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【マイナンバーカード×保険証のリアル】(下) 情報漏洩に対する不安の解消がカギ

20220218 16
健康保険証としての利用が可能になったマイナンバーカード。今後、医療機関や薬局といった現場で活用される局面は増える見通しだ。カードを介して取り扱われる個人情報を今後、どう守っていくのか。厚生労働省によると、システム改修等を踏まえて来年夏を目処に、医療機関側が患者本人の同意を条件に手術や移植、透析、受診したことがある医療機関名の項目を参照できるようになる。患者の情報をより多く把握することを通じて、適切な治療に結び付ける狙いがある。厚労省は来年度末までに概ね全ての施設でカードが健康保険証として使えるよう目指している。今月20日から運用が始まった新型コロナウイルスワクチン接種証明書アプリは、マイナンバーカードが必要となる。カードをスマートフォンに翳して読み取り、カードを利用する為に必要な暗証番号を入力する。利用でカードが必要となる理由について、デジタル庁の担当者は「公的証明になるので、厳格に本人確認をする必要がある」と説明する。機能が増えると、個人情報が守られるかという不安も根強くある。

プライバシーに詳しい中央大学の石井夏生利教授(情報法)は、「マイナンバーカードを紛失したり、マイナンバーを知られたりしても、それだけでは情報漏洩しない仕組みになっている。しかし、制度が複雑過ぎて理解が広まらない」と話す。厚労省によると、健康保険証として使えるようになっても、健康保険証の記号番号や薬剤情報、特定健診の結果はカード自体には記録されない。情報は、診療報酬の審査をする『社会保険診療報酬支払基金』等の機関のシステムで管理されている。実際にカードで利用するのは、ICチップ部分に搭載されている電子証明書だ。電子証明書は、サイト等にログインした人が利用者本人であることを証明する機能を持つ。健康保険証として使う場合、この電子証明書を通じシステムから個人情報を取得する。普及が中々進まないのは、マイナンバーを第三者に知られてしまうと「個人のあらゆる情報が流出してしまうのではないか」という懸念が根強いからだ。総務省が作成した資料によると、マイナンバー制度は個人情報を一元管理する仕組みではなく、従来通り、担当の行政機関が其々関係する情報を分散して管理している。また、行政機関の間でマイナンバーを使って個人情報を照会する際は12桁の番号ではなく、符号に置き換えてやりとりする。1人のマイナンバーでも、行政機関毎に異なる暗号を発行する仕組みだ。石井教授は、「マイナンバー自体が漏洩しても、芋蔓式に情報が漏れる仕組みにはなっていない」と話す。他にも、マイナンバーカードから不正に情報を読み出そうとすると、ICチップが自動で壊れるといった安全対策がある。国はパンフレットで「マイナンバーカードを持ち歩いても大丈夫」と強調する。石井教授は、「政府は普通の身分証明書と変わらない形でマイナンバーカードが使えることを周知し、誤解を減らすように努める必要がある」と話した。

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(くらし医療部)中川友希が担当しました。


キャプチャ  2021年12月30日付掲載
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