【貧困女子のリアル】(10) 姉妹揃って父に処女を…胃癌の治療費が無く死を待つ絶望女

20170405 06
渡辺ミキさん(仮名・42)の悲劇は、彼女が物心つく前に始まっていた。父親はそれまでサラリーマンだったが、突然退社。何故か探偵業を始めたのだ。ミキさんの記憶には、常に飲んだくれている父親の姿しかない。家族構成は、収入が少ないにも拘わらず威張り散らす父、何も言えない母、そして姉の4人。貧乏生活だけならまだしも、更なる悲劇がミキさんを襲う。「幼稚園の時、父親に性的虐待を受け…姉も父に処女を奪われたようです…。母親は黙認だったと姉に聞いています。その頃のことは、本当に思い出したくないですね」。しかし、そんな最低な父親も、ミキさんが小学6年の時に亡くなる。「正直、嬉しかったですね。やっと地獄から解放されましたよ」。だが、貧乏生活、父親の性的虐待、救いの手を差し伸べない母親、絆の浅い姉妹と、それまでのミキさんの家庭環境は悲惨過ぎた。更に、母親も父親と死別して1年で男を作り、留守がちに。姉妹の面倒は祖母がみている状態だった。16歳になり、以前、母が勤めていた会社の工員して働きながら、定時制高校へ進学。祖母の苦労を見ていたので、「自分で働いたお金で学校へ行こう」と思ったのだ。「人生未だやり直せる」と思ったのも束の間、ある出会いが又してもミキさんをどん底に陥れる。「ある日、高校の女友だちとグループデートをしたら、袖から入れ墨が見える42歳(当時)のヤクザの構成員が来たんです。見た目は怖いけど、紳士的で優しい人でした」。グループデートを何度か経て、そのヤクザと2人きりで遊ぶことになると、いつもと違うデートに連れて行かれた。「シャブを捌く仕事に付き合わされたのです。24時間営業ではないコンビニが閉店した後、車を駐車場に停め、時間が来るとへッドライトを点ける。車の前を通り過ぎる人が客でした。1パケ(0.1g)が2万~3万円で取引されていたと思います。かなり緊張しました」。帰る途中、ヤクザは人気のいないところで車を止め、「これ(シャブ)余ったから、ミキ飲めよ(打てよ)」と16歳のミキさんに勧めた。「車内で強制的にシャブを打たれたんです。それから、私は人生が変わりました。ラブホテルに住まわされ、シャブ中にされて、彼に身勝手なセックスされる監禁に近い毎日。逃げることもできなかった」。そのヤクザは、売り物に手をつけるほどのシャブ中だった。ミキさんは仕事を手伝いながら、自身もシャブに染められていく。「彼が打つと私も打たれる。2時間で10回打たれた時は、心臓の鼓動が速くなり、ラブホの天井が落ちてお花畑にいる幻覚を見ました。そして気が付くと、病院にいました」。

そんな生活が6ヵ月ほど続いた頃、元ヤクザの先輩・Hがミキさんの異変に気付き、経営する居酒屋に匿ってくれた。丁度、ミキさんがその居酒屋の手伝いをしていた時期に、彼氏だったヤクザは覚醒剤使用で逮捕された。ミキさんは、この後もHの居酒屋で働き、常連の柴田(仮名)と付き合い始めた。そして、20歳で妊娠・結婚に至った。「息子を出産し、その後に娘も授かり、『幸せな生活を送れる』と思いました。でも、夫となった柴田は、重度のギャンブル狂いだったんです。数件の消費者金融で借金をしていて、その額は合計480万円ありました。更に柴田は、私に消費者金融からお金を借りさせて、自分の借金を返済。私が柴田の借金を背負うことになりました」。夫婦が借金を返せる訳もなく、ミキさんは消費者金融のブラックリスト入り。遂に闇金を頼るしかなくなった。しかし、運送業で月に48万円を稼ぐ柴田はギャンブルを止めず、生活費も入れない。結局、離婚することになった。シングルマザーになったミキさんは、昼間はヤクルトレディーや保険営業を、夜はスナックを2軒はしごして働いた。夕食は、息子と娘の3人で即席ラーメン1袋の麺を、モヤシを加えて膨らまして食べる。偶に、スナックのお客さんから貰える地方のお土産は、最高の贅沢だった。「ガス・電気・水道が止まる時もあった。息子と娘には本当に申し訳なかったです」。夜の商売ではお得意さんができて、月収は40万円になっていた。資格が欲しかったミキさんは、昼間の仕事を辞め、ホームへルパー2級の免許を取りに学校へ通った。そして借金を返済すると、夜の仕事も辞め、介護の仕事に就いた。しかし、その数ヵ月後、ミキさんは体調を崩す。診断結果は鬱病。働ける状態ではなく、月に18万円の生活保護を受けることになった。「『やっと休める』という気持ちはあったが、それよりも生活できるかが心配でした。別れた夫からの再婚を懇願する電話、子供たちの教育費、貧乏生活…。鬱病が治る訳がなかった」。そんなミキさんを支えたのは子供たちだった。大きくなるにつれ、親父の悪事を理解し、母親のミキさんを守ろうとしてくれたのだ。それもあり、6年近く患った鬱病は昨年、漸く完治した。今、ミキさんは再び介護の仕事に就いている。給料の半分と、働き始めた子供から貰う生活費を貯めて、200万円の貯金もした。しかし、喜んだのも束の間、ミキさんは今年になり胃癌と診断された。悪いことに、数年前まで入っていたガン保険は、生活保護受給時代に負担だった為、解約していた。癌の治療費で貯金は激減した。癌治療は高額で、保険である程度は返ってくるが、1回の治療費は現金で9万円。ある日、治療費を銀行に下ろしに行くと、あった筈のお金が引き下ろされている。ホストクラブにハマった娘の仕業だった…。「お金が無ければ治療は受けられない。癌はどんどん進行していくでしょう。お金が無いので、家の電気が久しぶりに止まりました。もう、そんなことは二度と無いと思っていたのに…。私はいつになったら貧乏から逃れられるのでしょうか」。娘に裏切られ、お金が無くなり、抗癌剤治療を受けられず、いつ死ぬかもわからない状況――。ミキさんはそんな不安を抱えて、毎日を生きている。 (取材・文/フリーライター ラチャダー村岡)


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