東日本大震災の現状…16万点もの未だ持ち主不明の津波流出物と震災供養

20170310 09
昨年12月11日、嘗て住宅地だった宮城県仙台市若林区荒浜地区に読経が響き渡った。テントの下、市内の高野山真言宗宝蓮院の丹野峯稔住職(46・左画像中央)の前に積み上げられたのは、ビニールに包まれた無数の仏像・位牌・卒塔婆・人形等。その数、約1500点。「何れも持ち主のわからない津波流出物です。お寺でお焚き上げをします。後ろ髪を引かれる思いではありますけれども、現実問題として節目の時期かなと、市やボランティアの方々と決断しました」と丹野住職は静かに振り返る。1万8000人超もの死者・行方不明者を生んだ大震災以降、被災地で自治体やボランティアが続けてきたのが津波流出物の返却作業だ。仙台市でも、流出物の洗浄と返却を手掛ける地元のNPO法人『おもいでかえる』と市が協同しながら展示会を行い、これまで約11万枚の写真や数多の品々が持ち主の手元に戻された。だが近年、返却のペースが鈍くなってきたという。1つに、人形や仏像等、目印の無いものは特定が困難だからだ。もう1つは生活再建への動き。実は仙台市では、未だ16万点もの流出物を保管しており、大半が写真だという。おもいでかえるの丹野ゆみ理事は、こう話す。「思い出の物が生きる力を与えるかどうかは、人其々なのです。未だ向き合えない人もいれば、見ることであの日に引き戻される人もいるのです」。仙台市では写真等のデータベース化を進めてきたが、今回、持ち主不明の品に限定した“1つの区切り”を決断。丹野住職がボランティアとして、おもいでかえるに関わってきたこともあり、昨年12月の供養に至ったということだ。当日は市の職員、それに地元住民も参列したという。間もなく、大震災から6度目の3月11日を迎える。人心の復興は如何に。


キャプチャ  2017年2月号掲載
スポンサーサイト

テーマ : 地震・天災・自然災害
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR