダルに力を込めると、もっと車格が大きい車に乗っているような、堂々とした走り出しを見せてくれます。軈て車速が乗ると、ドライバーがハンドルを切り足した分だけ曲がり、素早く切り込めばヒラリと向きを変え、直進時はドーンとした安定性を披露。ゆっくり流すのも、ベースアップしてカーブを通過する時も、ドライバーの気持ちを超えてしまう不安は無し。まるで車が手足の一部になったような感覚が、実に気持ちいいじゃありませんか。直4の2リッター直噴ターボエンジンは、6000回転ちょっとまで気持ち良く吹け上がり、8速ATがパワーをキレよくリズミカルに引き出して、車速を高めていきます。交通量が多い街中でも必要な車速が維持し易いので、不要なアクセルとブレーキの踏み換えで同乗者が前後に揺すられるような動きも少ないので、快適に移動ができます。一般道から高速まで、ドライバーが手を添えたハンドルからは、タイヤの状態が手応えとして伝わり、次にどう操作をしたらいいのかがわかり易いし、車の動きをコントロールしていける安心感も与えてくれる。ターボというとアグレッシブなイメージですが、ハンドリングの楽しさと共にゆったり流せる快適性が得られるので、ロングドライブもばっちり。レクサスといえば、ドライブをフォローするテレマティクスサービスにも注目。ホテルやレストラン探し、ナビの目的地設定等に困ったら、コールセンターの専任のオペレーターが要望を聞いて対応してくれるんです。ドライブライフを丸ごとフォローしてくれるレクサスならではの“おもてなし”の数々。一度体感すると癖になる!?


藤島知子(ふじしま・ともこ) 自動車ジャーナリスト・レーシングドライバー・『日本カーオブザイヤー』選考委員。1975年、神奈川県生まれ。文教大学女子短期大学英語英文科卒。レースクイーンやレーサーを経て、2002年より執筆活動を開始。『クルマでいこう!』(テレビ神奈川)にレギュラー出演中。


キャプチャ  2017年2月6日号掲載

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