【地方を興す・識者に聞く】(02) 訪日客に多様な魅力を――デヴィッド・アトキンソン氏(『小西美術工芸社』社長)

20170405 03
2016年の訪日外国人観光客数は2403万人だった。3年前(2013年)は1000万人強で、極めて順調な動きだと思うが、私は「訪日客を2020年に5600万人にまで増やすことができる」と考えている。豊かな文化・自然・食等、“潜在能力”を考えればまだまだだ。日本に何度も足を運んでもらうには、国全体で観光資源を増やす必要がある。観光大国のフランスは、パリだけでなく、田舎の田園風景等も人気があり、リピーターが多い。日本が海外に発信している情報は、芸妓・お茶・アニメ等文化面に偏っており、訪日客は東京・京都等大都市に集中している。地方には豊かな自然があり、山登り・スキー・釣り等多様な楽しみ方ができることを、もっと海外に伝えるべきだ。国立公園に訪日客を呼び込むといった取り組みを、積極的に進めてもらいたい。一方で、地方側の意識改革が必要だ。旅行会社に頼んでツアーを組んでもらったり、ドラマのロケ地になったりしたからと言って、外国人は来ない。地域の文化財を整備し、観劇といったエンターテインメントを充実させる等、観光地としての魅力を高めることが何より大事だ。マーケティング戦略も欠かせない。日本人は“外国人”と一括りにするが、国によって嗜好は違うし、同じ国の人でも超富裕層からそうでない人がいる。何を、どういう人に対して、いくらで提供するかを考えないといけない。宿泊施設のバリエーションも増やし、訪日客に多様な楽しみ方を提供すべきだ。地域別で見ると、現状ではアジアからの訪日客が多いが、ヨーロッパからも更に増やす必要がある。日本から遠い為、一旦訪れると長期滞在し、消費も多い。歴史的な建物の説明が不十分だったりと、今の観光地には日本人も満足していないのではないか。観光大国を目指すことは、日本の経済成長に繋がるのは勿論、日本人にとってもメリットがある。 (聞き手/経済部 小沢妃)


⦿読売新聞 2017年2月18日付掲載⦿
スポンサーサイト

テーマ : 経済・社会
ジャンル : ニュース

轮廓

George Clooney

Author:George Clooney

最新文章
档案
分类
计数器
排名

FC2Blog Ranking

广告
搜索
RSS链接
链接
QR码
QR