世界男女平等ランキングで堂々の111位! 就職差別・マタハラは当たり前な差別大国ニッポンの実態

東京都・小池百合子知事の振る舞いを見て、「女風情が生意気に…」とか、「これだから女を役職に就かせると面倒なんだよ」とか思ったことはないだろうか? それは立派な女性差別だが、仕方ない。日本は昔も今も変わることなく、女性差別だらけの国だから! (フリーライター ダテクニヒコ)

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今回のアメリカ大統領選、ドナルド・トランプとヒラリー・クリントンとの第2回テレビ討論会の前に、トランプの女性蔑視発言が暴露されて大問題になった。発言の概要は、「有名人になれば女性は何でもしてくれる」といったものだと報道されていたが、実際の発言は「俺は美女を見たら無条件に口説き、直ぐにディープキスをする。そして、パンツに手を突っ込んでマンコを触ると、女は喜ぶんだ。女はスターにそういうことをされるのが好きなんだ。そう、俺はスーパースターさ!」というもの。こんなヤツを次期大統領に選んだアメリカ人に「正気ですか?」と言いたくなるのはさておき、この発言を受けて「女性蔑視だ!」と批判する者が多数いたのだが、それこそ正気ですか? 日本の政治家のほうが、かなり女性を蔑視する発言を繰り出しているのをご存知か? 例えば、東京都の石原慎太郎元知事。先の都知事選の最中、小池百合子のことを「大年増の厚化粧」と言い放っていた。社民党党首の福島瑞穂も、「外は女装してても中身はタカ派の男性」と罵っていたり…。ていうか、顔だけ見たらジジイかババアかわからないようなアンタが言うか? …あ、本稿では屈託なく悪口を言いますが、それはお互い様ということで(笑)。ババアと言えば、これまた石原の発言。「これは僕が言っているんじゃなくて、松井孝典(※東京大学名誉教授)が言っているんだけど、『文明が齎した悪しき有害なものはババア』なんだそうだ。 『女性が生殖能力を失っても、生きているってのは無駄』ですって。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を産む能力は無い。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きているってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だって…。なるほどとは思うけど、政治家としては言えないわね(笑)」。いや、言ってんじゃねぇかよ! 引用という逃げ道を作っておいて、言ってんじゃねぇかよ! “なるほど”って思ってんじゃねぇかよ、おい!

2007年、当時の厚生労働大臣だった柳沢伯夫が、女性を“産む機械”と言って問題になっていたが、それよりも更に酷い女性差別発言。2003年に森喜朗も同じようなことを言っている。「子供を沢山作った女性に、将来、国が『ご苦労様でした』と言って面倒を見るのが本来の福祉です。ところが、子供を1人も作らない女性が、好き勝手と言っちゃなんだけど、自由を謳歌して、楽しんで、年取って、税金で面倒を見なさいというのは本当におかしいですよ」。おかしいのはお前だろ? 1989年の舛添要一の発言。「女は生理があるから政治家に向かない」。非道過ぎて何も言えねぇ! 2003年の太田誠一議員の発言。「集団レイプする人は未だ元気があるからいい。正常に近いんじゃないか」。お前の正常は異常だよ! 今夏、化粧品メーカーの『POLA』が制作したテレビCMの中で、「この国は、女性にとって発展途上国だ」というセリフがあり、問題になったが、「言い得て妙だ」と思えてしまうほどの女性差別大国。いや、寧ろ発展途上国に対して失礼かもしれないというデータがある。『世界経済フォーラム(WEF)』による2016年10月26日付の『世界男女格差報告書2016』によると、日本の男女格差は世界144ヵ国中111位という体たらく。女性差別で有名な韓国が116位で僅差というから、笑っていられない。因みに、アフリカ勢は悉く20位以内にランクインしていることからしても、女性差別問題に関して、日本のほうが発展途上にあると言えよう…いや、良くしようと思ってるのか疑問なくらいに女性差別塗れなのが、この国の現状だ! この国の教育における女性差別の状況を見てみよう。内閣府男女共同参画局の発表によると、2012年度の高等学校進学率は、女子が96.8%、男子が96.2%とほぼ変わらないものの、大学への進学率を見ると、女子は45.8%しかなく、男子の55.6%より10ポイント近く低くなっている。因みに、短大への進学率も加えると、女子も55.6%と同率になるのだが、これは即ち、「女は短大にでも行っておけ!」ということが反映されているとも見られないだろうか。更に大学卒業後、直ぐに大学院へ進学する者の割合は、男性15.4%に対して、女性は6.2%。それもあってなのか、我が国の研究者に占める女性の割合は14.0%に留まっており、これは世界最低ランクとなっている。日本女性の高等教育在学率は、他の先進国と比較して低い水準にあると言わざるを得ず、例えば東京大学の女子学生比率が19%程度しかないことも、そのことを物語っているだろう。これは、女子の東大受験者数が少ないということに他ならず、「女はそんなに勉強しなくてもいい」という日本の社会における共通認識がそこにあり、家庭科の授業で裁縫関係の時間が未だに多いのは、その証左となり得る。

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扨て、「勉強するな」と言われて、女性が「じゃあ直ぐに働こう」となった場合はどうだろうか。1972年に『勤労婦人福祉法』として制定されたのが、『雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律』。略して『男女雇用機会均等法』だが、ちゃんと機能しているのは甚だ疑問だ。例えば、こんな話がある。“男性スタッフ活躍中!”と採用広告に書いてある会社があったが、「だったら女性も募集しているだろう」と応募したところ、「男性のみの募集なので…」と断られた。これは完全にNGだ。制定から44年経った今も尚、このように露骨な差別をする企業があるということに驚きを隠せない。厚生労働省の発表によると、2014年の企業採用者の男女比率は、総合職で女性が22.2%、男性は77.8%。一般職では女性が82.1%に対し、男性は17.9%だった。応募者に占める採用者割合(採用倍率)は、総合職で女性2.3%(倍率43倍)に対し、男性は3.3%(倍率30倍)。一般職は、女性4.4%(倍率23倍)に対して、男性は8.8%(倍率11倍)。何れにしても、女性の倍率は男性よりも高い。その理由として、「女性は出産や育児で長期休暇を取る可能性がある」というリスクから、「同じレベルの男女がいたら、男子を採用し、女子を不採用にする」傾向が見られるということである。全く以て女性差別であり、均等ではない。こうして女性が淘汰された結果、上場企業の女性役員の比率は僅か2.8%しかない(東洋経済『役員四季報』2016年版より)。また、国税庁発表の『国民給与の実態調査』によると、2012年の平均年収は、男性が502万円なのに対して、女性は268万円と大きな格差がある。この賃金格差は世界ワースト3位で(※OECD発表)、ここ30年以上、格差は殆ど縮まっていないという。これは、同じ能力であっても、男女に賃金格差があることを物語っているだろう。

安い賃金でも働けていれば未だマシなほうで、2008年には『プラダジャパン』が、15人の女性従業員を容姿と年齢を理由に解雇して裁判沙汰になっている。この件はブランドイメージというのも関わってくるのかもしれないが、そうでなくても、例えば女性社員がお茶汲みをするのは当たり前、飲み会でお酌も当たり前、どうせなら美人にお酌してもらいたいから、ブスな社員は端に追いやられる…といった旧態依然なセクハラ行為をしている企業は、未だ少なくない。厚労省が発表した最新の調査によると、働く女性の3割超が職場でセクハラ被害を受けているという。やっと入った会社で、低賃金で働かされた上にセクハラでは、目も当てられない。マタニティーハラスメント、略してマタハラ。妊婦に対する嫌がらせを意味するが、日本の企業ではこちらも横行している。抑々、「妊娠・出産・育児があるから女性は雇い難い」ということも、広義ではマタハラになるだろう。少なくとも、育児に関しては夫の協力があれば解消される問題なのだが…。2011年の『社会生活基本調査』によると、共働き世帯における女性の平均家事・育児の時間が1日4時間53分なのに対して、男性は39分と僅か8分の1にしか満たない。こんな先進国は他に無い。仮に育児の問題が解決したとしても、妊娠&出産する女性社員を、男性社員はどうにも気に入らないらしい。妊娠して安定期に入り、「妊娠しました」と報告した時から、周りは気を遣う。頼みたい仕事が頼めなくなる。それで以前と同じ給料を貰っているのが鼻持ちならない。「邪魔だ」「お荷物だ」となる。上司からは、「子供ができたなら辞めろ」と言われる。それでも「辞めたくない」と言うと、「それなら休みは与えられない。今のポジションで休まれるのは困る。休むなら降格するか、別の職場へ移動となるが、それでもいいか?」等と言われる。何十年と働く会社で、精々1年、乃至半年休むくらいで何の問題があるのだろうか? 「病気や怪我でそのくらいの期間、休む男性もいる筈だ」と言うと、「妊娠は病気じゃない」と言い返す。仕方なく、妊娠したまま働き続けて、結局、流産してしまう例が後を絶たない。昨年末、広島市の病院に理学療法士として勤務していた女性が、妊娠を理由に降格されたことが男女雇用機会均等法に反するか問われた裁判で、違法と認める判決が下ったのだが、それで状況は変わるのか…。2014年6月、東京都議会の一般質問中、妊娠・出産・不妊に悩む女性への支援の必要性を訴えた塩村あやか議員に対し、「そんなことを言う前に、お前が早く結婚しろ」や「(お前が)産めないのか」等といった野次が飛んだ。議員の間で、こんな女性差別全開の野次が飛び交う時点でお先真っ暗だ。

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こんなことが起きる理由の1つに、女性議員の少なさが挙げられるだろう。『列国議会同盟(IPU)』という国際機関の発表によれば、2014年5月の時点で日本の女性国会議員(下院)の比率は、184ヵ国中132位であるという。それもこれも、世界の100ヵ国以上で取り入れられている女性議員のクオーター制度(※女性議員を4分の1程度入れる)が、日本では導入されていないことが問題なのだ。安倍政権は“ウーマノミクス”(ウーマン&エコノミクスの造語)を掲げ、女性の活用を増やすことで日本経済を活性化させる取り組みを行っているという。因みに、2003年には小泉純一郎内閣が「2020年までに、指導的地位に女性が占める割合を、少なくとも30%程度にする」という目標も掲げていたのだが、この国に女性差別が無くなる日は来るのだろうか? 『日本法規情報社』が運営するサイトにて、「日本に男女間格差はあるか?」という調査をしたデータがある。男性の63%が「男性優位だ」と答えたのに対し、女性は78%だった。また、女性に「男女差別を受けたことがあるか?」と聞いたところ、約66%が「ある」と答えた一方で、男性に「女性に男女差別的言動をしてしまったことはあるか?」と聞くと、72%が「無い」と回答。この差からして、男性の多くは女性差別に無自覚ということが言えるだろう。何故、そんなことになるのだろうか? 昔からそうなのだろうか? 確かに、皇位の男系男子継承は女性差別だ。世界遺産候補の沖ノ島等、女人禁制のところは少なからず存在する。神道において“生理中の女性は穢れている”とされるし、女性は相撲の土俵に上がれないし、今年の夏には甲子園球場のグラウンドで女子マネージャーが立って問題になったり…。えーと、この国の女性差別問題は一筋縄では行かない模様です! 残念!

■芸能人による酷過ぎる女性蔑視発言集
①松本人志(ダウンタウン)「女性専用車両に乗っているのはブスばかり」
逆に、女性専用車両に乗らない女は「凄いドスケベな女」といった発言をしているのだが(満員電事の普通車両に乗る女は痴漢されてもOKということだろう)、じゃあ普通の美人はどこに乗ってんだよ!
②小木博明(おぎやはぎ)「不倫不倫って騒いでいるのはモテない女だからね。モテる女はどうでもいいんだから。ベッキーのことも、誰も怒っていないんだよ。モテない、ダメな女性ばっかり言うから…」
えーと、「モテない女は、不倫しまくれるようなモテる女に嫉妬して文句を言っている」ということなのかな? それはさておき、何でこの男はいつも“モテる男目線”・“上から目線”で物申しているの? 自分の顔を鏡で見たことがあるんだろうか…。
③小籔千豊「(夫婦別姓について)この何億年と日本がずっとしてきた日本の伝統たる制度を、一国民の我が儘で変えようとするな! 不便なことくらい我慢しろ!」
コイツも兎角、上から物を言う人ですが、先ず夫婦同姓が定められたのは明治31(1898)年の明治民法によるもので、僅か118年の歴史しかないし、戦後に日本国憲法へ改められた時に夫婦同姓は強制ではなくなっているし、大体日本の歴史自体が何億年も無いし。つーか、人に文句言う前にちゃんと勉強しろ、このアホンダラが!
④田村淳(ロンドンブーツ1号2号)「男子が『そんなのがセクハラになるの?』って言うけど、いやいや、もうそういう時代に入ってんだから…【中略】…女性なんて褒めときゃ、大体大丈夫。褒めとけばセクハラにならないじゃないですか」
普段は女の味方のようで、その実、コイツが一番の女性差別主義者(笑)。
⑤張本勲「女性だからあっぱれ!」
銀メダルを取った卓球の石川佳純選手に対して、金メダルじゃなかったけど、女性だから甘い裁定をしたという女性差別。そりゃあ喝!


キャプチャ  2017年2月号掲載
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