【崩壊する物流業界】(05) トラックが入れない! 都心ビルの意外な欠点

20170404 02
トラックが納品先のビルの駐車場に入れず、路上駐車を余儀なくされる――。こうした事態が、東京都心で頻発している。輸送効率の高い大型車両が、駐車場入り口の車高制限に引っかかったり、納品業者や搬入される荷物が多く、狭い駐車スペースが埋まっていたりすることが原因だ。既存ビルの大半は、十分な荷捌き場を確保できていない。賃料収入で稼ぐデベロッパーにとって、「テナントが入るフロアにかけるお金を削って、物流部分に回すのは難しい」のが本音。比較的新しいビルでも、物流を考えて設計していないものがある。2000年代に建てられた港区にある大型オフィスビルでは、納品に上く使われる2トンロング車が“入庫不可”と明記されている。古いビルなら尚更だ。「こうしたビルが多い銀座・丸の内・六本木等での配送は大変」(大手宅配会社幹部)。事態を問題視した国土交通省は検討会を設置し、物流業者に配慮した建物の設計や運用に関する指針の策定に乗り出した。既に対策を講じているデベロッパーもある。『三井不動産』が開発した『東京ミッドタウン』では、入館する配送車両を事前登録制とした。『佐川急便』が運営するビル内の物流センターで納品を一元管理し、専任スタッフがテナントに届けることで、入庫待ちで滞留するトラックの削減や、荷捌き場の混雑緩和に繋げた。『三菱地所』は、アパレル等の小さな店が多く入居する『丸ビル』と『新丸ビル』に、荷物の納入を1ヵ所で引き受けるシステムを導入。一方で、広いフロアを占有するテナントが多い新築ビルでは、テナント専用の荷受け場所を確保する等、工夫を凝らしている。「新規開発の際には、テナント構成等を事前に考え、設計に反映させている」(三菱地所ビル運営事業部の風間宏文副長)。問題の解決は、偏にビルオーナーが本気で取り組むかにかかっている。 (取材・文/本誌 真城愛弓)


キャプチャ  2017年3月4日号掲載
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