【警察・腐敗する正義】(08) “運よく大手柄”が“執念の逮捕劇”に…警察24時特番のグレーな制作現場を現役プロデューサーが暴露!

20170210 03
テレビ離れが進む中でも、世代を超えて根強いファンを持ち、どこの局でも必ず安定した視聴率が期待できるキラーコンテンツがある。所謂“警察24時”系番組である。低予算の手抜き番組が目立つ近年において、珍しく硬派なドキュメンタリーシリーズのように見えるが、「舞台裏はかなり“グレー”ですね」と某民放局現役プロデューサーの鮫島健二氏(仮名・42)は打ち明ける。「潜入調査や大捕物劇等、報道性の強い番組作りを心がけていますが、当然のことながら、警察の全面協力の下にカメラを回しています。都合の悪い場面は撮らせてもらえませんし、編集した映像にも全てチェックが入る。要するに、警察のイメージアップの為のプロモーション番組を作っているような感覚ですよ」。確かに、路地裏に隠れてネズミ捕りする白バイ警官や、深夜に自転車を止めて登録番号を照会するお巡りさん等、我々一般市民がよく目にする彼らの姿はそこに無い。同様に、改造二輪車に逃げられたり、職務質問して何も出てこなかったり…という場面も絶対に放送されない。これは、「実際の撮影現場ではよくあることです」と鮫島氏は言う。「旧車會のイベントに集まる不正改造車両を一網打尽にする場面に同行したのですが、100台以上止めたのに検挙はゼロ。この手のイベントに“自走”して来るのは、道路交通法をギリギリ守っている車両ばかりです。県警は、“危ない車両はトラックに積んでおいてサーキット内でのみ走る”という彼らの常識を知りませんでした。当然、映像はお蔵入りですよ(笑)」。

とはいえ、バラエティー番組ですら大御所がスベった場面を全部カットするテレビ局のことだ。こうした“失態隠し”だけなら未だ可愛いもののように思われるが、「警察側と番組担当の間では、ヤラセ紛いのやり取りが常態化しています」と鮫島氏は語る。「偶々、逮捕した人間が想像以上の大物だったり、パトロール中に纏めて薬物常用者を逮捕できたりした場合、作戦会議をしているシーンや、捜査員がパトカーに走り込む出動シーン等を後から撮りますね。『運よく大手柄!』じゃアホ丸出しなので、『捜査員、執念の逮捕!』を演出したい訳です」。最近は、番組でパトカーの車載カメラの映像を使う手法が人気となっている。これは、警察側から「不審な車両を止めたら無免許運転だった」といった見事な場面のみ提供されるという。番組側はそれを受け取ると、直ぐさま担当刑事にインタビューを敢行する。「どういう点が怪しいと思ったのか?」「どう声をかけたのか?」等を聞き出し、熟練の編集技術で緊迫感のあるカーチェイス映像に仕上げていく。職質と同様、“数打ちゃ当たる”の世界なのだが、視聴者には決してそれを悟られてはならないのだ。「昔は、暴走族の取り締まりが一番数字の獲れる場面でしたが、最近は暴走族自体がいませんからね。代わりに人気なのが、成人式やお祭りで大暴れする若者たちの逮捕劇なのですが、騒ぎはするけど事件性が無い場合が大半なんです。その為、ぶっちゃけ僕らから新成人たちにハッパをかけることもありますよ。『今日はカメラが来ちゃっているから、皆、張り切っちゃってね』なんてね」。まるで番組側が暴動を唆しているようなものだが、こうした場面では常に無関係を装うのが警察側だ。テレビクルーに言われるがままに暴れ出した若者たちを、ここぞとばかりに確保し、全国放送で“ドヤ顔”を曝す。「抑々、うちの局の取締役と警察のお偉いさんたちは、ほぼ毎日一緒に飯を食っているくらい仲がいいですから、現場の僕らも常に映像を撮り溜めておく必要があるんですよ。警察官の不祥事が相次いだ時期には、“鶴の一声”で急に番組を捻じ込まれますからね」。警察24時系番組は、テレビと警察という2大権力の癒着の象徴なのだ。こりゃもう、次回からは純粋な気持ちで観られないな…。 (取材・文/フリーライター 金崎将敬)


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