【労基署ショックが日本を襲う】(07) 部活地獄で疲弊する学校教員…過重労働でも手当は“雀の涙”

教員の世界は、民間以上のブラック職場かもしれない。原則として、教員には残業代が出ない上、部活動の手当は最低賃金以下。しかも長時間労働が常態化。疲弊する教員が続出している。

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「部活動の時給は300円以下。残業代も原則出ない。ブラック職場ですよ」――。神奈川県の公立高校に勤務する男性教員は、そう不満を零した。過重労働に苦しんでいるのは会社員だけではない。学校が抱える長時間労働の闇は、企業より深い。教員の月間平均残業時間は、1966年度からの40年間で5倍超に増えている。その背景にあるのは、苛めや虐待等、教育問題の複雑化とされるが、もう1つ、今、大きな議論になっているのが、部活動を巡る過重労働の問題だ。神奈川県の公立高校の場合、「部活動で勤務時間外に1時間以上4時間未満指導すると、“とっきん(教育特殊業務手当)”として300円が支給されるだけ。“入選(入試業務)”を担当しても、勤務時間外の2時間以上の残業に対して900円の手当しか出ない」と、この男性教員は明かす。それでも、公立中学校の教員よりはマシだという。理由は明白だ。首都圏のある公立中学校に勤務する30代の男性教員の場合、平日は早朝から授業前に部活動がある場合があり、当然ながら放課後にも部活動の指導が入る。指導後には本来の業務が待っている。授業の準備にテストの処理、他にも生徒との面談や教材研究等、やることはてんこ盛りだ。最近は苛めがインターネットの世界に潜ることもあり、SNS対応を迫られて、残業が深夜に及ぶこともしばしばだという。しかし、教員には原則、残業代が付かない。教職調整額として、基本給に4%が上乗せされるだけなのだ。基本給が25万円なら、月1万円程度の手当で我慢しろという訳で、民間ならブラック認定間違いなしだ。更に、土日も部活動の指導や試合の引率と“部活地獄”が続き、疲弊する教員が続出している。今年6月に教育専門誌に公表されたレポートでは、名古屋市の新任教員の残業時間が、過労死ラインの月80時間を超える月平均90時間に達していたことが明らかにされた。特に、運動部の顧問に過重労働の傾向が顕著だという。「公立学校の悲惨な現状を変えよう」と、『大阪府教育庁』は先月、全ての府立高校に来年4月から、部活動を行わない日を週1日以上設けるよう義務付けることを発表した。教員の熱意に依存した部活指導は時代錯誤であり、地域やNPO等と連携した指導体制の再構築が急務だ。


キャプチャ  2016年12月17日号掲載
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