どうしても違和感を禁じ得ない星野源バブルの行方…全裸ギターに尻見せ脱糞といった体当たりの末に辿り着いた“ポスト福山雅治”という身分不相応ポジション

風が吹きまくっている。『逃げるは恥だが役に立つ』(TBSテレビ系)ブームで大ブレイクした星野源。歌える俳優として、“ポスト福山雅治”という声まで聞こえ始めた。おいおい待ってくれよ、アイツはそこまでの男なのか? 目立たなかった薄顔男子の下積み時代、激しい露出をものともしない体当たり仕事。その来歴から見えてくる“星野バブル”の本質とは――。

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丁度1年ほど前、『さいたまスーパーアリーナ』で開催された星野源のワンマンライブツアー『YELLOW VOYAGE』。終演後、会場から最寄り駅までは非常に混み合う。このライブ帰りの客に巻き込まれた現地の女子高生2人が、こんな会話を交わしていた。「何のライブ?」「星野源だってー」「誰?それ」「何か…フツーのオジサン」「へー、知らない」。遡ること8年前。2009年3月発売号の『フライデー』には、「aiko、イケメン新恋人とルンルン密着愛」という見出しが躍った。相手の男は目線入り。aikoとの密着ツーショットを撮られ、顔出しNGの一般人扱いされたこの男こそが星野源だった。JKからは“フツーのオジサン”扱い、天下のフライデー様にも気付いてもらえない薄い顔の男。序でに言えば、星野を特集した2014年2月23日放送の『情熱大陸』(毎日放送/TBSテレビ系)は、のっけから「すれ違う人が誰一人振り返らなかったのは、凍った雪道のせいだけではないだろう」という窪田等のナレーションで、彼のオーラの無さを皮肉っていた。それが今や、押しも押されぬ売れっ子アイドルにまで登り詰めてしまった。サブカルファン必携のテレビ誌『TV.BROS』の表紙モデル率の高さが、彼の人気を物語る。これには、星野を役者として育てた劇団『大人計画』主宰の松尾スズキも苦言を呈している(というかイジっている)。「“TVブロス”なんて星野源のプロパガンダ雑誌みたいになってるしさ。気色悪いよ、あんなレタッチ入った星野に微笑まれても。」(『松尾スズキの、のっぴきならない日常』より)。

音楽家・俳優・文筆家…。メディアで紹介される際には3つの肩書きが並び、“才能の塊”とまで評される。実際、ここまでの大ブレイクは、身近にいた大人計画の面々は素より、コアなファンだって予想していなかった筈。ブレイクする潜在的なポテンシャルがあったにしろ、「何故、ここまで?」という疑念が拭えないのは、やはり「全然イケメンじゃないのに!」。この一点に尽きる。星野の過去を紐解いてみれば、出てきた当初から役者としては圧倒的に華が無かった。「周囲にいるのが大人計画の濃いメンバーばかりだったから」というのをさっ引いても、存在感は薄く、短髪にしていると寺の小坊主のような趣を醸していた。華の無い星野が何故、役者として頭角を現すようになったのか。それは、曲作りができ、劇中で演奏して歌える俳優だったからだ。その唯一無二のポジションの発見により、彼は大きな舞台にもキャスティングされていく。最初は下北沢で活動する小劇場系劇団から。その後、松尾スズキや宮藤官九郎らとの仕事を重ね、信頼を篤くしていく。星野がこれまでに出演した舞台の大半は、歌ったり曲を作ったりを兼ねているものばかりなのだ。とはいえ、星野は音楽理論を学んだ経験は無く、オタマジャクシが並ぶ五線譜を読めないし、書けない。ギターのコード譜だけで作っている。毎年、お笑いコンビ『バナナマン』の日村勇紀(44)の誕生日に曲を作って贈っているのは有名な話だが、ギター1本でまるで替え歌のような気楽さで、温い歌詞を緩やかに歌う。この緩さ、曲作りを高尚なものとしないスタンスこそが、演劇畑では重宝された。それは所謂、ミュージカルの歌唱とは一線を画す。例えば、宮藤官九郎が作・演出する舞台では、星野を裸にして珍妙な歌を弾き語りさせるシーンがお約束のように盛り込まれる。鉄板だったのは童貞キャラ。ケツ丸出しで「童貞じゃないけどね~♪」とギターをかき鳴らし、華の無い男の魅力を最大限に引き出した。印象の薄い星野を知らずとも、お客には“裸でギターを弾いていた人”として記憶された。逃げ恥でも主題歌と出演を兼務し、その点が矢鱈とフィーチャーされていたが、実はそのスタイルは今に始まったことではないのだ。星野は役者業を始めた時から、音楽を引き連れてやって来た。寧ろ、音楽無しの役者一本だけだったら、現在のポジションにまで登り詰めることはなかっただろう。だから、華の無い星野を主演に据えるという大胆過ぎる試みに挑んだ舞台は、動員に苦しんだ。星野の初主演舞台『TEXAS』(2012年)は、脇に野波麻帆や勇者ヨシヒコシリーズでお馴染みの木南晴夏がいたが、チケットの売れ行きは絶望的なほどに悪かった。渋谷の『パルコ劇場』(※キャパ約450人)で2週間、計24ステージはハードルが高く、特に平日公演は空席が目立ち、それを埋める為に関係者に動員がかけられるほどだった(※作は常盤貴子の夫・長塚圭史、演出はともさかりえの元夫・河原雅彦)。

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それが今や、チケットが取れない。2015年の日本武道館2DAYSも、2016年のさいたまスーパーアリーナ2DAYS(※4万人動員!)も、チケットはプラチナ化している。この勢いで行けば、ドーム公演開催も時間の問題だろう。たかだか3年ほど前の主演舞台のチケットはあんなに余ってたのに、だ。今年1月に開撮された横浜アリーナ2DAYSも、当然のように即完。しかも、転売防止の為に、異例過ぎる対策が取られた。当日の本人チェックは勿論のこと、チケットを1人1枚限定販売にしたのだ。この売り方では、家族や友人と2人一緒に並びの席で見ることができない。方法は他にもあった筈だが、最悪の売り方だった。事務所の必死さが窺えよう。事務所と言えば、星野は俳優仕事を『大人計画』、音楽仕事を『アミューズ』という形で、マネージメントを別にしている。アミューズ所属は2015年3月から。それ以前は、星野がリーダーを務めたインストバンド『SAKEROCK』をマネージメントしていた『カクバリズム』に所属。バンド解散のタイミングに合わせて、大手事務所へと移籍した。SAKEROCK解散の大きな理由の1つは、星野がソロで売れ始めたことにある。歌うことへの羞恥心からインストバンドを始めたのに、「SAKEROCKを続けるうちに歌いたい気持ちが膨らんできた」と転向。舞台俳優として変な歌ばっかり歌わされていたのも遠因かもしれない。結果的には、このソロ活動がバンド解散を招くこととなった。ソロでも売れ出し、上り調子になる中、くも膜下出血で倒れた。2度の休業を経て復活することになるのだが、アミューズは実に良いタイミングで星野を獲得した。“大病からの復活”というエピソード込みで拾い上げたようにも見える。売れる萌芽はあったとはいえ、移籍して即、全国区にまで押し上げられたのは、やはりアミューズの力が大きい。

移籍2ヵ月後にリリースしたシングル『SUN』は、自身初となる週間オリコン2位。大人計画所属の看板俳優・阿部サダヲ主演『心がポキッとね『(フジテレビ系)の主題歌だったが、ドラマの視聴率は右肩下がりで、平均6.6%と地獄のような数字を叩き出している。“ドラマのヒットで主題歌もヒットする”というバブル時代の方程式は成り立たず、SUNのほうだけがロングランヒットし、『紅白歌合戦』(NHK総合テレビ)初出場を手にする。まさにアミューズの手柄である。そして、翌年は大河ドラマ『真田丸』(同)にもキャスティングされ、止めに年末の逃げ恥ブーム。上手く行き過ぎて、アミューズは笑いが止まらないだろう。同じ事務所の先輩に当たる福山雅治(※アミューズの株価を動かす男!)が結婚して、月9主演作が大コケしたのと入れ替わるようにして、星野が台頭してきた為、“歌える俳優の世代交代”・“ポスト福山雅治”という指摘はよく耳にした。確かに、福山と重なる部分は多い。歌える・作詞作曲できる・芝居もできる・ラジオのトークも面白い・下ネタは大好物…。特に下ネタに関しては、星野は露悪的とも思えるほどにその性癖を曝け出す。エッセイのタイトルからして『蘇える変態』(マガジンハウス)である(※しかも10万部超!)。200本以上のアダルト動画を『DMM』で購入し、パソコンやスマホで状況に合わせた画質を選んでクラウド再生。かなりの使い手である。ラジオではズリネタ披露も辞さずに、ノリノリでAVトーク。たかしょー(高橋しょう子)がグラビアアイドルからAV転身した際には、第一作を即入手し、初カラミのAV男優・しみけんの仕事ぶりを大絶賛していた。その性癖が、ゴールデンタイムの生放送にもダダ漏れした。昨秋の『オールスター感謝祭』(TBSテレビ系)では、元カノが『MUTEKI』デビューしたお笑いコンビ『バイきんぐ』の小峠英二(40)に向けて、「MUTEKI、何本か持っています」と自らカミングアウト。古田新太からは“たかしょー好き”だと、オキニまでバラされている。お茶の間をフリーズさせたこの一幕はたかしょー本人にまで届き、自身の『ツイッター』で大喜びしていた。星野的には大満足の結果だろう。“下ネタをブッ込んでも女性人気が落ちない”という点では福山雅治的ではあるが、福山は地上波でここまでの悪ノリはしないは筈。その点は、アドリブで輝く舞台俳優的でもある。小劇場という“育ちの悪さ”と言い換えることもできるが。アミューズ的には、星野を福山の後釜に据えたいのだろうが、どうしたって2人の等価交換には違和感が付き纏う。トレンディーな月9ど真ん中で輝き続けてきた真正イケメン俳優と、ケツ丸出しも辞さない童貞キャラを得意とする薄い顔の男を並べて語ること自体に無理がある。だが、今は星野に分がある。大病を患って復帰してからの星野は、圧倒的に引きが良い。視聴率が壊滅的なクソドラマだらけの中、逃げ恥と真田丸という2016年を代表するドラマの両方にキャスティングされたのだから(※藤井隆もだが)。

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大ブレイクを迎える以前、「SAKEROCKが好き」と公言するようなサブカルクソ女…もとい文科系女子たちは、星野を「可愛い」と評していた。フツーのオジサンを「可愛い」と口にできるほど、日本の社会は成熟した。或いは、幼稚化した、本来ならばイケメン枠には入らないような連中を“塩顔男子”とありがたがるようになったここ数年の風潮もまた、星野のブレイクを後押しすることとなった。『SMAP』解散騒動や、それに伴うジャニーズ帝国の崩壊すら、星野を後押しするブームに取り込んでいるように見えてくる。単純なイケメン路線を拒絶し始めた大衆を、歌ありエロあり笑いありの間口の広い星野源が回収していく。「思春期の頃、パニック障害で精神安定剤を服用していた」という引きこもり話。くも膜下出血で生死の境を彷徨ったというエピソード――。逃げ恥からファンになったご新規さんには、この手の泣かせるバックボーンも効果的だろう。「あの時、星野が帰らぬ人となっていたら、恋ダンスはブームにもならなかったかもしれない」と。全く異なる曲で異なる俳優が踊っていた可能性はあるが。懸念があるとすれば、事務所のスタンスである。過去に公式ツイッターで「せっくすなう。」と呟いていた(2011年4月1日)のを筆頭に、下品なツイートの数々がインターネット上で話題になると、事務所は態々それを否定する公式コメントを出したのだ。「このアカウントは元々“ばかくん”という名前のキャラクターが無茶苦茶な言葉と共に星野源の情報を勝手にツイートするという形で2010年頃に始まりました。担当していたのは当時の宣伝スタッフで星野さんご本人ではありません」。この火消しの早さに、事務所の本気度が滲む。ファンの間では有名だったツイートキャラ“ばかくん”について説明しなければならないくらい、逃げ恥ブームでご新規さんが増加。過去ツイート削除の報道には、反発の声が多く上がった。ドン引き必至のドシモ発言を身上とする星野源を、事務所はどれだけコントロールできるのか? 次にフライデーされる時は、もう一般人扱いではない。星野源の今後を生暖かく見守っていきたい。


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