【電池バブルがキタ━(゚∀゚)━!!】(07) 日本企業の技術力に強み…“理想買い”から“現実買い”へ

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リチウムイオン電池を始めとした2次電池関連銘柄は、今年の株式市場のテーマの1つになると期待されている。電池関連は昨年も物色される場面があったが、一時的な人気に留まった。電池部材が価格競争に巻き込まれることが懸念され、買いが続かなかった。しかし、一部の企業では電池部材が収益に寄与し始める等、儲かるビジネスであることを証明しつつある。今年は“理想買い”から“現実買い”に移行し、息の長い株価上昇を描く銘柄が出てくる可能性が大きい。リチウムイオン電池は、正極材・負極材・電解液・セパレーター(絶縁材)という僅か4つの部材から基本的には成り立っている。発電の為に正極・負極間のリチウムイオンの導電性を確保しつつ、絶縁して高温になるのを防ぐのがセパレーターだ。この部分を液体で満たすのが電解液である。これ以外にバインダー(接着剤)や添加剤等20点以上の部材があるが、電池の基本性能と製造原価は、ほぼこの4つで決まる。そして、電池部材は電気自動車(EV)の評価を左右する。「EV市場の拡大で、リチウムイオン電池の需要も確実に増える」と見られているが、中国勢の台頭により、電池の組み立てメーカーは厳しい競争を強いられている。ただ、安全性の要となる部材では、高い技術を持つ日本企業が依然として優位だ。株式市場でも、技術的な評価が高い部材メーカーが選好されることになる。電解液に使われる電解質には、六フッ化リン酸リチウムという物質が使われる。『関東電化工業』と『ステラケミファ』が強みを持ち、この2社は世界でも高品質として知られている。リチウムイオン電池の中でも車載用は、1回の充電で如何に長距離を走行できるかが求められている。この電池の性能を左右する要素の1つが電解質と言われており、EVの航続距離の延伸が課題になる中、関東電化やステラケミファの製品は引き合いが活発化している。セパレーターでは、国内勢が世界シェアの上位を占める。代表格は『旭化成』だが、躍進が著しいのは『ダブルスコープ』だ。2005年設立の後発ながら急成長している。本社は日本、製造は韓国で、主な販売先は中国企業。韓国で製造するのは、税制面でメリットがある為という。

ダブルスコープは市場参入以来、一貫して中国市場に注力してきた。海外メーカーとしては、中国で最大のシェアを獲得していると見られる。セパレーターは装置産業であり、価格競争に巻き込まれ易い。同社は、高い稼働率や生産性で価格競争を生き延びてきた。昨年、株価は中国メーカーの増産報道等で大きく下げる場面があった。これに対し、当時、同社の幹部は、「価格競争に巻き込まれるのは今回ばかりではない。いつも戦って、生き抜いてきた。それが当社の強み」としていた。同社の昨年12月期の売上高営業利益率は255程度となった模様。一方、技術的な優位性もある。逸早く“湿式”と言われる製造方法を導入してきたことだ。セパレーターは湿式と乾式があり、湿式のほうが価格は高い。だが、高い耐熱性が求められる車載向けでは、耐熱材でコーティングする必要があり、「薄膜化に有利な湿式のほうが電池の小型化・高容量化に適している」と言われている。この為、今後は湿式が主流になると見られる。『日立化成』は、負極材で推定世界シェア3割と首位。EVの普及と共に需要が増加し、同社は増産を急いでいる。今後5年間で100億円を投じて、生産能力を4倍にすると見られている。中国メーカーとの競争も激しくなりそうだが、車載用には特に安全性が求められる。ブランド力や信頼性を強みに、販売増を狙う。大容量電池に適したシリコン系負極材の開発にも力を入れる。化学薬品大手の『日本化学産業』は、2015年から正極材の受託加工を行い、フル操業状態にある。1月25日に増産を発表した。自動車用エンジンの中堅メーカーである『安永』は、昨年末から電池関連として急速に注目度を高めている。同社がリチウムイオン電池の正極板製造に独自の技術を導入し、「電池の寿命を従来品に比べ12倍以上に向上させた」と発表した為だ。開発したのは、正極板の集合体から活物質(※電子を放出したり取り込んだりする物質)の剥離を抑える技術。従来、活物質と集電体はバインダーの結着力のみで面結合していた為、充放電で活物質が膨張・収縮することで徐々に剥離し、電池の寿命に影響を与えていた。これに対し、微細金型成形技術という手法で、集電体に微細な穴を多数開けて表面積を増やすことで、密着性を高めることに成功した。試作セルでは12倍以上寿命が伸び、充電時間も3~4割短縮できる可能性があるという。 (取材・文/『ラジオNIKKEI』記者 和島英樹)


キャプチャ  2017年2月14日号掲載




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