バルサのスポンサーになって大喜びの勘違いバカ…“スポーツ界の金蔓”なのに嫌われまくりな三木谷浩史が残念過ぎる件

国内のクラブチームを保有するだけでは飽き足らず、世界的サッカークラブ『FCバルセロナ』の胸スポンサーにまでなった『楽天』の三木谷浩史会長兼社長(52)。スポーツ界に次々とカネを注ぎ込んでいるにも拘わらず、行く先々で“疫病神”扱いされる悲しき実業家の本性を暴く! (取材・文/フリーライター 西本頑司)

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いやぁ、あのドヤ顔が苦渋に歪むところを見られそうだ。FCバルセロナのスポンサーとなって、満面の笑みを浮かべた三木谷浩史(左画像)のことである。楽天は去年11月16日、4年総額280億円(2億2000万ユーロ)でバルサの胸スポンサーとなり、世界中を驚かせた。バルサといえば、リオネル・メッシやアンドレス・イニエスタを擁する世界屈指の人気クラブだが、一方でオーナー企業を持たず、“ソシオ”という個人株主が支える“バルセロナの市民球団”。その為、創立以来ユニフォームスポンサーを持たず、それがクラブのアイデンティティーになっていた。しかし、リーマンショックの不況もあって、2011年にスポンサーを解禁。それでも、ソシオの意向で企業色の薄い『カタール財団』(年間40億円)を選んだほど。今回の楽天は、「バルサが初めて商業使用を認めた」という意味で、実に画期的だった。だからこそ世界的なニュースとなった訳で、気を良くした三木谷がドヤ顔を浮かべたのも無理はあるまい。ところが、三木谷の思惑とは裏腹に評判は散々。先ずはホリエモンこと堀江貴文が噛みつき、出演したテレビ番組で「バブってスっ高値(※頗る高値の意味)のとこで買いにいくってダメでしょ。意味は無いし、センスも疑う」とケチョンケチョンにこき下ろした。IT業界でも首を捻る関係者は多い。然るITアナリストが言う。「楽天は2010年、社内公用語を英語にしてまで海外進出を図りましたが、この5年で完全に失敗に終わっています。欧米圏はAmazon.comの一人勝ちですし、アジア圏は孫正義が支援するアリババが席巻。楽天の出る幕は無かった訳です。ですが、問題は寧ろ国内。既にAmazonにボロ負け、インターネット通販では上新電機より低い国内7位に沈んでいます。その立て直しが急務なのに、既に失敗した海外で年70億を出して何をアピールしたいのか、全く理解できません」。因みに、英語の社内公用語は、『マイクロソフト』日本法人の元社長だった成毛眞が、「海外と接点の無い一般職の能率が下がるだけ」とバカにしていたことを付け加えておこう。

問題は、カネの無駄使いだけではない。当のスペインで“楽天NO!”の動きが強まっていることなのである。スペイン在住のサッカージャーナリストが証言する。「楽天がバルサのスポンサーになったことで、『楽天は鯨肉と象牙を販売する会社だ』と自然保護団体が騒ぎ出したんです。それで、バルサのライバルであるレアルマドリードのファンが中心となり、『バルサは鯨を食っている。その上、象の密猟者たちだ』といったチャント(合唱)をしようと計画しているそうです」。バルサとレアルが闘う伝続の“エルクラシコ”は、世界中が注目する一戦。そこで“鯨喰い”や“象の密猟”といった大合唱が起これば、世界中のサッカーファンはその原因が胸スポンサーの“Rakuten”にあることを知ることになる。「契約では、クラブの価値を毀損すれば契約を強制解除できる規約がある筈です。楽天は契約を打ち切られた挙げ句、下手すれば莫大な賠償金まで支払わされる可能性もあります」(同)。いくら三木谷が「日本で鯨肉販売は合法であり、象牙はワシントン条約前の商品なら合法である」と反論したところで、「バルサのブランドイメージを落とした」と責められれば、契約解除に応じざるを得ない。謂わば、年70億円を払って、バルサを通じて自社の悪評が世界中に広がる訳で、これほど間抜けな話はあるまい。抑々、楽天はJリーグ『ヴィッセル神戸』とプロ野球『東北楽天ゴールデンイーグルス』も保有している。何も大金を払ってバルサのスポンサーにならずとも、知名度という点では既に十分だろう。にも拘わらず、何故バルサに投資したのか。その理由は何と、「日本のサッカーファン・野球ファンに蛇蝎の如く嫌われて“拗ねて”しまったから」という実に情けないものなのだ。そんな三木谷がどれだけ嫌われているのか、先ずはサッカーから見ていこう。 2004年、三木谷は経営破綻状態にあった神戸をポケットマネーで救済した。神戸のファンたちは当初こそ感謝していたが、直ぐに“三木谷地獄”にのた打ち回ることになる。神戸はクラブ創立前日に阪神大震災に遭い、メインスポンサーだった『ダイエー』が撤退する等、非常に苦労してきた。それでもJ1に踏み止まり、“がんばろう神戸”を体現。とりわけ、市民からは白黒の縦縞ユニフォームは神戸らしい酒脱さもあり、“復興のシンボル”として愛されてきた。それを三木谷は、「俺のイメージカラーは臙脂だから」と、あっさりと白黒の縦縞ユニフォームを廃止。ダサい臙脂色にしてしまう。しかも、三木谷がオーナーになってから、1年と半年で5人も監督をとっかえひっかえした結果、震災10年目となる節日の2005年にJ2に降格。神戸市民を非常に落胆させた。しかも、やることなすこと裏目ばかり。オーナー就任祝いとばかりに、移籍金5億円・年俸3億5000万円の2年契約で、トルコ代表(当時)のイルハン・マンスズを獲得する。2002年の日韓W杯で、イングランド代表(当時)のデヴィッド・ベッカムと共にイケメンで話題になった選手だが、2004年に獲得した時は所属クラブでは補欠、大金を払うような選手ですらなかったのだ。しかもイルハン、大金が入ったことでサッカーそのものに対するやる気を失い、3試合出ただけで僅か4ヵ月、怪我を理由に日本から逃げ出した。因みにイルハン、日本で見たフィギュアスケートにハマったらしく、引退後は何とトルコ代表のフィギュアスケート選手になっている(※実話)。

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イルハンの件でもわかるように、三木谷は選手(監督も)を見る目ゼロ。必要のない選手だろうが、兎も角、何でも欲しがる。それで生まれたネットスラングが“尚神既断”。ダボハゼのように三木谷が獲得オファーを出す為、選手の移籍情報が発表される度に「尚、神戸は既に断った」とインターネット上に書き込まれ、それで生まれた用語なのだ(※実話)。だが、尚神既断なら実は未だマシ。問題なのは、“三木谷マネー”で強奪が成功することなのだ。2009年、三木谷は「これからは育成クラブを目指す」と方針を転換する。これは、『Jリーグ機構』から「無意味な選手獲得でリーグ全体が迷惑している」と厳重注意を受けたからで、それで拗ねて選手を育成することにした訳だ。その選手育成の為に三木谷がやらかしたのが、“札幌寮母の強奪”なのである。『コンサドーレ札幌』は、選手寮の食事を充実させることで選手育成に成功してきた。それを聞きつけた三木谷は、寮母さんを札束で寝取った挙げ句、ポケットマネーで建設した超豪華な通称“三木谷ハウス”(選手寮)に囲ってしまう。この浅ましい行為にサッカーファンから猛烈な批判が巻き起こり、“アンチ三木谷”は加速することになる。そして2012年、遂に神戸のサポーターから完全に見放される事件が起こった。西野朗監督の招聘である。西野は、『ガンバ大阪』の黄金時代を築いた名将とはいえ、選手の好き嫌いが激しく、お気に入りの選手をレギュラーに固定する。謂わば、育成型監督とは真逆で知られていた。札幌の寮母を強奪してまで育成型クラブにした筈なのに、あろうことか三木谷は、シーズン途中に西野を招聘しようとした。当然、ファンのみならず、選手やスタッフも猛反対したが、三木谷には馬耳東風。強引に監督に据えた結果、チームはバラバラ。最下位に沈んで、2度目の降格となった。

三木谷の傍若無人にも耐え、「Jリーグで最も品が良く、大人しい」と評判だった神戸のサポーターも、遂に堪忍袋の緒が切れたのだろう。最終戦では三木谷にブーイングの嵐を行い、涙目になった三木谷は漸く、神戸から事実上撤退する。“疫病神”が去った神戸は驚くほど順調となり、去年はクラブ最高の7位に躍進。それでも神戸ファンが三木谷への憎悪を募らせているのは、“ロケット団”と揶揄されるみっともないユニフォームを置き土産にしたからであろう。扨て、神戸を去った三木谷が向かう先は、言うまでもなく楽天イーグルスである。これまで三木谷は「野球はビジネスだから」と割り切り、経営にはノータッチ。特に楽天イーグルスは、2004年に起きたプロ野球再編問題の残りカスで生まれた球団だけに、面倒だったからであろう。若手社員の島田亨に丸投げしてきた。扨て、この島田、楽天にいるのがもったいないぐらい有能で、新設した球団組織を一から立て直し、仙台市のみならず、東北全域で愛される残団に育て上げた。それだけでなく、あの野村克也をして“黄金の左腕”と言わしめた籤運の持ち主。田中将大等、ドラフトの競合選手を“アカギ”の如き運否天賦で引き当て、弱小球団から脱却させることになる。強豪球団となったイーグルスに目を付けた三木谷は、神戸から逃げ出したこともあり、この島田を海外赴任という名の左遷で追い出し、ちゃっかりとオーナーに収まる。ここから、神戸のファンが味わった苦しみをイーグルスのファンも味わうことになる。2013年、イーグルスは田中の24勝0敗という漫画のような大活躍で見事、日本一に輝く。当然、三木谷は「俺がオーナーになったからだ」とふんぞり返るが、聞こえてくるのは「こんな時に島田オーナーがいれば…」という“島田絶賛”の声ばかり。これに拗ねまくった三木谷は、「誰の目から見ても俺のおかげだ!」と思わせるべく、とんでもない暴挙に出る。それが、話題となった“FAX通信事件”だ。2014年、当時の星野仙一監督の体調不良を受け、三木谷はデーブ大久保こと大久保博元を監督代行に起用。更に翌2015年、監督に就任させる。デーブ大久保と言えば、選手時代から人格的に問題のあった人物で、コーチ時代には選手を奴隷のように扱い、暴行事件まで起こしている。その一方で、権力を持つ者には徹底して媚びを売って取り入る。それで、星野や三木谷から覚えめでたかった。そんな人物なだけに、現場介入をしたがる三木谷を諌めるどころか、積極的に協力したのだろう。三木谷から続々と送られてくるFAX通りに打順を決め、継投する投手を選び続けた。この“FAX通信”、三木谷自身が堂々とスポーツ紙のインタビューで明言したことで発覚した。当たり前の話だが、ファンにすれば三木谷が現場介入して以降、2年連続の最下位に沈んだ訳で、怒り狂うのも無理はあるまい。問題はそれだけでない。この“FAX通信事件”に激怒したのは、寧ろメジャーリーグ関係者なのである。野球は他のスポーツと違い、監督も選手と同じユニフォームを着て、乱闘にも参加する。監督は選手と現場で一緒に闘うところにベースボールの精神があり、野球の母国であるアメリカでは、オーナーによる現場介入・監督権限を侵すことを何よりも嫌う。三木谷のやったことは、野球というスポーツへの冒涜であり、それを堂々と明言したことでメジャー関係者が激怒。メジャー選手獲得に支障が出てしまったのだ。

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何れにせよ、この騒動以後、ファンは“楽天”ではなく“イーグルス”のファンを公言するようになり、全てのプロ野球ファンから三木谷は総スカンを受けることになる。どうして三木谷が突如、バルサのスポンサーになったのか、これで理解できたであろう。三木谷は日本中のサッカー・野球ファンから嫌われたことで、「だったら俺は世界に行く。後で吠え面をかくなよ」とばかりに、涙目となってバルサに駆け込んだだけなのである。バルサにすれば、三木谷など単なる“金蔓”でしかない。カタール財団の年40億円の倍近い資金を出すからスポンサーに選んだだけで、前述した“鯨肉と象牙”の問題が大きくなれば、あっさり見限り、ライバルのAmazonやアリババを胸スポンサーにするだけの話だ。何より、今回のバルサの件で“鯨肉と象牙”の問題が広まれば、三木谷がどんなにカネを積もうと、楽天をスポンサーにする世界的なクラブは皆無となろう。下手に世界に出た為に、三木谷は世界のスポーツ界で“嫌われ者”になってしまうのだ。考えてみれば、三木谷は経営破綻して潰れかけていたヴィッセル神戸をポケットマネーで救済。更に、プロ野球再編問題の余波で『近鉄バファローズ』と『オリックスブルーウェーブ』が合併し、その余りでできた新設球団に名乗りを上げて、東北屈指の人気球団に育てた。サッカーと野球という2大プロスポーツのオーナーなのは三木谷だけであり、その上で世界一の人気クラブ『FCバルセロナ』の胸スポンサーというパトロンにもなった。本来なら、日本だけでなく、世界のスポーツファンから大絶賛されても不思議はない。にも拘わらず、誰も三木谷を尊敬せず、カネを出した挙げ句、寧ろ嫌われているというのが実情だろう。三木谷浩史――。恐らく、“何もしない”ことが最も評価される希有な人物であることは間違いない。 《敬称略》


キャプチャ  2017年3月号掲載

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