【男の子育て日記】(41) ○月×日

9月29日 妻、レギュラー出演の『白熱ライブ ビビット』(TBSテレビ系)卒業。結婚前から現在まで、途中4ヵ月の出産休暇を挟んで1年半、お疲れ様でした。朝8時スタートの生放送の為に前日入りし、一文が生まれてからは、水曜日の夜は僕が1人で面倒を見てきた。はぁ、誰も言ってくれないけど、ご苦労様でした、俺。一文、これからはママもずっと一緒だからね。妻、帰宅。「ディレクターに『来週からまた来て下さい』って言われたんだけど」。かず、パパと2人で生きていこうね。

9月30日 保育園に迎えに来た僕を見るなり、一文が泣きながらやって来る。そうかそうか、パパが恋しかったか。「ママァ~」…。前から「そうかな? そうかな?」と思っていたけど、間違いない。一文の初めての発声は“ママ”。“パパ”ではありませんでした。俺のほうが一緒にいる時間が長いのに! オムツを替えている回数も多いのに!

10月3日 ベビーフードを食べさせた後、体中に赤みが出た。これまでパスしてきた原材料だったが、少し咳が出るし、体調が優れないようだ。

10月4日 保育園休み。病院に連れて行ったところ、頭ごなしに叱られた。①ステロイドの使用を躊躇うな②身体を洗うのは石鹸で③洗濯に柔軟剤を使うな。いや、こっちだって頑張ってんですよ。風呂上がりと、朝起きてから全身を拭いた後に保湿剤を塗っているし。それ以外の時間も絶えず、この子の弱い肌をケアしてきました。何もしてこなかったかのように言われるのは心外。「もう、あの病院には行かない」と誓う。その後、一文をあやしながら小説の執筆。妻の帰宅後も碌に口が利けないほど疲労困憊。「何怒っているのよ! こっちだってすまないと思って仕事をしているんだ。第一、あんたはねー」。以後も説教が延々と。

10月5日 保育園休み。9時から14時まで病児保育もOKの託児所に預ける。その間に図書館・整骨院・執筆・風呂・昼飯を手早く済ませた後、迎えに。料金、8430円。日給分消えた。この間の妻のスケジュールを調べたら、エステ3時間コースだった。

10月6日 一文、フルスマイル復活。保育園へ。ホッ。

10月8日 夏だろうと風呂上がりだろうと、水分を取ろうとしない妻が、「麦茶なら飲む」と言うので、僕が纏めて購入した600ミリリットルのペットボトルを、飲み終わってもテーブルに置きっ放し。アイスクリームの袋もそのまま。ベッド回りのティッシュの屑も自分で気付いてほしいが、注意すればまた「小舅」と罵られるし、一文が口に入れると怖いので、結局はこちらで棄てることに。どなたか言ってあげてもらえませんか。「夫は雑用係じゃないよ」と。

10月9日 日曜日の昼間から、妻怒り心頭。「あんたにビクビクしているのがもう嫌なの!」。一文の目の前で、ベビーフードを投げつけるのは止めてくれ。この女といるとホント退屈しない。


樋口毅宏(ひぐち・たけひろ) 作家。1971年、東京都生まれ。帝京大学文学部卒業後、『コアマガジン』に入社。『ニャン2倶楽部Z』『BUBKA』編集部を経て、『白夜書房』に移籍。『コリアムービー』『みうらじゅんマガジン』の編集長を務める。2009年に作家に転身。著書に『日本のセックス』(双葉文庫)・『ルック・バック・イン・アンガー』(祥伝社文庫)・『さよなら小沢健二』(扶桑社)等。


キャプチャ  2017年3月2日号掲載
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