【安倍・トランプ新時代】(上) 中国年頭、蜜月アピール

安倍晋三首相はドナルド・トランプ大統領との初の首脳会談で、安全保障と経済分野の関係強化を確認した。だが、“予測不能”のトランプ流外交は、緒に就いたばかりだ。新時代に入った日米関係の行方を探る。

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「(先月28日の)電話会談で『シンゾウと呼んでくれ』と言ったが、『ドナルドと呼んでいいか?』と聞き忘れた。呼んでいいか?」「当たり前だよ。この前、そう言わなかったか?」――。両首脳は、一昨日のホワイトハウスでの会談で、こんなやり取りを交わした。会談を終えると、大統領専用機『エアフォースワン』でフロリダ州パームビーチに移り、トランプ大統領の別荘『マール・ア・ラーゴ』に宿泊し、ゴルフをプレー。首相は丸2日、トランプ大統領と一緒に過ごし、何度も食事を共にする異例の厚遇を受けた。入国制限の大統領令で国内外から批判を浴びるトランプ大統領は、“絶好の機会”とばかりに日本の首相との親密ぶりを世界中にアピールした。政府・与党内でも「ゴルフはやり過ぎでは?」(自民党幹部)と懸念があったが、首相は批判が自らに及ぶことも承知で、懐に飛び込むことを選んだ。

「会談の一番の目的は、日米が蜜月であることを中国に見せつけることだ」。首相は会談前、周囲にこう語った。政府高官は、「挑発行為を繰り返す中国や北朝鮮を目の前にして、“アメリカと距離を置く”という選択肢はあり得ない」と、首相の思いを代弁する。昨年11月、トランプ氏が大統領選で勝利すると、就任前にも拘わらずニューヨークを訪れ、外国首脳として初めて会談した。就任後の電話会議では、「就任直後から精力的に行動され、トランプ時代の幕開けを強烈に印象付けた」と持ち上げた。首脳会談に向けても、トランプ大統領が重視する“雇用”に焦点を定め、アメリカ経済への貢献策を取り纏めた。一昨日の記者会見では、入国制限について「コメントは差し控える」と躱した。野党は「すり寄りだ」と批判するが、首相周辺は「色々言うのは、信頼関係を築いてからだ。日本がアメリカと国際社会を繋ぐ役割を担えばいい」と反論する。初の首脳会談について、日本政府は「安全保障は満点、経済分野も及第点」(同行筋)と胸を撫で下ろしているが、トランプ大統領の“手の平返し”への懸念は燻る。安保協力を盾に、通商での譲歩を迫る“取引”を迫られる恐れもある。経済を重視し、米中が急接近する可能性も囁かれている。“アメリカ第一”を掲げるトランプ大統領に、日本がどう対峙していくか。世界が注視している。 (政治部 芳村健次)


⦿読売新聞 2017年2月12日付掲載⦿
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