今更ながら『BABYMETAL』ブームに乗っかるダサいヤツらを大研究!――ロリコンの癖に音楽通ぶって恥ずかしくないの?

要は、「“さくら学院”ってアイドル知ってる?」「何それ?(苦笑)」「因みに“ベビメタ”は?」「知ってる! 今、キテるよね!」みたいなミーハーを晒す特集DEATH! (フリーライター ダテクニヒコ)

学校生活をテーマとし、女子小中学生で結成された『さくら学院』の担当をしていたメタル好きのプロデューサーが、テクノとアイドルを組み合わせた所属事務所の先輩『Perfume』の成功を見て、「メタルとアイドルを組み合わせたユニットを作りたい」との願いを叶える形で、2010年に結成された『BABYMETAL』(以下、ベビメタ)。重低音をバックに歌って踊る美少女のギャップが良かったのか、あれよあれよと国内外で話題となり、今年4月1日に世界同時発売された2ndアルバム『METAL RESISTANCE』がビルボードのアルバムチャート39位という、日本人アーティストとしては1963年の坂本九さん以来となるトップ40入りを果たした…途端。アイドルに一切興味の無い筈のメディアが挙って賞賛し始めたのである!

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繰り返すが、彼女たちは飽く迄もアイドルである。メタルサウンドをバックに歌って踊るアイドルである。しかしながら、バックバンドの演奏クオリティーの高さ等から、アイドルオタクだけでなくメタルキッズの間でも人気が高まり、デビューから2年余りで単独公演を行うようになり、数々のロックフェスにも参加。デビューから僅か3年半で日本武道館での単独公演に遭ぎ着けた。しかし、この驚異的な現象に対して、日本の音楽誌や一般メディアは殆ど反応することはなかったのである。恐らくその理由は、「所詮、アイドルでしょ?」ということに尽きるであろう。日本のメディアが取り上げずとも、彼女たちの勢いは止まらず。2014年7月上旬から8月上旬にかけて、レディー・ガガのオープニングアクトとして同行するという快挙を果たしたこともあってか、海外のメディアが挙って取り上げるようになった。アメリカの週刊誌『タイム』を始め、あらゆるインターネットのメディアやニュースサイトで記事が組まれた。イギリスのメタル雑誌『メタルハンマー』が、同誌のオンラインサイトで行った一般投票による人気投票では1位の座に輝き、同国の日刊紙『ガーディアン』の記事では、「悪魔のように手段を選ばぬ天才の策略家が生み出した新しい音楽」と手放しの賞賛を受けたほど。それでも、日本のメディアに取り上げられることは殆ど無かった。その状況が一変したのが、前述したビルボードチャートにランクインしたことである。一般のニュースサイトでも記事になり、ワイドショー等でも扱われるようになると、「あれっ? ベビメタって流行っているじゃん! 急いでウチでもやろう!」となったのか、一気に特集が組まれた。結果、書店にはベビメタ表紙の本が乱立することとなる。その様…。後追い感が半端ない! アイドルに興味無いどころか、半ばバカにしていたような雑誌まで特集しているので、以下、その内容を見ていこう。

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先ずは、『ヘドバン vol.10』。こちらは寧ろ後追いではなく、先鞭を付けたムック。抑々、同誌編集長がジャパメタの“聖地”目黒鹿鳴館で行われたベビメタのライブに衝撃を受けて、2013年に発刊したムックなので、このタイミングで大々的な特集を組んでも後追いとはされない唯一無二の存在だ。巻頭にある編集長の言葉。「ベビメタでメタルに興味を持った人をメタル沼に誘い、ベビメタでメタルに戻ってきた人を再びメタル沼へ落とし、ベビメタを認めないメタルキッズにはその素晴らしさを説く」。この時点で完全にギャグである。真摯にメタル文化をオマージュしながらも、ハイクオリティーなコミックサウンドを生み出しているベビメタのコンセプトに合致している。因みに、版元である『シンコーミュージックエンタテイメント』から発刊されている硬派なメタル専門誌の『BURRN!』ではベビメタを一切無視しているが、どうせなら『聖飢魔Ⅱ』の時のように、レビューで0点を付けるくらいのことをやってほしかった。同社発刊の『YOUNG GUITAR』5月号で大々的特集を組んでいる一方でね(笑)。同誌のインタビュー中、ベビメタの3人への質問にて。「みなさんにとってメタルはジャンルや理屈じゃなく、背中を押してくれたりする、精神的支えとなる音楽ということなんでしょうね」。音楽雑誌の質問として、それでいいの? ねぇ? 同誌でマーティ・フリードマンへのインタビューにて、彼は「ベビメタのおかげでメタルのイメージとサウンドがもう一次元成長しましたね!」と述べている。ホントかよ、おい! 3冊目は『ぴあ MISIC COMPLEX Vol.4』。プロデューサーに向かって質問者が、「もはやベビメタがメタルかメタルじゃないかっていう論争は本当にバカらしいですよね?」。メタル専門誌じゃないヤツがそれを言うな! 4冊目は『別冊カドカワDirect 04』。2ndアルバムの曲解説にて、「“全世界のへヴィメタルシーンを沸かせたポップアイコン”は今、“真のメタル先導者”になる」。アイドルやJ-POPメインの音楽雑誌が勝手に決め付けるんじゃない! 5冊目は、単なる音楽紹介のみならず、音楽の背景を分析・批評する『MUSIC MAGAZINE 4月号』。ベビメタ映像作品紹介のコメントにて、「へビィメタル界のパフュームといった感じである」。いやいや、そこを目指して作られた訳だからね。ちゃんと背景を調べて!

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そして、『ROCK'IN ON JAPAN 6月号』までもがベビメタ特集を組む事態。「何を言っても、そのあまりに巨大な存在感の正体を言い当てることは難しく、その凄さの本質は一体どこにあるのか。そう言われると誰も即答できない」。いや、音楽誌なんだから答えろよ! 答えられないなら特集なんか組むな! 一般誌・ファッション誌・サブカル誌までもがベビメタを特集するのだから、驚く。ていうか、ウケる。7冊目は、ニューヨーク生まれのファッション&カルチャーマガジンである『NYLON JAPAN 5月号』。「ベビメタのフォロワーはメタル界のみならず、音楽リテラシーの高い海外アーティストから支持を獲得している」。その動向を見て、選民思想の強い日本の文化人枠やオシャレ業界人たちが、「ももクロはもう古い。今はベビメタ」とか言っている様が容易に思い浮かぶ。8冊目の『日経エンタテインメント! 5月号』は、ベビメタを分析しているページにて「急成長ユニットの正体は間口の広い成長型テーマパーク」と述べているのだが、これはエンタテインメント誌として正しい答えであり、鼻につくところはない。そんな中、今回のベビメタ後追い祭りで最もダサくて鼻持ちならない雑誌が、9冊目の『Quick Japan vol.125』である。最早、サブカル誌でも何でもない、只のももクロ専門誌と化していたのだが、vol.124から編集長が変わったこともあり、いきなりの方向転換。ベビメタ特集をvol.125で大々的に打ち立てたのである。読者に対するこんな裏切りは見たことがない。因みに、ももクロ特集を止めた理由について、インターネット上のインタビューにて続木順平編集長が答えている。「若い世代の声を拾っていくことをコンセプトにした時に、ムーブメントはももクロだけではありませんし、一度そういった各分野を整理していきたいという思いがあります」(3月4日『新刊JPニュース』より抜粋)。それっぽいことを言っているようだけど、要は「若者の流行りにちゃんと乗っかりますよ」ということですよね? しかし、それにしては題材がちょっと古くないですか? 因みに、3月に発刊されたvol.124では『SEALDs』の特集を組んでいる。うん、後追いの遅さが半端ない。

ベビメタ後追い祭りは雑誌等のメディアだけに留まらず、一般人にまで蔓延している。例えば、こんなツイート。
『ビートルズ』の追っかけとか、『グレイトフルデッド』の追っかけである“デッドヘッズ”とか、海外ロックバンドのムーブメントとしては割と一般的なことだと思うけどね。流行りの曲だけを追いかけている人には理解できないのかもしれない。「ベビメタが世界中で大人気だと騒がれているが、俺は2013年に初めてメギツネを聴いた時点で今の活躍は想像してたよ。もっと言えばベビメタは間違いなくマイケルジャクソンを超える存在になるよ」。マイケル・ジャクソンを超えるって、よくも軽々しく言えるね。ていうか、2013年の時点で言おう! “右へ倣え”の日本人。ブームが起きれば、それに同調して後追いするのが日本人の特徴だが、急速なベビメタブームでも、それが露呈している感を否めない。因みに、ピーター・バラカンがテレビ番組の中でベビメタの感想を聞かれた際、「ロックの分野とは全然違う。僕は世も末だと思っています」と答え、更には自身のツイッターで
と発言して、炎上騒動になっている。しかし、このような意見があるのも当然だし、寧ろ出てこないほうが不健全だ。後追いで同調しないと嫌われて、苛められるとでも思っているのだろうか。大丈夫。ベビメタも言っている。「イジメ、ダメ、ゼッタイ」。

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キャプチャ  2016年7月号掲載


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