【Jazzyの裁判傍聴ライフ】(28) 覚醒剤密輸! 運び屋の手口と量刑

覚せい剤取締法違反の中でも、“営利目的の密輸”は特に罪が重く、初犯でもかなり長い期間服役しなくてはなりません。所謂“運び屋”と呼ばれる人たちは、海外で違法薬物を預かり、スーツケース等に入れて日本国内に持ち込みます。法廷でずっと泣いていたタイ人の女は、成田空港の税関で捕まりました。彼女が持っていたのは、合計約850gの覚醒剤。末端価格にして約3700万円相当! 女の供述によると、彼女はインド人の彼氏に「日本にいる友人に渡してほしい」と円筒状のものを渡されたそう。女はそれを、何と膣内に挿入して隠匿! 「現金だ」と言われていた筒状のそれは、茶色のテープで巻かれ、コンドームが装着されていました。触るとゴツゴツしていて、氷砂糖が入っているような感触だったそう(※発見した税関職員の供述)。膣以外にも、履いていたサンダルの底等からも覚醒剤が。そのサンダルは彼氏からプレゼントされたものでした。「違法薬物を運ばされているとは知らなかった」と主張した被告人ですが、空港での検査を7時間も拒んだこと等から、「違法なものと認識していた」と裁判所は判断。女を懲役8年・罰金200万円の刑に処しました。大事なところに筒状のものを仕込んだ時は「痛かった」と供述していましたが、入れた後は違和感が無かったそうです…。それ、本当ですか? ゴツゴツしたそんなもの(約250g)がずっと入っていると想像しただけでゾッとします!

続いて、ウガンダ人の男。彼は日本在住で、手広く色々な事業を営む実業家。「国に帰省した際に、見知らぬ女から突然、電話がかかってきて、近くにいたことから会うことにした」と。女は男のことを知っている様子で、親しげに話してきたので、男は話を合わせたそう。そして女は、ボストンバッグを男に手渡します。「これを日本にいる私の友人に渡してほしい」。バッグの中身は全て同じ銘柄のコーヒーで、19袋もありました! 男は「人の役に立ちたい」との思いから、無償でコーヒーの運搬を承諾。「その女の日本にいる友人の名前・連絡先・受け渡し方法も教えられず、ただ預かったのだ」と言います。兎に角、言っていることが滅茶苦茶で、突っ込みどころが満載の被告人質問でした。男は成田空港の税関職員に止められ、スーツケースの中身を検査されました。女から預かったコーヒー袋に入っていたのは、全て覚醒剤。その量は約10㎏! 末端価格約6億9000万円相当でした!(※1gを7万円として計算)。タイ人の女と同様、「違法薬物だとは知らなかった」と無罪を主張した被告人ですが、裁判所は「被告人の供述は非常に不自然で納得し難い。被告人は運び屋として従属的に関与したものの、量刑傾向は重い部類に位置する」として、懲役13年・罰金700万円の刑に処しました。懲役も罰金も密輸量も、そして被告人の言い分も…全てがビックリの裁判でした。この2人の被告人は、裁判所の判断の通り、知りながら密輸した“運び屋”だったと思われますが、「本当に中身を知らずに運んだら違法な品物だった!」ということもあり得ます。海外に行った際は、誰からも何も預からないようにしましょうね!


キャプチャ  2017年2月27日号掲載
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