【山根明のノックアウト人生相談】(146) 他人様は見ていないようで見ています!
Q. コロナ禍で散髪に行くのを控えて早2年。会う人に「何で伸ばしているの?」「いつまで伸ばす?」等と質問される度に、「コロナ禍収束の願掛けをしている」と答えてきました。とはいえ、髪の長さは肩下あたりまでに伸びてきました。そろそろ切ってもいいかなと思う反面、皆に“コロナ禍願掛け”と発表した手前、未だ感染が収まっていない今、切るのも如何なものかと。どうしましょう? (東京都・53歳・ライター)
A. 長髪は似合う人と似合わない人がおるからね。まぁ、女性の髪の毛が長いのは可愛さがあっていいんですけど。男性もね、決して髪の毛を長くしてはいけない、いうことではないんですよ。他人様に迷惑かけているんじゃないんやさかいね。ただ、この男性の顔を見ないとわからないですね。 顔とスタイル、背丈ね。決して、やっちゃいけないわけじゃないけど、似合う、似合わないはありますから。女性の場合は、どういう人が長い髪の毛にしても、似合うんですね。だけど、男性の場合は似合う人と似合わない人の差がね…。不潔に見えたり、とんでもない場合もありますからね。多分、女性の場合は、長い髪にしとったかてね、手入れもキチッとしているんでしょう。この人がどうかはわかりませんけど、男性の場合は、女性ほど髪の毛を手入れしたりしていないと思うんですね。この人の場合、髪の長さに神経を使っているんやったらね、コロナ禍であろうが何であろうが、もう思い切って、サッパリしたほうがいいんじゃないかと。本人自身が気にかかっていることですから。もう、切るしかないね! 53歳やったら、もう切ったほうがいい! 未だ20代とか30代やったら、流行りで伸ばしたりもしているけど。もう53歳ですからね。別に、いけないとは言わないけど。まぁ、これは本人任せやなぁ。僕自身は、長髪にはしたことないんですけど。偶々2ヵ月半ぐらい、理髪店に行かなかったことがあるんですよ。用事が色々あった上に、僕が行きたい日は予約で満員やと言われて。タイミングが合わなくて、暫く髪の毛が伸びとったんです。そうしたら、ファンに会った時に言われました。「会長、ハット被ってんのはいいんですけどね、耳の辺が、非常に髪の毛が伸びているんですけど。態と伸ばしているんですか?」。事情は説明したけど、そう言われた明くる日に、理髪店に行きましたよ。もう何とかしてくれとね。その翌日、いつも通っている喫茶店『ロックヴィラ』に行ったら、そこのお嬢ちゃんがね、「会長、散髪行ってきたんですか?」って言うんです。「うん。ハットを被ってんのに、何でわかるの?」「いや会長、前から耳元の髪の毛が物凄い伸びているなって思っていました。今日はスッキリしているんで、それで聞きましたよ」。髪の毛いうのは、他人様は見ていないようで、非常に見ています。まぁ、仕事柄色々あると思うけど、肩の辺までっちゅうのはどうかなと思うんやね。本人が気になってんやったら、キチッと散髪行って、切ったほうがいいと思いますよ。
山根明(やまね・あきら) 『日本ボクシング連盟』前会長・在日コリアン2世。1939年、大阪府生まれ。大阪商業大学ボクシング部ヘッドコーチ、大阪経済大学ボクシング部監督、シドニー五輪日本選手団ボクシング競技監督を歴任。2011年2月に日本ボクシング連盟会長に就任、2012年10月に理事会全員一致で終身会長となったが、助成金の不正流用等を理由に2018年8月8日を以て同会長・理事を辞任。著書に『男・山根 “無冠の帝王”半生記』(双葉社)。
2022年3月7日号掲載
A. 長髪は似合う人と似合わない人がおるからね。まぁ、女性の髪の毛が長いのは可愛さがあっていいんですけど。男性もね、決して髪の毛を長くしてはいけない、いうことではないんですよ。他人様に迷惑かけているんじゃないんやさかいね。ただ、この男性の顔を見ないとわからないですね。 顔とスタイル、背丈ね。決して、やっちゃいけないわけじゃないけど、似合う、似合わないはありますから。女性の場合は、どういう人が長い髪の毛にしても、似合うんですね。だけど、男性の場合は似合う人と似合わない人の差がね…。不潔に見えたり、とんでもない場合もありますからね。多分、女性の場合は、長い髪にしとったかてね、手入れもキチッとしているんでしょう。この人がどうかはわかりませんけど、男性の場合は、女性ほど髪の毛を手入れしたりしていないと思うんですね。この人の場合、髪の長さに神経を使っているんやったらね、コロナ禍であろうが何であろうが、もう思い切って、サッパリしたほうがいいんじゃないかと。本人自身が気にかかっていることですから。もう、切るしかないね! 53歳やったら、もう切ったほうがいい! 未だ20代とか30代やったら、流行りで伸ばしたりもしているけど。もう53歳ですからね。別に、いけないとは言わないけど。まぁ、これは本人任せやなぁ。僕自身は、長髪にはしたことないんですけど。偶々2ヵ月半ぐらい、理髪店に行かなかったことがあるんですよ。用事が色々あった上に、僕が行きたい日は予約で満員やと言われて。タイミングが合わなくて、暫く髪の毛が伸びとったんです。そうしたら、ファンに会った時に言われました。「会長、ハット被ってんのはいいんですけどね、耳の辺が、非常に髪の毛が伸びているんですけど。態と伸ばしているんですか?」。事情は説明したけど、そう言われた明くる日に、理髪店に行きましたよ。もう何とかしてくれとね。その翌日、いつも通っている喫茶店『ロックヴィラ』に行ったら、そこのお嬢ちゃんがね、「会長、散髪行ってきたんですか?」って言うんです。「うん。ハットを被ってんのに、何でわかるの?」「いや会長、前から耳元の髪の毛が物凄い伸びているなって思っていました。今日はスッキリしているんで、それで聞きましたよ」。髪の毛いうのは、他人様は見ていないようで、非常に見ています。まぁ、仕事柄色々あると思うけど、肩の辺までっちゅうのはどうかなと思うんやね。本人が気になってんやったら、キチッと散髪行って、切ったほうがいいと思いますよ。
山根明(やまね・あきら) 『日本ボクシング連盟』前会長・在日コリアン2世。1939年、大阪府生まれ。大阪商業大学ボクシング部ヘッドコーチ、大阪経済大学ボクシング部監督、シドニー五輪日本選手団ボクシング競技監督を歴任。2011年2月に日本ボクシング連盟会長に就任、2012年10月に理事会全員一致で終身会長となったが、助成金の不正流用等を理由に2018年8月8日を以て同会長・理事を辞任。著書に『男・山根 “無冠の帝王”半生記』(双葉社)。

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