【Jazzyの裁判傍聴ライフ】(27) 女性の心を踏み躙る結婚詐欺の卑劣な手口

手錠と腰縄で拘束されて入廷したのは、キリリとした眼差しのイケメンと、ツーブロックに大きな黒縁眼鏡の今風の男。この2人は、女性2人から合計約2800万円を言葉巧みに騙し取った“結婚詐欺師”。2人は東京都内で会社を経営していましたが、業績不振で運転資金の工面に困っていました。丁度その頃、キリリのほう=佐藤(仮名)は妻との不仲の寂しさから、婚活パーティーへ参加し始めました。そこでA子さんと意気投合。2人きりで食事をすることに。佐藤は会社の資金繰りに困っていたので、「100万円貸してほしい」と申し出たところ、「50万円ならいいよ」とあっさり承諾。その時は「きちんと返そう」と思っていたので、金銭消費貸借契約書を作成しました。その後、再び資金繰りに困ると、相方の谷(仮名)が「またA子から借りられるのでは?」と。佐藤は乗り気ではなかったものの、最終的に「返すのであれば問題ないだろう」と実行。「A子さんから合計1000万円以上を受け取ったが、返す気が無くなったのは何故?」(弁護人)、「谷に『返すのは大変だから、もっと取ってから逃げちゃおう』と言われたからです」(佐藤)。佐藤と谷は話し合って、騙し文言を考えました。「2人の未来の為に、一緒に頑張ろう。A子の親にも挨拶に行かなくちゃいけないし」。佐藤は結婚する意思があるような甘い言葉を並べ、「新しい会社を設立するのにお金が足りない。仕事が上手くいったら必ず返す」と200万円を受領。また、消費者金融からも約800万円を借りさせました。

借り入れができなくなると、クレジットカードで某有名タブレット端末33台(合計約233万円)を買わせて転売。更には友人にも貸してもらうように指示して200万円を受け取り、「これ以上、お金を引っ張るのは無理だ」と判断すると、いきなり姿を消したのでした。そして、次のターゲットとなるB子さんと婚活パーティーで知り合い、直ぐにプロポーズ。彼女の母親にも会い、「B子さんのことは本気です。2人の将来の為に頑張ります」と宣言。それから数日後、「仕事でお金が足りない。800万円ほど貸してほしい。仕事が取れないと結婚が延期になり、お金では買えないものを失う」と。結婚が延期になるのが嫌だったB子さんは、全財産の800万円を佐藤へ。その後は、前回と同じ手口で消費者金融やタブレット、更には高級腕時計を買わせて転売。被告人両名は、被害金全額と慰謝料の支払いを約束し、示談が成立しましたが、1審判決では両名とも懲役2年6ヵ月の実刑。弁護側が実刑判決を不服として控訴した2審では、何と被害者2名が執行猶予を求める上申書を提出したのですが…結局、6ヵ月の減刑のみの判決となりました。「騙されるほうにも落ち度がある」と思う方がいるかもしれませんが、公判を見た限りでは、両被告人とも頭の回転がとても速く、かなりの饒舌。「流石は詐欺師!」といった感じでした。偽の会社の名刺やホームページを作って被害者を信頼させ、綿密な計画の下で進められていった犯行――。これは他人事ではなく、誰でも騙される可能性があると思います。恋心につけ込んで財産を毟り取る女結婚詐欺師もいますので、読者の皆さん、くれぐれもお気をつけ下さい!


キャプチャ  2017年2月20日号掲載
スポンサーサイト

テーマ : 刑事事件・裁判関連ニュース
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR