“ヤラセ紛い”警察24時特番制作現場の裏側――何故か毎回簡単に容疑者を探し当てられる“万能”警察の化けの皮を剥がす!

ある時は報道番組の1コーナーとして、またある時は改変期特番として、昔から大人気の警察24時密着番組。世間の荒み具合や逮捕の瞬間を劇的に伝える内容だが、ヤラセとは言わないまでも、数々の疑問を投げかける番組でもある。そんな番組の暗部を制作スタッフが暴露する! (取材・文/本誌編集部)

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番組名こそ変わるものの、民放各局にとって鉄板の番組であり、特にこの時期に放送される警察24時密着番組。警察官の動きに同行し、逮捕劇やら取り締まりの様子を撮影する内容だが、各局とも視聴率を最も稼げるゴールデンタイムで挙って流している。しかし、果たしてこの番組を“報道”・“ドキュメンタリー”として見ている視聴者がどのくらいいるのであろうか? そんな番組制作の裏側を、実際に取材した制作会社に勤務するN氏(30代)と、数々の撮影現場に立ち会ったカメラマンのH氏(40代)に訊いた。「警察24時は、制作会社としては“おいしい”んですよね。予算もかからずに安定した数字が稼げますし。まさに“ドル箱”コンテンツですよ」。この手の番組は、各局直下の報道局が作る番組ではない。報道番組で流れる1コーナーは報道局の制作だが、特番のほうは“娯楽”として扱われることが多い。警察の厳しい検閲を何度も受けて放送する、要するに“警察の広報番組”なのである。それ故、視聴者が見ても明らかにおかしい場面に何度も遭遇するのだ。

①何故、いとも簡単に職務質問に引っかかるのか?
職務質問は、何十年も従事する警察官が行っても、そう簡単に犯罪は露見しないという。「100件職質をしてヒットするのは2~3件」(元巡査長)というから、職質のプロであっても殆どが空振りに終わるもので、誰が見ても怪しい人間はそう簡単に見つかりはしないのだ。「怪しい人間を予め絞っておいて、カメラの前で放流するんですが、ボツになることが殆ど。編集上、そう見えるだけです。他に、番組的に盛り上がり、誰もが固唾を飲んで見守る場面として、被疑者が暴れて捜査官が『令状を持って来い!』等と言う場面がありますが、その間もカメラは回り続ける訳で、結構大変ではありますが…」(N氏)。

②昔は、対象車の後ろをパトカーが追いかけてカメラを回していたのに、何故今は車載カメラになったのか?
これは、後ろからパトカーで追尾すると赤信号無視等を引き起こす危険性が多い為で、実際に事故も発生。以降、この手の撮影は禁止された。だが、現在も某局の制作会社は“パトカーのような改造車”を用意し、その車で後を付け回しているというが、評判は内外共によくないという。「車載カメラの性能が良くなって、そのままテレビで使える映像が撮れるようになったのが大きい。一昔前は、パトカーの後ろに制作会社の人間が同乗してカメラを回す“蜜月な時期”もあったけど、今はそんな優遇措置は殆ど無い。世知辛くなったもんだよ」(H氏)。

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③“○○のプロ”等、そんな異名を持つ刑事は本当に実在するのか?
同番組では、“張り込みのプロ”・“聞き込みのプロ”等の異名を持つ刑事たちが時折登場するが、答えは簡単だ。その現場に居合わせた警察幹部等が、刑事の風貌に合わせ、本人の了承も得ずに、勝手に付けているだけなのだ。「ですが、そんな異名が実際に付いてしまい、後から別の現場で『仕事がやり難くなった』と皮肉を言われることも多いみたいです。反対にバカにされることもあったと聞きます」(N氏)。

④事件の解決に“ヤラセ”は無いのか?
基本的に“警察の広報番組”という特性上、“ヤラセ”は無いという。但し、暴走族の一斉摘発等は何回も失敗をして、再度日程を決めて、改めて取り締まり場面に密着させるというような“撮り直し”はあるのだとか。「ガサ入れの空振り等も当然ながら多く、今では警察がその場面を収録し、テレビの制作側に渡すということも、実は数多くあるんです」(N氏)。

⑤自殺を思い止まらせる場面とかは“仕込み”ではないのか?
「日本人は人情もの等といった“涙の場面”に弱い」というのは、多くの人が知るところ。それを計算に入れて、偶に組み入れているという。「以前、練炭を使った自殺事件に居合わせたことがあった。その時は、その自殺を図る男の奥さんが来るまで密着して思い止まらせ、とてもテレビでは流せない家庭内の酷い事情を聞いたりした。テレビでは当然、その部分はカット。最後に奥さんが迎えに来て、ハッピーエンドっていう場面だけ使われていた。そのカットされた部分? 男は借金を抱えて失業中で、更に奥さんも不倫していて…っていう感じで、『そりゃ死にたくもなるよな』と思ったよ(苦笑)」(H氏)。

⑥「パトカーで警邏中、言いがかりに近い質問で車を止めている」というのは本当か?
これは捜査マニュアルにもある事項で、例えば実際にライトが切れていなくても止める場面はあるという。この場合、「運転手さん、降りて確認して下さい」と言って、尾灯が付いていたとしても「『接触が悪かったんですかね?』で押し通せ」とマニュアルに書いてある。そこから免許証の確認や、「怪しいものは持っていませんよね? 車内を確認させて下さい」となるのだ。「その車内を確認している間に、免許証で前科の照会等を行います。覚醒剤事案で逮捕された過去がある人や、過去でも現在でも暴力団に登録されている人に対しては、徹底的に取り調べを行います。我々みたいな取材クルーが居合わせている時なんかは、サービス精神に火が付くのか、それは執拗で、見ていて気の毒になるくらいでした」(N氏)。“広報番組”という特性上、このようにヤラセとは言えなくても、様々な警察の“アシスト”があって成立している警察24時密着番組。娯楽として楽しむ上で、更に番組制作の苦労にまで思いを馳せながら観れば、より一層楽しい時間を過こせるのではないだろうか――。


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