【貧困女子のリアル】(06) 「ここで死んだら無縁仏になるのかな」…出会い喫茶で本番指名を待つ四十路のホームレス人妻

20170222 05
小奇麗な身形で整った容姿の山内美樹さん(仮名・40)。想像もつかないが、彼女の寝床は夜な夜な変わる。「職業は援デリで、その日暮らしです」という。“援デリ(援助デリへル)”とは、出会い系サイトを利用した売春幹旋のこと。援デリ業者は一般女性を装い、出会い系サイトで男性会員と交渉。そして、約束した場所に美樹さんのような女性を派遣する。勿論、風営法許可など受けていない裏風俗だ。危険も少なくない。「酷い人も多いですよ。お金を土壇場で払わなかったり、プレイ中に首を絞められて死ぬかと思ったこともある。アタシ、今、身分を証明するもの、何も持っていないんですよ。『ここで死んだら無縁仏になるのかな』って」。美樹さんの場合、援デリ業者は客と2万円から交渉する。取り分は業者と折半。つまり美樹さんは、1回の売春で1万円を受け取る仕組みだ。もっと若ければ高額で交渉してもらえるが、40歳という年齢では2万円が限界だ。今のような生活になったきっかけは3年前。当時、結婚していた夫に多額の借金ができたことだという。美樹さんは風俗店で働き、返済に協力したが、夫は失踪してしまう。風俗店にまで借金の催促がくるようになり、美樹さんは全てを投げ出して夜逃げした。「幸いにも子供はいなかったんで、必要最低限のものだけを纏めて、住んでいたアパートを出ました」。

ホームレス状態となった美樹さんは、出会い喫茶に出入りするようになった。出会った相手と交渉して一緒にホテルに行き、そのまま宿泊させてもらうのだ。「出会い喫茶の場合、交渉した金額は全部、自分のものになるんですが、アタシはババアだから1万円程度。指名も中々されません」。出会い喫茶の客の多くは、若い女性が目当てだ。かなり若づくりしても指名は増えない。そこで、収入の手段を増やそうと、知り合いから紹介されたのが援デリ業者であった。現在、朝から夜まで出会い喫茶で待機しながら、出会い喫茶と援デリの指名を待つ美樹さん。やはり、業者のノウハウがある為か、援デリ経由の指名がメインとなったそうだ。交渉が成立しない日は、漫画喫茶のナイトパックで雨風を凌ぐが、「最低限、女性としての身だしなみを整えたいから」と、なるべくホテルに泊まることを心がけている。僅かな貯金もそれで切り崩していく為、結果、毎日がギリギリの生活だ。先ず、節約するのが食費だ。稼ぎの無い日は、出会い喫茶にある無料のお菓子で飢えを凌ぐ。出歩く時もそのお菓子をバッグに詰めて持ち歩き、無料で最低限のカロリーを摂取する。因みに美樹さんは、この生活をするようになってから、「蒲焼き味のお菓子はご飯に乗せると美味しい」ことに気付いたそうだ。スーパーマーケットで100円のパックご飯を買って、“蒲焼き味ご飯”にすることが贅沢だという。「勿論、いつまでも続けられないのはわかっているけど…。住み込みで旅館とかで働きたいんですけどねぇ。だけど、一度、風俗で金を稼いでしまうと、他の仕事ができなくなるんです。この感覚、経験者にしかわからないでしょうけど」。とはいえ、そう遠くない未来、彼女の肉体の“賞味期限”が訪れた時、平穏な生活を送ることは到底無理だろう。失踪した夫とは未だ連絡が取れず、籍も残したままだという。 (取材・文/風俗ライター集団『F.M.W』 子門仁)


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