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【宇垣美里の漫画党宣言!】(49) 美酒と恋愛模様に酔い痴れて

日本酒が好きだ。学生時代にアルバイトしていた京料理屋で沢山教え込んでもらったこともあり、他のお酒よりずっと銘柄を知っているほうだと思う。が、外食が中々できなくなった今日この頃、めっきり日本酒を飲む機会が減った。でも、もう限界。日本酒飲みたい。『酒と恋には酔って然るべき』片手に、早速ひとりワンカップ晩酌、始めたいと思います。32歳、彼氏なしの会社員・松子は日本酒が大好き。夜な夜な全国の銘酒に舌鼓を打ちつつ、恋に仕事に悪戦苦闘する様を描いたこの作品、兎に角、読めば読むほど日本酒が飲みたくなってしまうのだ。その理由は、松子の生活の中に自然な形で日本酒が存在していることにある。彼女が飲む日本酒は、コンビニで手に入るカップ酒から地酒、季節限定のものまで幅広い。其々のお酒にぴったりのおつまみや美味しい飲み方まで紹介してくれていて、ハードルが高く感じてしまいがちな日本酒をとても身近なものに感じることができる。飲んだことのあるお酒が登場すると、嘗て体験した香りや味までふわりと蘇るようで…うーん、たまらない。お酒トリビアと松子の恋愛模様とのバランスの良さも絶妙。オトナな彼らの恋愛は、アラサーならではのかっこつけてしまう感じ、体力・気力の無さがリアルだが、焦燥感を徒に煽るような嫌らしさはなく、どこかカラッとしていて気持ちが良い。会話のテンポも小気味よくコミカルで、パンチラインが目白押しだ。

「松子 人生は常にスタートなのよ」なんて、中々にはっとさせられた。何よりも、主人公の松子の人生の楽しみ方が可愛い。ときめきを求めながらも、ひとりの時間もめいっぱい満喫していて、重陽の節句には酒に食用菊を浮かべたり、お正月には初詣に金箔を持っていってセルフで甘酒に足したり、四季の移ろいも酒と共に丁寧に味わい尽くしている。そんな松子を振り回す、普段は不愛想なのに酔うと可愛く、思わせぶりな後輩や、年上でスマートだけど女友だちとの距離が矢鱈と近い彼氏等、男性キャラも魅力的且つ罪深い。彼らのリアルさや厄介さは、社会人になったからこそ理解できる気がする。一方の女性キャラはさっぱりしていて常識的で、皆愛おしい。友だちになって飲みに行ったら絶対に盛り上がること間違いなし。読んでいるうちに、行ってみたい酒蔵や醸造所がいっぱいできた。地元の神戸のお土産といえば神戸プリンだったけれ ど、これからは灘のワンカップ日本酒を選ん でみようか。猫柄が可愛い『にゃんかっぷ』(静岡県の『志太泉酒造』)や有田焼のコップに入った『古伊万里カップ酒 NOMANNE』(佐賀県の『古伊万里酒造』)も、是非買いに現地へ赴きたい。そして、その土地の特産品に合わせて味わいたいものだなぁ。旅に出ることは叶わなくとも、電子レンジでお燗をつけたり、出汁で割ったり、スイーツをお供に日本酒ロックにウイスキーを垂らして頂く…なんてのは手軽にチャレンジできそう。今直ぐにでも試してみたいのは、『天上みりん 心』(東京都の『豊島屋酒造』)で作るプリン! 暫くは松子のように日本酒浸りの日々が続きそうです。


宇垣美里(うがき・みさと) フリーアナウンサー。1991年、兵庫県生まれ。同志社大学政策学部卒業後、『TBS』に入社。『スーパーサッカーJ+』や『あさチャン!』等を担当。2019年4月からフリーに。著書に『風をたべる』(集英社)・『宇垣美里のコスメ愛』(小学館)。


キャプチャ  2021年5月27日号掲載
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テーマ : 漫画
ジャンル : アニメ・コミック

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Author:George Clooney

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