【政治の現場・総裁任期延長へ】(06) 自公維、危うい距離感

20170330 03
自民党幹事長の二階俊博が、公明党に気を使うことが増えている。今年1月23日、二階は公明党中央幹事長の漆原良夫ら幹部数人を、東京都内の行きつけの日本料理店に招いた。同29日には、幹事長の井上義久や国会対策委員長の大口善徳らを同じ店で歓待した。二階は、自民党本部で行う鳥獣害対策のイベントに、公明党幹部を誘って回った。イベントが行われた同31日昼、自民党本部には漆原・井上らが顔を揃えた。二階は上着を脱いで餅をつき、彼らに振る舞った。公明党は昨年12月、議員立法のカジノ解禁法への態度を決められず、採決の対応が割れた。“拙速”とも批判された“スピード成立”の背景には、大阪へのカジノ誘致を目指す『日本維新の会』を重視した首相の安倍晋三や官房長官・菅義偉の意向があった。井上は、同法の為に自民党が2回目の臨時国会延長に踏み切ったことについて、「議員立法での再延長は問題としなければならない」と抗議。同党代表の山口那津男も、「(政権の)歪みと映る部分は正していかなければならない」と不快感を示した。

二階は、公明党との関係修復への対応を余儀無くされた。安倍や菅も、公明党への配慮を怠っている訳ではないが、維新への接近ぶりが目立つ。先月22日、赤坂の中国料理店で菅は、維新幹事長の馬場伸幸や国会対策委員長の遠藤敬らとテーブルを囲んだ。遠藤は、昨年の臨時国会で民進党と対峙して自民党に協力したことを念頭に、「今年は活躍する機会が無くて暇ですわ」と軽口を飛ばした。菅は「万博の件は政府でも精一杯やっていく」と語り、維新が誘致に取り組む大阪万博への協力を約束した。安倍は、維新の法律政策顧問・橋下徹(前代表)と馬が合うとされる。山口は、憲法改正の議論自体は否定しないものの、時折、慎重な物言いをする。橋下は改憲に積極的で、安倍が維新に共感する一因ともなっている。安倍は周辺に、「維新は野党の立場でいてくれるからこそ価値がある。『幅広い勢力が改憲を目指している』とアピールすることができる」と語る。自公両党は、安全保障法制や軽減税率を巡り、意見の相違を乗り越えて互いに歩み寄り、一致点を見い出してきた。「“自公融合”の選挙協力は、解消のしようがない」とも言われる。自民党は「公明党が連立から離脱することは絶対にあり得ない」(ベテラン)とみているが、東京都議会で公明党は自民党との連携を解消し、都知事の小池百合子と協調する等、波乱要因もある。公明党と維新の両天秤の上で危うさを孕みながらも、安倍政権は憲法改正という大きなテーマにも挑もうとしている。 《敬称略》

■改憲発議、維新がカギ
国会の自民党会派の議席は、衆議院294・参議院126で、両院とも単独過半数に達し、自民党だけでも法案を成立させることができる。憲法改正の発議は、衆参で其々3分の2(衆議院317・参議院162)以上の賛成が必要だ。自公両党は、衆議院では3分の2を超える329議席に達するが、参議院では151議席に留まり、発議には野党や無所属の協力が必要だ。参議院で12議席を持つ維新が加わると、参議院でも3分の2に達する。衆議院議員は2018年12月13日が任期満了で、それまでに衆院選が行われる。2019年夏には参議院選がある為、改憲に前向きな勢力も増減があり得る。


⦿読売新聞 2017年3月3日付掲載⦿
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