【仁義なきメディア戦争】(14) 『Jリーグ』放映権に2000億円…スポーツ配信に熱視線

20170220 10
2つに分かれていたバスケットボールリーグを統合して発足した『B.LEAGUE』。『ソフトバンクグループ』はトップパートナーとして賞金面でサポートし、契約金は4年で125億円とも言われる。子会社の『ヤフー』と共同で、スマートフォンでスポーツの生中継が見放題の『スポナビライブ』を3月から開始しており、Bリーグも全試合がライブ中継されている。ソフトバンクユーザーなら月額500円、それ以外は月額3000円で利用できる。9月のBリーグ開幕戦は、フジテレビ系地上波ゴールデンタイムで放送された。視聴率は5.3%で、『日本バスケットボール協会』の川淵三郎前会長が公言した10%には届かなかった。しかし、Bリーグの葦原一正事務局長は自信を持っている。「プロ野球の視聴者がM3層(※50歳代以上の男性)中心なのに対し、Bリーグはキッズ層(※男女4~12歳)やM1層(※20~34歳の男性)がプロ野球の2倍以上。若い人がこれだけテレビでスポーツを見るとは想定外」。プロリーグにとって若い層へのリーチは永遠のテーマだが、Bリーグはその難題を一先ずクリアした。それ以上に手応えを感じたのは、スマホでの発券の多さだ。観戦チケットを購入し、スマホを翳せば入場できる。「ある試合では、スマホからの購入者が6割で、コンビニでの発券を上回った」(葦原氏)。スマホからの購入が当たり前になれば、顧客属性に合わせて試合の案内を送信できる。Bリーグに限らず、お気に入りの選手が出場しそうな日本代表の試合の案内もできる。

顧客データベースの構築も進めている。プロ野球はチーム単位でデータベースの構築に着手したばかりで、Jリーグはリーグ単位での構築を図っている。対するBリーグは、協会全体での構築を目指す。日本代表の他、高校や大学の試合等、Bリーグ以外への誘客に繋げる他、学生の選手がBリーグを観戦する等、「観客と選手の双方向の流れを作る」(葦原氏)のが目的だ。協会全体でデータベースを構築するのは、最終的には放映権を高く売る為でもある。選手に高額の報酬をオファーできるようになれば、魅力的な選手が育つ。相乗効果の流れを作ろうとしている。Jリーグも、1993年のリーグ開始以来の激変期を迎えている。Jリーグの“動画改革”に手を挙げたのは、イギリス発のスポーツ配信サービス『DAZN』(『パフォームグループ』が運営)。同社は7月、Jリーグと2017年からの10年間、合計2000億円に及ぶ巨額の放映権契約を結んだ。現在、Jリーグは『スカパーJSAT』が年間数十億円の放映権料で全試合を放送中。DAZNは、それを上回る破格の額を提示したのだ。DAZNは、スマホやパソコン等で月額1750円で利用できる。サッカー・ラグビー・テニス・バスケットボール・総合格闘技等、世界のあらゆるスポーツを中継。日本でも、プロ野球の一部や『Vリーグ』等の試合を配信している。そこにJリーグが加わることになる。「日本への投資は長期的な視点で見ている」(DAZN事業のCEOを務めるジェームズ・ラシュトン氏)。動画サービスを長期で提供することでリターンを得る考えで、その為に実況やデータ等、独自の中継方法で勝負する構えだ。改革は動画に留まらない。各チームとファンがより密接に交流できる仕組みを構築する。スタジアムでの観戦も、客のスマホに向けて選手データを送る等、“スマートスタジアム化”に『NTTグループ』と協力して取り組む。ラシュトンCEOは、「来シーズンになったら、Jリーグファンは『こんなにも質が上がるのか』と驚くだろう」と強気だ。2017年シーズンが大きな節目となりそうだ。


キャプチャ  2016年11月19日号掲載
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