【貧困女子のリアル】(05) 仕事が無さ過ぎて社員に“架空”の案件を…経営に失敗した自分の会社のオフィスに住み続ける女社長

20170215 05
外資系企業のOLから29歳で独立し、インターネット広告代理店を起業した安藤由紀さん(仮名・33)。若手女社長として注目され、マスコミから取材を受けたこともあった。しかし、事業は上手くいかず、金融機関からの借金だけが残った。「OL時代は金融系コンサルのアシスタントとして、沢山のクライアントを抱えていたので、イケると勘違いしちゃったんです。でも、独立してみたら、ホームページ制作の仕事が何件かあっただけ。皆、“会社の看板”で付き合ってくれていただけだったんです…。ウェブデザイナーと事務員を雇っていたんですが、『仕事が無い』とは言えず、色々な架空の案件をでっち上げてやらせていました」。当然、そんな経営では長く続かず、結局、社員には半年で辞めてもらったのだが、安藤さんは会社をすんなり畳むことなく、自分の住んでいたマンションを解約し、オフィスに移り住んだ。「実は、友人や知人には、未だ会社が上手く回っていることになっています。大見栄切って独立起業したのに、みっともないじゃないですか。すっかりオフィスじゃなくて普通の居住部屋になっているので、偶に知人が来ると徹底的に居留守します」。その見栄の為に、「勤務中に知人にばったり会ってしまったら…」という恐怖で、再就職はおろか、パートやアルバイトにも行けず、引きこもりになり、貧乏生活に転落。

安藤さんはオフィスの応接セットのソファに寝て、ネットサーフィンに明け暮れる日々を送っている。最早、実態は無いが、会社のホームページだけは時々更新しているという。一応、オフィスに浴室はあるが、風呂に湯を溜めるような贅沢はせず、シャワーを浴びるだけ。電気コンロしかない小さな台所で、通販で買う5㎏1000円のパスタを毎日調理して、飢えを凌ぐ。ビタミンを摂る為にもやしを妙めて一緒に食べるが、味付けは醤油かマヨネーズ。月に1回、挽き肉を入れるのが御馳走になっている。「オフィスが入っているマンションビルの住人に対しても見栄があるので、コンビニに行くにもスーツを着てパンプスを履いています。私、社長なんで(笑)。服が流行遅れなのは諦めています。もう3年も服なんか買っていないので」。当然ながら、美容室には滅多に行けず、3ヵ月に一度、激安でカットしてくれる店を利用するが、ここでも見栄が邪魔して、同じ店には続けて行かない。近所での買い物にもメイクをして行くが、化粧品は100円ショップで調達。「昔よりお化粧のスキルが上がったので誤魔化せる」とのこと。働いていない安藤さんが、ギリギリとはいえ、借金もあるのに生活できているのは、起業時の借り入れ金の保証人に親がなっているからだ。返済の肩代わりをしてもらっているう上、オフィスの賃料(15万円)を含めた生活費も助けてもらっているという。しかし、その額が毎月30万円近い為、実家もとうとう音を上げた。もうすぐ父親が定年で年金生活に入る為、援助も「あと数ヵ月で打ち切る」と宣告されてしまったのだ。借り入れ金の返済はあと2年間残っている為、何とかしなければならない。「確かに、見通しが甘かったのは認めますが、負け犬となって田舎に帰る気はありません。独学ですが、インターネットの勉強はしているので、もう一度、インターネットビジネスでチャンスを掴みたいと思っています」。若しかしたら、急に仕事の話が来るかもしれない――。そう思いながら、社長の肩書きが入った名刺を大事に持ち続けている安藤さん。まだまだ見栄っ張り人生は終わりそうにない。 (取材・文/フリーライター 高梨龍一)


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